恐山いた子といた男の独り言

恐山いた子の独り言

「輝く笑顔の人」

最近、七福神家の大家さんが言うには、「先日、久しぶりに輝く笑顔の人に会ったよ!」と言うんだよね。「輝く笑顔の人」ですか?と聞くと、「そうなんだよ、顔からオーラが出ていて、自分の魅力を発散している顔だよ。」と言うんだよね。確かに、人間の顔って、その人の内面を映す鏡だから、しょぼくれている人は「しょぼくれた顔」をしているし、溌溂とした人は「溌溂とした顔」をしているよね。良く言われることだけど、「顔はその人の人生を映す」とか「顔にその人の性格が書いてある」とか言われて、30歳過ぎたら、自分の顔に責任を持とうと言うのは、それだけしっかりした人間になれという事だよね。七福神家の大家さんも良く言うんだけど、「あの人はいい顔している」とか、「あの人は面構えがしっかりしている」というのは、その人の内面が顔に出ていて、その人の人格を顔に例えて言っているんだよね。それでは、大家さんが言う「輝く顔」って何なんだろうね?大家さん曰く、「一言で言うのは難しいんだけど、その人の明るい未来とか夢に対する期待感を他人に訴える意志が出ている顔かな?」と言うんだよね。確かに、嬉しい時は誰でも「顔が輝く」と言うよね、でも普段から顔が輝いている人ってあまり多くないと、いた子は思うんだよね。いた子が、顔が輝いていると思うのは、子供達だよ、親とか周囲の人達から愛されて、自己肯定感の強い子供は顔が輝いているよね。「輝く笑顔」って自己肯定感を他人も共有してくれると思う自信かもしれないよね。大人になっても「この人は輝く笑顔の人だ!」と他人に思わせる様な人は、男女問わず「素敵な人」なんだろうね。

2023年07月18日

恐山いた男の独り言

「シニア世代のダンディズム」

ダンディズムという言葉を知っている人、最近はあまり多くないかもしれないよね。「ダンディーな男」という言い方は古語になってしまったのかもしれないけど、いた男のように400年も生きている人間にとっては、大正から昭和初期にかけて良く言われていた「モボ・モガ」と同じくらい新しい言葉なんだよね。国語辞書によると、ダンディーという言葉は、「服の着こなしがおしゃれで、振る舞いなどが洗練されている様子」という定義らしく、昔からの言葉で言うと「伊達男」ということらしいんだけど、いた男から言わせると、インテリジェンシーが高い伊達男だと思うんだよね。イメージから言うと、山高帽をかぶったイギリスの学士号を持った紳士という感じかな?最近、七福神家の大家さんが言うには、男は何歳になっても、ダンディズムを実践するべきで、歳を取ったからと言って、「しおれた爺」になってはいけないと言っているんだよね。最近は、健康年齢が高くなっているので、年齢を重ねても元気な人が多くて、「しおれた爺」はあまり見ないんだけど、「ダンディーな爺」は少ないよね。いた男が思うには、ダンディーの源は「男としてのプライド」だと考えているんだよね。男女平等の時代なので、あまり「男風」を吹かせてもいけないと思うけど、男女平等な社会だからこそ、女性を尊重して敬意を払うのも男らしさだし、男性にしか出来ないことを、プライドを持って率先してやるのも男らしさだよね。いた男は、そんな男がダンディーな男だと思うんだよね。もう一つ、ダンディーな男にとって必要なのは身だしなみだよね。「おしゃれ」というのは、綺麗な服を着るとか豪華な腕時計をするとかではなく、基本的に見苦しくなく体のお手入れをするという事だと思うんだよね。髪伸び放題、鼻毛伸び放題、髭伸び放題ではダンディーとは言えないよね。七福神家の大家さんも、休日に七福神の森へ作業に行く時でも、綺麗に髭を剃って、身だしなみを整えてから行くんだよね。山へ行くとき虫が寄るので、化粧水などはタブーなんだけどね。周囲の人からは、作業着でどうせ体が汚れるんだから、身だしなみは構わなくていいんじゃないと言われるんだけど、大家さん曰く、七福神家の山の神は男だけど、山に住む山の神は女性なので、身だしなみが悪くては嫌われると言っているんだよね。どんな場面でも、ダンディーというのは男のプライドだから必要だよね。

2023年06月29日

山の神の独り言

「春先に道路を横断する毛虫」

春先は、森林の緑が一斉に開いて、森が新緑に染まる時期だよね、つい2週間前までは葉が出ていない森で見通し良かったのが、あっという間に緑の葉で見通しが効かなくなるんだよね。新緑の季節は、希望の季節でもあるので、山の神としてはすごく嬉しいんだよね。緑に誘われて、虫たちも活動を始めて、蚊なんかにも刺されるようになるんだけど、自然の事だから仕方ないと山の神は思っているんだよね。春先の時期で山の神を悩ませるのは、「毛虫の道路横断」なんだよね。都会に住んでいて緑が少ない地域の人達はあまり目にすることは無いかもしれないけど、山の神が住む下北地域の様に、緑の中に町があるという環境では、頻繁に見る光景なんだよね。道路横断で見かける毛虫は、黒い毛むくじゃらのやつで、ひどい時は何匹も横断していて、車で踏みつぶすのも嫌だから、毛虫を避けて蛇行運転しなければならないんだよね。幸い、毛虫の横断している道路って、田舎道の舗装道路が多いので、多少蛇行運転しても事故を起こす危険性は少ないんだけど、それにしても危ないよね。山の神が調べたところによると、あの道路を横断している毛むくじゃらの黒い毛虫は、「シロヒトリ」という名前らしいんだよね。植生に特徴があって、食べ物を探して移動するらしく、移動の途中で道路に出て来るという事らしいんだよね。毛虫って他にも沢山いるのに、どうしてシロヒトリが多いのかは調査出来ていないんだよね。たまに緑色の毛虫なんかも見るけど、山の神の感触だと、95%くらいは、毛むくじゃらのシロヒトリだと思うんだよね。毛虫の食性が危険な道路横断を決行させているんだとしたら、シロヒトリも生存のために必死なんだなと同情するんだけど、道に何匹も居ると避けるのに運転が大変なんだよね。自然の中で自然と共存して暮らしている山の神にとっては、自然に支払う税金みたいなものだとあきらめてもいるんだよね。道路を横断しているシロヒトリ達には、車に踏みつぶされないように健闘を祈るだけだよね。

2023年06月12日

恐山いた子の独り言

「G7サミットで思った日本人の英語力」

G7サミット盛況に終わったよね。終盤ではウクライナのゼレンスキー大統領の訪日というサプライズまであって、議長であった岸田首相の株が上がった形になったよね。事実、G7サミット終了後の岸田内閣の支持率が上昇しているという報道もあったよね。いた子が印象的だったのは、報道番組などでテレビに映し出される映像で、岸田首相が堂々とG7サミットの首脳達と会話している場面なんだよね。知っている人も多いと思うけど、岸田首相は、以前外務大臣をやっていて、英語が堪能な政治家なんだよね。昔の日本の政治家は、英語が話せない人が多かったから、G7サミットでの記念撮影でも、一番端に居るケースが多かったけど、岸田首相はその点では堂々としていたんだよね。七福神家の大家さんが言っていたけど、大家さんが国費留学でアメリカに居た時に、大学の課外授業で英会話の講座があって、大家さんも受講していたらしいんだよね。その時の話で大家さんが言うには、受講生には日本人と韓国人が多く、講座のアメリカ人講師が言うには、日本語と韓国語は文章中の動詞の位置が英語などの欧米の言語と違うので、英語に馴染みにくい文化的ハンディがあるという話だったんだよね。確かに、文章中では、英語の動詞の位置と日本語の動詞の位置は違うので、英語の文系に慣れるまではかなりの努力が必要だと思うんだよね。留学先が、テネシー州にあるバンダービルド大学の医学部だったので、英会話講座で勉強していた日本人の多くがお医者さんで、自分で英語の論文を書いていた人達だったんだけど、皆さん異口同音に言っていたのは、アメリカの英語の授業は分かりやすい、俺たちも日本でアメリカの様な英語教育を受けたら、英語の苦手感は無かったと思うという事なんだよね。確かに昔の英語教育は分かり難かったけど、最近はその反省もあってか英語教育はより身近なものになっているよね。岸田首相の様に、諸外国の人達と英語で互角に渡り合えないとこれからの国際社会はやっていけないよね。いた子は、日本の伝統的文化を重んじる人だから、英語よりも古語の方が得意なんだけど、いた子の住む恐山にも外国人観光客が大勢来るようになったので、いた子も国際化が必要かもね。

2023年05月29日

山の神の独り言

「春の植林」

雪が溶けてからのこの方、七福神の森では、春の植林に向けての準備を整えて、春の植林が行われているんだよね。七福神の森では、植林は主に、山の神と七福神家の大家さんでやるんだよね。知っている人も多いと思うけど、植林には、春植えと秋植えがあって、森林作業の現場では、どちらも行われているんだけど、七福神の森では、総て春植えで行っているんだよね。春植えのメリットは、6月の梅雨の前に苗を植えるので、植えた後に雨が多く降り、活着が良いということと、植えた後に直ぐに暖かく成長の季節が来るので、芽吹きで活着の判断が付きやすいという事かなと山の神は考えているんだよね。自分達で植えた苗が、一カ月ほどして、枝の先端に新芽を芽吹かせる光景って感動的なんだよね。山の神も七福神家の大家さんも、植林した苗の芽吹きを楽しみにしながらコツコツと植林をしているんだよね。今年も去年と同じく、トウヒとトドマツの苗を各200本ずつ400本植林しだんだよね。トウヒは成長が早いので、活着すると直ぐに芽吹いて、スクスクと伸びるので、成長が直ぐに見れるという点では楽しみの多い木なんだよね。トドマツは、北の寒い地方の木だけあって、成長は遅々としているけど、銀色に近い木肌の美しい木なんだよね。いずれも、七福神の森に植林されたヒバの捕植として植えているので、成長した時の、ヒバとのコラボの森を作ってくれると思うので楽しみだよね。今年の植林の新規格としては、自分達で挿し木の方法で育てているヒバの苗を60本植えたことなんだよね。ヒバは生命力の強い木で、親木の枝が地面に長い間付いていると、そこから根が出る性質があるので、挿し木で苗を作れるんだよね。今年は、2年目の苗を植林したんだけど、いずれも木の地下部分の幹から根を出していて、立派な苗になっていたんだよね。今年から3-4年かけて、自作の苗がどの程度成長するかを観察実験する予定なんだよね。植林の作業って、急斜面にへばりつきながら鍬を振るって、木を植えたりするので、大変な作業なんだけど、自分で植えた木が成長するのを見るのは何物にも勝る楽しみなんだよね。

2023年05月19日

恐山いた男の独り言

「春を告げる山菜の味」

春になって色々な植物が芽吹く時期だよね、つい最近まで、葉が無くて見通しが良かった森林にも、若葉が芽吹いて、緑を取り戻しつつあるんだよね。七福神家の山の神は、この時期になると大家さんと一緒に春の植林の作業に精を出す時期なんだよね。緑が芽吹く前なので、七福神の森も見通しが良く、色々な山菜が目に付く季節なんだよ。山の神と七福神家の大家さんも、植林の合間に、山菜を見つけては収穫しているんだよね。春の山菜といえば「ワラビ」が最もポピュラーだけど、七福神の森にもワラビは沢山生えていて、山の神なんかワラビが好きなので、時々、植林を放棄してワラビ取りをしていて、七福神家の大家さんに叱られているんだよね。ワラビは、収穫した後に、冬の季節に暖を取るためテェピーテントで燃やしている薪ストーブの灰を使って「あく抜き」するとまろやかな味になるんだよね。一般家庭では薪の灰は無いので、重曹であく抜きするんだけど、重曹であく抜きするよりも薪の灰であく抜きした方が、味が良くなるんだよね。ワラビの他にも、タラの芽は天ぷらが美味しいので、「七福神の山小屋」にカセットコンロを持ち込んで天ぷらにして食べると、昼ご飯のおにぎりが一層美味しくなるんだよ。今年、新たにチャレンジしているのが、「山ウド」なんだよね。ウドってスーパーなどでも売っているけど、白い茎というイメージしか無いと思うけど、あれは栽培したウドなので、白くなるんだけど、山ウドの地下茎は白いけど、地上に露出している部分は緑色なんだよね。緑色だけあって、皮の部分は固いけど、独特の渋みと香りがあって、スーパーで売っているウドよりも味の深みがあるんだよね。自然の物って栽培物に比べて、味は洗練されていないかもしれないけど、自然の山菜は、ワイルドな風味があって独特の美味しさがあるよね。いた男は、七福神の森の植林には参加しないけど、山の神と七福神家の大家さん達が採取した山菜を家で満喫しているんだよね。

2023年05月12日

山の神の独り言

「穀雨」

穀雨という言葉は知っている人多いよね、「百穀を育てる春の雨」という意味で、二十四気の一つだよね。普段、街に住んでいる人にとっては、外を歩くと濡れるし、洗濯物は乾かないしで、雨はあまりありがたいものではないと思いがちだよね。でも山の神の様に、自然と調和しながら生きている「神」にとっては、とても身近な言葉なんだよね。特に春先は、例年、植林の季節なので、植えた苗が活着(根を張る)するには、雨が大変重要なんだよね。昔から、農業をやる人にとっては、春先に植える苗とか種が根を張り、芽を出すためには雨が必要なので、農作物を育てる恵みの雨を穀雨と呼んでいたんだよね。七福神家の大家さんも、山の神と一緒に植林の作業をしているから、この時期に雨が降ると「良い雨が降った!」としきりに言うんだよね。周りの人には何のことか分からないらしく「良い雨ですか?」と言われるらしいんだけど、植えたばかりの木の苗にとっては、生き死にに関わる恵みの雨になっているんだよね。普段は、雨の日の山林の作業は、濡れるし蒸れるしで快適ではなく、時には川が増水して川向うにある作業する森林にたどり着けなくなることもあるんだけど、春先の穀雨だけは、特別なんだよね。山の神も七福神家の大家さんも、植林の季節だけは、雨は大歓迎で、「今日は良い雨が降っている、植林には最高!木の苗が喜んでいる!」とか言って雨の中で植林の作業をしているんだよね。春先の植林の季節になると、普段森林作業にはあまり歓迎されない雨も、「恵の雨」になっていて、自然の恵みってありがたいなと思うんだよね。一般的には、普段あまり歓迎されない雨でも、自然と調和して生きる山の神には身近で、かつありがたい存在なんだよね。

2023年04月27日

恐山いた子の独り言

詩(うた)心を持つということ

最近分かったことなんだけど、七福神家の大家さんの患者さんで、短歌をやっている人がいて、結構上手らしくて、市政だよりの俳句とか短歌の欄に作品が掲載されたりしているんだよね。実は七福神家の大家さんも、漢詩とか短歌とか俳句には興味があって、時々感動した事などを俳句とか短歌にしているんだよね。大家さんに詩心があるかというと、忙しい人だから普段は詩(うた)心なんか忘れているんだけど、時々思い出すらしくて、俳句とか短歌を作ったりしているんだよね。一昨年は、青森県が主催する糖尿病週間のキャンペーンの一環で行われた「糖尿病川柳」で500近い作品の応募の中から12位に選ばれて、青森県の健康キャラクター「まもるくん」のぬいぐるみをもらったんだよね。大学病院に居た頃は、若い頃から憧れていたレベルの高いアメリカの学術誌に論文が受理された時に詠んだ短歌で「憧れし、ジャーナルより、アクセプトの報、今日我に来る」などと詠んで、青森県病院薬剤師会の機関誌に投稿したりしていたんだよね。最近は、忙しくて詩心はさっぱり忘れていたんだけど、その患者さんの短歌を読んで、詩心が復活したと見えて、島崎藤村の詩集を引っ張り出して読んだり、自分でも短歌を詠んだりしているんだよね。詩とか短歌とかの作品は、自分の感動を文章にして残せば良いだけなので、気楽に楽しんでいるんだけど、常日頃のちょっとした感動を記憶していて、それを詩とか短歌にするのは推敲の時間が必要だから、大家さんみたいに忙しい人には向いていないと思うんだよね。でも大家さん曰く、何事も継続が大事で、コツコツと作品を貯めることが必要だと言っては、こそこそと作品をメモして残しているらしいんだよね。大家さんの短歌集を、読ませてもらえる時が遠い将来に来るかもね?

2023年04月17日

恐山いた男の独り言

「政治家志望と学歴」

統一地方選挙、始まったよね。町のいたるところに選挙ポスターが貼ってあるし、街頭では候補者の名前が入った幟を立てて、候補者が熱弁をふるっているんだよね。先日、七福神家の大家さんが、選挙に立候補した人達の経歴を見て言っていたんだけど、国会議員レベルになると、○○大学という有名大学の出身者の人が多いけど、地方議員選挙の場合、学歴は全く問題視されていなくて、色々な学歴を持った人達が政治家を目指しているんだなと言っていたんだよね。日本は、学歴社会なので、親も子供も高い学歴を目指して頑張るんだけど、高い学歴の人が有能で社会で活躍するかというと、必ずしもそうではなく、有名大学を卒業しても「パッ!」としない人もいるわけだよね。その反面、学歴でハンディがある人は、人一倍頑張らないと高い学歴の人とは同じスタートラインに立つまでに努力が必要なんだよね。でもそんな人は、学歴のハンディキャップをバネにして頑張るし、学歴のある人と同じスタートラインに立った後も頑張りを継続するから、最終的には高学歴で普通に過ごした人たちよりはるかに高みに到達できるんだよね。大家さんが良く言っている言葉に「テストで評価できる能力は、数えられる人間の能力の25%に過ぎず、テストで評価できない能力で社会的に高い地位を獲得している人は沢山いる。」という言葉に説得力を感じるんだよね。地方議員として、地域の人達のために働く人は、社会の底辺を支えている名もない人達のために働くのが仕事だから、高学歴でエリートコースを歩んだ人達よりも地に足がついた活躍ができると思うんだよね。どんな人が地域住民の支持を得て議員になるかは選挙結果次第だけど、地域に根差して「泥臭く」活躍して欲しいよね。

2023年04月07日

山の神の独り言

「雪が溶けて七福神の森にも春が来ました!」

最近、全国各地の桜の開花のニュースが聞こえて来て、1週間も経たないうちに、早い地方では桜満開のニュースまで聞こえているよね。今年は、春が早いというもっぱらの話で、山の神が住んでいる下北地区でも、春の訪れは例年になく早いんだよね。七福神の森でも、北斜面に位置するようなところでは部分的に雪が残っていたりするけど、例年に比べれば雪が残っている量は少ない気がするんだよね。雪が溶けると、これまで雪に埋もれて押しつぶされていたヒバの苗を起こす作業があるんだよね。小さい木は柔軟性があるので雪にペッシャンコに押しつぶされて地べたに這いつくばっていても、少し手で起こしてやるとピンと立ち上がるんだよね。山の神がヒバの苗を作っている森も、北斜面で雪が深いので、小さい苗たちは、雪に押しつぶされて地べたに這いつくばっているんだけど、「苗起こし」をしてやるとシャキッと立ち上がって、空の方向を向いてくれるんだよね。雪が溶けたばかりで草木が眠っている森の斜面って草木がぺっしゃんこに地面に這いつくばっているので、何も無い更地のようになっているんだけど、草木が芽吹いて成長すると、一気にジャングル状態になるんだよね。刻々と変わる森の変化にはいつも驚かされるんだよね。ところどころに雪が残っている沢の部分では、水芭蕉の芽が噴出しているんだよね。水芭蕉って雪解けを待たずに、周囲に雪が残っていても、雪が消えた部分から順に芽を出すので、水芭蕉の芽が雪を溶かしているかのように錯覚するくらい春を告げる植物なんだよね。今は未だ緑のとんがり帽子の様な芽がニョキニョキと出ているんだけど、あと1週間もすると大きな葉っぱを広げて、独特な白い花を咲かせるんだよね。水芭蕉の花が咲くと、「春が来た!」と思うんだよね。

2023年03月30日

恐山いた子の独り言

「日めくりカレンダーの金言」

日めくりカレンダーって最近めっきり見なくなったよね。昔は、何処の家庭にもあって、お父さんとかお母さんが毎日一枚ずつ剥がしていたんだよね。日めくりカレンダーって1枚にその日の日付しか印刷されていないので、余白に十干十二支とか、六曜など、色々な情報が書いてあって、昔の人は重宝したんだよね。でも最近は、経費の問題もあるのか、日めくりカレンダーはほとんど見なくなったよね。七福神家の大家さんの薬局では、薬局の大家さんである大湊興業さんから頂いた日めくりカレンダーが活躍しているんだよね。そのカレンダーには、その日の金言というのがあって、なかなか示唆に富んだ金言があるんだよね。何しろ365日分の金言なので、言い古されたものとか、誰でも知っているものなども多いんだけど、中には昔の知識人の人達の間で使われていたとか、江戸時代の商人の間で言われていたようなレアーな金言もあって、それが大家さんには刺さるらしいんだよね。最近、大家さんがしきりに感心していた金言に「一升の利得より三合の倹約」とか「施して利得を求めず、施しに恩を忘れず」、「君子は己に求め、小人は人に求む」などという金言を読んでは「なるほどな!」と頷いているんだよね。大家さんが毎日カレンダーを剝がしては、その日の金言を読むのを楽しみにしているんだよね。大家さん曰く、金言って良い言葉が沢山あるよな、読むたびに心を新たにしているよ!と、毎日せっせと日めくりカレンダーを剥がしているんだよね。

2023年03月24日

恐山いた男の独り言

「宮下前むつ市長を励ます会に出てみて」

むつ市の宮下市長3月3日で青森県知事選挙に集中するため辞職したんだよね。それに先立つ3月2日にむつ市内で「宮下宗一郎君を励ます会」というのが地元商工会関連の団体の主催で開催されたんだよね。七福神家の大家さんの所にも案内状が来たので、大家さんも行ってみたらしいんだよね。大家さんが驚いたのは、参加費が2万円だったにも関わらず、900人も集まり、飲食の提供は一切無し、広い会場の真ん中に演台があって、挨拶する人達はそこに立って、くるくる回り、周囲を見回しながらスピーチをする方式だったんだよね。前アメリカ大統領だったオバマさんが選挙の時にやっていたスタイルらしいんだよね。大家さんが言うには、飲食なんか出されて、あちこちで私語が飛び交い、演台のスピーカーの話など聞いていないみたいな従来のスタイルよりは、話の中身に集中できてとても良かったと言っていたんだよね。このスタイルの集会だと、周囲から注視されるから、スピーカーの人もいい加減な話は出来ないので、みんな真剣に宮下前市長を応援しているという熱が伝わって来て、とても良かったらしいんだよね。最近のニュースだと、あちこちで支持が広がっている様子なので喜ばしい事なんだけど、宮下前市長の話を聞いていると、政治とか郷土に対する熱い熱が伝わって来ると大家さんは言っていたんだよね。スピーチに立った地元の市町村長さん達も災害の時の、実行力とかスピード感が素晴らしいと言っていたらしいし、外ヶ浜町の山崎町長さんもわざわざ応援に来て、自分の町が豪雨災害に見舞われた時に、むつ市の市職員とか消防団をバスに乗せて支援に来てくれたことを感謝していたらしいんだよね。七福神家の大家さんは、その話に感動しながらも、宮下前市長は元国土交通省だから災害に強いのかもね?などとくだらないダジャレを言っていたんだよね。大家さんが言うには、政治家の講演会とか励ます会などはあまり中身が無いものだと思っていたので、これまでは出たことは無かったけど、今回の会は、中身が充実していてとても良かったと言っていたんだよね。宮下前市長、青森県知事選挙も頑張って欲しいよね。

2023年03月13日

山の神の独り言

「間伐残材の有効活用!」

間伐って知っている人もいると思うけど、植栽木で込み合った森の中で、優良木を残して、優良木の一層の成長を図るために、周囲のあまり育っていない木を切り倒して、優良木に光と栄養を与えるために行うんだよね。間伐には2つの方法があって、搬出間伐と切り捨て間伐があるんだよね。搬出間伐は、切り倒した木を運び出して木材として活用する方法で、森林資源の有効活用という意味では理想的な間伐なんだけど、間伐の対象になる木は、周囲の木よりも成長の悪い木が多いので、木材としての価値が低く、費用をかけて搬出しても、木材の価格よりも費用の方がかかって、経営的には赤字になるケースが多いんだよね。そんな事情があるもんだから、現在主流になっているのは、「切り捨て間伐」と言って切り倒した木を適度な長さに切って、森の中に放置する方法なんだよね。確かに、切り捨て間伐でも、優良木に光と養分を与えるという間伐の目的は果たしているんだけど、森の中に切り捨てた材木を残すと、森林資源の有効活用とは言えないよね。森の中に残された材木は、自然に腐敗して消滅し森の栄養にはなるんだけど、材木が腐敗する過程では、材木を分解する微生物は、再び二酸化炭素を放出するんだよね。せっかく木が二酸化炭素を吸収して二酸化炭素の吸収源としての役割を果たしている森に、間伐材を放置すると二酸化炭素の収支という意味でエコではないんだよね。そこで山の神は、森の中に放置されている間伐材を簡便に搬出して、薪として活用するプロジェクトを以前からやっているんだよね。森の中から伐採した木材を搬出するためには、色々な方法があるんだけど、木材を引きずって搬出すると、森の表土を攪乱するので望ましい方法ではないんだよね。そこで山の神がやっているのは、架線による搬出方法なんだよね。架線搬出って、森の中にワイヤーとかロープを張って、ワイヤーとかロープには材木搬送用の搬器を付けて、材木を吊るして空中を搬送する方法なんだよね。架線搬出には、大掛かりな物もあるんだけど、間伐残材を搬出するのに大掛かりな装置を使っていては経費の面でエコではないよね。そこで山の神は、同じ架線でも、手作りの搬器とワイヤーとロープ、更には小型のウインチを組み合わせた方法で、簡便に安価に間伐残材を搬出するやり方を取っているんだよね。雪が積もっている時期は、森での仕事は限られてくるので、間伐残材の搬出作業は適当な作業なので、雪の時期にやるようにしているんだよね。最近、薪温水ボイラーによる暖房システムの国内メーカーも増えているので、来年あたりは薪温水ボイラーを導入して間伐残材で暖房しようかと七福神家の大家さんと話し合っているんだよね。

2023年02月27日

恐山いた子の独り言

「七福神家の大家さん、岩手県の八幡平でスキーを堪能す!」

七福神家の大家さんは、冬のスポーツが大好きで、スキーは得意中の得意なんだよね。以前もブログに書いたけど、このところ大家さんは、孫たちのスキースクールの保護者役で、スキー場へ行ってもスキーが出来ない状態だったんだよね。そんな大家さんに、孫たち抜きのスキー旅行の話が舞い込んで、大人だけのスキー旅行が実現したんだよね。行先は、岩手県の八幡平スキー場で、雪質が良いので有名なスキー場なんだよね。八幡平スキー場は、大家さんが若い頃に、子供達にスキーを教えるために毎年行っていたスキー場なんで、大家さんも愛着のあるスキー場なんだよね。スキーの腕には自信を持っている大家さんでも、しばらくスキーをやっていないので、「無理な滑り方はしないでね!」と周囲から釘を刺されていたんだけど、いざゲレンデに立ってみると昔の感覚が戻って来て、最初はパラレルで大回りしてゆっくり滑っていたんだけど、そのうち若い頃の感覚が戻ったと言って、ウェーデルンで滑り始めたんだよね。パラレルとウェーデルンの違いは皆も知っていると思うけど、一般的には、スキーをそろえて大きく回転するのがパラレルで、スキーをそろえたまま小刻みに回転するのがウェーデルンだよね。大家さんは昔、子供達にスキーを教えるのに、女の子なんだからパラレルで斜面を大きく使って優雅に滑りなさいと教えていたんだけど、自分ではスキーを速く回転させるウェーデルンの方が好きなんだよね。大家さん曰く、ゲレンデの中央部は人が多くて滑りにくいので、ゲレンデの端っこをウェーデルンで真っ直ぐ降りるのが楽しいと言って、ゲレンデの端っこばかりを滑っていたんだよね。2-3本も滑ると感覚が戻って来るらしく、昔みたいにガツガツとウェーデルンで滑りだしたんだよね。周囲からも、「昔の腕落ちてないね」などと言われて気分良くしたみたいで、学生時代みたいにガツガツ滑っていたんだよ。大家さん、お気に入りのスキー場で、気力も体力も若返ったのかもね。


2023年02月18日

山の神の独り言

「冬、雪の森歩きの楽しみ」

雪が降って辺り一面真っ白な雪景色になると、七福神の森も様相を一変させて、真っ白な白銀の世界になるんだよね。雪の森の楽しみは、スノーシューを履いて、雪面を歩くことなんだよね。特に新雪の森は、未踏の地に踏み分ける様な冒険心がくすぐられて、山の神の冒険心を満たしてくれるんだよね。新雪だから、スノーシューを履いていても、足がズブズブと雪の中にめり込んで、歩き難いんだけど、新雪を踏み分けるという楽しみの方が勝るんだよね。森の中を歩くので、山あり谷あり、なもんだから、急斜面を登る場合などは、スノーシューのアイゼンも効かなくて、四つん這いになって手でも踏ん張らないと、斜面を登り切れない場合もあって、ずるずると斜面を落ちてしまうこともあるんだよね。反対に、斜面を降りる時は、雪の上をそのまま滑るので、どんな急な斜面でも、斜面から飛び降りる感覚で楽々降りられて、スノーシューでスキーをしている感覚なんだよね。雪が無いと、危なくて降りられない様な斜面でも、雪があると雪の上を滑り落ちる感覚で楽々降りられるので、雪のクッションの効果ってすごいなと思うんだよね。これもまた、雪の森歩きの楽しみなんだよね。冬の森を歩く時は、熱くて甘いミルクコーヒーをステンレスの保温ポットに入れて持ち歩くんだよね。雪に吹雪かれた時などは、地面近くまで枝を張った杉とか青森ヒバの根元には雪が少なくてタコつぼの様になっているので、そんな穴に潜り込んで、周りの枝を座布団代わりにして座って、甘くて暑いコーヒーを飲むと、コーヒーの熱と砂糖の甘味で体が生き返るんだよね。木幹に背中を持たれかけて、緑の葉の中から吹雪いている雪を見ていると、自然の中に抱かれている気分になるんだよ。雪って、冷たくて嫌な感じを持っている人が多いかもしれないけど、防寒対策をきちんとして、それなりの準備をして臨めば、雪の森は楽しいものなんだよね。

2023年02月11日

恐山いた男の独り言

「宮下むつ市長、県知事選に立つ!」

宮下むつ市長、次期青森県知事選挙に出馬する意向を公式発表したよね。七福神家の大家さんは、宮下市長とは親しく、むつ下北地区の東北大学の同窓会で宮下市長を励ます会のお手伝いをやっているんだよね。七福神の森の写真でも紹介したけど、宮下市長は地域の資源である森林の育成にも熱心だから、森林の植樹祭なんかでも時々会っているし、大家さんの薬局の患者さんとしても時々来てくれているんだよね。大家さんが言うには、宮下市長を一言で言えば「有言実行の人」だと言っているんだよね。むつ市で昨年行われた、「新型コロナ大規模接種」の時も、地元の医師会会長、歯科医師会会長、薬剤師会会長、看護師会会長を自ら訪問して、大規模接種に関する協力を取り付けて、医療過疎と言われるむつ市において、5万3千人の市民を対象に3回の大規模接種を実現したんだよね。七福神家の大家さんも、薬剤師会会長を紹介するために、宮下市長を会長の所へ案内したんだよね。市長から直接頼まれたら、三師会の会長でも嫌とは言えないよね、だから大規模接種の時は、むつ病院のスタッフをはじめとして、市内全部の医院、歯科医院、薬局のスタッフが総出で大規模接種の対応に当たったんだよね。対応に当たった人達も、むつ市が一丸となって行うプロジェクトに参加できる誇りを持って参加したと思うんだよね。当日の会場でも、宮下市長自ら、スタッフに声を掛けて回っていたんだよ。大家さんが言うには、スタッフに配られる弁当も、毎回日替わりで市内の各飲食店の弁当が出されて、コロナで影響を受けている飲食店への心配りもきちんとしていたと感心していたんだよね。市民の人達の声を聴いても、宮下市長が市長になってからの市役所の職員の対応はすごく良くなって、下手な民間企業のスタッフの対応よりはるかに良いと言っている人が多いんだよね。宮下市長の意向が、市職員の末端まで行き届いている証拠だよね。青森県知事選挙はあくまでも選挙だから、対抗馬の方もおられるので、いた男の様な神様の使いは、中立な立場なので、どちらに組することも出来ないけど、大家さんの個人的な希望としては、質実剛健・有言実行の宮下市長に青森県の未来を切り開いて欲しいと言っているんだよね。

2023年02月02日

山の神の独り言

「山の神、白銀の森でウサギを追う!」

七福神の森で作業していると、色んな動物に出くわすことが多いんだけど、ウサギって意外と見ることが無いんだよね。新雪に見つかる動物の足跡ではウサギの足跡が最も多いんだけど、雪原でウサギに遭遇することって足跡の数ほどは多くないんだよね。先日、七福神の森の揚野沢というところで、林内監視をしていた時なんだけど、当日は湿った雪が降っていて、木々に重い雪がべっとりとついている状態で、木々の枝も雪の重みで垂れ下がっていたんだよね。そんな中、杉林の中で青々とした葉っぱの杉の木が倒れていたのを見つけたんだよ。最近、その付近では杉の木を切った覚えはないので、誰かに切られたか?と思ったんだけど、どうやら雪の重みで木が折れたらしく、倒れた杉の木の先端部分がこんもりと雪をかぶって雪山の様になっていたんだよね。杉の木の先端って、枝と葉っぱが沢山あるので、雪をかぶると枝の中が空洞になって動物の住処に適した空間を作り出すんだよね。山の神も、何か動物でも居ないかなと思って、杉の葉に積もった雪を少し払ったら、突然白ウサギが飛び出してきて、雪の上をまっしぐらに逃げて行ったんだよね。山の神も突然の事だったので、「えっ!」とびっくりして、走り去る白ウサギを見送るしかなかったんだけど、杉の枝葉の雪室でのんびり休んでいた白ウサギを驚かせてしまって「申し訳ない!」と思ったんだよね。それにしても、走り去る白ウサギの美しかったこと、銀色の雪原にマッチした優美な走りだったんだよね。これからもあの白ウサギ達が、七福神の森で優雅に暮らせるように森を守らなくてはと思って、自然の大切さを再確認したんだよね。

2023年01月27日

恐山いた男の独り言

「七福神家の大家さん、孫達をスキースクールに入校させる」

七福神家の大家さんって、北国の生まれだから冬のスポーツは得意なんだよね。スケートは上手いし、スキーも筋金入りなんだよね。雪かきもスポーツだと思っている人だから、冬になって雪が降ると活き活きしているんだよね。特に、スキーは大好きで、大学院時代は、ワンシーズン20日間もスキー場へ行っていたという強者なんだよね。だから子供達にも3歳くらいからスキーを教えて、家族でもスキーへ行っていたんだよね。最近、大家さんの孫たちが7歳、5歳、3歳になったので、スキーを教え始めたんだけど、自分で滑るのと教えるのは勝手が違うみたいで、なかなか上手くいかなかった去年の反省を踏まえて、今年はスキースクールへ入校させて、プロから教えてもらうことにしたんだよね。年末年始にかけて、スキースクールへせっせと連れて行ったんだけど、最初はほとんど滑れなかった孫たちも、2日間スキースクールで特訓を受けたら、ボーゲンでスキー場の一般向けの斜面を滑れるようになったんだよね。大家さんが言うには、さすがスキーのプロは教え方が違う、ボーゲンを教えるにもスキーで三角を作って滑ると教えるらしく、大家さんが「ハの字」を作るんだと教えていたのとは違うんだよと感心していたんだよね。大家さん曰く、確かに、3歳の字を知らない子共に「ハの字」と言っても分からんもんね。などと言いつつ、その他の教え方一つ一つが違うと感心していたんだよね。おかげで、2日の入校で、一般ゲレンデなら楽々ボーゲンで降りて来れるようになって、来年はもう少し上級で教えてもらおうと張り切っているんだよね。大家さん、孫たちをスキースクールに入れている間は、見張り役として自分では滑れないので不満が溜まっていて、早く一緒に滑れるようになって、自分も滑りたいんだよね。

2023年01月19日

山の神の独り言

「自然動物と人間の共存?」

七福神の森の管理をやっていて、時々思うのは、自然の動物達と人間の共存の、難しさという事なんだよね。数か所ある七福神の森のあちこちで作業していると、森の動物達の行動の痕跡に出くわすことが多いんだよね。日本カモシカの足跡とか糞とか、角を研ぐために木に角を擦り付けた痕とかなんだよね。地域によっては、熊の糞とか、熊が杉の木の皮を剥いで木部が露出した痕とかもあるんだよね。熊が杉の木の皮を剥ぐ時は、木部が露出するくらい厚く剥ぐので、その部分の成長が止まって、周囲の部分だけが成長するので、幹がへこんだ様な木になり、杉の木としての商品価値が無くなるんだよね。山を管理する立場から言わせると、迷惑な話なんだよね。でも山の神は、七福神の森は、熊が遊ぶほど豊かな自然があるという事だから、大目に見ているんだよね。昨年、雪が降る前に、七福神の森の烏山というところで、生え放題に伸びた笹を退治しようと思って、笹刈りをしていたんだよね。そしたら、たまたま地元の人が通りかかって声をかけて来たんだよね。その人が言うには、「この辺は熊が出るから気を付けてね、地元の人は熊を見かけても驚かないんだけど、他所から来た人達は熊を見ると大騒ぎして警察に通報して町内放送なんかが流れるんだよね。」「熊は未まだ良いけど、手強いのは猿だよ、畑の作物を根こそぎやられるので、この辺では、山林の近くで畑は出来ないんだよ。」等と言って、「それじゃ頑張ってね!」と言って去って行ったんだよね。山の神も、熊には何回か遭遇しているけど、普段から人間の存在を知らせるようにして林内を移動しているから、出合頭ということは無いんだよね。七福神の森では、猿には未だ遭遇していないので、遭遇したら背中を向けて逃げない、声を出して威嚇する、目をそむけない等の心得は常にしているよ。下北半島の猿って、「北限の猿」で天然記念物なので、猿とはなるべくトラブルを起こしたくないのが地元の人達の本音なので、「お猿様には手を出せない」のが現状なんだよね。そんな状況なので、「お猿様」は人間を恐れず、我が物顔で山野を闊歩している状況なんだよね。それだから、畑でもそれなりの被害は出ているし、かといって駆除も出来ないしで、ジレンマなんだよね。下北地域って、自然が豊富だから自然の中で人間が暮らしている状況なので、自然動物と人間の距離がとても近いんだよね。大昔からもともとサル達が住んでいた所に、人間様が入り込んだのだから、お互い様なんだけど、自然界の中で、人間が自然と調和して生きるということは難しいよね。

2023年01月12日

恐山いた子の独り言

「人を愛することは、人から勇気をもらうこと」

先日、七福神家の大家さんが、突然「なあ、いた子、人を愛することって、人から勇気をもらう事なんだよな!」と言い出したんだよね。大家さん熱でも出したのかと思って、「大家さん大丈夫ですか?熱測りましょうか?」と言ったら、「いた子、俺は熱など無い!先日、寒い朝に起きた時に、寒いな!起きたくないなという自分と、いや俺には愛する人達が居て、守らなければならない人達が居るから起きるんだ!という自分が葛藤して、結局すんなり起きたんだよね。」と言っていたんだよね。なんだ、そんな些細なことかよと思ったので、「え!朝起きるってそんな大それた葛藤が必要なんですか?」と聞いたら、「朝起きの問題ではなく、守らなければいけない人がいるという事は、その人を守るために頑張らなきゃ!という気持ちが湧いてきて、頑張るための勇気が湧いて来るんだよ!」「だから、守らなければいけない人がいれば、その人が自分に勇気をくれるんだよ!」と言っていたんだよね。まあ、大家さんが言いたいことは分った、こんなコロナ過での発熱なんかでなくて良かったと思ったんだけど、大家さんがいう事は少し納得したんだよね。ギリシャ哲学では、愛って、4種類に分類されていて、エロス(性愛)、フィリア(隣人愛)、アガペー(無償の愛)、ストルゲー(家族愛)とされているんだよね。その中でも、アガペーは最も尊い愛として、キリスト教の教えなどにも取り入れられていると言われているんだよね。大家さんが言っている「愛する人達が勇気をくれる愛」ってアガペーに近いのかもね。打算とか自分の都合から生じた愛だと、勇気が湧いて来る気がしないものね。大家さんが言うには、人間って人の親になったり、愛する人が出来たりすることで、初めて「無償の愛」を知り、それを貫くことで人間として成長するんだと言っているんだよね。確かに「愛の力」って大きいかもね、普段、ヘロヘロといい加減に生きている様に見える大家さんも、意外と真剣に愛について考えているんだなと、少し大家さんを見直したんだよね。


2022年12月28日

山の神の独り言

「七福神家の大家さん、自然の森をつくる「NPO法人GEMBU」の会員になる」

最近、七福神家の大家さんが、自然の森をつくる「NPO法人GEMBU」に入会したんだよね。「NPO法人GEMBU」って、前横浜国立大学名誉教授で、世界中の1,700か所で4,000万本の植樹をした、宮脇昭先生を顧問として、下北地域に自然林を増やす活動をしている会なんだよね。むつ市に本社を構える、大湊興業株式会社の濱崎社長さんが音頭を取って始めたNPO法人なんだよね。会の名前の「GEMBU」も朱雀・玄武のGEMBUで、北の守り神を意味するんだよね。会の活動としては、宮脇先生の教えを踏襲して、種々の種類の木のポット苗を育てて、それを下北地域に自然林再生の糧として植樹するという、高い理想を掲げた活動をしているんだよ。七福神家の大家さんも、森林に関してはかなり入れ込んでいるから、宮脇先生の本は何冊か読んだらしいんだけど、自然林を作るということはかなりの知識と経験が必要なんだと言っているんだよね。人間が再生した自然林に近い森として有名なのは、明治神宮の森が知られているけど、実に多くの木々を組み合わせて、木々が伸び伸びと成長するシステムになっているんだよね。木々の組み合わせには、木それぞれの特性を知ることが必要だし、土とか、気候との相性も熟知しなければならないんだよね。一言で自然林を再生すると言うけど、そこには計り知れない深い知識が必要なんだよ。七福神家の大家さんも、青森ヒバの複層林とかを育てていて、下層木になっているヒバと周囲の灌木との相性とか、上層木との相性など気を配って森林作りをしているつもりだけど、調和のとれた自然林となるとさらに難しいよね。七福神家の大家さんも、GEMBUの会のレベルに追いつくためにかなり頑張らないとならないと気を引き締めているんだよね。これから勉強するしかないよね、大家さん頑張って!

2022年12月22日

恐山いた男の独り言

「無という境地?」

最近、山岡鉄舟に関する本を読んだんだよね。山岡鉄舟って知っている人も多いと思うけど、幕末の剣豪で、幕臣として徳川慶喜の命を受けて、駿府に居た西郷隆盛に江戸城開城の交渉に単身で乗り込んだ人だよね。明治になってからは、その質実剛健の人間性を明治政府から認められ、旧幕臣でありながら、明治天皇の侍従にもなった人なんだよね。山岡鉄舟は、色々な一刀流の流派で学び、自ら無刀流という流派を設立した人で、剣術と共に禅にも打ち込み、剣術だけではなく、禅の世界でも悟りの境地を開いた人なんだよね。無刀流の境地は、一言で言えば、「無」の剣術だとその本では言っているんだよね。山岡鉄舟が剣の極意として言っているのは、「敵の好む処に従いて勝ちを得るにあり」(敵に勝とうとするこだわりの心を捨てて、心を自在にすることにより勝ちを得る)とか、「自己あれば敵あり、自己無ければ敵無し」(自分を主張すれば自ずと敵が出来るが、自己を主張しなければ敵も現れない)などという格言を残しているんだよね。つまり、戦わずして勝とか、勝つという気持ちが無いところに勝ちがあるとか、いわゆる自分の心を縦横無限の「無」の境地にすることが剣の極意だと言っているんだよね。その本の解説では、山岡鉄舟は「禅」も深く極めた人だから、「禅」の思想が剣に活かされていると言っていたんだよね。剣の技術を磨かなければ強くはなれないけど、剣の勝負ともなれば、命のやり取りだから冷静で居た方が勝つという事なんだろうね。命のやり取りという、次の瞬間は死ぬかもしれないという極限の世界で、冷静に居れるという事は並大抵の事ではないと思うよね。でもそれが出来るという事は「禅」の世界で言う「覚り」の境地がなければ出来ないと思うんだよね。400年の人生迷いばかりの、いた男としては、是非「覚り」の境地を味わってみたいと思うんだけど、「座禅」って足が痛くなるから、軟弱性格で、こらえ性の無いいた男には無理かもね。

2022年12月12日

山の神の独り言

「あわてんぼうのサンタクロースならぬ、あわてんぼうのフキノトウ」

あわてんぼうのサンタクロースの歌、知っているよね、あわてんぼうのサンタクロースだからクリスマスの前に来ちゃうんだよね。12日4日に揚野沢の七福神の森を巡視していたら、あわてんぼうのフキノトウを見つけたんだよね。12月に入って、下北地方にも雪が降り、初雪にしては多く、車の屋根には20センチくらい雪が積もったんだよね。さしもに、本格的な冬の前だから、気温もマイナス1℃くらいなので、日中に日が差して気温が5-6℃程度になると溶けてしまうんだけど、それでも冬の寒さは本格的で寒いよね。あわてんぼうのフキノトウを発見した日も、最低気温がマイナス2℃で、日中も2-3℃までしか上がらないで、うっすらと雪が積もっていたんだけど、揚野沢の七福神の森の南斜面は、雪も全くない状態だったんだよね。南斜面の道を上っていたら露出した土の部分に緑の芽が出ていたので、良く見たらフキノトウだったんだよね。一瞬「え!!フキノトウか?まさか?」と思ったんだけど、本当にフキノトウだったんだよね。日陰の部分には、未だ雪が残っているというのに、フキノトウが芽を出していたのにはさすがに驚いたんだよね。「これから本格的冬になるのに、今から芽吹いてどうするのさ?冬の寒さで凍え死ぬぞ!」と思ったんだよね。気温が下がっても、南斜面だから、晴れて直接太陽が地面に当たると地面が温まるんだろうね。多分、いま芽を出しても、これから雪が降り大地を雪がカバーして温度が氷点下に下がらないから、芽のままで春まで過ごすんだろうと思うんだよね。雪って冷たいイメージがあるけど、気温が氷点下まで下がる様な寒い地域では、大地が雪で覆われることで、植物を凍結から守ってくれる役割もしているんだよね。多分、あのフキノトウたちも、雪に守られて冬眠して、来年の春に成長を再開するだろうね。「冬来たりなば、春遠からじ」という諺があるけど、冬の到来とともに春の予感も感じさせてくれる「あわてんぼうのフキノトウ」でした。

2022年12月07日

恐山いた男の独り言

「ドイツ破り、いきなり盛り上がる日本サッカー」

カタールで開催されているサッカーワールドカップで、日本がドイツを破り、俄然盛り上がりを見せているよね。毎回のことだけど、サッカーワールドカップなどの国際的スポーツイベントが開催されると、「にわか○○ファン」とか言われる人達が増えて、俄然盛り上がるよね。七福神家の大家さんは、昔若い頃にサッカーをやっていたことがあって、サッカーには興味があるんだけど、ワールドカップで盛り上がるタイプの人ではないんだよね。ドイツ戦の時も、「パワーサッカーのドイツには勝てんだろう!」とか言っていて、「負ける試合を見るのもサッカーファンとしては悔しいから早く寝よう!」と言って早々に寝てしまったんだよね。翌日起きた時に、さすがに気になっていたらしく、早々にテレビのニュースをチェックして、「えっ!勝ったの!!すごいじゃん!」と驚いていたんだよね。ワールドカップ前のプレマッチでは、カナダ戦なんか、日本の実力があまり冴えていなかったから、散々批判されていたからね。いわゆる下馬評高くなかったから、期待していた人はあまり多くなかったと思うよ。森保監督も、散々批判されていたものね。それが、ドイツに勝ったら、「森保監督の采配冴える!」などと褒めたたえる評価に変わってしまって、「世間の評価なんかあてにならないよな」と七福神家の大家さんは怒っているんだよね。大家さんが評価するところによると、今回の日本代表チームのメンバーには、ヨーロッパで活躍している選手が多いので、レベル的には良い線行っているので、主力選手が2名怪我で欠場している今のドイツなら勝ってもおかしくはないかな?と言っていたんだよね。自分だって「負ける試合は見たくない」と言って早く寝たくせに、後付けの解説はいくらでも出来るよね。偉いのは、世間の風評に耐えて、ドイツから勝ちをもぎ取った日本代表の選手達と森保監督とそれを支えるスタッフ達だよね。いた男としては、「頑張れニッポン、ベスト8目指して!」と応援したいよね。


2022年11月28日

山の神の独り言

「稚魚の放流事業に学ぶ自然界の厳しさ」

11月3日の「七福神の森」の写真でも紹介したけど、七福神の森の中の田屋向平の七福神の森の脇を流れている青平川の清流には、魚も居るんだけど、小さい奴がまばらにしかいなくて、小魚が群れをなして泳ぐ姿が見られないんだよね。七福神家の大家さんは、向平の七福神の森で作業する度に、青平川を眺めては、「もう少し魚影が濃くても良いのに!」といつも思っているらしいんだよね。先日、大家さんが、「なあ山の神、青平川にニジマスの稚魚を放流したら、もっと魚影が見れて楽しいと思わんか?」というわけよ。山の神が「大家さん、ニジマスは基本的に日本の固有種の魚でないから、自然豊かな青平川へ放流すると、日本固有の生態系を乱すもとになるからあまり感心しませんよ!」と答えたら、「そうか自然破壊はいかんな!」と言ってしばらくその話はしなくなったんだよね。そしたら、しばらく経ってから、「山の神、ニジマスが駄目ならヤマメとかイワナはどうだろうか?」と言ってきたんだよね。山の神は「ヤマメとかイワナなら日本固有の魚種だから良いかもしれませんけど・・・」と答えを濁して曖昧に答えておいたんだよね。でも山の神としても「ヤマメとイワナだったら日本の固有種だし、自然に馴染むかな?」と思って、ヤマメとイワナの放流事業に関して資料を調査してみたんだよね。そして分かったことは、ヤマメもイワナも、放流して成魚になる確率は、3-5%という研究結果が出ていたんだよね。100匹放流して、3-5匹しか成魚にならないのか、「コスパ悪い!」と思ったんだよね。でもよくよく考えると、「それが自然の法則で、それだけ自然は厳しいという事なんだよな!」と納得もしたんだよね。山の神は青平川の自然の景観に魅せられて、川の中で生存競争を戦っている魚たちの厳しさを実感できないけど、自然の美しさの中には、そんな厳しさもあってこその自然なんだよなと、つくづく自然の偉大さに畏敬の念を抱いたんだよね。

2022年11月22日

恐山いた子の独り言

「新型コロナで薬が足りない!七福神家の大家さんの叫び!」

新型コロナの流行で自宅待機の患者さんが増えているよね。最近は、電話診療で薬だけ処方になる患者さんが多く、七福神家の大家さんの薬局もFAXで処方箋を受けて、薬を非接触で配達することが増えているんだよね。大抵の患者さんは、発熱、喉の痛み、咳、鼻水という症状が多いので、処方される薬も決まっているんだよね。そんな中で、最近、多く処方される薬の供給が滞っている物が増えているんだよね。特に、咳止めとか痰の薬とかは、供給が全く止まってしまって、在庫を使い果たしてしまい、調剤を断るケースも増えているという七福神家の大家さんの話なんだよね。大家さんが言うには、自分達の発注ミスで欠品を出すのは自己責任で自分達が責められるけど、製薬メーカーの供給が止まって欠品を出すのは、誰の責任なんだ?と言っているんだよね。今のところは、薬を持っている薬局さんが他にあるから、そちらへ行ってもらって済んでいるけど、何処の薬局にも薬が無くなったらどうするんだろうね?七福神家の大家さんが言うのは、薬って人命の関わる重要物資だから、原薬と製品を含めたサプライチェーンをしっかりしておかないといけない物資だよね。新型コロナとウクライナ戦争で、半導体が不足しているので、国家戦略として半導体の確保を目指すとか言って、莫大な税金を投入して台湾の半導体メーカーを誘致しているよね。確かに半導体は、いまや「産業の米」と言われ産業の生命線に関わる物だから税金を投入してでも守らなければいけない物資だけど、医薬品だって国民の生命に関わる重要物資だよね。七福神家の大家さん曰く、医薬品のサプライチェーンも、諸外国の事情に影響を受けない様な、原薬の製造から、製品の製造まで、国内完結型のサプライチェーン確立する必要があると言っているんだよね。現在の国内製薬企業は、安い原薬を海外から調達して、国内で製品を製造しているパターンが多いんだよね。大家さんが言うには、政府が補助金を出してでも、国内完結型の医薬品のサプライチェーンの確立を目指して欲しいと現場の声として、大きな声で叫んでいるんだよね。

2022年11月14日

山の神の独り言

「山々の紅葉燃ゆ!」

下北地方も11月に入って、気温が「グッ!」と下がって寒い日が続くようになったんだよね。七福神家の大家さんは、朝が早くて5時40分を目途に薬局に出勤しているので、道路の温度表示を見ては、「今朝は4℃だったとか、今朝は比較的暖かい8℃だった」とか言う様になって、それを聞くたびに「寒い!」と思うんだよね。気温が下がると、森の木々は葉っぱが色付いて紅葉が楽しめる季節になるんだよね。山の神は、休日毎に七福神の森へ通っているので、一週間ごとに紅葉が移り変わる風景を観察しているんだよね。広く知られていることだけど、紅葉って、気温が8℃を下回ると始まって、5℃以下の日が続くと最も綺麗になると言われているんだよね。七福神家の大家さんは、通勤途中の桜並木の紅葉を目安にして、郊外の森林の紅葉の色付きを予測しているみたいで、「今週あたり紅葉は最高だぞ!」などと予言じみた事を言っているんだよね。実際に七福神の森へ行く道すがら、周囲の紅葉を見ていると、大家さんが言うとおりに最高だったりするんだよ。七福神家の大家さんも、刻々と変わっていく紅葉の変化を楽しんでいるみたいだし、山の神としても一周間ごとに変わりゆく山々の紅葉を見ていると、「自然って本当に魅力にあふれているな!」とつくづく思うんだよね。四季の中でも、紅葉の秋は森が最も輝く時期だから自然を満喫するという意味では良い季節だよね。杉の木などに絡んで、蔦切作業の対象になっている蔦も、比較的早い時期に綺麗に紅葉して、秋の訪れを感じさせてくれて、紅葉の秋を彩る主役の植物の一つなんだよね。葉っぱが緑のころは、木々の緑に溶け込んで、木に絡んだ蔦も見逃してしまうんだけど、紅葉して色が付くと、杉や青森ヒバの緑の森の中では、とても目立つので気になって切らずにはいられないんだよね。紅葉の重要な立役者である蔦には申し訳ないけど、森の木々も守ってやらないといけないので、紅葉の景色を損なうかな?と少し心配しながらも、一生懸命に紅葉している蔦たちを切って回っている最近の山の神なんだよね。

2022年11月07日

恐山いた男の独り言

「ハロウィンって何?」

韓国のソウルで、ハロウィンで繁華街に集まっていた人達が、将棋倒しになって100人を超える死者が出た事件、テレビのニュースで報じられているよね。ニュースの画面を見ていると、人々が集まり過ぎて身動きが取れない状態のなっていて、人の動きに人が押されて、自分の意志で動けない状態になっていたみたいだよね。七福神家の大家さんが、あの映像を見て、旧国鉄時代の山手線のラシュ時の混雑より酷いと言っていたんだよね。大家さんも東京に行った時なんかラッシュに遭遇したことが何回かあったみたいなんだけど、電車が動きだしたり止まったりする度に、人の圧力で息が止まるかと思ったことが何回かあったと言っていたんだよね。そもそもハロウィンでどうして繁華街にあんなに人が集まるのか、いた男は不思議でならないんだよね。東京の渋谷のスクランブル交差点のハロウィンの混雑も有名になったけど、歩いている人達は、お面をかぶり、仮装してただ歩いているだけにしか見えないんだよね。七福神家の大家さんが、アメリカのテネシー州に留学していた時にもハロウィンは経験したらしいだけど、すごく静かな夜で、人々は教会とか、近所の親しい人達とか、友人同士とかのコミュニティごとに集まって賑やかにパーティをするというスタイルだったと言っていたんだよね。ハロウィンってキリスト教徒の祝祭だから、お祭りではなくてお祝いなんだよね。仏教にも、灌仏会とかお盆の様な祭儀があるのと同じだよね。お盆には皆集まって、盆踊りなんかもするけど、街に繰り出して大騒ぎしている人はいないよね。ハロウィンもお盆と同じようにコミュニティで集まってお祝いする儀式なんだから、自分のコミュニティで「こじんまり」とお祝いしていれば韓国の事件のようなことにはならないんだよね。ハロウィンに渋谷の交差点を歩いている人の映像を見ると、何らかのコミュニティに所属出来ずに、人間関係の希薄さからただ放浪している様にも見えるんだよね。

2022年10月31日

山の神の独り言

「川の流れを乱したのは誰だ?」

秋も深まり、山々の木々は紅葉して、葉っぱを落とし始めているよね、この季節は、森の中の見通しが良くなって、森を身近に感じる季節なんだよね。いま作業をしている、田屋向平の七福神の森も、木々が色付き森の空気が澄んで、森の中が良く見渡せる様になっているんだよね。森の木々が紅葉して、葉が落ちると、田屋向平の七福神の森の脇を流れている青平川にも葉っぱが落ちて、流れに乗って下流に流されていくんだよね。でも最近、七福神家の大家さんの学会発表等の用事が重なって、2週間ほど七福神の森には行けていなかったんだよね。先日、2週間ぶりに七福神の森に行って、青平川に設置したコンクリートブロックの飛び石橋を点検したら、ブロックとブロックの間の流れに上流から流れてきた落ち葉が詰まって流れを堰き止めていたのを発見したんだよね。
コンクリートブロックを設置する時は、ブロックの穴を川の流れと平行にして、流れを妨げないようにと配慮し、ブロックの間隔も十分に取ったつもりだったんだけど、落ち葉が詰まってしまったんだよね。今回の失敗に関して、山に神が考えたのは、自然の川の石などは、全部角が丸いから、流れの中に在って障害物になっても落ち葉が詰まることはないけど、コンクリートブロックの様に角がある物は、自然の中にはほとんど無いので流れて来た落ち葉は引っかかるんだよね。山の神の反省としては、自分達の都合で、コンクリートブロックの飛び石橋を設置したけど、自然に無いものを自然の中に設置すると、何かしらの不都合を生じるという事だよ。自然と調和して自然の流れで生きているつもりの山の神でも、川の流れには角の無い石しか無い中に、角ばったコンクリートブロックを設置してしまったことを反省しているんだよね。川を渡るためという利便性を求めて、自然の法則に逆らったことをしてはいけないはずなんだよね。それでも人間の利便性は必要だから、自然との調和という観点からは、コンクリートブロックに溜まった落ち葉をこまめに取り除く方法しか無いかもね。人間の利便性と自然との調和には、自然の流れを邪魔しないように人間の自然に対する配慮が必要なんだよね。

2022年10月24日

恐山いた子の独り言

「定年後の個人起業」

七福神家の大家さんの友達で、大家さんが東北大学の薬学部に居た頃の同じ研究室の友達が、日本で2番目に大きな製薬会社の研究所に定年まで勤めていたんだよね。その人は、定年後に生命科学関係の物資を扱う中小の貿易会社の技術顧問になって活躍していたんだけど、最近、アドバイスを求める会社が増えたことで、個人起業することになったと言うんだよね。大家さんの友達って、東北大学薬学部時代の友達が多いから、ほとんどの人が薬学博士の学位を持って、大手製薬企業の研究所で働いているとか、大学の教授をやっている人が多くて、それぞれに優れた知識とか技術を持っているんだけど、定年後に個人起業したというのは初めてだったので大家さんも驚いているんだよね。大家さんに言わせると、労働力が不足しているといって、海外から「研修生」と称して外国人労働者を受け入れている時代に、60歳で定年になって元気でいる人達が働かないでいるのは人材の有効活用の方針に反すると憤っているんだよね。たしかに、今の人達は生体年齢が若いから、60歳過ぎても現役並みの活力と能力を持っている人が多いからね。要はその人の「やる気」と社会の受け入れ態勢の問題なんだよね。政府の方針としても、定年延長で各会社に働きかけして、制度を変えようとしているけどまだまだ行き届いてはいないよね。昔、韓国の電機メーカーが、日本の電機メーカーの研究所を退職になった人達を高給で再雇用して、その人が持っていた技術とか研究知識を自分の会社に移転して技術を発展させたという事実があるんだよね。人間の技術とか能力って、長い年月をかけて育成されるものだから、かかった年月分の価値があるんだよね。年月をかけて獲得した、一人一人の技術とか知識が会社とか社会の高い技術力を支えているのだから、その技術とか知識を持った人達を定年という制度で手放したら、会社としても社会としても損失だよね。最近、世界的に見ても、衰退傾向がある日本の工業力を下支えするためにも、退職した昭和の労働戦士たちに頑張って欲しいよね。

2022年10月17日

恐山いた男の独り言

「北朝鮮のミサイル青森県上空を通過す!」

10月4日、北朝鮮の弾道ミサイルが発射されて、青森県の上空を通過したんだよね。朝7時半ころに七福神家の大家さんの手伝いをして、薬局の掃除をしていたら、いきなり薬局の携帯電話にJアラートの警報音が入って、何事かと思ったんだけど、しばらく無視して掃除していたら、こんどは自分の携帯電話とか、その他の薬局の携帯電話まで警報が鳴ってビックリしたんだよね。掃除を中断して、携帯電話のメッセージを見たら、北朝鮮のミサイル発射の警報メールが何通も入っていて、しかも警戒地域が青森県になっていたんだよね。「緊急に頑丈な建物とか地下室に避難して下さい!」とあったんだけど、頑丈な建物とか地下室って何処にあるんだよ?というのが率直な感想で、テレビを付けて情報を見守るしかなかったんだよね。幸い、ミサイルは青森県の上空を通過しただけで、日本のEEZ圏外に落ちたということで、「ホッ!」としたんだけどそれにしても、発射したやつらは迷惑な国だよね。七福神家の大家さん曰く、大家さんの薬局の職員の方の小学生のお子さんが、「北朝鮮ってミサイル沢山発射してお金持ちの国なの?」と言っていたという話を聞いたと言っていたんだよね。ミサイルって短距離、中距離、大陸間弾道弾と様々あるけど、最近あの国で飛ばしているミサイルは、短距離から中距離程度なのでさほど高価ではないんだけど、それでも一発3億円から高い奴で15億円くらいするらしいんだよね。色々なニュースを見ると、北朝鮮の食糧事情が悪くて、国民は飢餓に苦しんでいるという情報があるよね。国民が飢餓に苦しんでいてもあえて何億円もするミサイルを飛ばしている政府の感覚が理解できないよね。一発飛ばすのに、米何トン買えるかを考えれば、どちらが正しいか誰でもわかるよね。当たり前の事だけど、国家って国民のためにあるんだよね、一部の指導者が自分の立場を守るために国家を利用するのは明らかに間違いだよね。


2022年10月11日

恐山いた子の独り言

「86歳の走り幅跳び世界記録保持者の生き方に学ぶ」

テレビのニュースでやっていたんだけど、最近、マスターズ陸上の80歳以上の部門で、走り幅跳びで3メートル83センチを跳躍して、世界新記録っを出した86歳の日本人男性が居るらしいんだよね。その人は、京都大学の教授を退職してから、広い畑を耕して、毎日本を読まないと寝れないという、いわゆる「晴耕雨読」の生活をしているらしいんだよね。昔から、学問をした人達は、退職したら晴耕雨読の生活をしたいと思っている人が多いんだよね。好き放題本を読めるという事は、読書好きの人達には憧れの生活だよね。それでも本は食えないので、畑を耕して自給自足の生活をするんだよね。七福神家の大家さんも大の読書好きなので、晴耕雨読の生活には憧れているらしいんだけど、仕事が趣味の人だから毎日あくせくと働くのが性に合っているらしいんだよね。大家さんはさておいて、その世界記録保持者の方は、学生時代に走り幅跳びをやっていた以来、幅跳びの競技歴は無かったらしいんだけど、退職してから再度やりはじめたらしいのさ。練習のために、自分の広い畑に助走路と砂場を自作して毎日練習しているらしいんだよね。その方は、学生時代にそんなに有名な選手ではなかった様なんだけど、毎日コツコツと練習している成果が出ているんだよね。選手時代には世界記録を持っている様な人でも、引退して何もしていなければ年齢と共に「普通の人」になってしまうけど、現役時代有名でない選手でも、年齢を重ねても若い時代のパフォーマンスを維持できていれば、いつかは何もしていない元世界記録保持者を追い抜けるということだよ。七福神家の大家さんが良く言ううんだけど、どんな平凡なカメでも、ウサギが寝ている間に地道に休まず走れば、ウサギより先にゴール出来るという事だよね。七福神家の大家さんもどちらかというと「カメ人間」なので、今回のニュースの様な話が大好きなんだよね。人間、毎日・コツコツが大切なんだよね。


2022年10月03日

恐山いた男の独り言

「コロナ禍の全国的学会に参加して思う事」

9月23-24日の日程で、第32回日本医療薬学会年会という全国的な学会が群馬県の高崎市で開催されたんだよね。この学会は、主に病院勤務の薬剤師さん達の学会で、会員数も1万3千人を超えているし、学会の参加者も毎回9千人を超えるという活性の高い学会なんだよね。七福神家の大家さんも毎年この学会で発表するのをルーティンとしているので、今年も演題を出して発表したんだよね。コロナの影響で一昨年の名古屋と昨年の熊本の学会はウェブ開催となったので口頭発表でも現地参加は無かったんだけど、今年は、口頭発表は総て現地発表となったので、大家さんも高崎まで出かけて行ったんだよね。学会では、毎日、入場時に検温して、体調に関するチェックリストを提出してから入場するという厳重なコロナ対策が取られていたんだけど、さすがに従来の参加者よりは少なかったようだけど、かなりの人数が参加していたと言うんだよね。大家さんが言っていたのは、学会会場も人が多かったけど、往復の飛行機とか新幹線でも人が多く、飛行場も駅も人であふれていて、とても1日何万人ものコロナ感染者が出ていると思えない様な状況だったと言うんだよね。コロナ以前と違うのは、人々がマスクをしているか否かの違いだけで、ほぼコロナ以前の例年と同じ程度の連休の混みようだったと言っていたんだよね。確かに、社会生活の正常化に向けて動き出して、人が移動しないと経済が回らないという事情もあると思うけど、「心配だよな」と大家さんはしみじみ言っていたんだよ。大家さんも、新幹線の中でも、飛行機の中でもなるべく咳をしないようにとか、話はしないようにとか気を使ったと言っていたんだよね。下北に帰ってきて、普段は人口が少ないとか田舎だとか思うこともあるけど、人が少なくて田舎だということも考えようによっては大きなメリットかもしれないと旅行後の感想を言っていたんだよね。

2022年09月26日

恐山いた子の独り言

「エリザベス女王の死去に思う」

エリザベス女王亡くなったよね、70年に渡りイギリスの君主として在位して、イギリス国民の母として尊敬を集めた人だから、その衝撃は大きいものがあるよね。エリザベス女王って、女性ながら君主としての気骨のある人で、「国民のために尽くす」という意志の強い人だったようだね。第二次世界大戦でのドイツとの戦いでは、自ら軍務についたりした人だから、気丈な人なんだろうね。エリザベス女王が君主であったイギリスだから、イギリスの女性は強いイメージがあるよね。イギリスで首相になった女性も、サッチャー、メイ、トラスと3人もいるよね。政治の世界って、世界的に男性社会だから、女性が首相になるということは、その人がずば抜けた才能を持っているということだと思うんだけど、社会的にも女性の活躍を促す文化が醸成されている懐の深い社会だと思うんだよね。いた子が女性だから言うのではないけど、女性が活躍できる社会って活力があるよね。そもそも、世界人口の半分は女性なんだから、政治の世界だって女性が半分居ても良い気がするんだけど、昔から戦争をやって領土を獲得してきたのは男性だったから政治の世界でも男性優位が続いているんだよね。七福神家に居る「山の神」は男性だけど、もともと山の神は女性なんだよね。地方によって色々な言い伝えがあるけど、地域によっては、山の神は春に里に下りて来て田の神になり、秋に山へ帰って山の神に戻るという言い伝えもあるんだよね。いた子が思うには、すべからく山野を守っているのが山の神であって、それは家を守るとか、子供を育むとかいう女性特有の本能に根ざした特性が人々に受け入れられて、大地を守るという役割を与えられたのではないかと考えるんだよね。女王としてイギリスを守ってきたエリザベス女王と、女性として大地を守っている山の神には共通した部分があるよね。いた子も女性だから言うのではなく、女性がもっと社会で活躍できる状況になれば、停滞している日本の産業も学術も、もっと活性化して成長社会になれるのではないかと思うんだよね。「日本の女性達よ頑張ろう!」

2022年09月20日

恐山いた男の独り言

「危機管理という非日常に関して思うこと」

最近、世界情勢が騒がしいので、「危機管理」という言葉をあちこちで聞くよね。どこかの企業のコンピューターシステムがサイバー攻撃を受けて、危機管理体制を見直すとか、台湾有事の場合の日本の防衛に関する危機管理の在り方、などという言葉が頻繁に聞かれるようになったよね。危機管理ということは、日常では起こらないけど、万が一危険が及んだ場合にどの様に対処するか予め準備しておく体制のことだよね。危機管理で有名なのは、軍艦が攻撃を受けた場合に被害を最小限に食い止めるいわゆるダメージコントロール(ダメコン)が有名だよね。太平洋戦争中に被害を受けたアメリカの船が驚異の速さで戦場に復帰していたのは、ダメージコントロールチームが機能していたからだとも言われているんだよね。日本の海上自衛隊でも、ダメージコントロールチームの訓練は常に行われていて、船腹に穴が開いて浸水して来た時にそれを止める訓練なんかやっているよね。常に危機に曝されやすい現場では、ダメージコントロールの様に危機管理が日常的に行われているけど、危機とは程遠い平和な社会では、危機管理という概念自体が希薄だよね。今回の、コロナウイルス流行のように、社会全体を危機が襲っているにも関わらず、有効な手立てが打てていないのは日頃の危機管理が出来ていなかったからだよね。新型コロナの流行で、サプライチーンがダメージを食らって、一部の医薬品の供給が止まっている七福神家の大家さんなんかも、「医薬品は半導体と同じで、戦略物資なのだから、政府の体制としても考えて欲しいよな!」と言っているんだよね。社会とか産業を支える重要物質の危機管理というのも真剣に考えるべきだよね。



2022年09月12日

山の神の独り言

「山の神、下草刈り作業中にニホンカモシカに遭遇す」

七福神の森の下草刈りは、板屋久保の七福神の森の1haを完了して、9月4日から新しい現場での作業が始まっているんだよね。そこは、今年の春に杉林の中に、複層林化のために、青森ヒバを植林した向平(むかいひら)という七福神の森の一つなんだよね。2haに約1,600本の青森ヒバを植えたので樹間は比較的余裕があって、下草刈りはしやすいんだよね。先日、そこの現場で下草刈りの作業をしていたら、生い茂った灌木の中を、黒っぽい背中の大型犬くらいの動物が歩いて来るのを発見したんだよね。黒い背中の大型犬くらいの動物と言えば「熊」だよね。山の神もとっさに「熊か!」と思い身構えたんだけど、熊の歩き方とは違って、真っ直ぐスタスタと歩く感じなんだよね。かなり近づいて顔が見えた時に、「ああ!ニホンカモシカだ!」と分かったんだよね。野生のニホンカモシカって体は薄い褐色なんだけど、背中の部分の毛が黒い奴が結構いるんだよね。向平の七福神の森では、以前からニホンカモシカを見かけていたんだけど、良く見る奴よりは小型で、多分メスか子供だと思うよ。そのニホンカモシカは、20mくらいまで近づいてきた時に、顔を上げて山の神を発見したんだよね。最初は驚いたような顔をしていたんだけど、山の神が「オーイ!ニホンカモシカ元気か?」と声を掛けると、しばらく山の神を観察していたんだけど、自分の森の侵入者だということが分かったらしく、恐る恐る後ろを振り返り、体を反転させてポクリポクリと山の上の方に逃げて行ったんだよね。山の神が思うには、向平の七福神の森は、青平川という小さな川に面しているので、川に水を飲みに来たんだと思うんだよね。山の神としては、ニホンカモシカのドリンクタイムを邪魔して悪かったと思うんだけど、山の神にも下草刈りという仕事があるので、致し方ないよね。本来、ニホンカモシカのテリトリーである森林に人間様が入り込んで、木を植えたり、下草刈りをしているのだから、邪魔しているのは人間様の方で、ドリンクタイムを邪魔されたニホンカモシカは「また人間が俺たちの森に入り込んで、俺たちの邪魔をしているんだよ!」と怒っているかもね。ニホンカモシカのドリンクタイムを邪魔した山の神としては、彼らのテリトリーにお邪魔して、仕事をさせて頂いている立場だから、もっと謙虚に自然を敬うことを大切にしないといけないなと、少し反省した場面でした。

2022年09月05日

山の神の独り言

「今年もススキの穂が出始めました、夏が終わります!」

例年書いているけど、旧盆が過ぎて、下北地方にはススキの穂が出始めました。山の神は、ススキの穂が出始めると、「夏が終わった!」としみじみ思うんだよね。夏が終わるというのは、夏休みが終わるのと同じで、四季の中で一番活動的な季節が終わったという哀愁もあるんだけど、森林で仕事をしている山の神としては、夏の暑さと、滝の様に流れる汗から解放されるという嬉しい面もあるので多少複雑なんだよね。下北地域では、ススキの穂が出始めると、気温もぐんと下がって涼しくなるんで、森林の仕事は楽になるけど、秋の風が立ち始めると、その向こうに冬がくるという予感も想起されて、夏の暑さが名残惜しくなるんだよね。気温が下がると森林での作業が楽になるのは、暑さだけではなく、アブ・ブヨと蚊の活動性も落ちるから、あまり刺されなくなる面でも楽にはなるんだけど、やはり夏へのノスタルジーを感じるよね。ススキの穂が出始めると、山野の空気の透明度が増して、清々しい気持ちになるんだよね。ススキの穂の季節になると、ドングリとか栗のイガも大きくなって、実りの予感も感じるよね。山の神の様に、自然の中に溶け込んで暮らしている者にとっては、自然のメッセージってとても大切なものなんだよね。自然の中で暮らすという事は、自然のメッセージを感じつつ、それぞれの季節に合わせながら自然と調和しながら日々を送るのが「山の神流」なんだよね。そんな意味でも、秋の訪れを告げるススキの穂のメッセージ性ってインパクトあるんだよね。

2022年08月29日

恐山いた子の独り言

「いた男、風邪(ふうじゃ)に取りつかれる」

最近、恐山家のいた男は、喉が痛くて、咳が頻繁に出る症状に悩まされているんだよね。もともと喘息の傾向があるので、咽頭感染を起こすと症状が出やすいんだよね。いた男は、頻繁に「風邪(ふうじゃ)」が取りついたと言っているんだけど、風邪(ふうじゃ)でなくて風邪(かぜ)じゃないのと言っているんだけど、いた男が言うには、風邪(かぜ)と風邪(ふうじゃ)は違うと言うんだよね。いた男曰く、中国医学では、六淫(りくいん)とう呼ばれる邪気(じゃき)が原因で種々の病気が起こるとされているらしいんだよね。六淫というのは、風(ふう)、寒(かん)署(しょ)湿(しつ)、燥(そう)、火(か)の6種があり、それぞれ風邪、寒邪(かんじゃ)、暑邪(しょじゃ)湿邪(しつじゃ)、燥邪(そうじゃ)、火邪(かじゃ)と呼ばれ、自然現象の中で、風や寒さ、湿気、乾燥、暑さなどの気候や環境変化が、人の呼吸や皮膚を通じて、外界から体内に取り込まれて病気の原因になるという考え方らしいんだよね。いた男が科学的に言うには、人間の生理状態は、外界の影響を受けて常に変化するのだから、六淫の影響を強く受けているから、中国医学が言っていることは、あながち迷信などのレベルではないと言うんだよね。ただ中国医学では、風邪(ふうじゃ)というレベルは、鼻水とか体の痛みとか頭痛などの、風邪(かぜ)の初期症状を言うのであり、体が風邪(かぜ)にならないための防衛戦をしている段階だと言うんだよね。現代で言う風邪(かぜ)のようにすでに感染を起こしたり喉が腫れたりしているのは、風邪(ふうじゃ)に取りつかれた体が抵抗しきれずに病気になるというのが、いた男の考えなんだよね。さすが400年も生きていて経験を積んでいるだけあって、昔の医学の事も知っているし、現代医学も少しは知っているらしいのよ。まあ、理論はいいから早く風邪(かぜ)を治してね。

2022年08月22日

山の神の独り言

「山の日に、山の神、山へ行く」

8月11日は「山の日」だったよね。海洋国日本を記念する「海の日」が出来たのを後追いするように「山の日」が出来たので、なんだか取ってつけたような印象を持っている人も多いと思うけど、実は、日本は国土面積に対する森林の面積率が、先進国の中ではフィンランドに次いで世界2位だという事を知っている人は少ないと思うよ。日本の国土面積全体に対する森林の面積は約68-70%で、世界でも有数の森林国なんだよね。だから山の神としては、国土の四方を海に囲まれて海洋国と言われる日本は、実は世界的にも有数の森林国でもあることを強調したいんだよね。だから「山の日」は、「海の日」にとって付けて制定されたんではなく、世界有数の森林国として、日本の森林を世界に誇る日だと思って欲しいんだよね。山の神の「森林愛」分かって欲しいよね。従って、山の神は「山の日」8月11日にも山へ行って、山の神々に祈りを捧げた後、七福神の森で下草狩りの作業をしました。当日は、青森県地域には大雨洪水警報が出ていて、地域によっては浸水の被害が出て、下北地区でも雨が降っていたんだけど、山仕事は「雨にも負けず、風にも負けず、夏の暑さにも負けない」の精神なんだよね。雨の日の下草刈りは、雨に濡れると共に、灌木とか草葉に着いた水滴でも濡れて、文字通り全身ずぶぬれになるんだけど、気温がある程度高いし、作業をしていると汗をかいて体が温まるから、全身ずぶぬれになっても寒くはないんだよね。夏の山仕事では、雨の日にカッパを着ると、カッパで蒸れて体力を消耗するので、山の神としては夏の雨の日の作業ではカッパは着ないでずぶぬれ状態で作業するんだよね。ヘルメットをかぶるので、頭さえ濡れなければ、雨で体が冷えるので、かえって涼しくて作業効率は良いんだよね。濡れた斜面で滑ることさえ注意すれば、雨の日のずぶぬれ作業も快適なんだよね。今年の「山に日」も、山の神々に感謝しつつ、森林国日本の誇りを胸に秘めつつ、山の神は雨に濡れながら快適に下草刈り作業をしました。
2022年08月15日

恐山いた子の独り言

「アメリカ下院議長ペレス氏の台湾訪問の波紋」

アメリカの下院議長のペレス氏が台湾を訪問したことで、中国を含めた周辺諸国で大騒ぎになっているよね。アメリカで、副大統領に次ぐ大統領継承順位の大物の台湾訪問という事で、中国も過敏になっているよね。8月4日からは、台湾を包囲するような形で、海空の戦闘訓練領域を設定して、盛んに海に向かってミサイルを撃ち込んでいるよね。さらに訓練領域を勝手に日本のEEZ域内に設定して、日本のEEZ内に5発ものミサイルを撃ち込んだりして、一体何様なんだと言いたいよね。あの領域って、沖縄県の最南端の島にかなり近い海域なんだよね。全く物騒で、何であんな物騒な国が日本の西隣にあるんだと思っちゃうよね。今回の軍事演習を見ていると、ロシアがウクライナに侵略する前に、ウクライナ国境付近でやっていた軍事演習を思い起こさせるよね。ロシアも、国境付近で散々軍事演習をやった後で、ウクライナに侵略を始めたもんね。ウクライナで現実的に起こっている事が、日本の近くでも起こっているということだよね。ロシアにしても中国にしても、主義主張が違うのは認めるけど、他人の国に勝手に侵略したり、他人の国の庭先にミサイルを撃ち込んだりして脅しをかけるのって、やくざ映画を見ている様で、ある意味で滑稽だよね。国際関係って、各国の利害が複雑に絡むがゆえに、国際協調ということが重要なんだよね。軍事力を背景に、勝手に他人の国に侵略したり、勝手に他人の島を占拠して軍事基地を作るなどという身勝手が通ると思ったら大きな間違いだよね。そんな奴らには、そのうち「恐山の神」の天罰が下るよね。

2022年08月08日

山の神の独り言

「道を切り開くということに思う」

七福神の森の写真でも紹介したけど、昨年、新しく七福神の森の仲間入りした従来の七福神の森の隣の森林へと繋がる階段を作ったんだよね。写真でも紹介したけど、新しい森へアクセスが不便だったので、直近で行き来できる階段を作ることにしたんだよね。今年の1月ころに、隣の山で蔦の蔓切をしてからの帰り道、近道をしようと思って七福神の森の道に繋がる急斜面の雪面をスノーシューで降りたんだよね。その時に、この急斜面に階段を付けたら、近道が出来ると気が付いたんだよね。そこで、今年の春の植林が終わったころから、コンクリートブロックをホームセンターで入手し、ホームセンターの軽トラを借りて七福神の山小屋まで運んで、その後林内作業車で急斜面の下まで運んだんだよね。階段を作るにあたっては、急斜面の草とか灌木を草刈り機で刈り払う事から始めたんだよね。刈り払った後には、予定のコースに、太い倒木があったので、これをチェンソーで切って脇に避けてから、コンクリートブロックを一個ずつ積み上げる地道な作業が続いたんだよ。比高差が25mくらいあるので結構な段数になって、購入した40個のコンクリートブロックを総て使い果たしたんだよね。汗をかきつつ、コツコツとコンクリートブロックを積みながら考えていたことは、何もなかった急斜面に一段ずつ階段が出来て行って、道が出来ると、未開の地に道を切り開くということはこのことなんだよねと考えたんだよね。作業している時は、一段のコンクリートブロックを積むのに集中しているのでそこしか見えないけど、階段が隣の森まで貫通してみて、改めて全体を見ると、自分の一段一段の作業が道を切り開いたんだという感動を覚えるんだよね。道って、七福神の森でも良く見る獣道の様に、動物が通ることで出来る自然の道もあるけど、人間が切り開く道って人間の努力無くしては出来ないよね。コンクリートブロックを一個ずつ積み上げる地道な作業が道を切り開くという事を経験して、どんな道でも切り開くにはコンクリートブロックの積み重ねの様な、努力のブロックを積み重ねて道が出来るんだなと実感したんだよね。

2022年08月01日

恐山いた男の独り言

「不惑のラガーマンに学ぶ」

「不惑」という言葉を知っているよね。孔子の論語にある人生の指標を表す言葉として有名だよね。論語では、「十五にして学に志し、三十にして立つ、四十にして惑わず(不惑)五十にして天命を知る・・・」の不惑なんだよね。孔子の時代って、紀元前の時代だから、五十まで生きている人はさほど多くない時代だから、五十にして天命を知ったのかもしれないけど、いた男なんか400年近く生きているのであまりピンと来ないんだよね。でも、七福神家の大家さんなんかは、四十の頃は「多惑」時代で、迷いばかりだったよと言っているんだよね。大家さんの「多惑」は人間性が練れていない証拠だから無視するとしても、不惑という言葉は最近多く使われているよね。大体、四十過ぎから上の年齢の人達が集まるクラブとか会に使われることが多い気がするんだよね。最近は、シニア層の人達は元気だから、「四十過ぎてから年齢無制限に頑張ろうぜ!」という意味で、シニアの活躍を表す言葉としても使われているんだよね。先日、NHKの朝のニュースでやっていたけど、「不惑のラグビー大会」というのがあって、83歳のラガーマンが活躍している映像が出ていたんだよね。83歳で会社経営しながら、週に1回の練習に出て、試合にも出ているというんだよね。会社経営だから退職は無いだろうけど、週に1回の練習に出るためには、普段からの鍛錬も必要だよね。それを見て、400歳のいた男としては、83歳は未だ若いと思ったんだけど、七福神家の大家さんは、「俺より年上で、ラグビーの試合に出ているのってすごいよな!」と感心していたんだよね。青森県には、90代の400メートルリレイで世界記録を持っている人達がいるから83歳は未だ若いのかもね。「不惑」を合言葉に、シニア世代が頑張る時代なのかもね?

2022年07月25日

恐山いた子の独り言

「日本人の平和ボケを考える」

安倍元首相銃撃されて亡くなったよね。世界で最も安全な社会と言われ、銃規制が世界で最も厳しい日本で起こった銃撃事件として、世界中に衝撃が走ったよね。最近、警護体制に問題があったと言われていて、警視庁の調査委員会が立ち上がったよね。確かに、銃撃の時の画像を見ていると、一発目の発砲の時は、何が起こったのかといった表情の安倍元首相の姿が映っていて、それから数秒後に2発目を打たれて倒れたよね。警備の専門家の話だと、警備に当たる人間は、一発目が打たれた瞬間に、直ぐに元首相を伏せさせなければいけなかったと言っていたんだよね。確かに、直ぐに伏せていたら、2発目は当たらなかったと思うので、警備上のミスと言えばミスなのかもしれないよね。ただ、いた子としては、警備体制の問題もさることながら、日本の安全神話に関しても考えてみる必要がある様な気がするんだよね。銃撃事件を聞いた多くの日本人は「まさか日本で銃撃事件か?」という印象を受けたと思うんだよね。でも世界を見ると、普通に起こっていることなんだよね。「日本人の平和ボケ」と言う事が良く言われているけど、確かに日本人は平和に慣れ過ぎているよね。ロシアによるウクライナ侵略は始まってから、あんなことが実際に起こるんだという事で、日本の西隣に存在する某大国への危機感も高まっているよね。でも、実はそんなことは以前からあったことで、いまさら言う事ではないんだよね。内閣公安局のエージェントだった人が書いた本を読んだことがあるけど、ある外務省の若手官僚が、日本の西側に存在する某大国の人が経営するバーに飲みに行って、マスターと色々親しくなって、好みの女性を聞かれたので、ストレートヘアーが特徴の女優の仲□由紀恵さんの名前を言ったら、しばらくして、自分の周囲に仲□由紀恵さんにそっくりなストレートヘアーの美人に頻繁に出現するようになったと言うんだよね。その人も外務省の官僚だからすぐに「ハニートラップ」だと気が付いて、公安局に相談したという話だったんだよね。大方の日本人は、自分の周囲にスパイなどいないと思っているかもしれないけど、それって実は「日本人の平和ボケ」なのかもよ。

2022年07月19日

山の神の独り言


「七福神の森で飲むドリップコーヒーは最高!」

昨年、「七福神の山小屋」が完成して、七福神の森での居住空間が飛躍的に快適になったんだよね。土間もコンクリートだから湿気は上がらないし、木造の建屋はオール杉だからいかにも山小屋という風情で、心底から山にいるという実感が湧くんだよね。最近は、あまりに快適なので、作業の休憩時間には、山小屋の入り口のシャッターを開けて、テーブルと折り畳みの椅子を出して、周囲の木々を眺めながら、くつろいでいるんだよね。休憩の時の飲み物も、ペットボトル系ではなく、カセットコンロでお湯を沸かして、簡易型のドリップコーヒーを入れて飲んでいるんだよ。山小屋には、大きな棚も作ってもらったので、関連のグッズなんかも山小屋に持ち込んで、プラスチックの保存容器に入れて蓋をしておけば、湿気対策も万全だし全く良い小屋を作ってもらったと感謝しているんだよね。いれたてのホットコーヒーをブラックで、緑の木々に囲まれながら飲むのは、「最高!」だよ。作業の疲れも取れるし、ウィークディの仕事の疲れも吹っ飛んでしまうくらい気持ち良いんだよね。緑を眺めながらのコーヒータイムは、まさに「無」の世界で、何も考えずに心が透明になる様な気がするんだよね。「禅」の世界での「無」とはこのことかも?と実感するんだよね。最近の山に神は、七福神の山小屋の入り口で、椅子に座りながら、ブラックコーヒーで自然と向き合いながら「無」の世界を楽しんでいるんだよね。

2022年07月11日

恐山いた男の独り言

「恐山 いた子と いた男の独り言復活」

七福神家の大家さんの事情で、長らく休止していた「恐山いた子といた男の独り言」が復活しました。「おめでとう!」パチパチ。
復活第一弾のブログは、いた男が担当します。最近、いた男が憂慮しているのは、ウクライナ問題だよ。第二次世界大戦から70余年経った現在に、70年前と同じ戦争が復活したというのは驚きだよね。ウクライナに進行したロシアと、それに味方している某国以外は、ウクライナに同情的だよね。国際秩序がこれだけ確立した現代に、隣の国へ攻め入って、ここは俺の領土だと言い張る厚顔さが信じられないよね。戦争だから子供の陣取り合戦とは違って、物的被害も出るし、死者も出るよね。おまけに多くの戦争犯罪も立証されているようなので、進行したロシアは大変な事をしでかしてくれているという事だよね。今回の被害の実態、戦争の悲惨さが直接我々の目に届くのは、インターネット等のソーシャルメディアの発展のおかげだよね。特に、ウクライナはソーシャルメディアを有効に活用して、自分達の被害を世界中に訴えているので、効果はてきめんだよね。家にいて戦争の実態が刻々と伝わるというのは、過去に無かったことだよね。過去にも、アフガン戦争、湾岸戦争と紛争は勃発しているけど、なかなか実態として伝わってこなかったよね。でも、そこでも同じ状況は発生していたんだよね。アフガン戦争でも湾岸戦争でも、連合軍側の情報は伝わってきたけど、アフガンサイド、イラクサイドからの情報というのは一切伝わらなかったよね。今回のウクライナの戦争では、侵略されているウクライナ側からの情報が流れているので、世界中が被害者ウクライナに同情的だけど、アフガン戦争と湾岸戦争の時はどうだったんだろうね。ちょっと前に、テレビの番組で、アフガニスタンの復興に関係していた人が言っていたけど、現在日本はウクライナ難民の受け入れに積極的だけど、アメリカのアフガン撤退で、それまで日本大使館に協力して避難民になった人は一人も受け入れなかった事実があり、避難民に差別するべきではないと言っていた人がいたんだよね。考えさせられる発言だよね。

2022年07月04日

恐山いた子の独り言

「やっと朝の雪かき作業から解放されました」

昨年の12月下旬から、下北地方は、連日雪が降り、七福神家の大家さんは、毎朝、薬局の入り口とかドライブスルーのコースの雪かきで忙殺されていたんだよね。
当然、いた子とかいた男もお手伝いするんだけど、ドライブスルーのコースって結構広さがあって、スノーダンプで作業していると結構な時間がかかるんだよね。雪の多い時なんかは、時間がかかるので、雪かきしている最中に薬局に患者さんが来て、大家さんは薬局へ駆け込み対応するんだけど、着ている厚手の防水ウインドブレーカーを脱ぐと、その下には半袖一枚しか着ていないもんで、患者さんに「元気だね!」と言われるらしいんだよね。
雪かきで体を動かしていると汗をかくので、ウインドブレーカーの下は半袖一枚でも全然寒くないんだけど、薬局の中へ入ると暖房しているので、ウインドブレーカーを着たままだと暑いんだよね。大家さんなんか、雪かきの時は、薬剤師とはかけ離れた、普通の土木作業員の様な格好をして雪かきしているから、朝の配達に来た薬の問屋さんから、「後ろから拝見すると普通の作業員の方かと思いました」と言われるらしいんだよね。
でも大家さんは、雪かきが大好きで、「雪かきはスポーツだ!」と言って、毎日せっせと雪かきしているんだよね。3月になって雪かきが少なくなって、大家さんは物足りなさそうな様子なんだけど、雪かきのお手伝いをさせられている、いた子といた男にとっては、「やっと雪かきから解放された!」という気分なんだよね。

2022年03月07日

恐山いた子の独り言

「歴史から学ぶ、ピンチをチャンスに変える粘り強さ」

いた子の大家さんは、歴史が趣味で、昔から歴史に関する資料を集めたり、読んだりするのが好きなんだよね。歴史好きが高じて、「日本薬史学会」という学会に所属していて、薬学の歴史に関して学会発表もしたことがあるんだよね。
その大家さんが言うには、戦国時代の歴史の事実を俯瞰すると、天下を取るとか、小さな領主から地方の大勢力になっている武将って、必ずどこかで盛衰をかけた大勝負をしていて、滅ぶかもしれない大ピンチを切り抜けていると言うんだよね。織田信長も、15代将軍足利義昭を追放した後は、信長包囲網にあって四面楚歌の状態になりながらも、切り抜けて天下布武の足掛かりを築いたんだよね。江戸幕府の初代将軍の徳川家康も、三方ヶ原の戦いで、武田信玄に完膚なきまで叩きのめされ、恐怖のあまり自分の城へ逃げ帰る馬上で脱糞したという逸話は有名だよね。
徳川家康は、この時のみじめな自分の姿を絵師に書かせて、その後の自分への戒めにしたというんだよね。でも徳川家康は、天下無双の武田信玄に立ち向かった武将としてその後の評価を高くして、その評価が天下取りに繋がったと言われているんだよね。
人間、どんな時でもピンチはあるけど、言い古された諺ながら、ピンチはチャンスに繋がるんだよね。肝心な事は、そのピンチを我慢強くしのいで、次の反省に繋げ、ピンチをはねのけ再び飛躍する勇気だよね。ピンチとチャンスは交互にやってくるので、ピンチの時に狼狽えず我慢する、チャンスには勇気をもって飛躍するという当たり前の事を堅実にこなすための気骨と覚悟、そして粘り強さが必要なんだよね。

2021年12月07日

山の神の独り言

「冬到来、早速、早朝の凍結路面でスリップした」

12月も近くなると、寒い日が続いて、下北地方では気温も0℃に近い日が多くなってきているんだよね。
先日の日曜日、日中に用事があったので、早朝から七福神の森の仕事を始めたんだよね。地元のホームセンターが開店する7時前に入り口で待機して、オープンと共に店に駆け込み、七福神の森で使う、コンクリートブロックを40個購入して、ホームセンターの軽トラを借りて、七福神の森まで運んだんだよね。ホームセンターの駐車場に着いた時から気になっていたんだけど、前日に雨が降って、地面が雨で濡れていたので、部分的に凍結した部分があったんだよ。その朝の気温が1℃だったから、前日の雨で濡れていれば、当然凍るよね。
山の神も軽トラにコンクリートブロック積んで走り出して、市内の人家が立っている部分の道路は濡れ状態だったので路面凍結の事はあまり気にしなかったんだけど、市外に出て、森の木々の陰になっている部分に差し掛かると、微妙にタイヤが滑っているのを感じたんだよね。「道が凍っているんだ!」とその時は思ったんだけど、2-3回微妙に滑っただけで、無事にブロックを七福神の森に降ろして、帰り道を急いでいたんだよね。そしたら、やはり森の陰になって日が当たっていない部分の直線道路で、スリップして道路の路肩に落ちそうになったんだよね。スリップした瞬間は、ハンドルも切っていないのに、軽トラが勝手に路肩の方へ「スーッ」といった感じで横滑りして落ちそうになったんだよ。慌ててハンドルを逆側に切ってたら、今度は中央線の方へ「スーッ」と滑って、再度路肩側へハンドルを切ってといった繰り返しを2-3回したら、真っ直ぐに走れるようになったんだよね。
危うく路肩に転落するピンチを何とか切り抜けたけど、反対車線に車が通っていたら、衝突していたよね、と思いつつ走っていたんだよね。そしたら同じ様な状況の路面で、事故車が数台路肩に止まっていて、車の右側が衝突していたんだよね。おそらく山の神と同じく、凍結路面でスリップして反対車線にはみ出して車同士で衝突したんだよね。
この時期の路面凍結って、運転する側も油断しているし、未だ冬道に慣れていないのから怖いよね。早く、雪が降って安心して走れる路面になって欲しいよね。雪が降ると、こちらも心構えが違ってきて、むしろ安全なんだよね。

2021年12月03日

恐山いた男の独り言

「大谷翔平選手、国民栄誉賞を辞退する!」

MLB・エンジェルスの大谷翔平選手、国民栄誉賞の受賞を辞退したよね。これまで多くの超一流選手が受賞して来た「天下の国民栄誉賞」を辞退するって、すごいというより、かっこよすぎるよね。テレビのスポーツ番組でも、解説者の方が、「今回のMVPによって、下手に国民栄誉賞など受賞させるようなことはしないで欲しい」と言っていた方がいたけど、確かに、下手に国民栄誉賞などという冠をかぶせてしまうと、周囲からの持ち上げやら、利害関係に巻き込まれてスポーツ選手としてダメになる可能性の方が大きいからね。
いた男も、大谷選手は未だ若いし、選手として伸び盛りなので、下手に国民栄誉賞など受賞しない方が良いと思うよ。そもそも勲章とか国民栄誉賞などというのは、長年の功績に対して与えられるもので、年を取って現役を引退してから貰う物だよね。現役で、バリバリ活躍している人間にとっては、不要な物だと、いた男は思うんだよね。
現役の大谷選手にとっては、目指すのはただ一つ、野球の最高峰だと思うんだよね。本人の言葉にように「今年の成績を最低限として、さらに上を目指す!」だよね。大谷選手は、現役として野球を楽しんでいるし、高みを目指して努力もしているんだから、下手に周囲の大人が騒いで選手生命をつぶして欲しくないよね。
いた男としては、国民栄誉賞を辞退した時点で、大谷選手の未来は開けていると思うよ。肝心な事は勲章とか栄誉賞ではなく、野球の高みを目指して努力することだよね。大谷選手は、まだまだ若いので、栄誉などというものを気にせずに、野球に専念して、さらにビックになって欲しいよね。

2021年11月27日

恐山いた子の独り言

「大谷翔平選手アメリカンリーグのMVP受賞」

大リーグのエンジェルスの大谷選手、アメリカンリーグのMVPを受賞したよね。しかも、選考委員である記者の30名の満票での受賞というから、本当にすごいよね。
100年前に、投手で10勝、ホームラン10本の偉業を成し遂げたベーブ・ルースと比較しても過小評価になるほどの偉業だと、米メディアも絶賛の偉業なんだよね。残念ながら投手としては、9勝2敗で10勝には届かなかったけど、ホームランは46本、盗塁も26盗塁、打率も打点も好成績を残して、打って、投げて、走って、まさに「鬼神」のごとき活躍だったよね。
以前も、NHKの番組を見た時の感想をブログで書いたけど、渡米後4年間、たゆまぬ努力を続けた結果だよね。いた子が最も感心したのは、受賞を聞いた時も淡々として聞いていて、記者からの質問で「今日は帰ってからどんなお祝いをしますか?」という質問にたいして、「特に何もしないと思います、明日もトレーニングがありますので、帰ったら早く寝ます。」と言ったことだよ。普通、世界最高峰のMLBでMVPを取ったら、舞い上がって喜ぶと思うけど、全くそんな様子が無かったことが驚きだよね。
大谷選手も言っていたけど、今年を最低限のラインとして、さらに上を目指すという姿勢も驚嘆だよね。MVPのさらに上ってどんな世界なんだろうね。上には上があるという事なんだろうけど、計り知れない器の人間だよね。良い時も、悪い時も、一喜一憂しない安定した精神力が大谷選手を支えているんだろうね。東北人らしい朴訥で堅実な人柄が世界から評価されたんだよね。
東北の最北端に400年も住んでいる、いた子も、同じ東北人として自分の事の様に嬉しいよ。大谷選手、おめでとう!

2021年11月22日

山の神の独り言

「秋のコーヒーの木の成長に教えられた」

山の神が七福神家の大家さんの薬局で育てているコーヒーの木(七福薬局むつホームページの「コーヒーの木・成長記録」に写真掲載)があるんだけど、苗で購入した時は3本セットで一つのポットに植えられて来たので、そのまま鉢に移植して育てていたんだよね。来た頃は、10センチ程度だったんだけど、その後、「コーヒーの木・成長記録」の写真にもあるようにスクスクと順調に成長して夏場を超えて20-30センチ程度まで成長したので、そろそろ成長が止まるだろう秋口に3本を分離して、1本ずつ鉢に植え替えようと計画していたんだよ。秋になって外気温が10℃を下回る気候になったので、そろそろ植え替えかな?と思っていたら、盛んに成長し始めてモリモリ大きくなっているんだよね。
普通、草木って、夏の盛りに成長して、秋口の成長が止まると思うよね。でも七福神家の大家さんのコーヒーの木は、秋口になってからグングン伸びているんだよ。不思議に思って、山の神が調査してみたところ、コーヒーの木って、熱帯雨林の山岳地帯に自生し、昼夜の寒暖差が大きい環境を好むらしく、概ね10-25℃程度の気温が最適らしいんだよね。七福神家の大家さんの薬局の室内温度は、秋口だと日中24℃程度、夜間14℃程度なので、まさしく寒暖差が出てきた環境になっているんだよね。
山の神が考えるには、秋口になって、気温も冷涼で、寒暖差が出て、熱帯雨林の高地のような環境になったので、盛んに成長をはじめたんではないかと思うんだよね。
植物って、環境の影響を強く受けるので、適温適所なんだよね。七福神の森のヒバとか杉も、地形とか気象環境によって成長が大きく違うんだよ。同じ林地でも、水の流れる谷筋と山頂付近では木の成長が違うし、もちろん北斜面と南斜面でも違うよね。
以前、大家さんの薬局にヒバの苗を持って行って鉢植えにして育てていたら、生育が悪くて枯れそうになったんだけど、それを七福神の森に持って帰り植えたら見事に復活したこともあって、自然環境って植物にとって大切なんだなとつくづく思ったんだよね。大家さんの薬局のコーヒーの木も、きっと適温の時期を迎えて、故郷の熱帯雨林の高地を思い出して、元気に育っているんだよね。

2021年11月18日

恐山いた男の独り言

「10月24日のNHKスペシャル、大谷翔平」に感動!

10月24日に放送されたNHKスペシャル「メジャーリーガー大谷翔平、2021年の超進化を語る」という番組見た人多いと思うけど、感動したよね!番組では、この一年の大谷翔平の活躍を描きながら、父親のインタビューを交え、小学生の頃からの野球への取り組み方等を描いていたんだよね。
その中でも感動的だったのは、昨年、一昨年と肘と膝の手術で、あまり活躍できなかった時期に、地道に体づくりとか、バッティングフォームとか投球フォームの改良を続けている姿だったんだよね。その時期には、アメリカの一部のマスコミでは、所詮二刀流は無理なのではないかという論調があり、日本でもせっかく才能があるのだからどちらかに専念した方が伸びるのではないかという論調が多かったよね。当然、大谷翔平の耳にもそういうニュースは伝わっていたと思うけど、彼は当初の目的に向かって、黙々と自己改造をしていたんだよね。
確かに、今シーズンの初めに見た感じだと、日本ハムに居た頃より、体が二回りくらい大きくなっていたのは見て取れたから、怪我の間もトレーニングはしていたんだなと感じたけど、こんなに活躍するとは予想できなかったものね。番組の中でも述べられていたけど、肘の手術の後は、肘を曲げるのにも痛くて苦労していた様子だったけど、その中でもめげずに体作りに邁進していた姿は感動的だったよね。
何と言ってもすごいのは、野球に対する情熱だよね、三振した後もベンチで、今の自分のバッターボックスでの映像を見返して研究している姿は、本当に野球が好きなんだなと思わせる姿だったんだよね。大リーガーになった現在でも、高校生の時の習慣である、審判に挨拶する、全力で走るとか、グランドのごみを拾うとか、小さな事を忠実に実行している姿もただ者ではないことを彷彿させるよね。
野球選手って、有名になると周りからチヤホヤされて、飲みに出たり、遊びまわったりしてダメになる選手が多いんだけど、大谷翔平はそんなところ見られないよね。番組で、通訳の人が言っていたけど、今シーズンは、試合日程にフル出場しているので、疲労を溜めないために、1日8-9時間睡眠を取るようにしていると言っていたんだよね。9時間も寝ていたら、遊びに行く暇なんか無いから、今シーズンの成績も納得だよね。本人は、今年を最低ラインとしてさらに進化したいと言っていたから、来シーズンも楽しみだよね。

2021年11月15日

恐山いた子の独り言

「中国・ロシア連合艦隊津軽海峡を通過す!」

最近の地元テレビのニュースで見たんだけど、下北半島の北に位置する津軽海峡を、日本海で訓練していた中国とロシアの艦隊が太平洋に出るため通過したというんだよね。津軽海峡って幅が50キロ程度しかないので、青森側から北海道が見えるし、北海道側からも青森が見えるので、両側から海峡を通過する船舶は丸見えなんだよね。ニュースの映像でも、一隻一隻がくっきりと見えて、倍率の高い望遠鏡だったら、乗組員までも見えるほどなんだよね。
津軽海峡って国際海峡なので、海峡の真ん中は東西に公海になっていて、国際法上は、何処の国の船でも通れることにはなっているんだよね。それでも国際ニュースなんかで出て来る中国艦船とロシア艦船の合同訓練の船が、いきなり下北半島の目の前に現れたらびっくりするよね。
いた子は、温泉が好きなので、津軽海峡に面した温泉地の下風呂温泉なんかへよく行って、海峡を眺めながら温泉に入るのが好きで、時々大型客船などが津軽海峡を通過するのを湯舟から見ているんだけど、軍艦が通るのは見たことはないんだよね。津軽海峡の北側の函館には、日露戦争の時に、津軽海峡を通過するロシア船を見張るために作られたの函館要塞の遺跡があるし、青森側の大間には、軍縮条約で戦艦土佐が廃艦になった時に外した40センチ主砲を要塞砲として設置していた砲塔の基礎部分の遺跡も残っているんだよね。
今は遠い昔の遺跡だけど、津軽海峡がそんな緊張した時期もあったという事だから、現在も、国際的に緊張状態にある艦隊が津軽海峡を通過するということはありうるんだよね。それにしても、目の前の津軽海峡を中国・ロシア連合艦隊の艦船が、次々と隊列をなして通過したら驚くよね。

2021年11月08日

山の神の独り言

「崩落法面を守りながら自然保護を考える」

夏の下草刈りを終えて、七福神の森は静けさを取り戻しているんだよね。
下草刈りの代わりに、最近やっている作業は、下草刈りで伐採した太めの灌木を活用した、道路の法面の土留め作業なんだよね。七福神の森の皆伐をした時に、山の斜面を削って、道路を通しているので、削った部分の法面の土がむき出しになっていて、徐々に崩れて、道路の面を土砂が覆う状況になりつつあるんだよね。特に冬に法面の表土が凍結すると、氷で表土が浮くので、春になって氷が解けると、浮いた部分の土が柔らかくなっているので法面を崩れ落ちて来て、道路を覆うんだよね。何とか法面の崩落を抑えるために、法面の最下部に杭を打って、そこに放置されている丸太とか太めの灌木を法面に平行に入れると、そこで土砂が止まって、道路への崩落が阻止出来るんだよ。
今、山の神は、下草刈りで放置された太めの灌木を集めて、杭を作り、法面と道路の境に杭を打って丸太を詰める作業をしているんだよね。土留めをした法面に、自然更新で発芽して苗に成長した松とか杉を移植すると、法面に草や木が生えるようになり、法面が植物でおおわれて崩落はおこらなくなるんだよ。山の神としては、下草刈りで出た太めの灌木を、そのまま朽ちさせてしまうよりは、法面の保護に活用した方が良いと思ってやっているんだよね。でも山林の自然全体から見れば、法面が崩れて人間が削った道路も埋まり自然に帰るんだよね。それが自然の営みなんだけど、山の神は道路を残すために法面の崩落を食い止めているんだよ。
法面を草木の生える自然の姿に戻ると、法面の崩落は止まるから、身勝手に人間が削った道路法面を自然に戻すためにも地道な作業が必要なんだよね。

2021年11月02日

恐山いた男の独り言

「英語翻訳ソフトの功罪」

最近のインターネットの普及で、色々なソフトが便利に使用できるようになって、ネット音痴のいた男でも、少なからず恩恵を受けている部分はあるんだよね。
最近、七福神家の大家さんが言うには、英語の翻訳ソフトというやつが普及していて、ちぐはぐな部分もあるけど、かなり完璧に翻訳できるようになってるらしいんだよね。大家さんの薬局へ実習に来ている薬学部の実習生も、文献を探しては、翻訳ソフトで読んでいるので便利だと言っていたんだよね。英語の論文を書くにしても、翻訳ソフトで日本語を英語に変換すると、結構読める文章になるらしいんだよね。
大家さん曰く、我々の時代は、英語の論文を読めないと先輩に怒られ、英語で論文を書けないと一人前の研究者扱いはされなかったけど、翻訳ソフトを使えば、誰でも一人前の研究者に成れてしまう時代なんだよねと言って、先輩に怒られながら英語論文を書いていた昔を懐かしがっているんだよね。
大家さんは、読書が趣味だから、色々なジャンルの本を読むんだけど、翻訳本を読むときにいつも感じる違和感のことも話していたよ。大家さんが言うには、翻訳者って英語の文章を忠実に翻訳しようとするので、日本語にすると意味がちぐはぐになる文章が結構見られると言うんだよね。しかも、その分野の専門家でないとテクニカルタームの使い方がちぐはぐになっているケースが間々見られるらしいんだよね。英語に堪能な専門家が訳した英語と、専門分野以外の人が訳した文章では、意味の取り方が違うケースが多いことを経験しているらしいんだよね。英語ソフトも同じで、あくまでも英語に忠実に翻訳するので、意味が通じない部分も沢山あるよね。
英語って、最初は読みにくいけど、何回も読んでいると慣れて来るので、出来れば、専門分野の英語だけでも原文を読んだ方がニュアンスが通じるので、原文を読んで慣れておいて方が良いと学生さんには指導しているらしいよ。便利なツールばかりに頼らないという昔気質の大家さんらしい話だよね。

2021年11月02日

恐山いた子の独り言

「中国の不動産大手会社の経営破綻騒動に思うこと」

中国の大手不動産会社「恒大集団」の経営破綻騒動、中国でも世界的にも話題になり問題化しているよね。原因は、無秩序な不動産開発で、建物は建てたけど売れずに建てた建物群がゴーストタウン化しているというところにあるんだよね。
中国の民間の不動産開発事業って、以前から問題になっていて、中国全土にゴーストタウン化したマンション群が沢山あることは報道されていたよね。中国では、会社でも個人でも、銀行が無制限で金を貸すので、不動産会社は銀行からどんどん金を借りてマンションを建て、一般市民は銀行から金を借りてマンションを買い、値上がりしたら売るという循環が出来ていたんだよね。発展途上の時はそれでも回るかもしれないけど、社会が豊かになり住宅事情が良くなると、どこかで行き詰るんだよね。
今回の事件は、その兆候が出てきているという状態で、その他にも「恒大集団」と同じような状態の不動産会社があるという話なんだよね。そもそ中国の不動産開発って以前からトラブルを抱えていて、不動産会社が地方政府と結託して、住民の土地を強制的に取り上げて、その跡地にマンションを建てるというやり方がまかり通っていたんだよね。何でそんなことがまかり通るかというと、中国の土地って元々国家の所有なので、国家が土地を返せというと住民は土地を国家に返還しなければいけない法律になっているらしいんだよね。トラブルが起こっても地方政府は取り合わないので、土地問題で北京政府へ抗議するために北京の街頭で抗議活動をしている住民もいて問題になっていたんだよね。
ニュース解説によると、今回の様なケースは、まだまだ沢山あり、北京政府が、銀行から不動産会社への貸し付けを規制すれば、まだまだ同じようなケースが出て来るという話なんだよね。中国の実態経済の数値って信頼性に欠けるから、数字に出てこない負の遺産が沢山あるのかもね。
2021年10月23日

山の神の独り言

「秋風が吹き、下北地方にも紅葉が燃え始めました!」

まだまだ暑い日があったりするけど、七福神の森がある下北地方では、最低気温が10℃を下回る日もボチボチ出て来て、秋を感じる季節になったよね。
秋風が吹くと、下北地方も紅葉の季節になり、山々の木々が色付きはじめるんだよね。毎年思うけど、春の新緑の季節と、秋の紅葉の季節が森林にとっては一番見栄えのする季節なんだよね。緑が茂っている夏とは違い、春と秋は、森が刻々と変化する時期で、1週間の間でも景色が大きく変わるということもざらなんだよね。
山の神が秋の季節で好きなのは、紅葉の華やかさよりも、木々が葉を落とし始めると、森の中の視界が開けて、森の空気が透明感を増す瞬間なんだよね。秋の季節を表す言葉に「天高く馬肥える秋」という言葉があるよね。この場合の「天高く」という言葉は秋の空気の透明感を示す言葉だと思うんだけど、秋の天空の空気の透明感よりも、秋の森の空気の透明感って際立っているんだよね。山の神としては、森の木々が空気を浄化しているので、秋空よりも空気が透き通るのではないかと思っているんだよね。透き通った空気の中に、紅葉が映えて益々景色の色彩が際立つんだよね。
秋の紅葉の季節って一瞬の間に終わってしまうので、残念なんだけど、一瞬で終わるので、花火の様に印象も深いんだと思うんだよね。

2021年10月19日

恐山いた男の独り言

「横綱白鳳の引退に思うこと」

横綱白鳳、引退したよね。史上最多の45回の優勝をして、その他にも数々の記録を打ち立てて、輝かしい業績を残した大横綱だけど、元横綱大鵬の時の様な圧倒的な支持が無いよね。
白鳳と言えば、横綱審議会から、何回も、相撲の取り口が横綱らしくないと批判を受けていた横綱だよね。相撲って日本の国技でもあるけど、元々神事だから、格闘技というより神への奉納競技的な面が濃いんだよね。日本人なら神道にまつわる種々の儀礼とか奉納神事の意味は理解できているけど、白鳳は外国人なので、相撲イコール格闘技と考えている節があるよね。確かに、勝負の世界なので反則にならない範疇だったら、いろんな技を使って勝った方の番付が上がって、横綱にも成れるんだけど、横綱になってからも取り口が変わらないと、横綱としての風格に欠けるということで、批判を受けるんだよね。白鳳も15歳でモンゴルから来日して、厳しい相撲部屋の社会で生き抜いてきたんだから、辛い思いもしたんだろうし、相撲の世界で強い力士になるという事に関しては、日本人より強い意志もあったろうから、一概には批判も出来ない気もするよね。白鳳に対する批判は、単なる文化の違いと解釈するのか、それとも「郷に入れば郷に従え」に反する行為と考えるのかで捉え方も違うよね。
いた男は、相撲は好きだけど、素人だから相撲界の事は良く分からないので、論評は控えるけど、せっかく輝かしい業績を残した大横綱なのに、いまいち、輝きが十分でないことが残念だよね。

2021年10月14日

恐山いた子の独り言

「真鍋さんノーベル物理学賞を受賞」

米国プリンストン大学の上席研究員の真鍋さん、ノーベル物理学賞を受賞したよね。日本人のノーベル賞受賞者はこれで28人らしく、物理学賞を受賞した人は16人目になるらしいよね。
ノーベル賞も、医学・生理学賞、化学賞、文学賞、平和賞と分野が多岐に渡るけど、日本では、その中でも物理学賞の受賞者は群を抜いて多いよね。日本人最初のノーベル賞受賞者の湯川秀樹博士以来、日本の基礎物理学の優秀性を物語る事実だと思うけど、これまでの物理学賞の受賞者はほとんどが量子物理学関係の分野での受賞で、気象関係での受賞は珍しいという話だよね。いた子も、気象関係でノーベル物理学賞?と初めはピンと来なかったけど、確かに大気の動きとか、大気中の二酸化炭素の影響をコンピューターでシュミレーションするって、物理学の分野だよなと思ったんだよね。学校で習う気象って、地学の中に入っているので物理学と言われてもピンと来ないよね。いずれにしても、日本人がノーベル賞を受賞したという事は祝福されるべきことだよね。
それにしても、いた子が心配するのは、日本人のノーベル賞受賞者の方々は、最近の医学生理学賞の京都大学の山中教授を除けば、ほとんどが高齢の方々で、日本が高度成長期に研究をやっていた人達なんだよね。あのころは、経済面でも科学分野の面でもアメリカとかヨーロッパの先進国を追いかけていた時代で、日本の科学者達にも覇気があった時代だよね。丁度今の中国の様な状況だったんだよね。日本全体がハングリー精神で満ち溢れていて、研究者達もハングリーに研究していた時代なんだよ。最近の、日本の研究とか技術革新が中国とかに後れを取っているのは、社会が豊かになり、ハングリー精神が無くなったからではないいかと、いた子は考えているんだよね。
豊かな時代になった現在では考えられないかもしれないけど、社会が豊かになっても、良い研究が生まれる背景には、良い研究がしたいとか、自然の摂理を解明したい、未知の事象を発見したい等のハングリーな精神が必要なんだよね。

2021年10月12日

山の神の独り言

「今年の下草刈りで思う事」

七福神の森の下草刈りも7月に始まってずいぶん長くなったけど、今年は色々な事を経験したんだよね。休日にしか作業が出来ないので、実質稼働日数は少ないんだけど、7月から9月に渡り3か月やっているので、森の環境も周囲の状況もずいぶん変わったと思うんだよ。
今年の下草刈りで最も感じたのは、皆伐後の跡地に新規で青森ヒバを植林した部分の灌木が予想外に伸びていたことだよ。皆伐跡地なので日光が直接あたるから、灌木の成長が早いんだよね。おまけに昨年下草刈りをやらなかったので、2年分成長していたから切るのにもかなり苦労したんだよね。
昨年は、幼い苗木を保護する意味でも、直射日光を直接当てないようにと下草刈りはしなかったんだけど、灌木の方が伸びすぎて、苗の成長にはマイナスだったかもしれないという反省があるんだよね。また伸び過ぎた灌木を切る労力も、1年目に下草刈りをした時と比べると、2倍くらい労力を必要としたんだよ。一方で、複層林(すでに大きい木が生えている下に苗を植林する方法)の部分では、日陰になっているので、灌木もあまり大きくならないで、下草刈りの効率は3倍くらい早いんだよね。
直射日光が当たる部分と、日陰であまり日光が当たらない部分とでは、こんなに植物の成長が違うのかと改めて感心させられたんだよね。太陽の光って、普段あまり意識しないけど、自然に及ぼす影響ってすごいものがあるよね。

2021年10月08日

恐山いた男の独り言

「岸田自民党新総裁の元で日本の政治は変わるのか?」

岸田自民党新総裁、早速人事を動かし始めたよね。比較的若手の新総裁ということで、国民の期待は大きい様だけど、今回の人事から見て取れることって、あまり斬新さが無いという事かも?といた男は思っているんだよね。
総裁選の決選投票のパターンを見ると、国会議員の票が、派閥中心に動いているから、岸田新総裁も、結局、派閥に対する論功恩賞的な人事になっている傾向が見られるよね。あるテレビの討論番組のコメントによると、決選投票での国会議員の投票行動の動機は、改革より安定とバランスを重視していると言うんだよね。従って、票の動向も派閥の重鎮の意向に沿った形で動いていて、結果的には従来と変わらずという選挙結果に繋がっているんだよね。総裁選挙戦の時は、改革ムードが高まって、国民も期待したんだと思うけど、蓋を開けてみれば、結局従来と変わらずという事なんだよね。
岸田新総裁が、いくら自分で改革をしようと思っても、周囲を固める人達が、派閥の重鎮の意向で動く人達だったら、改革は進まないよね。河野さんに国会議員票が集まらなかったのも、河野さんの改革路線に危惧を感じている国会議員が多かったという事だよね。
最近の国際情勢を見ると、世界的に日本の優位性が低下しているという事実があるよね。特にデジタル面における情勢では、大きく後れを取っているので、菅内閣の目玉としてデジタル庁の新設などという事があったんだよね。いた男としては、世界の情勢が改革に動いている中で、日本の政治家が改革を嫌うという事が日本全体の改革にブレーキをかけているんではないかと危惧するんだよね。世界が進歩している中での「現状維持」は「後退」を意味する訳なので、このままでは、日本は世界の後進国になってしまうよね。

2021年10月04日

恐山いた子の独り言

「自民党総裁選終わり日本のリーダーは?」

自民党の総裁選が終了して、新総裁に岸田さんがなったよね。自民党の総裁って、同じ主張の政策集団の中の選挙だから、政策とか主張がとても似ていて、各候補の特徴が見えてこない選挙だよね。極端に言うと、誰が総裁になっても自民党の政策はあまり変わらず、日本の政治体制も変わらないという事なんだよね。
野党の方では、同じ井戸の中で政策論争してみても意味がないと言っている人が多いよね。それでは、岸田さんはどうして、総裁に選ばれたのかを考えると、選挙の仕組みと政治パワーのバランスが勝敗を左右している面が大きいような気がするんだよね。党員票で圧倒的に支持が得られていたとしても、得票数で過半数を取らないと上位2名による決選投票になり、決選投票では、党員の支持(イコール大衆の支持)よりも政治的パワーが物を言う世界になっているよね。自民党の各派閥でも、1次選挙は自由投票でも、決選投票では派閥の拘束をかけて、派閥単位で票を動かしている派閥が多いよね。
それが政治というものだ、と言ってしまえばそれまでなんだけど、それでは民意ってどこで政治決定に反映されるんだろうね?と素朴な疑問を持ってしまうのは、いた子だけだろうか?確かに、国会議員という、選挙で選ばれた人達による選挙だから、それが民意だという論理かもしれないけど、派閥の意向って果たして民意を反映しているのかもちょっと疑問に思う節もあるんだよね。いた子は恐山の精霊なので、選挙権は無いけど、安倍前首相の様に、世界のリーダー達と互角に話が出来るリーダーが欲しいよね。

2021年09月30日

山の神の独り言

「秋風の中を舞うオニヤンマ」

七福神の森のある下北地方は、お盆が過ぎると暑さも和らぎ、秋風が吹き始める季節になるんだよね。秋風が吹き始めるころになると、ススキの穂が出始めて、秋を感じるんだよね。ススキの穂が出始めると、七福神の森に乱舞するのはトンボなんだよね。トンボの中でも、七福神の森の谷筋に乱舞しているのは、オニヤンマなんだよね。
オニヤンマは「キングオブトンボ」と言われ、トンボ界の王様だよね。七福神の森の全般的に飛んでいるんだけど、特に谷筋には生息頻度が多いんだよね。トンボって水際で産卵したりするので、清流の流れる七福神の森の谷筋には多いんだと思うんだよね。オニヤンマってトンボの中では貴重種だから、普段はあまり見られないよね、でも七福神の森の谷筋では、飛んでいるトンボの半分はオニヤンマなんだよね。オニヤンマって、アブなどを餌にしているトンボなので、いつもアブに襲われている山の神としては、救世主の様な存在なんだよね。
冬が来るまでの短い期間だけど、アブを沢山捕食して、いつもアブに刺されている、山の神の仇を打って欲しいよね。オニヤンマが乱舞する季節になると毎年思うけど、こんなに沢山のオニヤンマが生息できる七福神の森とそれがある下北地域って本当に自然豊かな地域なんだなと実感するんだよね。山の神、オニヤンマ達のためにも、豊かな自然の下北地区の森林を守るために頑張ります。

2021年09月28日

恐山いた男の独り言

「米英同盟でオーストラリアへ原子力潜水艦の技術提供」

最近のニュースで出ていたけど、米英同盟が、オーストラリアに原子力潜水艦の技術を供与することが決まったよね。オーストラリアって、潜水艦の増強を図っていて、日本の「そうりゅう」型の潜水艦も購入の候補に挙がったことがあって、結局あの時は、フランスの潜水艦を購入することで決着したという経緯があるんだよね。
今回は、そのフランスとの契約を破棄して、米英から原子力潜水艦の技術を導入して、原子力潜水艦を作るんだね。原子力潜水艦って、浮上しないで何日も海中で活動できるので、戦力としては格段に優れていて、南シナ海に近いオーストラリアが原子力潜水艦を保有するということは、南シナ海の軍事的バランスを大きく変えるという事を意味しているんだよね。
オーストラリアって、最近、新型コロナウイルスの発生源の調査をすべきだという事を主張して、中国から穀物とか牛肉類の輸入制限を受けているので、中国との関係が悪化していたんだよね。中国とそんな関係になる前は、オーストラリアって軍事的にあまり目立たない国だったけど、関係悪化後は、クワットの枠組みの積極的に参加する等、にわかに軍事面での注目が集まっている国なんだよね。もともとクワットの枠組みで中国に対抗しようとしてたところに、イギリスもインド太平洋地域の権益確保に力を入れ始めたので、旧宗主国のイギリスから救いの手が差し伸べられたという事なのかもしれないよね。
たかが潜水艦の事と思うかもしれないけど、クワットにとっても、南シナ海の情勢にとっても、日本にとっても、オーストラリアが原子力潜水艦を手に入れるということは、インパクトのあるニュースなんだよね。

2021年09月24日

恐山いた子の独り言

「リーダーとしての資質とは?」

自民党の総裁選挙動き出したよね。菅首相の突然の辞任発言から急に動きが出始めて、今や政局の中心課題になってしまったよね。
菅首相の突然の辞任宣言の裏には、菅首相自身の自民党内での求心力の低下が言われているよね。自民党内では、10月の衆議院選挙は、菅総裁の元では戦えないという見方が広がっていると話らしいんだよね。確かに、これまで選挙で勝ってきた歴代の首相は、小泉前首相、安倍前首相にしても、国民に訴えかける強いものがあったよね。自民党を率いて選挙に勝利するためには、小泉、安倍前首相のような強いアピール力が必要だと思うんだよね。菅首相は、官房長官としては有能だったかもしれないけど、堅実な性格なので、国民に訴えるアピール力に欠けるよね。何が国のために良いとかという議論ではなく、選挙に勝つためには、国民に訴えるアピール力とか、国民が信頼を寄せうるリーダーシップが見えないと選挙には勝てないよね。普段からリーダー論の中で言われている事で、リーダーの資質とか、補佐役の資質とか言われるけど、菅首相は有能な補佐役なんだよね。菅首相は、秋田県の出身なので東北人固有の粘り強さとかあるから、コツコツ実務をこなす補佐役は向いているのかもね。
有名な政治家としては、岩手県出身の鈴木善幸前首相もそうだったし、現在の衆議院議長の大島さんも青森県の出身で、コツコツと実務の実績を積み上げて高見に上り詰めた人達だよね。リーダーが良いのか、補佐役が良いのかは別問題として、人間には持って生まれた特性があるので、向き不向きはあるよね。なんでもトップに立つ事だけが良いのではなく、自分に合ったポストでコツコツと実績を積める方が幸せというもので、菅首相も自分に戻れるという点では、首相を辞任してもハッピーなんではないかとも思うんだよね。

2021年09月21日

山の神の独り言

「アブが消えた七福神の森にはびこる蚊たち」

下北地域にも秋風が吹き始めて、七福神の森でも、アブがめっきり少なくなったので、下草刈りの仕事はし易くなったんだけど、その分、蚊が猛威を振るい始めたんだよね。アブも蚊も変温動物なので、アブが活動しなくなったので、蚊も活動しなくなっても良いのではないかと思うけど、以前より活発に蚊が活動しているんだよね。
皆経験していると思うけど、蚊ってアブみたいに羽音をたてないので、気づかないうちに皮膚に止まって、血を吸っているんだよね。ただ助かっているのは、蚊はシャツの上から刺したりしないことだよね。どうして、蚊が減ったかを色々考えてみたんだけど、山の神が思うには、アブは蚊を捕食する有益昆虫なので、アブが活発に活動していた時期には、蚊が捕食されて個体数が減っていたんではないかと思うんだよね。アブが活発に活動していた時期も、蚊は居たけど、数と密度の点では、今よりも少なかったと思うんだよね。
よく見る光景なんだけど、野鳥が口いっぱいに蚊とか虫を銜えて飛んでいるのを見ると、虫を食ってくれて、役に立つ奴らだなと思うんだよね。思えば、アブも蚊を捕食して役に立っていてくれてるのかなと思うと、むやみにアブの事を敵視しては、有益昆虫として蚊を捕食して活躍しているアブに気の毒かな?とも思うよね。山の神としては、アブに噛まれるよりは、蚊に刺された方が痛みも痒みも少なくて済むので、助かってはいるんだけど、秋風が吹いてから森に蚊が増えるのは意外に思う人が多いかもしれないよね。
ほんの小さな自然環境の変化だけど、自然の中で仕事して、森に居る時間が長いと、そんな小さな変化でも敏感に感じるんだよね。自然の中に溶け込みながら、改めて、自然の繊細さを感じている山の神です。

2021年09月16日

恐山いた男の独り言

「ドイツのインド太平洋地域へのフリゲート艦派遣」

あまり目立たないニュースだったけど、ドイツがインド太平洋地域へフリゲート艦を派遣して、日米豪の艦船と共同訓練をするというニュース出ていたよね。
インド太平洋地域から離れたEU諸国の国で、インド太平洋地域に軍艦を派遣するのは、イギリス、フランスに次いで3か国目になるんだよね。目的としては、クワットの枠組みで示されている、インド太平洋地域のシーレーンの自由な航行を守るという名目なんだよね。ドイツは貿易で中国が最大の貿易相手国になっているので、インド太平洋地域のシーレーンの自由な航行を確保することは大切なことだと思うんだけど、アンチ中国の枠組みのクワット諸国と共同訓練をするとなると、アンチ中国側に立つことを意味するんだよね。
ドイツは自動車の貿易で中国には深く食い込んでいるので、つい最近までは中国と蜜月関係だったんだよね。メルケル首相なんか、首相就任以来、10回近くも中国を訪問していて、その間日本には1回くらいしか来ていないので有名な中国贔屓の人なんだよね。つい最近まで、メルケル首相にとっては、日本など眼中に無かった国だったんではなかったかなと思われるくらいだよね。
日本人からすると、ドイツ人って電気・機械・化学工業で世界に名を馳せている勤勉な国民性で好感を持たれている国民だよね。ドイツの酒場へ行って、日本人だと分かると、「先の戦争(第二次世界大戦)では、ドイツは日本より3か月前に降伏してしまったけど、今度戦うときは日本に負けないように戦うので、また一緒に戦おうぜ!」というジョークが飛び出すという逸話があるくらいなので、ドイツ人って日本人に友好的なのかと思ってしまうけど、ドイツ人ってつい最近までのメルケル首相と同じで、日本人をあまり尊敬していない節があるんだよね。ヒトラーの「我が闘争」という著書の中で、原文では、日本人は取るに足らない人種だという内容のことが書かれているらしいけど、日本語訳の中ではその部分は省かれているという話は有名だよね。
何かの本で読んだけど、ドイツ人は、中国は大国で、日本は東の果ての貧乏な国と思っている人が多いという話もあるらしいんだよね。日本人はドイツ人を尊敬しているのに、日本人の思いと、ドイツ人の認識とはギャップがあるかもね。今度のドイツフリゲート艦の派遣で、アメリカ海軍も一目置く、優秀な日本の海上自衛隊と共同訓練したら日本人の優秀さを見直してくれるかもね。

2021年09月13日

恐山いた子の独り言

「20年にわたるアフガニスタン紛争終了す!」

2001年にアメリカを中心とした連合軍が開始した「不朽の自由作戦」で始まったアフガン紛争、アメリカ軍の全面撤退という形で終結したよね。アメリカにとっては、ベトナム戦争より長い20年に及ぶ戦争で、国民の間にも厭戦ムードがあったと言われているよね。
アフガニスタン紛争の始まりは、2001年のニューユーク市のマンハッタンビルに旅客機ごと突っ込んだアルカイダへの報復の一環として、共和党政権のブッシュ大統領の時に始まったんだよね。アフガニスタンという国は、いわゆるアフガニスタン戦争と呼ばれる、1830年代のイギリスとの3次にわたる戦争からずっと戦争を続けている地域なんだよね。アメリカの前は、ソ連が進行したけど結局敗退して撤退したし、今回は20年にわたりアメリカを中心とした連合軍が戦争した挙句にソ連と同じように撤退したという、同じ轍を何回も踏んでいる地域なんだよね。
アフガニスタンって、地勢的に、北にロシア(旧ソ連)、南にインド(植民地時代はイギリス)、東に中国という大国の勢力が拮抗する地域なんだよね。国内も、山岳地帯が多いので、ゲリラなどの武装勢力が増殖しやすいし、大国と国境を接していれば、大国の思惑で、国境周辺には反政府的な独立した勢力が勃興出来る環境なんだよね。解説者によっては、アフガニスタンって、地域ごとの武装勢力が沢山あって、現代の戦国時代と言っても過言ではない地域だと言うんだよね。
そんな中に、アメリカを中心とする連合軍が介入したもんだから、ベトナム戦争と同じ、ゲリラ対正規軍という戦争になってしまったんだよね。ベトナム戦争でも証明されている様に、正規軍はゲリラには勝てないというのが、これまでの戦争の歴史で証明されてきたことなんだよね。事実、今回のアフガニスタンでも、ベトナム戦争と同じパターンで、アメリカ軍は敗退したという事だよね。
アメリカは、歴史に学んでいないということだと思うよ。日本の自衛隊も、法人と大使館に協力した現地人を救出するために飛んで行ったけど、一人も救出出来ないで、撤退命令が出たもんね。もっと早く決断して、もっと早く行って、急いで救出するべきだったよね。他の主要国はみな、法人の救出は、ほぼ完了しているんだよね。我が国の危機管理という面で、不安が残った出来事だったよね。

2021年09月09日

山の神の独り言

「気温が下がって、アブが消えた!」

前回もブログで紹介したけど、夏の山林作業では、アブとかブヨとか蚊に悩まされるんだよね。
奴らは、気温が高い時期に活発に活動するので、夏の山林には沢山いるんだよね。奴らは、熱と二酸化炭素に反応している様子で、七福神の森に車で着いて、車を降りると、車の熱気を感知して、すでに車の周囲に集まって来ているし、下草刈りで汗をかいて熱と二酸化炭素を放出していると寄って来るんだよね。いったい何処から湧いて来るのかと思うんだけど、叢とか灌木の茂みに中に、一定の密度で生息していて、熱と二酸化炭素を発する動物が来ると寄って来るんだよね。車は動物ではないけど、熱と二酸化炭素を出すという意味では、奴らには同じなんだろうね。車に留まって車を齧っても血は吸えないので車に集まってみても意味は無いんだけど、習性なんだろうね。でも林内で作業する山の神は、作業で汗をかいて熱は出すし、筋肉活動をしているので二酸化炭素は出すし、齧れば血は出るしで、絶好の標的になっていたんだよね。まったく気温が高くて暑い日はアブとブヨと蚊の天下だったんだよね。
ところが下北地域にも8月初旬に豪雨が降って、それからは気温が一気に下がって20℃前後になったんだよ。気温が下がってからは、七福神の森に車で着いても、アブもブヨも寄ってこなくて、こんなに熱と二酸化炭素を出しているのに、何で寄って来ないんだ?と不思議に思うくらいなんだよね。山林で作業していても、一切アブもブヨも寄って来ないので、作業はしやすいんだけど、逆にアブとかブヨの安否が心配になるんだよね。暑い盛りは、散々刺されて敵対関係にあったんだけど、いざ消えてしまうと心配になるのも変な話だけど、アブとブヨ達はどうしているのかなと思うんだよね。
でも消えた理由を考えてみると、気温がおよそ5~7℃程度下がっただけなのに、全く活動しなくなるアブとかブヨって自然環境を敏感に感じ取って生活しているんだなと思うんだよね。人間は恒温動物だから、気温の変化には強いけど、アブもブヨも蚊も変温動物だから、気温の変化には敏感なんだよね。地球温暖化で、平均気温が1℃変動すると大変な事になると言われてもあまりピンと来ないけど、自然の中で暮らしている諸々の動物たちは、数度の温度変化でも敏感に感じているんだなと、自然の摂理のデリケートさに驚かされるんだよね。総ての生物にとって、地球温暖化は重大な問題だよね。

2021年09月06日

恐山いた男の独り言

「緊急事態宣言拡大と学会のウェブ開催」

新型コロナウイルスの感染、拡大しているよね。従来株からデルタ株への置き換わりで感染拡大の歯止めが止まらない状況だよね。緊急事態宣言地域も、拡大して首都圏、大阪府圏、福岡県、沖縄県に拡大して、さらに追加でエリアが拡大しているよね。日々感染者が増えて、事態収拾の目途が立たない状況で、さらにパラリンピックが開催されてしまって、いったいどうなるんだろうと心配してしまうよね。
七福神家の大家さんも、今回の感染拡大困っていることがあるんだよね。9月19日と20日、福岡で、第54回 日本薬剤師会学術大会が開催され、大家さんも演題をエントリーして、アクセプトされたから、口頭発表で福岡市に発表に行く予定だったんだよ。演題をエントリーした頃は、新型コロナウイルスの流行も下火になっていたので、福岡市での口頭発表を選択したんだけど、あの頃と新型コロナウイルスの流行の事情がすっかり変わってしまい、福岡でも、連日1,000人を超える新型コロナウイルスの感染者が出て、ついに現地での発表は総て中止で、演題は総てウェブ発表という事になってしまったんだよね。一昨年の、日本医療薬学会がやはり福岡で開催されて、大家さんも現地発表で福岡まで行ったんだけど、結構良い街で、食い物は美味いし、すっかり気に入っていたんだよね。今年も、是非福岡へ行って、学会発表がてら、美味いものを食べようとしていたんだけど、ついに福岡行きは果たせなくなってしまったんだよ。
昨年の北海道での第53回 日本薬剤師会学術大会は、今より状況が緩かったので、何とか人数を絞って開催出来たんだよね。それでも、会場の設置もソーシャルディスタンスで、椅子がまばらに配置され、会場に入れる人数も制限されていたから、寂しい学会だと思ったらしいんだよね。でも今年は、昨年以上に厳しい状態だから、とても学会を開催出来る状況ではないよね。
昨年来、新型コロナウイルスの感染拡大で、全国的な学会はほとんどウェブ開催になってしまっているので、演題だけは出しても、現地へ行けないという状況が続いているんだよね。早く、新型コロナウイルスが収束して、学会に自由に行けるようになり、発表の後の美味いビールが飲みたいと、大家さんは言っているよ。

2021年09月02日

恐山いた子の独り言

「むつ市における、新型コロナワクチン大規模接種始まる!」

七福神家の大家さんの薬局がある、むつ市でも、8月28日から新型コロナワクチンの大規模接種が始まったんだよね。今回の大規模接種は、1日5,000人程度を目標に大々的に行われるんで、地元医師会、歯科医師会、薬剤師会も全面的に協力して行われるんだよね。三師会だけではなく、むつ病院はもとより、各医院、歯科医院、薬局の事務の方々も、受付、問診票のチェック、誘導、経過観察などに協力する体制で、文字通りむつ市の医療力を総動員しての大規模接種になっているんだよね。
むつ市のある下北地区は、新型コロナの発生件数が県内でも最も少ない地域なので、医療崩壊などという事にはなっていないんだけど、それでもワクチンの接種は必須だよね。下北地域って人口も少ないし、青森市や八戸市、弘前市と比べて大規模接種はやりやすいとは思うんだけど、それにしても準備する人達は大変だよね。大家さんの知り合いの方でも、むつ市役所で新型コロナワクチン大規模接種の準備に当たっている方々がおられるんだけど、ワクチンの準備から、会場の設営、多方面との折衝で大変そうなんだよね。毎日9時に帰宅しているという人も中にはいる様で、市民を守るために頑張ってくれているんだなと感謝しているんだよね。
大家さんも、ワクチンの分注とか、発熱に備えたお薬の交付に役目を頂いて、行くらしいんだけど、いた子はあまり役には立てないけど、大家さんには頑張って欲しいよ。大家さんは、「こんな時に社会のために役に立てなかったら、薬剤師は「役立たず!」と言われるから頑張る!」と張り切っているんだよね。「大家さん、ファイト!」いた子も応援しています。

2021年09月01日

山の神の独り言

「夏の下草刈り、アブとの戦い!」

今、七福神の森で佳境を迎えているヒバ林の下草刈りで、山の神を悩ませているのは、「アブとブヨ(ブユ)」なんだよね。アブとブヨって同じように見ている人多いかもしれないけど、分類的にアブはハエ目、ハエ亜目に属し、ブヨはハエ目、カ亜目ブユ科に属する昆虫なんだよね。
山の神を襲ってくるアブとブヨを観察していても、ハエと同じ形をしているのがアブで、アブより小さくて大型のアリが飛んでいる様に見えるのがブヨみたいなんだよね。どちらも人間の発する熱とか、二酸化炭素に反応して寄ってくるみたいで、キャンプ場なんかで、日光で温まっている車の周囲に集まってくるのを経験した人は多いと思うよ。
山の神も虫対策に長袖のシャツに防振手袋をして、作業ズボンとゴム長にゴム長の上から農作業用のレッグカバーをして万全の防御態勢で作業しているんだけど、アブもブヨもシャツの上から刺すので、防ぎ様が無いんだよね。山の神も腰にアブ用の蚊取り線香をぶら下げて、虫よけスプレーとか、殺虫剤の予防的スプレーもやっているんだけど、効果はいまちなんだよね。下草刈りの作業中に襲われるので、追い払いもするんだけど、背中に止まっているやつは見えないから、刺されてから気付いて追い払うという状況で、背中には刺されて赤くなっている斑点模様が沢山出来ている状況だよ。でも下草刈りを始めた頃は、刺された部分が腫れたりもしたけど、最近は免疫が出来たのか、刺された部分が2-3日赤くなるだけで、腫れたりはしなくなったんだよね。
アブは刺す時に皮膚を噛むんだけど毒素は出さないので、かゆみで皮膚を掻かないかぎり、悪化はしないんだよね。ブヨは、同じように皮膚を噛むんだけど、毒素も出すから腫れるけど、搔かなければ悪化はしないよね。夏場の森林作業では、虫との戦いになるので、多少刺されても気にしていては仕事にならないんだよね。虫に刺されて腫れるのを気にしていては、立派な「山師」にはなれないので、山の神は、あまり気にしないようにしているんだよね。
暑い夏の下草刈りは続くので、これからが虫との戦いの本番だよね。アブやブヨに打ち勝って、「立派な山師」になるために修行するつもりだよ。

2021年08月26日

恐山いた男の独り言

「東京2020オリンピックは終わったけど?」

東京2020オリンピック終わったよね。閉会式も華やかに行われて、無観客だったとはいえ、一応の盛り上がりを見せたということでは、評価されるべきだとは思うんだよね。日本のメダル獲得数も過去最高だったということで、選手強化の効果は出ているんだよね。一応、日本選手の活躍で、日本中も盛り上がったし、オリンピックを開催するために努力した、大会関係者、日本政府、IOCとそれを支えた多くのボランティアの方々の努力は高く評価されるべきだよね。
国営放送のテレビのオリンピック番組で、印象に残った場面というコーナーがあって、キャスターの方の印象的場面の写真が、競技を終わった選手の乗ったバスを歩道に並んで見送る大会ボランティアの人達の写真が出ていたんだよね。開催に関して賛否両論があり、大会の評価も分かれている中でも、そんな人目につかないところで地味な努力をして、大会を盛り上げている人達がいることにも思いを馳せなければいけないよね。選手たちの声でも一応に出て来るのは、開催に向けて努力してくれた周囲の人達への感謝の言葉だったよね。
いた男としては、コロナ禍でのオリンピックの開催には疑問符が付いていたんだけど、そんな地道にオリンピックを支えている人達の熱意を見せられると、一概には否定的な事ばかりを言っていられないことも強く感じるんだよね。ただ、オリンピックが始まってからの、新型コロナ感染者の増加を見れば、オリンピックで浮かれた人達が、人流を作り出して、感染を広げているという事も、感染拡大要因の中の一つだよね。
いた男としても、オリンピックが無事終了したことに関しては素直に喜びたい気持ちなんだけど、どうしても新型コロナウイルス感染の拡大の勢いには心配が先に立って、手放しでは喜べない状況なんだよね。

2021年08月23日

恐山いた子の独り言

「災害時の対応は迅速性が必要!」

8月10日下北地域が豪雨に襲われて、床下浸水等の被害が出たんだよね。国道279号線の橋が崩落して、通行不能になり、孤立地域が出たんだよね。ニュースで見た人も多いと思うけど、むつ市の大畑地区というところでは、一部床下浸水になり、住民が避難するという事態になったんだよ。
いた子の大家さんの薬局の従業員の方も、その地域に住んでいる方がいて、床下浸水の被害が及び、避難所に避難して出社できなかった方もいたんだよね。大家さんの薬局がある地域でも、薬局の目の前の道路が川の様になって、自動車のタイヤの半分くらいまでの水深になり、車が水しぶきを上げて走る光景が見られたんだよ。幸い、大家さんの薬局は道路より少し高かったので、浸水の被害はまぬかれたんだけど、道路で車が上げる水しぶきの波が部分的に敷地内に流れ込んで、泥水が流入した場面もあってかなり緊迫した状況になったんだよね。瞬間的に停電もあり、直ぐに復旧したんだけど、市内の他の地域では停電が長引き、調剤できなかった薬局もあったという話も聞いたんだよね。橋が崩落して孤立した地域では、交通が遮断されてしまったので、まる二日間住民と温泉街の宿泊客が孤立したままだったんだよね。崩落した橋って、小さな川に架かった橋で、すぐそばに向こう岸が見えているんだけど、橋が崩落している限り車は通れないよね。
こうゆう時の緊急対応って一刻を争うから、むつ市としても国と県に災害支援を要請したらしいんだけど、朝の8時に要請を出して、返事が来たのが夕方の5時だったという遅さだったらしいんだよね。今回は幸い大したことにはならなかったので良かったけど、災害支援が、災害発生から9時間も経ってから発動していたのでは、災害が大きい場合、9時間の間に被害が拡大するんだよね。
今回は大家さんも、薬局の目の前の道路を濁流が流れ、その一部が敷地内に流れ込んだので、すごく心配したらしいんだよね。緊急対応って、早さがキーポイントだから、9時間も経ってからだと遅すぎるよね。

2021年08月20日

山の神の独り言

「自然保護のための造林とは?」

山の神たちは、SDGsの達成を目標に山林の育成をやっているんだよね。SDGsの趣旨に沿った山林育成って、色々な考え方があって難しいんだけど、基本的には自然環境を守りながら、材木の生産をするという事なんだよね。材木の生産をするという事は、木を切るという事だから自然破壊の様に見えるけど、山林の木は、100年程度で更新しないと山林としての活力が衰えるので、成長した木を切るということは、自然更新を人間の手で行っているということなんだよね。
ただ最近言われていることは、従来の様に杉とかヒバのような商業価値の高い木材だけを植えて単純な森林にしてしまうと、「生物多様性」の観点から問題があるという指摘が出ているんだよね。生物多様性ってSDGsの目標の中にも入っているんだけど、総ての生き物(微生物から人間まで)がバランス良く生息するという意味だと山の神は考えているんだよね。総ての生物だから、山林の土壌生物を含めて、山林に暮らす総ての生物がバランスよく生息するということだよね。だから山林の中では、むやみに木材を引いたりして森の中の表土を攪乱するべきではないし、育成している杉やヒバ以外の灌木は邪魔だから切り払って良いというものではないんだよね。
山の神の理想としては、杉やヒバが立っている足元には、緑豊かに灌木とか広葉樹の低木が育っているのが理想だと思うんだよね。そのためには、森の中に適度に光を入れるための間伐も必要だし、苗木を植樹した部分の下草刈りの時も、楢とかクヌギ等の広葉樹の幼樹を残して下草を刈る等の配慮が必要だと思うんだよね。ただ、苗木も小さいし、広葉樹の幼樹も小さいので、成長した時のイメージが湧きにくくて、どの広葉樹の幼樹を切って、どれを残すかを迷うんだよね。杉とかヒバは落葉樹でないので、秋に葉を落として森に養分を供給するという事をしないので、なるべくなら、針葉樹と広葉樹の混交林に育てるのが理想だよね。
下草刈りの作業をしながら、広葉樹の幼樹のどれを切ってどれを残すかを考えながら作業をしているんだけど、自分でもしっかりしたイメージが持てないので、とても難しいんだよね。山の神、まだまだ修行が足りません!

2021年08月16日

恐山いた男の独り言

「オリンピック終わって、IOCバッハ会長銀ブラす?」

IOCのバッハ会長が、SPを従えて「銀ブラ」していたニュース出ていたよね。大方のマスコミは批判的な評価のようで、かなりのブーイングが巻き起こっている状況だよね。
それはそうだろう、オリンピック選手たちを「バブル方式」という外部と遮断した状態に規制して、オリンピック村へ閉じ込めておきながら、規制している本人が、東京第一の繁華街の銀座をブラついていたのでは選手達に対して示しがつかないよね。オリンピック村から抜け出して観光していた選手には、出場停止処分をしておいて、自分が「銀ブラ」はちょっとまずいのではないかと誰もが思うよね。
そもそもバッハ会長って、単なる国際組織の会長であるだけなのに、「天皇陛下に会わせろ」などと訳の分からない「不遜」なことを言ってみたりして、かなりの「鼻つまみ者」になっていたよね。
確かにオリンピックって、国を挙げての大行事なので、IOCに対して協力はしたいけど、スポーツ団体ならスポーツ団体らしく、謙虚で爽やかな態度で居て欲しいよね。IOCが「俺様」になっては世界の人々の共感は得られないよね。あまり言いたくはないけど、最近のIOCって、オリンピックに関わる金の集金能力が上がっているから、委員たちもIOC貴族みたいになっている感じがあるんだよね。開催都市を決定する選挙でも、金銭買収があったりして、ドロドロした感じがぬぐえない組織になっているよね。
いた男としては、選手達をオリンピック村に閉じ込めておきながら、「銀ブラ」しているバッハ会長の思考回路の中に、IOCの「おごり」を見る気がするんだよね。100年前に、クーベルタン男爵が唱えたオリンピックの精神に舞い戻る必要があるのではないだろうか?

2021年08月13日

恐山いた子の独り言

「新型コロナウイルス感染第5派襲来!」

新型コロナウイルス感染の第5派が猛威を振るっているよね、東京オリンピックが始まって間もなく増加傾向が始まって、日本のオリンピックのメダルの数に比例して感染者が増加している傾向だよね。オリンピックのメダル獲得で数が増えるのは歓迎だけど、それに比例して新型コロナウイルス感染者が増加するのは喜べないよね。
いた子が懸念しているのは、全国的にまんべんなく患者数が増加していることだよ。東京都などは、毎日過去最高を更新しているし、一時落ち着いた大阪でも増加しているよね。増加傾向を見ていると、過去に無いくらいの勢いで増加していて、なにかとんでもないパンデミックが発生するんではないかと心配なんだよね。明らかに、新型コロナウイルス感染のステージが変わっている感じだよね。
いた子の地元の、青森県のような東京から離れた田舎でも、連日二桁の感染者が出ていて、これまでに無かったパターンなんだよね。原因はインド変異型のデルタ株の感染が広がっていることらしいんだけど、日に日にデルタ株の割合が増えて、デルタ株が他の株を駆逐している様相だよね。東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪に緊急事態宣言が出されたけど、さすがに5回目ともなると緊張感に欠ける感じだよね。
全国知事会の会議でも、より強いメッセージを出すように政府にお願いすると言っているけど、どんな効果的な強いメッセージが出せるのかな?過去4回の緊急事態宣言では、患者数を完全に抑えきらないうちに、中途半端に終了して、2次、3次、4次と流行を繰り返し、その度に感染者数が増加するという逐次投入の悪いパターンになっているので、今回こそは、完全に抑え込むまで規制を解除するべきではないよね。

2021年08月09日

山の神の独り言

「滝の汗・炎天下の下草刈り」

以前のブログで紹介したけど、七福神の森の下草刈りをやっているんだよね。今年は、林内作業車の車庫の建設に思いのほか時間がかかってしまったので、7月に入ってから本格的に下草刈りを始めたんだよね。普通なら、6月に入れば下草刈りは始まるんだけど、今年は遅くに始まったので、草も木も伸び放題で、例年よりかなりの労力がかかっていて、夏の暑さと相まって、苦労しているんだよね。
特に、昨年、下草刈りを省いた状態で青森ヒバの苗の成長を見ようと思って、下草刈りをしなかったもんだから、2年分の下草とか灌木が生い茂っている状態なんだよね。蔦とか絡まって、こんもり植物状態の部分もあって、切っても切っても、先が見えないというジャングルより凄い部分が沢山あって、炎天下の下草刈りで、毎回、滝の汗をかいているんだよ。不思議なもので、汗が出るからスポーツドリンクを腰に下げながら作業するんだけど、1日に500mlのボトルを6本くらい飲むんだよね。それでも、尿意があまりなく、飲んだ水分は、ほとんど総て汗になって出ているらしいんだよ。直射日光があるときは、こまめに水分を補給して、水分補給時に未だ切っていない灌木の日陰に入って小休止するんだけど、日陰のありがたさが身に染みるんだよね。大休止の時は、ベースキャンプにしているティピーテントまで戻って休むんだけど、ベースキャンプは森の木陰になっていて、涼しい風が吹くので、生き返った気になるんだよね。
緑の木漏れ日の中で、キャンプ用の椅子に腰かけて、涼しい風を感じている時って、気分的にリフレッシュするんだよ。下草刈りの暑さから解放されたという意味でも、日常の忙しさから解放されているという意味でも気持ちが落ち着くんだよね。昔の偉いお坊さんたちが、山に籠って修行して、「無」の世界に入り込むというのはこんな瞬間なんだろうなと思うんだよ。山に神にとって、夏の下草刈りは、比叡山の千日回峰行の様に、肉体を極限まで追い込んだ後に到達する「無」の世界の悟りの疑似体験のようなものなのかな?と思ったりするんだよね。

2021年08月05日

恐山いた男の独り言

「AI暴走の脅威?」

先日、某国営テレビのスペシャル番組でやっていたんだけど、最近、AIを使用した兵器が開発され、実際に使用されていると言うんだよね。
例えば、ドローンにAIを装備して、敵の目標に向けて自動識別で突入して自爆する通称「かみかぜ」と言われている兵器があるんだよね。それは、兵士が持っている携帯電話の電波とか、敵のレーダーの電波を補足して、敵味方を識別したうえで、目標に向けて突っ込むようにプログラムされているんだよね。被害にあった兵士の話では、しばらく数機のドローンが上空を旋回していて、突然塹壕に隠れていた自分達をめがけて突っ込んで来たと言うんだよね。恐らく部隊の中の誰かのスマホの電波をキャッチして自動で目標を設定して、突っ込んで自爆したんだよね。
こんな事態って、ある意味で恐怖だよね。AIが勝手に戦争していて、勝手に人間を殺戮するという構図が浮かんでくるよね。その他にも、グレーゾーン戦争と言って、サイバー空間でAIがフェークニュースを流して、敵国の国民を混乱に陥れるというAIの戦略もあるらしいんだよね。
例えば、AIがその国の指導者の動画を勝手に作り上げて、指導者の動画としてフェークニュースを流すという事も簡単に出来てしまうと言うんだよね。番組では、AIは、第一次世界大戦時のダイナマイト、第二次世界大戦時の原爆に続くくらいの大きなインパクトをもつ兵器になると言っていたんだよね。国連の軍縮委員会では、AIの軍事目的の使用規制に関する協議をしているんだよね。
最近、AIの進歩は目覚ましく、囲碁とか将棋では人間は勝てなくなっているし、いろんな分野で人間を凌駕する能力を発揮しているよね。AIには人道とか道徳とかはプログラムされていないと思うから、暴走したら歯止めが効かないよね。AIを使用するのは人間で、どの様に使用するかも人間が決めることなので、人間によるAIのコントロールというのがこれからの課題になると思うんだよね。

2021年08月02日

恐山いた子の独り言

「盛り上がる東京オリンピック?拡大する新型コロナウイルス感染!」

東京オリンピック開会したよね、今回の東京オリンピックは、基本無観客だから、皆テレビで観戦という事になっているけど、テレビの放映が上手いのか、意外と大勢の人達がテレビを見て、盛り上がっている一面もあるよね。特に、日本が金メダルを取りそうな競技を中心に放送されているので、ナショナリズムの高揚というやつで、俄然日本贔屓になってしまって、にわか愛国者が巷にあふれている状況だよね。
いた子も日本がメダルを取るのは嬉しいし、テレビで放映されていると、にわかに手を留めて見入ってしまうんだよね。また自国開催だけあって、日本選手団が意外と善戦していて、メダルラッシュ状態になっているので、勢い盛り上がってしまうよね。
それでも、いた子が気になっているのは、新型コロナウイルスの感染者が増加していることだよ。東京では1日当たりの感染者が、過去最大の人数を超える日が何日もあって、しかもインド変異型ウイルスの割合が50%を超えているんだよね。インド変異型ウイルスの感染力は、従来型に比べて1.5倍程度強いと言われているので、最近は若い人でも重症化する人が多く、30-50代で入院している人が多くなっているという事なんだよね。
感染性の疾病は、人流が増えれば拡大するのは当然なので、いかに無観客とはいえ、開会式の雰囲気を味わおうと、国立競技場の周囲に沢山の人が集まれば、感染者が増えるのは当たり前だよね。国中がオリンピックで盛り上がると共に、オリンピックフィーバーに踊らされて、人流が増加している状況だと思うんだよね。集まっている人達は、マスクをしてマナーを守りつつ盛り上がっているつもりなんだろうけど、人が集まれば密になるし、中には屋外だからといってマスクを外している人も居るからね。
オリンピックの影響で東京の感染者が増加しているのは明らかだと思うんだよね。このままだと、東京オリンピックと共に、東京パンデミックになってしまうことが懸念されるよね。東京の人達よ、東京パンデミックを避けるためにも、スティーホームでテレビの前で盛り上がろう!

2021年07月29日

山の神の独り言

「茂った草むらに獣道!」

梅雨の時期から初夏にかけて、一雨ごとに木々も雑草も成長する季節だよね。七福神の森の雑草たちも今が盛りと成長しているんだよね。
今年は、七福神の森のヒバの植樹の部分の下草刈りをすることになったので、盛りと伸びた雑草の中に道を確保するために、道の部分を予備的な草刈りをしているんだよね。道の部分の草刈りをしていると、部分的にすでに刈られたように草丈が短い部分があるんだよ、誰かすでに草を刈ったのか?と思ったんだけど、山の神以外に草刈りをする人はいないので変だなと思ったんだよね。それでよくよく見たら、草の先端の部分が、刃物で切ったのではなく、千切り取ったような跡があるんだよ。しかもその部分には、細い一筋の獣道の痕がついていて、これは七福神の森を水飲み場にしているニホンカモシカの仕業だと分かったんだよね。
雑草の部分を観察していると、その他にも草を嚙み切った痕が残っていて、あちこちで雑草を食べているみたいなんだよね。特に好まれているのは、草の先端に穂の着く牧草系の草と、葉っぱの大きいカヤ系の草、さらには肉厚の葉っぱの水草系の草なんかが好んで食べられているみたいなんだよね。しかもどこでもニホンカモシカの踏み痕の細い獣道が付いているんだよ。おそらく、結構な頻度で、同じ道を歩いているみたいで、獣道がしっかり踏み固められているんだよね。多分、一定の間隔で一定の道を歩いて、七福神の森の草を食べ歩いているんだよね。
最終的には水場の方へ獣道が続いているので、食べた後に水を飲んでいるんだよ。食み痕が付いているルートは、道にもなっているもんだから、下草刈りの道を確保するために、獣道の草をだいぶ刈ってしまったから、ニホンカモシカの食事を邪魔してしまったかな?と少し申し訳ない気がしているんだよね。「七福神の森のニホンカモシカ君、ゴメンネ!」、でも下草刈りは自然保護でもあるので理解してもらいたいね。

2021年07月26日

恐山いた子の独り言

「日本のサイバーセキュリティ―能力?」

最近、ネットのハッカーによる犯罪のニュースしばしば出ているよね。
最近、国家安全保障に関する本を読むことがあって、安全保障に関する問題を真剣に考えるようになったんだよね。安全保障と言っても、国家安全保障から、企業の安全保障、地域社会の安全保障等など、沢山あると思うけど、ネットセキュリティーに関する安全保障ってすごく大切だと思うんだよね。
いた子のように呪文の世界で生きている古い人間でも、ネットが無ければアマゾンで買い物も出来ないし、遠出する時にグーグルマップで検索しないと道に迷ってしまう時代だから、インターネットって生活の一部だよね。でもインターネットを使っていると、いつの間にか怪しげなセキュリティーシステムの無料を装ったダウンロードのお知らせが出て来て、うかつにダウンロードすると、お金を要求されたりすることが多いよね。そんなことを身近に経験すると、いまやインターネットの世界って、「生き馬の目を抜く」世界になってしまっている実感が湧くんだよね。
最近読んだ、国家安全保障に関する本にも、サイバーセキュリティは国家の最重要事項だという事を書いてあったんだよね。現在は、国家機関、地方自治体、田舎の小さな商店までインターネットに依存した体制になっているから、インターネットの安全って本当に最重要事項なんだよね。サイバーセュリティのレベルに関しては、アメリカが群を抜いて優れているということで、中国、ロシア、イギリス、フランス、イスラエルなどが2番手に来るらしいんだけど、日本は先進国の中では、最下位の3番手グループに居ると言う話なんだよね。そんな状態では、アメリカの石油企業みたいに、ハッカー集団に狙われたら、国家機能がマヒして、田舎の商店までシャッターを開けられない事態になってしまうよね。
アメリカの石油企業は、システム救出のために身代金を払ったけど、優秀なFBIが身代金を奪い返してくれたんだよね。はたして日本ではどうかな?という心配あるよね。社会システムを守るという安全保障という観点からも、サイバーセキュリティのレベル向上は必要だよね。

2021年07月24日

恐山いた男の独り言

「新型コロナウイルスインド変異型の脅威」

新型コロナウイルスのワクチン接種も徐々に進みつつあり、一応安心感が広がっている雰囲気が出てきているよね。
でも、いた男が最近気になっているのは、新型コロナウイルスのインド変異型のことなんだよね。インド変異型ウイルスって従来型コロナウイルスの約1.7倍の感染力を持っていると言われているよね。最近、心配な研究結果も出ているようで、現在のワクチンを接種して、抗体を獲得した人でも、約6割の人が、インド変異型コロナウイルスに感染する可能性があるというんだよね。ワクチンの接種が進んで、規制が解除されているヨーロッパでも、サッカーのヨーロッパ選手権が開催されたけど、そこに集まった多くの人達がインド変異型に感染したというニュースも出ていたよね。東京都内でも、ワクチンの接種が進んでいるにも関わらず、コロナウイルス感染者が増加傾向にあるのは、インド変異型の占める割合が増えているからだという意見もあるよね。
インド型変異コロナウイルスのL452R変異型って、獲得免疫を担うHLA-A24というT細胞の監視から逃れる能力を持っているという事だから、日本人の約6割がこのHLA-A24免疫細胞を持っているという事なんだよね。
いた男がさらに心配するのは、ヨーロッパサッカー選手権で集まった観衆は、ワクチン接種を受けているにも関わらず、インド型変異コロナウイルスの感染者が出ているという事だよ。日本でも、コロナワクチン接種が進んでいるけど、けっして安心はできないという事だよね。
東京で感染者が増加傾向を示しているこの状況で、ヨーロッパサッカー選手権と同じように、観客を入れてオリンピックをやっていたら、ヨーロッパ同じとことになっていたよね。新型コロナウイルスの特徴として、変異が進みやすいということが言えると思うんだよね、この調子だと、世界のどこかの感染爆発地域で、次々と変異型が発生して、収集が付かなくなるんではないかと心配しているんだよね。

2021年07月19日

山の神の独り言

「鉄パイプ小屋2号の建設奮戦記」

七福神の森の写真でも紹介したけど、今年の大雪の重みで潰れた林内作業車の車庫の代わりに、建設していたパイプ小屋の車庫が完成したんだよね。
今回のパイプ小屋は、前回作った木材乾燥小屋(七福神の森の写真参考)と違って、屋根は鉄の波型トタン板を使用したし、壁部分も垂木を入れて、透明波型ポリカで覆う本格的な小屋にしたんだよね。小屋の屋根も、将来バックホーの車庫にも使えるように、3メートルの高さにしたので作るのが大変だったんだよ。
そもそも、鉄パイプ小屋って、45mmの鉄パイプをジョイントで組み合わせて作るから、鉄パイプを地面に打ち込む作業から始まるんだよね。今回は、耐風性・耐雪性を考慮して、鉄パイプを50センチまで、大きめのハンマーを使って、地面に打ち込んだのだけど、固い部分もあるから、基礎の鉄パイプを12本打ち込むだけでも大汗をかいたんだよね。
基礎になる鉄パイプに3メートルの柱になる鉄パイプをジョイントで固定するんだけど、垂直と壁面の平行を取るのが難しくて苦労したんだよね。柱が立ったら、屋根部分になる梁を張るんだけど、柱が垂直に立っていないと、梁の長さが合わなかったり、梁の長さが合わないと壁になる部分が横一直線の面にならないので、その微調整で苦労したりで、パイプの骨格を作るだけでも大変だったんだよ。
パイプの骨格が出来ると、パイプに固定用のジョイントで垂木を固定するんだけど、真っ直ぐなパイプに固定するから理論的には簡単なはずなんだけど、これまた微調整が必要で、ネジで固定するにもしっかりと固定するにはインパクトドライバーである程度締めた後に、手動のドライバーを使って最後まで絞めるという作業を繰り返すので、かなり時間がかかるんだよね。屋根と壁面の垂木を留めるだけでも300本くらいのネジを閉めたんだよね。
垂木を固定した部分に、板を張って屋根には鉄波トタンを固定するんだけど、ホームセンターで手に入る脚立って2.1メーター程度が最長なので、鉄パイプと垂木しか無い地上3メートルの屋根の骨組み部分に登って、作業したんだよね。ちょっとスリリングなんだけど、山の神は高いところが得意だから、比較的楽しく仕事は出来たと思うよ。
そんなこんなで、サイズが合わなかったり、平行面がずれていたりしてる部分を何とか調整しながらパイプ小屋は完成したんだけど、あれを簡単に作ってしまう土木関係の人達ってすごいなとつくづく感心したんだよね。山の神もさらなる経験を積む必要あるよね。完成の写真は、七福神の森の写真を見てね!

2021年07月16日

恐山いた子の独り言

「東京オリンピック無観客開催?」

東京オリンピック1都3県では無観客開催と決まったよね。オリンピックの開催か、新型コロナウイルスの影響を考慮した中止かということで国論が割れているという時点での決定ということで、「両論並立、どちらにも組しない中間的判断」と考えるべきなのかもね。
東京都での新規感染者が増加している段階で、全国から何万人という人が東京へ押しかけたら、結果は目に見えているから、新型コロナウイルスの防疫という観点からは賢明な判断だったかもしれないよね。
ヨーロッパサッカー選手権なんかは、無制限に観客を入れて開催されているけど、感染の爆発が再来するのではないかと、いた子は恐れているんだよね。オリンピックに関しては、無観客開催がアスリートに及ぼす影響というのもあると思うけど、競技だから、観客が居ようと居まいと全力で競技に臨むのがアスリートだからあまり影響は無いと思いたいよね。あとは、オリンピック開催という国際約束を果たすか果たせないかの問題で、無観客で900億円のチケット代が無になっても、東京都と日本政府が、大赤字を抱えてもやらなければならない理由もあったんだと思うよ。
最近、オリンピックって、スポーツ興行化しているから、開催しないと不都合な人達とか団体も多いんだろうね。スポンサー収入とか放映権の問題もIOCにとっては大きな問題だよね。そんなこんなで諸々考え、「大人の判断」も加味すると、無観客開催が、最も迷惑をこうむる人々とか団体が少なくなる苦肉の策なのかも?と、いた子は思うんだよね。無観客開催が決まって、自宅でテレビを見てオリンピックを観戦しようと決めた人達の、大型テレビ需要も生まれているらしいし、自宅に居れば新型コロナウイルスの感染リスクも下がるし、まずは「両者損得折半」という痛み分けで良かったんだろうね。

2021年07月12日

恐山いた男の独り言

「わり(悪い)ごどしてるおどな(大人)はどごだ」とナマハゲ30体吠える!

先日のネットニュースで、秋田県の男鹿の寒風山に30体(人?)の「ナマハゲ」が集合して「男鹿のナマハゲ大集合!」大会が開かれたというニュースがあったんだよね。ちなみに、タイトルの「わりごどしてるおどなはどごだ」の正式な日本語訳は「悪いことしている大人はどこだ」なんだけどね。
なまはげに関したブログは以前にも書いたけど、秋田県の男鹿地方に伝わる、秋田県の誇る伝統文化だよね。いた男は、子供達の教育的観点からも、また大晦日に地域の安全祈願を願う行事としても素晴らしい意義のある行事だと思っているんだよね。昨年は、新型コロナウイルスの流行で、伝統行事の中止を余儀なくされて、いた男も、男鹿地域の方々も残念な思いをしたんだけど、寒風山の広い野原に集合したのなら、ソーシャルディスタンスも保たれているし、ナマハゲが思い切り「吠える!」には絶好の場所だよね。各家庭を回るならば「泣くごはいねが」でもそれなりの説得力はあるけど、寒風山の広場では子供もあまりいないだろうから、広く世間に向けて「わりごどしてるおどなはどごだ」と吠えたのだろうと思うけど、できれば「コロナ禍でもあずまって(集まって)さげこ(酒)飲んでるおどな(大人)とかわげもの(若者)いねが」とも吠えて欲しかったかよね。
去年の「なまはげ」中止で、ナマハゲはさぞかし気落ちしているだろうと心配していたけど、男鹿のシンボル寒風山に集まってナマハゲの実力をいかんなく発揮できたのは何よりだったと、いた男は、心底、ホッとしているんだよね。コロナ禍で社会全体が委縮ムードの昨今なので、ナマハゲには大いに吠えて欲しいよね。皆でナマハゲにエールを送ろう!

2021年07月08日

山の神の独り言

「木工の匠の技を受け継ぐ若者達を見た!」

先日、むつ高等技術専門校というところへ行ってきたんだよね。どうしてかというと、七福神の森の林内作業車の車庫が、今年の大雪の時に、雪の重みで潰れて使用不能となっているんだよ。山の神も雪を甘く見ていた反省があって、今度は木造で大雪にも耐えるような車庫を作ろうと思っていたんだよね。そんな時に、青森県の森林担当官の方から、むつ高等技術専門校の学生さん達が、実習を兼ねて、公園の東屋などを作っているという話を聞いたんだよね。早速、専門校に問い合わせてみたら、作っても良いという回答を頂いて、作ってもらうことが決定したんだよ。
話が決まってから、七福神の森を管理している、「七福森林開発」の担当の「おこじょ」(「七福森林開発」のホームページのブログを読んでみて!)が、何回か、むつ技術専門校を訪問して、打ち合わせをしている中で、山の神も一回、学校見学に来て欲しいと言うんだよね。山の神も、一時は、自分で木造の車庫を作ろうかと思ったくらいだから、木工に関してはすごく興味があったので、見学に行くことになったんだよね。
行ってみて驚いたのは、むつ高等技術専門校の学生さんって、少数で徹底した実務教育を受けていて、木工、木材建築の基礎からがっちりと教育されているんだよね。最近の建築とか土木関係の新人は、基礎から叩き込まれるのを嫌うので、基礎の無いまま業務を始める人が多いという話を聞いたことがあるんだよね。確かに基礎教育って形になり難いので、退屈で達成感が無いから嫌われるよね。でも、むつ高等技術専門校では、基礎からがっちり教育しているので、複雑な木組みなんかもやっていて、匠の技術というのはこんな地道な教育から生まれるんだな!と感心したんだよね。
学生さん達も、先生方もとても熱心で、こんなところで地道に努力している人達こそもっと社会の脚光を浴びるべきだよなと思ったんだよ。そんな匠の卵達が作る林内作業車の木造車庫が出来るのが楽しみだよ!

2021年07月05日

恐山いた男の独り言

「新型コロナウイルスワクチンの接種の是非?」

新型コロナウイルスワクチンの接種、全国的に進んでいるよね。高齢の方々は、2回目も済んだ人が多くなってきているよね。いた男の大家さんの「七福薬局むつ」の患者さんでも高齢の方々は、2回目の接種を済ませた方が多いと大家さんは言っていたよ。
大家さんの話では、全国的傾向と同じで、2回目の接種の時に熱が出たり、体調が悪くなったりする人が多いけど、ほとんどが1日の風邪程度の症状で終わり、大きなトラブルは無い様子だよ。高齢者の接種が終わると、今度は若い人達にも接種対象が広まり、これからが新型コロナワクチンの接種の本番だよね。大家さんも、むつ市の集団接種のお手伝いに行って、社会のお役に立つんだと張り切っているよ。
ワクチンの接種が拡大すると、感染してもさほど重症にならない若い人達は、副反応を考えれば、果たして接種して良いものか否かと迷う人も多いと思うんだよね。実際、文部科学省は学校での集団接種に関して、実施することが生徒に対する強制になる可能性が否定しきれないという事で、学校での集団接種に関して慎重な意見だよね。でも、いた男が思うには、新型コロナワクチンの接種って、社会的責任でもあると思うんだよね。国民全体で集団免疫を獲得して、コロナウイルスに対して安心安全な社会にするためには、国民の70-80%の人がワクチンの接種を受けて、免疫を獲得する必要があるんだよね。副反応が怖いという事で皆がワクチン接種を拒否したら、集団免疫の獲得が出来なくなるんだよね。感染者の年齢を見ても、若い人が結構多いので、若い人も感染防止に関しては一定の責任を果たすべきではないかと思うんだよね。
副反応って、絶対起こらないとは言えないけど、確率的にはすごく少ないし、副反応が出たとしても軽い風邪程度なので、「恐るに足らず」だと思うんだよね。コロナ禍って、一種の国難だよね、これまでの幾多の災害に打ち勝ってきた日本人の美徳が、コロナ禍の国難にも通用すると、いた男は思うんだよね。新型コロナワクチンの接種を、個人の問題としてとらえるのではなく、社会全体の問題としてとらえて、社会奉仕のつもりで老若男女こぞってコロナワクチンの接種を受けて欲しいよね。

2021年07月01日

恐山いた子の独り言

「半導体が足りなくて、家電が作れない?」

先日、経済系のニュースを見ていたら、最近、半導体が不足していて、家電製品の生産が出来なく、大型家電店の店頭で家電が品薄になっているというニュースをやっていたんだよね。半導体に関しては、以前もブログで書いたけど、今や戦略物資になっていて、半導体を制する者が世界を制するとまで言われているんだよね。
半導体不足の原因としては、日本の半導体メーカーのルネサスエレクトロニクスの工場火災とか、5Gの展開で半導体需要が高まっているとか言われているらしいよ。確かに現在使われている機械とか家電製品で半導体を使っていないものを見つける方が難しいくらい、半導体は人類の生活に浸透してしまっているよね。
いた子が驚いたのは、鋼鉄のブロックに近いエンジンをメインとして動く自動車でも、一台に5,000個の半導体が使われていると言うんだよね。知り合いのクラッシクカーマニアの人の話だと、昔のエンジンは半導体を使っていないで、メカだけで動くので素人でも手を入れて修理出来るけど、今のエンジンは電気系統が複雑すぎて素人の手には負えないと言っていたもんね。確かに、一台に5,000個もの半導体を使っているのだと、機械というより電気製品というイメージになるよね。そんな中で、半導体が不足しているんだから、家電・通信・自動車いろいろな工業分野で半導体を取り合っているから、半導体が不足しているんだよね。
時代によって産業を支える資源というのいうは変化するわけだけど、1900年代初期にドイツの宰相を務めたビスマルクは、「鉄は国家なり」と言ったというのは有名な話だけど、今の時代になると「半導体は国家なり」になってしまっている様相だよね。

2021年06月28日

山の神の独り言

「山野新緑に燃ゆる!」

山の神の住む下北地方では、初春の5月を過ぎて6月に入ると、新緑の季節になるんだよね。新緑の季節って爽やかでとても良いと山の神は思っているんだよね。木々の葉が芽吹いて成長するので、森の中は新緑で溢れるという感じになるんだよ。まるで森の木々の中から新緑が湧き出て来る感じだよね。
下北地域では、この季節は梅雨の前だけど結構雨が降り、一雨ごとに緑がモリモリ成長してくるんだよね。新緑って、希望の色だから誰でも好きだと思うけど、今下北の山野は「新緑に燃ゆる」という言葉がぴったりな季節なんだよね。七福神の森へ行く道々でも、両側新緑に包まれ、「新緑街道」を走っている気分になり、ついつい見とれてしまうんだよね(運転中危ない!)。新緑の季節は、気温も適度に暖かく快適だから、車の窓を開けて。爽やかな風も感じられるよね。
七福神の森も、木々が一斉に芽吹いているので、今年の成長が楽しみだよ。4月に植えたトウヒとトドマツも順調に成長して、新芽を吹いているし、ヒバの成長も楽しみだよね。
一方で、自然現象なので仕方ないけど、雑草も一雨ごとに成長して、森の全面を覆っている状況になっているんだよね。雑草も一雨ごとにグングン成長して、その速さは木の芽の比ではないよね。牧草系の草などは、山の神の身長くらいまで伸びていたりするんだよね。雑草の生命力ってすごいなと思うと共に、雑草を成長させている自然の力ってもっと凄いよね。
下北地域では、7月に入ると気温がぐんと上がって、暑くなり緑も濃くなるので、それまでの短い間、爽やかな風と共に新緑を楽しみたいよね。

2021年06月24日

恐山いた男の独り言

「コロナ禍でオリンピックを中止する決断の意味」

新型コロナウイルスの猛威が治まらない状態が続いているよね。最近は、感染力の強い、イギリス型とかインド型が多く検出されて、次なるパンデミックの予兆のようで不気味な状態が続いているよね。
そんな中で、オリンピック聖火リレーは着々と進み、東京オリンピックは開催されようとしているけど、最近、オリンピックの中止に関する議論がポツポツと出始めているよね。以前にも、ブログで書いたけど、第四波と言われる、現在の新型コロナウイルスの流行の状況で、オリンピックを開催するのは無謀だという意見もあるよね。でも誰も中止という事を言い出せない、中止の決定が出来ないという状況になっているよね。
あるテレビの解説番組で解説者が言っていたことは、菅総理が中止を決定すると、中止の責任を取らされる形で、次期総裁選の芽が無くなるので中止は言い出せない、と言うんだよね。これと同じことが、他の組織委員会のメンバーにも言える事なんだよね。中止を言い出した人が、責任を取らされて「悪者」になるという社会的構造があるんだよね。誰もが、中止した方が良いのでは?と思っていても、中止を言い出した人が「スケープゴート」になってしまうんだよね。
いた男なんかが思うのは、中止を言い出し中止を決断した人こそヒーローになるべきではないかと思うんだよね。アメリカでも、今の日本に渡航するのは渡航注意勧告が出ているよね。そんな国にオリンピックのために来たい人ってそんなに多くないと思うんだよね。これからの流行の推移にもよるけど、勇気をもって中止を決断した人が「悪者」にされることが無いことを願いたいよね。

2021年06月21日

恐山いた子の独り言

「新型コロナウイルスワクチンの副反応出た!」

新型コロナウイルスワクチンの接種、全国的に進んでいるよね。ワクチンの接種が進むにつれて、ワクチンの特性も分かってきた感じがするよね。特に今回のワクチンの副作用に関しては、欧米人より日本人の方が、発熱などの副作用が多く出る傾向がある気がするんだよね。
七福神家の大家さんの薬局でも、スタッフ全員が、医療従事者の枠でワクチン接種を受けたんだけど、以前もブログに書いたように、男性である大家さんには副反応は全く起こらず、元気でピンピンしていたんだけど、女性従業員の人達はほぼ総てに副反応が起きて、熱を出したり、接種した腕が上がらなかったりして、少なからず体調を崩したんだよね。
大家さんも不思議がっていたけど、どうして女性に副反応が多いんだろうね。しかも日本人に多いというのも不思議だよね。薬に関する作用とか副作用の人種差って昔から知られていて、遺伝子多型という、人類共通の遺伝子なんだけど、部分的に欠損とか過剰発現があるため、その遺伝子が発現している薬の作用に関係するタンパク質が少ないために効果が十分でなかったり、逆に遺伝子が部分的に多く発現しているため、過剰に反応するということはあるんだよね。その遺伝多型って、人種によって違うし、男女間でも差があるんだよ。
今回の、新型コロナウイルスワクチンの副反応に関する人種差とか男女差も、遺伝的な要素が大きいんだと思うんだけど、詳しいことは大家さんも調べているらしいけど、未だ判明していないらしいよ。いずれにしても、新型コロナウイルスワクチンの接種が進んでいることは良いことだし、多少副反応が出ても、風邪の症状程度なので、副反応を恐れずに積極的にワクチンを接種するべきだよね。

2021年06月18日

山の神の独り言

「山の神、野生の熊に遭遇す!」

先日、七福神の森へ作業に向かう朝に、車で道路を走っていたら、目の前を野生の熊が道を横断して、道路の路肩の茂みに入って行ったんだよね。山の神も森林で作業しているので、熊のフンとか、爪で木の皮をひっかいた痕とかは頻繁に目にするんだけど、実物の熊に遭遇するのは初めてだったんだよね。
下北半島に生息している熊は、ツキノワグマだから、北海道に生息するヒグマなどに比べれば小型で、見た感じ、大型犬がちょっと丸くなった程度の大きさなんだよね。丁度、だいぶ大きくなってきた子供のパンダみたいな恰好で、意外と可愛いんだよね。山の神も見た瞬間、モコモコして可愛い!と思ったよ。
よく、熊に襲われて大けがをしたとかいうニュースを聞いたりするけど、基本的には、熊も「人間が来たら襲ってやろう!」とか考えて山の中を歩いている訳ではないんだよね。熊も意外と賢いから、人間と熊のテリトリーをわきまえていて、なるべくは人間と接触しないように生活しているんだよね。山の神の感触では、あれだけ熊の行動の痕跡が残っている森林で作業していても、森林の中ではめったに熊と遭遇することが無いのは、熊も人間を避けているからだと思うんだよね。熊に襲われて怪我をしたりするのは、無防備に熊のテリトリーに踏み込んで、いきなり熊と遭遇して、熊を驚かせるからなんだよね。人間にびっくりさせられると、熊もパニックになって、自分を守るために攻撃するんだよね。
山の神は、森林に入るときは、熊とかニホンカモシカのテリトリーに踏み込んで仕事をさせてもらうのだから、遠慮しつつ、山の神の存在に気付いてくれるように仕事しているんだよね。動物の生息する森は、豊かな森だから、動物には七福神の森で心地よく生活して欲しいと思っているので、共存共栄の精神で、野生動物を尊重して、彼らの森で仕事をさせてもらうという気持ちで山林作業をしているんだよね。それにしても野生の熊は意外と可愛い❣

2021年06月14日

恐山いた男の独り言

「オリンピック開催に関して政府感染対策分科会会長の発言の波紋」

東京オリンピック開催に関して、政府の新型コロナウイルス感染対策分科会の尾身会長の発言、話題になっているよね。開催の可否に関する発言なので、政府も神経をとがらせているし、国民も注目しているよね。
いた男が注目しているのは、政府感染対策分科会の中から、政府に対して不都合な発言が出て来るという事なんだよね。政府とか企業の調査会というのは、だいたい調査委員は自分達に都合の良い人が選ばれることが多いし、調査結果というのは自分達に不都合な結果にならないように人選されるのがこれまでの慣習だよね。特に政府の調査委員会などというのは、選ばれた委員も学者としての箔が付くし、政府からの研究補助等に関しても有利になると言われているので、選ばれた委員も、政府の意図を汲んだ結論になりがちだよね。いわゆる「御用研究者とか御用学者」と言われている人達だよね。言い方は悪いかもしれないけど、政府としては研究者のお墨付きを得て、アリバイ作りの手段としている、と言う人もいるよね。
いた男の大家さんも、若い頃、10年余にわたり、有名旧帝国大学で研究生活をしていたことがあるから、周囲に偉い先生が沢山いて、政府の委員会のメンバーで、勲章とかもらっている先生が沢山いたらしいんだよね。そんな先生方が、政府の委員会で官公庁とかへ行くと、官僚から「○○先生もそろそろ勲章ですね!」などと言われてまんざらでもなさそうにしていた先生も結構居たと言っていたよ。そもそも政府にしても企業にしても、調査委員会をなぜやるかという事も含めて考え直す必要もあるかとは思うけど、そんな状況のなかでの今回の尾身会長の発言なので、よっぽど思い切った発言なんだなと、いた男は思うんだよね。

2021年06月10日

恐山いた子の独り言

「日本からの新型コロナウイルスワクチン台湾へ届く!」

台湾でも新型コロナの流行が再発して問題になっているよね。あれだけコロナを完璧に抑え込んでいた台湾でさえ、やはり、国民の気分が少し緩むとパンデミックは一気に広がるんだよね。
最近、台湾の新型コロナワクチンの供給に関して摩擦が起きているというニュース出ていたよね。最初は、中国が中国製のワクチンを供給するという提案があったんだけど、台湾側がこれを断り、独自でワクチンの入手を試みていたんだけど、あと少しのところで契約が成立しないと言うんだよね。際英文総統は、供給契約の最終段階で中国の妨害があったと公に発表しているよね。本来なら、周辺諸国に配慮して、国の責任者の発言は控えめになるはずなんだけど、際英文総統は、はっきりと中国の妨害があったと言い切っているので、本当のことだと思うんだよね。片方で、中国製のワクチンを供給すると言っておきながら、それが断られたら、別なところで台湾へのワクチン供給を妨害しているなんて、子供の喧嘩の「いじわるんこ」なみだよね。
そんな台湾に、日本政府がアストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンを供給すると決定して、最近、ワクチンが台湾へ届いたんだよね。アストラゼネカ製のワクチンは、血栓問題で一時接種が止まっていたんだけど、再開されているよね。日本政府の方針では、日本から供給されたアストラゼネカ製のワクチンで血栓等の副作用が出た場合、それも日本政府が保証するというんだよね。
日本政府としては異例の早い決断と、実行だったので評価されているよね。台湾では、与野党含め国民全体で大歓迎しているというニュース出ていたよね。困っている時はお互いさまで、東日本大震災の時には、台湾国民から多大な援助を頂いた過去の事実もあるから、日本としても恩返しの意味もあるよね。大事なのは、国際政治に関係なく、台湾国民の生命を守ることだよね。

2021年06月07日

山の神の独り言

「野生の動物と同じく、自然に溶け込んで山林を営む」

山林保守の仕事をしていると、自然に溶け込んで仕事をしている気分になることが多いんだよね。人間も、野生の動物と同じで、「自然の一部として山野に関わる」という気持ちなんだよね。だから森林の手入れをする時も、森が育つのを手伝うという感覚で、「人間様が森を育ててやっている!」などという大それた考えはみじんも湧いて来ないんだよ。
森の中に居ると、人間って本当に謙虚になれるんだと思うことが多いんだよね。七福神の森の中に住んでいる、日本カモシカとか、キツネとか、クマとかと同じように森の中で生きているという感じだよ。野生の動物と同化して活動しているから、山の神の森林活動は天候に左右されないというのが基本的考えなんだよね。野生の動物たちは、雨でも雪でも森の中で活躍しているから、山の神も基本的には天候に左右されることなく活動するというのが基本的スタンスなんだよね。だから山の神は、雨の日でも、雪の日でも山仕事はするんだよね。雨に降られたり、雪に吹雪かれたりしても、作業着がしっかりしているので何てことは無いんだけど、作業で汗をかいて作業着の下に着ている衣類が濡れた後、雨とか雪で冷えると少し厳しい状況になるんだよね。そんな時は自力で、汗を乾かすために体を動かす他ないんだけど、体を動かして熱を出しさえすれば、基本的には雨でも、マイナスの気温でも寒くはないんだよね。
現代人の生活環境って、すごく快適になっていて、暑い時は涼しく、寒い時は暖かく過ごしているよね。でもそれって、自然の摂理を無視した生活になっているんだと、山の神は思うんだよね。快適を求めるために、すごいエネルギーを使っている訳だよね。世界中で「エコ・エコ」と言っているご時世に、時代の流れに逆行しているのかな?とも思うんだよね。自然の中で、自然に従って、自然に溶け込んで生活するスタイルも時代の最先端のライフスタイルかもしれないなと時々思うんだよね。

2021年06月04日

恐山いた男の独り言

「長征5号Bの残骸制御不能で地球に落下する」

少し前の話になるけど、中国の宇宙ロケットの長征5号Bの残骸が、制御不能のままインド洋のモリジブ沖に落下したというニュース出ていたよね。万が一、制御不能のまま陸地に落ちたら大変な事になっていたと心配するむきもあるよね。
実は、以前も中国のロケットの残骸がアフリカの陸地に落ちたことがあって、その時は落ちた国が中国の友好国だったので、何も問題にならなかったらしいんだけど、結構あるんだ!といた男は思ったんだよね。
最近、中国の宇宙開発技術ってすごく発達していて、今回の長征5号Bも中国独自の宇宙ステーションのコア部分の打ち上げをやったんだよね。宇宙空間って、ロマンがあって、いた男なんかはすごく憧れるんだけど、実は最近の宇宙空間って激烈な軍事競争の空間にもなっているんだよね。
アメリカは最近、宇宙軍という組織を立ち上げて活発に活動しているのは皆知っているよね。今の軍事って、軍事衛星を多く持っている方が優位に立てるので、宇宙空間での優位を保てる方が軍事的にも優位に立てるんだよね。アメリカが今使用している衛星の数は約3,000と言われていて、中国が700程度だと言われているらしいので、宇宙空間のアメリカの優位は保たれているだよね。でも反対に、中国からすると何とかしてその優位を覆すために必死にロケットを打ち上げている構図だよね。最近は、敵の衛星を打ち落とすためのキラー衛星というやつの開発も盛んらしく、破壊された衛星の破片が宇宙デブリになって、危険だというんだよね。国際宇宙ステーションなんかも、宇宙デブリとの衝突を避けるために、年に10回程度は、軌道修正の作業をしているという話だよ。
制御不能なロケットの残骸が落ちて来るのも困りもんだけど、いろんな意味で、軍拡競争が宇宙まで広がっている事態は困ったもんだよね。宇宙がロマンでなくなってしまうよね。

2021年05月31日

恐山いた子の独り言

「新型コロナウイルスワクチン接種で緩む危機感」

新型コロナウイルスワクチンの接種が世界的に進み、接種率の高い国々では、経済活動の自粛が解禁になり始めているよね。特に、観光業が大きな産業になっている国々では、外国からの観光客の受け入れが始まっているよね。テレビのニュースを見ていると、皆さんマスクを外して、3密状態の所で、陽気に観光しているんだよね。
新型コロナウイルスによる外出規制から解放されたことを喜んでいるんだと思うけど、いた子は、「本当にあれで良いのかな?」と思うんだよね。ワクチンを接種したからと言っても、100%終わっている訳でもないし、変異ウイルスの動向も定かでない現在、手放しで規制解除して良いものかと疑問なんだよね。
これまでの流行のパターンを見ていると、規制して感染状態が沈静化して完璧でない状態で、規制が解除され、さらに悪い状態になるといったことが繰り返されているよね。1波より2波、2波より3波と次第に状況が悪くなっているのは、中途半端に規制が解除されて、規制の反動で人々が動き回るからだと思うんだよね。
厳重に感染対策がなされているはずのプロスポーツの世界でさえ、新規感染者が出ているよね。あれって、こっそりと街へ飲みに行ったりしているからだと思うんだよね。いわゆる「懲りない奴ら」が沢山いるということだよね。絶対に感染してはならないと言われているはずのプロスポーツ選手でさえそうなんだから、一般の人達においては「論外」だよね。
これだけ世界を騒がせている大問題なのに、他人事のように思っている人達が多いということだよ。ワクチンが普及して、一安心したい気持ちは分らんでもないけど、世界中で何十万人という人が死んでいる事実をもっと深刻に考えるべきだよね。何も、ワクチンで規制が解除になったからと言って、早々に観光へ出かける必要ないと思うけどな。

2021年05月27日

山の神の独り言

「木に絡みついた蔦の威力」

木に絡みついた蔓の話は、以前のブログでも書いたけど、蔓の中にも種類が沢山あって、木へ絡まる場合も色々なバリエーションがあるんだよね。
例えば、ツタウルシなどは比較的木の木肌を這うように絡まり、切って剥ぎ取るとメリメリと剥がれて来るから処理しやすいし、木にめり込むことがあまり無いので、木に対する負担もさほどかからないんだよね。木に一番負担がかかる蔓植物は蔦だよね。蔦は蔓自体が木に直接接着するような構造を持っていないので、木にらせん状に絡みついて、絡みつく力で蔓を維持しているんだよね。従って、蔦が絡みつくと蔦の締め付ける力で、絡みついている部分の成長が阻害され、蔦が絡んだ形にへこむ状態になるんだよ。丁度、大蛇が木に絡んでとぐろを巻いているイメージだよね。
蔦の蔓って硬くて木部の構造がしっかりしているので、絡みついて締め付ける力が強いらしく、木が成長するとともに木の幹に蔦の溝が出来るんだよね。こんなに締め付けられたら木も苦しいだろうと思うくらい深くめり込んでいるんだよ。蔦を切る作業の時には、早く楽にしてやろうと思って、鋸で蔦の蔓を切るんだけど、蔦を切った瞬間「バキッ」という音がして、絞めている蔦の拘束力が解けると共に、絞められている木の圧力も発散される音のように思うんだよね。蔦を切る度に「バキッ」という音がするので、木が「楽になった」と言っている錯覚に陥るんだよ。蔦を切って「バキッ」という音を聞くたびに、「また一本、人助けではなく、木助けをした」と思うと満足感が湧くんだよね。

2021年05月24日

恐山いた男の独り言

「東京オリンピックは本当にやるべきか?」

新型コロナウイルスの第4波が猛威を振るっているよね、3波よりも猛威を振るっているという感じだよね。一体どうなるんだろうと思っている人多いと思うけど、そんな中でも、東京オリンピックの聖火リレーは着々と進み、開催に向けての準備が進んでいるよね。
先日「東京オリンピック開催は、太平洋戦争中のインパール作戦と同じだ」というネットの記事を読んだんだよね。インパール作戦って、誰もが無謀だと分かっていた作戦を実施した人がいて、それを誰もが止められなかったという作戦で、計画のずさんさ、補給の不備等から、2万人以上の餓死者を出して失敗した作戦なんだよね。何でそんな無謀な作戦が実行されたかという歴史的反省の中に出て来る事実は、「一旦決定された事項だったので、誰も止められる雰囲気ではなかった」というんだよね。皆が無謀だと思っていながら、誰も中止を言い出せなかったと言うんだよね。
そんな歴史的背景から、ネットのニュースの様な記事が出たんだと思うんだよね。確かに、東京オリンピックの開催が無謀だという説も出ているし、この状況では止めた方が良いのでは?と思っている人も多いよね。でも主催しているサイドからは、止めるという声は一切上がっていないし、準備は着々と進んでいるよね。
最近は、オリンピックチームの事前合宿の受け入れを決めていた自治体が、受け入れを中止する例が多く出ているし、選手のための新型コロナウイルス感染病床の準備を依頼された首都圏の各県は断っているよね。主催者側は何が何でも開催に向けて突っ走っているし、国民レベルでは意外と冷めている雰囲気がある気がするよ。でも誰も止めるとは言わない状況って、確かにインパール作戦と同じパターンかもしれないと、いた男は思うんだよね。ワクチンの接種が行きわたったとしても、全世界の状況を見れば、世界中から人が集まって何かやるという雰囲気ではないよね。

2021年05月20日

恐山いた子の独り言

「デジタル覇権という言葉に思うこと」

最近、経済ニュースなどで良く耳にする言葉に「デジタル覇権」という言葉があるよね。デジタル覇権って何のことと思う人も多いと思うけど、これだけデジタル通信、デジタル機器が世の中の隅々まで浸透していると、デジタルデバイスって「産業の米」になっているんだよね。
最近では、5Gの技術で中国に覇権を握られようとしている状況に、アメリカをはじめとした同盟国が危機感を持っているよね。また、マイクロチップなどの生産でも、中国依存からの脱却という観点から、アメリカを中心としたデジタルデバイスの生産体制の囲い込みをしようとしているんだよね。
最近のニュースでも度々報道されているけど、マイクロチップの供給不足で、自動車が生産できないということとか、スマホの生産が制限されているとか、今の社会で動いている総ての機械にデジタルデバイスが使われているから、デジタルデバイスを制する者が世界の覇権を制すると考えられているんだよね。現在の世界的状況を見ると、マイクロチップ関連の産業としては、中国、台湾、韓国の企業が上位に位置していて、日本の大手メーカーはいずれも後塵を拝している状況だよね。
1990年代は、東芝、パナソニック、ソニーなど、日本の企業が上位を独占していた時代があったんだよね。それが最近では、影も形も無くなって、東芝の倒産問題に象徴されるように、企業が弱体化して国際競争力を無くしているんだよね。国際競争力を無くしているのは、科学技術・科学研究の面でも同じなんだよね。最近、ノーベル賞を受賞している人達が若いころに一生懸命頑張っていた時代は、ノーベル賞に値する素晴らしい研究がなされていたけど、最近の日本は、あの頃の様にハングリーなスピリッツが無くなっているもんね。
過去に、日本が握っていたマイクロチップの技術の優位性も保てなくなっている現状に、いた子は、日本の国の活力が落ちている現実を感じるんだよね。国力が落ちている現状では覇権など握れるわけないものね。国力の復活に必要なのは、ハングリー精神だと、いた子は思うんだよね。

2021年05月17日

山の神の独り言

「雪が解けて木々が芽吹く前の森の展望」

雪が解けて木々が芽吹く以前の森は、灌木の広葉樹が枝だけなので、見遠が良く効いて、森の展望が良くなるんだよね。この時期を利用して、森の状態などを確認する作業をするんだよね。灌木の葉が茂ると、見えなくなるものも多く、特に森林の境界にある境界標識の確認作業などはこの時期に最適なんだよね。
森の境界の確認作業は、登記簿の原図を基に、GPSで確認するんだけど、登記簿の原図と実際の境界標識の位置がずれていたりして、結構大変な作業なんだよね。山の神は、境界標識が確認できた部分には、自作の標識板を、立ち木とか打った杭に取り付けているんだよ。境界標識は地面に埋め込まれているので、灌木の葉が茂ったり、落ち葉が積もると確認しにくくなるので、標識の板は便利なんだよね。
その他にも、森の中が移動しやすい時期なので、木々に絡んだ蔓の除去などにも良い季節なんだよ。蔓の除去は、蔓を鋸で切断した後で、蔓を木から剥ぎ取るんだけど、結構力が必要なんだよね。中には大人の腕の太さ位ある蔓もあるので、そんなやつを剥ぎ取る場合、力任せでは出来ない場合が多いので、ターザンみたいに蔓にぶら下がって木の周りをまわるんだよね。蔓って木にらせん状に絡んでいるので、蔓にぶら下がって全体重をかけて、木の周囲を回るとベリベリと剥がれて来るんだよね。
展望の効く森林の中を、木に絡んだ蔓を探しながら、仕事としてターザンごっこが出来るのも、この時期ならではの楽しみなんだよね。

2021年05月13日

恐山いた男の独り言

「武士道と死への覚悟を考えさせられた!」

最近、いた男の大家さんから聞いた話なんだけど、大家さんの知り合いの94歳の方が亡くなられたんだよ。大家さんが言うには、その方は家業をしながら執筆の仕事もして、本も出版していたし、全国的な文学賞も受賞した経歴の方なんだよね。その方が病気になって余命を告げられて、選択した治療方法が延命措置は一切しないという方法だったんだよね。94歳と言っても、まだまだ活躍していたので、周囲は驚いたと思うけど、本人の意思が固くて周囲も納得したと言うんだよね。
いた男が不思議に思っていたのは、高齢だからと言っても、そんなに簡単に自分から自分の死を選択できるかということだよね。葬儀が終わってしばらくして、大家さんが線香を上げに行ったとき、遺族の方々と話して分かったことは、その方は、文学者だから、三島由紀夫に傾倒していたらしくて、三島由紀夫の「盾の会」のメンバーだったと言うんだよね。
三島由紀夫が割腹自殺した時に、自分も東京へ行って割腹して死にたいと言っていたと言うんだよ。三島由紀夫とか割腹自殺を賛美するわけではないけど、三島由紀夫の思想の根底に流れていたのは、「武士道」なんだよね。「武士」という職業は、何時戦場で死ぬか分からない人達の「道」を説いた思想だから、常に死と向き合う精神構造なんだよね。だから、大家さんの知人の方も、武士道の精神で、常に死というものを見つめながら94歳まで生きてこられたんだと思うんだよね。
いた男の様な、凡人にはなかなか出来ないことだよ。ある週刊誌で、活躍する女性自衛官の特集があって、その女性自衛官の方が、職業柄常に死と直面しているので、「家族には申し訳ないが、職務遂行のためなら死は恐れない」と言っておられたけど、女性ながらその覚悟も素晴らしいと思うんだよね。いた男も、恐山で修行しているから、死というものを見つめているつもりだけど、自らの意志で自らの死を選択するということって、思っているよりはるかに難しいよね。いた男、「未だ煩悩捨てきれず!」だよ。

2021年05月10日

恐山いた子の独り言

「春になって桜は咲いたけど、日本のコロナ撲滅の桜は咲かない?」

桜前線も、北上を続けて4月下旬に本州最北端の下北半島にも到達したんだよね。4月に入って暖かい日が続いたので、一気に桜が開花したという感じだったよね。
青森県って、本州最北端にあるので、例年、桜の開花は4月20日以降になるんだよね。全国的にも桜の名所で有名な弘前公園の桜も、4月下旬から5月の連休にかけて盛りになって大勢の観光客が訪れるんだけど、去年はコロナウイルスの影響で、例年なら盛大に行われる桜まつりも中止になったし、今年は、密を避けて、公園内一方通行で、路上飲食禁止で開催されたんだけど、祭りという解放感からは縁遠い雰囲気になってしまっているよね。
しかも、全国的には、4月の下旬にかけて、新型コロナウイルスの流行の第4波が猛威を振るっていて、緊急事態宣言が出されている状況では、桜を楽しむという雰囲気ではないよね。
新型コロナウイルスのワクチン接種も、欧米ではかなり進んでいるのに、日本では始まったばかりだよね。今の状況では、ワクチンの接種が進み、欧米並みに外出自粛が解禁になるのはいつの事かと案じられるよね。日本は島国なので、ウイルスのパンデミックなど経験してこなかったから仕方ない部分もあると思うけど、対策が後手後手に回っている感じが否めないよね。せっかく春が来て、桜が咲いて、気分はウキウキだったのに、日本の新型コロナウイルス撲滅という桜は未だ咲きそうにないよね。

2021年05月08日

山の神の独り言

「木は生きている!杉の木を切り倒して思うこと」

七福神の森の写真にも掲載したけど、今年の大雪で、木の枝に積もった雪が落下して、雪の塊の直撃を受けて倒壊した小屋の立て直し計画が進んでいるんだよね。
計画の初めとして、新しく建てる小屋の周囲の木を切り倒して、スペースを作り、周囲の枝から雪が落ちても被害を受けないようにする必要があるんだよね。山の神の計算だと、今の小屋の周囲にある3本の杉の木を切り倒すと十分なスペースが出来ると計算して、3本の杉の木を切り倒したんだよね。これまでも作業の邪魔になる雑木など切り倒しているので、木を切り倒すという作業自体は問題ないんだけど、人が精魂込めて育ててきた木を切り倒すのは初めてだったから、雑木を切り倒すのとはちょっと違った感慨を持ったんだよね。山を愛して木を育てている人にとっては、自分の山に生えている植樹した木は、子供みたいなもんだから、とても愛着があるんだよね。その木を切り倒すのは、邪魔な雑木を切り倒すのとは、違った気分になって少し躊躇したんだよね。
それでも新しい小屋の建設のためには「やむなし!」と心をお鬼にして杉の根元にチェンソーの刃を入れたんだけど、雑木の時と違って、ドキドキしたんだよね。スペースが狭い場所で、他の木の枝に「枝がかり」しないように倒すのはちょっと技術が必要だったけど、小型のチェンソーとプラスチック製のクサビを使って、上手く空いているスペースに倒すことが出来たんだよね。大木とは言えないけど、それでも樹齢は30年を超えているので、切り株の迫力はあるよね。切られた切り株から立ち上る杉の木の香りと真新しい切り口を見ると、さっきまで生きていたんだという実感が湧いてきたんだよね。どの木も自然の中で生きているんだという実感が湧くよね。木を切り倒してみて、木の大切さを改めて実感した体験だったんだよね。

2021年05月01日

恐山いた男の独り言

「新型コロナウイルス流行の第4波襲来と社会的モラル?」

新型コロナウイルスの第4波が襲来して、全国的に大騒ぎになっているよね。3回目の緊急事態宣言も出され、関西を中心に厳しい状態になっているよね。
最も厳しい状況にある大阪などは、第3波が治まって、東京より一足先に緊急事態宣言が解除されて、間もなく第4波が襲来した感じだよね。一説には、第3波の緊急事態宣言が、東京より3週間早く解除されたから、若者を中心に老若男女が大阪へ観光に押し寄せたからだという説も出ているよね。確かに、今までのケースを見ていると、人が集まるところ(3密)の場所で新型コロナウイルスの感染が広がっているよね。
最近のテレビの映像を見ていて驚いたことは、飲食店の時短営業で、飲食店が閉店してから、繁華街近くの公園とか広場に集まって酒を飲んでいる人達が多く居るということだよ。中には、路上でマスクを外して、車座になって酒を飲んでいる若者の映像もあったりして、驚くんだよね。
新型コロナウイルス感染で、日本でも千人を超える人が死亡して、アメリカでは、ベトナム戦争の戦死者よりも多くの人が亡くなっているという現状を全く認識していない状況に驚くばかりだよね。日本人の美徳として、公共性ということが挙げられていて、公共の場ではルールを守るとか、他人が見ていなくても道徳心に従って行動するなど、昔から日本に根付いている「人間としての徳」というものが無くなっているんではないかと思うんだよね。
例えば、田舎の町では、路上で車座になって酒を飲んだりしたら、直ぐに周囲の人達から警察に連絡が行って、注意されるよね。それが大都会では普通の事として、誰も咎めないというところ問題があると思うんだよね。田舎の様に、周囲から監視されるのが良いとは言わないけど、新型コロナウイルスの感染拡大って、社会的モラルがしっかりしていればある程度の防疫効果はあるよね。「日本人よ、もう一度社会的モラルを取り戻そう!」だよね。

2021年04月28日

恐山いた子の独り言

「菅・バイデン会談に思うこと」

菅首相とバイデン・アメリカ大統領との会談のニュース盛んに取り上げられているよね。
今回の対面での直接会談は、バイデン大統領の就任以来初で、バイデン政権が、いかに日本との同盟を大切にしているかの表れだという論調が多いよね。確かに西太平洋で、中国との対立関係が決定的になっている現在では、レッドグループのレッテルを貼られている今の韓国よりは、日本とか台湾の方が頼りになるよね。
中国側から西太平洋を見た地図って時々テレビの画面で見るようになったけど、あれを見ていると確かに、日本列島と台湾が中国の西太平洋への出口を塞いでいる様に見えるよね。中国の海洋活動が活発になるほど、日本列島と台湾の地位が重要になることは予測されるよね。バイデン大統領も、、「自由で開かれたインド太平洋」を守るという名目で、中国を封じ込めようとしているから、「アメリカ参り」の一番くじを引かせてもらった見返りは覚悟しないといけないというのが一般的見方だよね。
一方で、日本にとって中国は、貿易相手国として、全貿易額の約30%を占める重要な相手国にもなっているんだよね。アメリカとかEUが、新彊ウイグル自治区の人権問題で中国と厳しく対立している中でも、日本がこの問題に関しては及び腰なのはそんな事情もあるんだよね。バイデン大統領としても、そんな日本の及び腰を読んで、「アメリカ参りの一番くじ」を日本に当てさせたのかもね。一種の「踏み絵」だと言っている人も居るよね。
今の日本の政府の姿勢って、「何となく世界平和」「お題目は日米同盟」「国際関係は八方美人」的な曖昧なところがあるから、踏み絵の儀式当番が当たったんだよね。「これからどうする日本!」という岐路に立っているのかもしれないよね。

2021年04月24日

山の神の独り言

「春が来た!苗木の植え付けに“GoGo”」

春先って草花や木々の芽吹く季節で新しい季節が来たという「希望」の季節だよね。
春を告げる植物って、七福神の森では、やはりフキノトウかな?水芭蕉も春先に雪が解けると同時に芽を吹きだすので、春告げ草だよね。七福神の森では、フキノトウも水芭蕉も一斉に芽吹きだしたから、草草の芽吹きに追い立てられるように、春先の山仕事は本格稼働の時期になったんだよね。
春先にやる山仕事は、やはり苗の植え付けだよね。苗の植え付けは、春植えと秋植えがあるんだけど、時期的にも活着率の面からも、春植えが良いと、山の神は思うんだよね。丁度、雪解けから梅雨の長雨の時期にかけて、地面が湿っているので、苗にとっても地面に根を下ろすには良い時期なんだと思うよ。
山の神が今取り組んでいるのは、苗作りのための挿し木なんだよね。苗作りの方法としては、種から植える方法と、針葉樹などでは挿し木で発根するので、挿し木が広く用いられているんだよね。挿し木って、木の発芽点がある枝を、土に挿して適度な湿気を与えておくと自然に根が付くんだよね。山の神は、今、挿し木を精力的にやっているんだよね。昨年も試みにやってみたけど、あまり上手くいかない部分もあって、今年は勉強しなおして再度挑戦しているんだよ。
挿し木の作業が終わったら、今年新たに苗で購入する、「トウヒ」と「トドマツ」の苗を植樹する作業が6月まで続くんだよね。文字通り、一心不乱に「苗木の植え付けにGoGo」なんだよね。挿し木もそうだし、苗木を植える作業も、泥にまみれての作業で大変だけど、新しい木が育つのは楽しみでもあるんだよね。
人間の子供の成長も楽しみだけど、森林を愛する者にとっては、木の苗がすくすく育つのを見ているのも楽しみなんだよね。

2021年04月21日

恐山いた男の独り言

「ミャンマー国軍のクーデター後の取締に抗議!」

ミャンマー軍のクーデターに対する国民の抗議活動が広がっているよね。マスコミの報道では、700人を超す犠牲者が出ていて、大惨事になっているよね。
いた男が心を痛めているのは、軍部とか警察の取り締まりが度を過ぎて、軍の兵士とか警察官と国民の間で憎しみが生まれつつあるということだよ。実際の報道の画面を見ても、軍の兵士も警察官も、過剰と思われる暴力行為をしている映像が放映されているよね。明らかに法の執行行為から逸脱して、感情的に暴力をふるっているのが見て取れるよね。
最近のニュースでは、軍の兵士とか警察官による略奪行為まで発生しているということだから、正規軍とか警察というレベルではなく、国軍とか警察が盗賊になり果てているしまつだよね。こんな事態って、ミャンマーの国にとって由々しきことだよね。
たとえ今回のクーデター事件が民主的に解決したとしても、国軍とか警察に対する国民の不信感はぬぐいされないよね。下手をすると、シリアみたいに内戦状態になって、多くの難民が発生する危険性すらあるよね。せっかく、アジア最後のフロンティアとか言われて、将来の発展が期待されていた国なのに、その芽を摘んでしまうようなことにならないかと、いた男は心配しているんだよね。
ミャンマーの建国の父と言われるアウンサン将軍(スーチーさんの父)は、日本に亡命していた時代もあり、小説「ビルマの竪琴」にあるように、多くの残留日本兵が建国の戦いに参加したという経緯もあるので、親日的な人が多いんだよね。日本人としてもミャンマー国民のために力になってあげたいよね。

2021年04月15日

恐山いた子の独り言

「逐次投入の愚?」

新型コロナウイルスの第4波襲来している状況だよね、2度目の緊急事態宣言が解除されて、直ぐにリバウンドが来ている状況だよね。特に、一足先に2月末に緊急事態宣言を解除した大阪を中心とした関西方面で猛威をふるっている状況だよね。関西が緊急事態宣言を解除してから約1か月遅れで東京を含めた全国で緊急事態宣言が解除されたから、東京もいずれ大阪と同じ状態になるということだよね。
全国的な緊急事態宣言の解除に関しては、多くの国民が時期尚早だという声が多かったと思うけど、経済の面を考えての事だろうけど、明らかな失敗だよね。新型コロナウイルスの流行抑制と経済的打撃の改善という、相反する状況のバランスを取らなければならない政治的理由は理解できるけど、ちょっと良くなると警戒を解除して、解除後するにまた感染爆発が起こり、の繰り返しをしている気がするよね。
いた子が思うに、政策の逐次投入のようなことがやられていると思うんだよね。一つの政策を打つにしても、効果が徹底しないうちに止めてしまうので、効果が不十分で、せっかく打った政策も元の木阿弥となり、再び同じ政策を打っているという悪いパターンだよね。
緊急事態宣言をやるなら、患者ゼロになるまで徹底的にやって、その間の経済的保証は政府が徹底的に払って、患者ゼロになるまで徹底する方が、新型コロナウイルスの防疫という面からも、経済面での救済という面でも最良の政策だと思うんだよね。緊急事態に対処するのに、勢力の逐次投入は最も愚策だよね。太平洋戦争の時のガダルカナル戦のように歴史的にも勢力の逐次投入で失敗している例は多いのだから、「逐次投入の愚」は学習しないといけないよね。

2021年04月14日

山の神の独り言

「今年も水芭蕉が芽吹きました!」

3月の中旬頃から、七福神の森の水芭蕉畑の雪も解けて、水芭蕉の芽がちらほら頭を出していたんだけど、ここ1週間で急激に目が出始めたんだよね。
水芭蕉の出芽のスピードって速くて、1週間見ない間に、一斉に目を出してしまったんだよね。3月の下旬は、特に暖かい日が続いたので成長が早かったんだね。
七福神の森にある約1hrの水芭蕉の畑に一斉に芽吹きだしたので、とても賑やかになったんだよ。未だ背丈は低いけど、一部では花が開いているものもあるので、春の息吹を感じるよね。
去年の12月、雪が本格的に降る前に、水芭蕉畑の草刈りをして、枯れ残っていた草を刈り払ったので、今年の水芭蕉畑は見晴らしが良くて、水芭蕉も良く見えるんだよね。七福神の森の水芭蕉畑も整備が追い付かない部分もあるけど、年々整備されているから、面積も広がっているんだよね。まだまだ、沢筋に皆伐時に荒れた部分も残っているので、気長に整備しないといけないとは思うんだけど、春先に一斉に芽吹く水芭蕉の白い花を見ると、春の訪れを実感するとともに、森の仕事に関わっている幸せを感じるんだよね。
水芭蕉畑の写真は、七福薬局むつ のホームページの「七福神の森」と七福森林開発のホームページにも掲載されているから見てね。

2021年04月08日

恐山いた男の独り言

「東日本大震災の教訓から思うこと」

東日本大震災から10年が経過して、報道番組でも色々報道されているよね。
いた男の大家さんも、長い間仙台に住んでいたことがあったから、10年前の震災当時は、映像で仙台の沿岸部が津波に飲まれていくのを見てショックを受けたと言っていたよ。仙台空港をはじめとして、自分達が仙台に居た頃に行っていた場所が津波に飲まれるのを見るのは辛かったと言うんだよね。
いた男は、津波の映像を見て思ったのは、こんな一瞬にして町が壊滅するということが実際に起こるんだという驚きだったんだよね。それまでも、チリ地震津波とか、秋田県沖津波とか、映像では見たけど、実際の津波が押し寄せて、家々が流され町が消滅するのを見たのは初めてだったのでショックだったよ。一瞬にして町が壊滅したり、人々が消えてしまうということがあるということが驚きだよね。
でも歴史的に見ると、イタリアのポンペイの例に見られるように、その様な事例は、歴史的事実として残っているんだよね。青森県の津軽地方に「東日流外三郡誌」(つがるそとさんぐんし)という古文書があって、その中に「津軽安東氏」の歴史が書かれているんだよ。津軽安東氏は、十三湖を拠点として交易船を有し、大陸と交易して栄えた一族だと言われているんだよ。でもその一族は、ある日突然に消滅して、その後歴史の表舞台の出ることは無かった一族なんだよね。「東日流外三郡誌」では、十三湖付近を襲った大津波ですべて流されて壊滅したと書かれているんだけど、誰も一瞬にして町が消えて一族が消滅するなんて信じなかったし、「東日流外三郡誌」の出自に関する疑問点も多くあり、「東日流外三郡誌」は偽書だと言われているんだよね。でも最近の発掘調査などで、津波で大量に堆積した砂の中から、当時の遺物が発見されて、十三湖の安東氏の歴史は見直されつつあったんだよね。
いた男も、当初は町とか文化とか一族が一瞬にして消えるということがあり得ないと思っていたんだけど、東日本大震災の映像を見て、歴史的真偽は別としても、安東氏を壊滅させたような大津波って実際にあるんだということを実感したんだよね。

2021年04月05日

恐山いた子の独り言

「スエズ運河のコンテナ船無事移動・拍手!」

スエズ運河の中で日本の会社が所有する20万トンのコンテナ船が座礁し、動けなくなってスエズ運河を塞いでしまった事件、盛んに報道されていたよね。
1日に何十隻という輸送船がヨーロッパとアジアを結ぶために通っている世界の物流の大動脈だから、大変な騒ぎになったよね。地中海と紅海の運河の両方の入り口に、300隻以上の輸送船が足止めをくらって、待機しているということだから、影響は甚大だよね。
いた子の大家さんも、以前にエジプトから来ていた留学生の学位審査のために、エジプトのイスマリア大学へ行ったことがあったんだよね。イスマリアという都市は、スエズ運河の中間点にあって、スエズ運河に近い都市だったので、スエズ運河の観光に行ったことがあると言っていたんだよね。
今回の事件のニュース解説を見ていて分かったんだけど、スエズ運河って、砂漠を掘って作られ、護岸がコンクリートなんかで固められていないから、両岸が運河から直ぐに砂漠になっているんだよね。
確かに大家さんも言っていたけど、砂漠の砂地の中に運河があって、海でなければ水が砂に染み込んで運河が干からびて、すぐに砂漠になっていても不思議ではない構造らしいんだよね。
確かにニュースで離礁作業を見ていても、船首が突っ込んだ部分の砂を重機で掘り返していたのを見たら、周り総てが砂だったよね。大家さんも言っていたけど、砂漠の真ん中に、満々と水をたたえた運河があるのも不思議だし、砂漠の中に延々と運河が続き、周囲に何もない砂だらけの背景の中から、そそり立つような高さの巨大な輸送船がやってくる有様は不思議な光景らしいよ。
それにしても、あんな砂漠の中にあんな運河を通そうと思った人って偉いよね。

2021年04月01日

山の神の独り言

「雪霧」

冬が終わる時期になると、気温が上がり、雪ではなく雨が降る日が多くなるよね。北国では、3月下旬辺りまで根雪が残っているので、気温が上がって雪ではなく雨が降ると、雪に落ちた雨が雪で急激に冷やされて、「雪霧」が発生するんだよね。
「雪霧」という言葉は、正式な気象用語ではないらしいんだけど、新潟など、根雪が多く残る地域では春先の雨で雪面から発生する霧の事を「雪霧」と呼んでいるらしいんだよね。
山の神が住む下北半島も、根雪の残る地域なので、3月になると雪霧が発生するんだよね。結構大規模に発生するので、高速道路の視界が悪くなったり、地上1メータ程度の部分だけ霧がかかっていたり、面白い現象が発生するんだよね。
雪霧が発生すると、交通などに支障は出るけど、白い雪面から上がる霧が、風に乗って、山々のすそ野を動く風景は幻想的で素晴らしいんだよね。霧って条件さえそろえば春夏秋冬出るわけで、それぞれの季節なりの趣はあると思うけど、真っ白の雪面から上がる雪霧は白と白が織りなすモノクロの世界が、冬の景色を一層盛り上げるんだよね。
雪霧が出ると、山の神は「春の先発隊が来たか」と思う一方で、一面に広がる雪野原を見ると「春は名のみの雪の冷たさよ」と思うんだよね。

2021年03月30日

恐山いた男の独り言

「ペーパーレス時代を考えさせられた」

最近、大家さんの昔の本を整理するお手伝いをしたんだよね。大家さんって、昔研究職だったので、研究に関する本とかコピーが沢山あって、段ボール箱で40個くらいあって、重い本を運ぶのに苦労したんだよね。
大量の紙ごみって、一般の収集では持って行ってもらえないから、古紙再生業者の事業所まで直接持って行くんだよ。大家さんと薬局の軽バンの後ろに段ボール箱を積んでいったんだよね。
そこで驚いたことは、倉庫いっぱいに紙が積み上げられていて、隅の方に分別のために山盛りになった本とか雑誌が沢山あったんだよ。丁度、引っ越しの時期でもあるので、定期購読していると思われる雑誌とか、種々の本とか、中には思わず拾って持ち帰りたくなるような立派の本まであって、いかに断捨離とはいえども、捨てるにはもったいないと思う物が沢山あったんだよね。
いた男が思ったのは、こんなに膨大な紙を、我々は普段使用していたんだということだよ。あそこの紙は、再生紙として売られて再度紙になるんだろうけど、最初に紙を作るときに使われた経費と、再生紙作成にかかる経費とか諸々を考えると、紙を使うということ自体が、膨大な費用と労力を費やしているんだなとしみじみ思ったんだよね。
そう考えると、ペーパーレスという考え方は理に適っている思うのさ。いた男の様に、昭和の人間は、紙で本を読むことが習慣になっているので、画面で読むよりは紙を選ぶけど、そんな習慣が膨大な紙ごみを作っていると思うと、考え方を変えた方が良いかなと思ったんだよね。

2021年03月27日

恐山いた子の独り言

「ミャンマーの軍部クーデターと国民抗議運動に思うこと」

ミャンマーの軍部によるクーデターで、ミャンマー国民の抗議運動が活発になり、国家機構が麻痺している状況になっているよね。最近では、ミャンマー軍の発砲で国民の死者が出る状態になってきているよね。
いた子が思うには、自国の軍隊の発砲で国民が死亡するという事実は決してあってはいけないことだと思うんだよね。何故なら、国軍というのは、国家と国民を守るための組織だから、国民に銃を向けるようなことがあれば、国軍としての大義名分を失うことになるんだよね。国民を守るための組織だから、税金を使い、一般国民が保持してはいけない大砲とか機関銃を持つことが許されるんだよね。そうゆう意味では、国民に銃を向ける軍隊は、すでに国軍ではなく単なる私兵集団になってしまっているので、国税を使って、大砲とか機関銃を保持する資格は無いんだよね。
国軍が国民を守るために義務を果たさないと悲惨なことが起こるんだよね。太平洋戦争末期に、ソ連軍が満州に進行して来た時でも、軍隊が真っ先に逃げて、国民を置き去りにしたから、中国残留孤児問題などという悲惨な事件が起こったんだよ。国軍が国軍として機能していればあんな悲惨なことにはならなかったんだよね。
事実、満州の一部の軍隊は、住民を集めてソ連軍と戦いながら一人も落伍者を出さずに撤退して来た部隊もあったんだよ。国軍の使命って、いざというときは国民を守って国民のために犠牲になることだから、そうゆう尊い使命を持っているから、国軍は特権を与えられ、国民から尊敬されるんだよ。国軍が国民に銃を向けた時点で、自ら自分達の存在意義を否定しているのと同じことだよね。国民に発砲して死者を出している国軍なんてもってのほかだよね。

2021年03月22日

山の神の独り言

「七福薬局むつ のハイビスカス花盛り」

山の神が管理している、七福薬局むつ の薬局内の植物で、ハイビスカスがあるんだけど、そのハイビスカスが今花盛りを迎えているんだよね。
ハイビスカスって、植物分類的には、アオイ科のフヨウ属に分類される植物なんだよね。有名なのは、赤い5弁のハイビスカスだけど、あれはブッソウゲ(仏桑華)と言われるフヨウの一種なんだよね。ハイビスカスは、ハワイの州花だし、マレーシアの国花でもあり、沖縄市の市花にもなっていて、南国のイメージがあるよね。宮崎あたりでは、市内の街路樹としても活用されているよね。
そんな南国の花のハイビスカスが、七福薬局むつ の待合室に咲いているんだよね。北国のしかも冬にハイビスカスの花?と思うかもしれないけど、薬局の中は年中暖かいし、山の神が冬の寒い時期を上手く切り抜けさせているから北国の下北半島の寒さにも負けないでスクスク育っているんだよね。
山の神が管理しているハイビスカスには、毎年種が付くので、種から植えたハイビスカスもスクスク育っているんだよ。4年目のハイビスカスは背丈が天井に届いてしまったし、2年目は、現在20-30cm程度、1年目は5cm程度で、いずれもスクスク成長しているんだよね。
薬局内で、観葉植物を育てるのは、自然大好き、緑の植物大好きの大家さんが力を入れていることなので、山の神も精魂込めてハイビスカスをはじめとした観葉植物を育てているんだよね。今咲いているハイビスカスも、花芽が沢山ついているので、これからしばらくはハイビスカスの花を楽しむことが出来そうだよ。
ハイビスカスの写真もそのうち、薬局のホームページに掲載になると思うし、「七福森林開発」のホームページ(http://shichifuku-shinrin.com)に掲載されているから見てね。

2021年03月19日

恐山いた子の独り言

「台湾のパイナップル爆買い!」

台湾産のパイナップル有名だよね、日本にも結構入ってきている台湾の名産品だよね。台湾からは、中国へ向けて年間4万トンくらいのパイナップルが輸出され、台湾の有望な輸出品でもあるんだよね。
それが最近、病害虫が発見されたということで、中国側の輸入停止措置が取られたんだよね。真意のほどは、いた子には分からないけど、報道筋の話だと、中国と距離を置く際英文政権への圧力だと言っている報道もあるらしいんだよね。
中国に関しては、同じような話が、オーストラリアの小麦の輸入でもあったよね。
新型コロナウイルスの発生源に関して調査を受け入れるべきだというオーストラリアに対して、報復措置として小麦の輸入禁止措置をしたんだよね。同じようなことが、台湾のパイナップルの輸入でも起こっていて、「またか!」と思っている人も多いと思うよ。
でも今回の台湾のパイナップル問題で面白いのは、事情を理解した台湾国内で、台湾産パイナップルの「爆買い」運動が起こっているということだよ。報道によると、パイナップル禁輸の発表から4日間で、昨年の中国への輸出量の4万トンを超えるパイナップルが完売したということだよ。
日本の大使館に相当する日本台湾交流協会も支援のためSNSで台湾パイナップルを宣伝しているらしいし、台湾の大手スーパーでは、自社でパイナップルを買い上げて、お客さんの無料で配っている会社もあるということなんだよね。
たかがパイナップルだけど、些細な政治的思惑が、逆に台湾人のナショナリティーに火を付けて、台湾人の団結を強めている結果になっているよね。台湾産のパイナップル、美味しいから、いた子も買って食べようかな。

2021年03月12日

山の神の独り言

「自然の威力ってすごい!」

今年の冬は雪が多く、七福神の森でも色々被害が出たんだよね。
林内作業車の車庫のパイプが雪の重さで曲がり、屋根がつぶされたり、作業用具のパイプ小屋に杉の木に積もった雪が直撃してパイプの継ぎ手のプラスチックが割れて小屋が分解したりで雪の被害がかなり出たんだよね。
七福神の森がある地域は、津軽地区と違って、雪があまり多くない地域だから、自然を甘く見ていた山の神の誤算だったと反省しているんだよね。
その雪の被害にも負けずにインディアンテントは最近まで健在だったんだよね。インディアンテントって、円錐形の形だから、雪が積もっても自然に落下するし、構造的にも6センチ角の角材が6本組で相互にクロスして組まれて、相互にロープで固定されているから、構造的にも頑丈に出来ているはずなんだよね。しかも、各支柱は1本おきに土中に杭を打って杭で止められていたので絶対大丈夫だと思っていたんだよね。
ところが、2月の下旬に北海道と東北を中心とした地域に強い風が吹いて、下北地域でも被害が出たんだよ。大家さんの家の近くのごみ小屋が小屋ごと飛ばされて、道路に横倒しになったり、店舗の近くのレストランの屋根が強風で飛ばされたりしたんだよね。
七福神の森のインディアンテントも、6本の支柱が組まれたまま、土中の杭が抜けて倒れたんだよ、インディアンテントって、円錐形をしているので、高さ4m近くあっても風の影響は受けにくいはずなんだけど、見事に風に吹き飛ばされて横倒しになったんだよね。支柱に結び付けられていた杭が支柱に付いたままで抜けていたのを見て、風の威力を思い知らされたし、自然の脅威に気持ち的にひれ伏した気分になったんだよね。
山の神は、自然と共生しながら生活しているつもりだけど、まだまだ自然の力に畏敬の念が足りなかったと思い、反省させられているんだよ。

2021年03月08日

恐山いた男の独り言

「WHO調査団の中国訪問で何が出てきたのか?」

WHOの新型コロナウイルス調査団が中国を訪問して、新型コロナウイルスの発
生源の調査をしたよね。
発生当時から、発生源の特定をするために、調査団の受け入れをするべきだと世界中から言われていたけど、発生から約1年経過して、ようやく調査団を受け入れたということなんだけど、1年も経過してから調査団がのこのこ出かけて行ったところで、何か見つかるとでも真剣に考えているのか?と疑問を持つ人は多いと思うよ。
時代劇ではないけど、盗賊が押し入った豪商の家で、金銀財産、家具までを綺麗に持ち去った後に、捜索に入った「盗賊改め方」が「あらかた綺麗に片付いているので事件性は無い」と言っているのと同じだよね。
WHOとしては、一応原因究明の努力をしたふりをしないと治まらないのは理解できるけど、あまりにもアリバイ作りが見え見えだよね。
それでなくても、最近のWHOは中国寄りだとアメリカ等から批判を受けているのだから、少しは考えないと、WHOの存続の意味が疑われるよね。
新型コロナウイルスの予防で優れた実績を上げた台湾のWHO加盟問題だって、世界中がその経験を学ぶために加盟を許可して貴重な体験を世界の健康福祉のために活用すべきなのに、加盟を拒否するなんて、中立性に欠けるよね。
国連にしてもWHOにしても、政治的中立で、人類の平和と幸福のために設立された国際機関なんだから、政治的な思惑よりも人類全体の幸福のために尽力するべきだよね。

2021年03月04日

恐山いた子の独り言

「新型コロナウイルスワクチン接種で安心?」

新型コロナウイルスのワクチンの接種が始まったよね。
世界的には、かなりの国で日本より早く始まっていたけど、日本ではワクチンがヨーロッパから届かない事にはどうしようもないよね。
ワクチンの接種で、コロナ最前線で働く医療関係者は、ひとまず安心して治療に専念できるからよかったと思うけど、一般の人々への摂取開始には時間がかかりそうだよね。
ワクチンが接種されて、抗体が出来れば、新型コロナの問題も一時的には沈静化するとは思うけど、いた子が心配しているのは、ワクチンの力を過信し過ぎて、国民の気分が一気に緩むことだよ。
ワクチンが全国民に行きわたって、抗体が出来たとしても、変異型ウイルスの問題もあるよね。ウイルスは速いスピードで変異するのが特徴なんだから、今回のワクチンが効かないような変異型ウイルスも出て来ると思うんだよね。
そんな中で、国民の気分が緩んで、3密を恐れない雰囲気が生まれてくるとまずいよね。第二波の時でも、緊急事態宣言が解除になったとたん、爆発的に感染者が増えて、第三波へ突入したんだから、警戒に警戒を重ねて、慎重にならないと、第四波ということになるよね。
ワクチンを過信せずに、自粛生活を続けることが必要だよね。

2021年03月01日

山の神の独り言

「七福神の森にも春の息吹」

このところ、天候が荒れて雪が降ることが少なくなって、比較的暖かい(と言ってもプラス5度程度)日が続いているので、七福神の森には、春の息吹が感じられるようになっているんだよね。
雪が解け始めて最初に目につくのは、白い雪原に黒い木の切り株がにょきにょきと出て来ることだよね。切り株だからにょきにょきと成長して出て来るわけではないけど、雪が解けて積雪が減少して、雪面が下がると相対的に切り株が頭を出してくるんだよね。
気温が上がるに従って、雪も解けるので、粒子の大きいザクザクした粒雪になるんだよね。
吉幾三の歌に「津軽恋女」という歌があって、その歌詞の中に、「津軽には七つの雪が降るとか」という一節があるんだけど、雪って本当に気候の状態で七変化するんだよね。
「津軽恋女」では「春待つ氷雪」なんだけど、七福神の森では「春待つザラメ雪」という状況なんだよね。
南斜面では、雪が完全に消えた部分もあって草が見えているんだよ。天気の良い日なんかは、本当に春が来たんではないかと錯覚するくらいだよ。
今年の冬は雪が多くて、大変な部分もあったけど、雪が多いとそれだけ山の神は燃えるんだよね。今年の雪の季節の休日は皆勤賞で毎日七福神の森で仕事したよ。雪と遊ぶのって楽しいよね、働いて体を動かしていると寒さも感じないし、それなりの耐寒防備もするので、雪の中での作業は快適だよ。
マイナスの気温の中で仕事していても、汗をかくのは同じなので、衣類が濡れて冷えたりするけど、さらに働けば自力で乾かせるからね。山の神としては、春が来るのは楽しみだけど、雪の冬が終わるのも寂しい気がするんだよね。

2021年02月25日

恐山いた男の独り言

「東京オリンピック実行組織委員会の会長選考の透明性?」

東京オリンピック実行委員会の会長の辞任に伴う、次期会長の選考に関してもめているよね。
一時決まりかけていた川渕さんの就任辞退宣言も、本人ではなくマスコミ優先で情報がリークされ、リークした情報源が、川渕さんの就任を阻止しようとした政府筋だったというミステリアスな裏話まで報じられているよね。
政府筋の見解としては、辞任した会長が推薦した人間が次期会長になるのは、選考の透明性に欠けると言うんだよね。
確かに、今回の辞任劇は、世界が注目しているから、誰も知らないところで次期会長が決まって、闇の選考的イメージが世界に撒き散らかされると、世界的に悪いイメージを与えるものね。
いた男は、川渕さんなら実行力もあるし、日韓サッカーワールドカップを主導した人だから、世界的にも知名度が高く、人選としては良いと思ったんだけどね。ただ今回のケースでは、女性蔑視問題発言での辞任だから、ダーティーなイメージが世界的に浸透してしまっているから、透明性ということが最優先だったんだろうね。
政府筋の話だと、女性の会長が良いのではないかという話が出ているらしいけど、ダーティーなイメージを払しょくするのに腐心している様子が窺えるよね。
でも考えると透明性ということなら、辞任した前会長は、なぜ東京オリンピック実行委員会の会長になったのかもあまり説明されていない気がするんだよね。実行委員会が発足した時点で、すでに会長だったから、スポーツにあまり関係なさそうな方がどうして会長なの?と思った人多いんではないかと思うんだよね。
スポーツ関係で世界に知られているとか、元オリンピックメダリストとかなら説得力があるけど、全くスポーツをやりそうでない人がオリンピック実行委員会の会長だと、政治的な臭いがして嫌だよね。
いた男としては、そもそも今回の問題の発端はその辺に原因があるのではないかと思ったりもするんだよね。

2021年02月20日

恐山いた子の独り言

「東京オリンピックどうなるのか心配?」

東京オリンピックの組織委員会の会長さん、女性蔑視発言で辞任したよね、本人は昔気質の人で、国会議員団という男社会で長年リーダー的役割を果たしてきた方だから、戦前までの日本社会に染みついていた「女子供の出る幕ではない」と言って女性の意見を封じ込めてきた風習の名残が残っているんではないかと、いた子は思うんだよね。
昔は女性が家に居て家庭を守るというスタイルが一般的で、今みたいに女性の就労が当たり前になっている社会構造とは明らかに状況が違うよね。
昔みたいに女性が家に居て、社会活動に寄与する程度が少なかった時代ならば、社会に対する女性の発言力が弱いのも分かるけど、現在みたいに女性の社会進出が進んでいる時代に、ましてや諸外国では女性の首相も活躍している時代に、女性蔑視は論外だよね。
本人としては、会議で女性が細かいことまで発言するので、決議までに時間がかかると言ったのだと思うけど、男性の「ずぼらさ」を補う貴重な意見だと捉えるべきなんだよね。
女性は几帳面な人が多いから、仔細にこだわる意見が出て、男性から見れば「大筋がしっかり決まっていれば、そんな些細な事どうでもいいんじゃない!」と言いたくなることもあると思うけど、オリンピックでも会社でも社会でも構成員の半分は女性なんだから女性の意見を無視することはもはや出来ない社会になっていることを自覚するべきなんだよね。
大家さんも言っていたけど、大家さんもアバウトな性格なので、女性のきめ細かい配慮に助けられることが多いということだよ。今回の辞任は東京オリンピック組織委員会にとっては残念なことかもしれないけど、日本の男性諸氏に対して良い警告になったんではないかと、いた子は前向きに考えているんだよね。

2021年02月15日

恐山いた男の独り言

「国会議員の深夜の飲酒は緊急事態宣言の対象外?」

緊急事態宣言下で、銀座のクラブで深夜まで飲酒していた国会議員の方々、所属の党から離党処分になったよね。
国民には緊急事態宣言と言って、夜間の営業自粛を要請しておいて、その緊急事態を発出している政府サイドの人間が、深夜まで飲酒していたという事実は問題あるよね。おまけに、飲酒を指摘された長老議員が、3人で飲酒していたにも関わらず、同席していた若手議員を庇うために一人で飲酒していたと嘘をついたということも問題になっているよね。
嘘をつくのは悪いことだと思うけど、もっと始末が悪いのは、緊急事態宣言を出している行政サイドの人間が、深夜の飲酒などは自粛しろと言っているのに、自分達は自粛していなかったということだよね。
国会議員だからということなのか、一般の人達があまり来ない銀座の高級バーだから、ばれないと思ったのか知らないけど、国会議員としてというよりか、国民としての自覚が足りないよね。
3人の国会議員の中の、長老の方は、大家さんと同じ職種の出身の方なので、大家さんが所属している学会などに時々現れて名刺を配っている人らしいんだけど、直接話した感じでは、温厚で良識的な人だという印象らしいんだよね。
大家さんも、今回の事件と、本人から受ける印象との間にギャップがあったのでちょっと驚いたと言っていたんだよね。
一般人に対する印象と、永田町に居る時の印象にギャップがあるということは、永田町と議員バッジが人を変えるということなのかとも思うと言っていたんだよね。議員バッジをつけている人こそ、一般人の苦しみとか庶民の感覚を忘れないで国政に当たって欲しいよね。

2021年02月13日

山の神の独り言

「山の神、下枝払いで耐震構造の原理を体験する!」

耐震構造の建物って知っているよね、超高層ビルなどで、地震の時にビル自体がしなやかに揺れることで、地震のエネルギーを発散して壊れない構造のことだよね。
つい最近、長周期地震が起きて、超高層ビルがゆらゆらと揺れているニュース映像見たことがあると思うけど、あれが耐震構造なんだよね。
耐震構造って、もともと五重塔などで使われていた技術らしいよね、棟の中心にある木の心柱が柔軟に揺れて、振動を発散するので、火事で焼失した五重塔はあっても、地震で倒れた五重塔は無いと言われているんだよね。
超高層ビルは、建物の構造で揺れに耐える様な構造にしているんだけど、五重塔って、心柱の構造だけで、耐震力が出ているんだよね。木の柔軟性のなせる業だということだよね。
山の神も木の柔軟性を実感する出来事を体験しているんだよね。ここのところ、杉林の下枝払いをしているので、木にしがみつきながら、地上6mの上空で作業しているいるわけなんだよね。そうすると、風の強い時など風を受けて、木が揺れるんだよね。
木って樹高の3分の2に枝を大きく広げた構造になっているから、風に対しては帆船の帆のような役目をしているんだよね。強い風が吹くと風にあおられて木がたわむんだよね。木がたわむと、木の柔軟性による反動で元に戻ろうとして、それこそ五重塔の心柱のようにゆらゆらと揺れるんだよね。
そこにしがみついている山の神も木と一緒に揺れるわけで、耐震の原理を、身をもって体験しているんだよね。木の上で揺られて思うことは、木の持っている柔軟性って素晴らしいということだよ。風害にあって木がなぎ倒されている森林も良く見るけど、手入れが行き届いていないと風害の被害を受けるんだよね。もともと木は風などで倒れないような柔軟な植物なんだよね。

2021年02月08日

恐山いた子の独り言

「コロナ禍でインフルエンザの患者が少ない?」

新型コロナウイルスの騒ぎで1月も終わろうとしているけど、先日、大家さんが言っていたことは、「新型コロナウイルス騒ぎで、今年はインフルエンザの患者が少ないかな?」と言っていたんだよね。
大家さんの話では、例年12月の後半から、1月、2月にはインフルエンザの発生で、各保健所も管轄地域のインフルエンザ患者の発生状況をテレビで発表したりするんだけど、今年はインフルエンザのニュースが無く、大家さんも「インフルエンザの患者さん来ないよね!」と言っていたんだよね。
確かに、新型コロナウイルスの騒ぎでインフルエンザどころの話ではないかもしれないけど、患者さんも少ないということだから、インフルエンザは流行していないということかもしれないね。
まさか、インフルエンザウイルスが、新型コロナウイルスに駆逐されて無くなっている訳でもないと思うんだよね。いた男が思うには、新型コロナウイルス禍で、他人に対面する時はマスクをしているし、公共の場では、マスク着用がエチケットになっているので、インフルエンザウイルスが浮遊していても感染しないのではないかと思っているんだよね。
もしもそうだったとすれば、例年、インフルエンザウイルスが蔓延する時期に、今回みたいに国民全員がマスクをしていれば、インフルエンザウイルスの流行は防げるということだよね。
インフルエンザウイルス感染は、一般的に風邪と同じく考えられているから、みんな軽く考えて、防御策のマスクをする人は少ないけど、同じウイルスなのだから、新型コロナウイルスと同じく考えてマスクで防衛すれば良いんだよね。新型コロナウイルスの流行が治まっても、インフルエンザが流行しないように、流行の季節だけでもマスク着用を習慣にするのが良いかもしれないよね。

2021年02月05日

恐山いた男の独り言

「新型コロナで秋田「なまはげ」の出動中止、残念!」

テレビのニュースの特集で出ていたけど、年末の恒例行事の秋田「なまはげ」の開催が、新型コロナウイルスの影響で、中止になった地区が沢山出たというんだよね。
良く知られていることだけど、秋田の「なまはげ」は、男鹿半島の町村に伝わる伝統行事で、大晦日の夜に「なまはげ」が家々を回って「わりごいねが?」(悪い子いないか?)と小さい子供たちを「改心」させて歩く行事なんだよね。あれがくると、どんな子でも「しばらく」は良い子で居ると言われているらしいんだよね。
「なまはげ」のお面って、良くテレビに出て来る👹のお面が知られているけど、男鹿半島の中でも、地域によって色んなバリエーションがあって、地域文化の観点からも興味深い行事なんだよね。
男鹿半島の先端に、「なまはげ館」という観光施設があって、興味深いから、一回行ってみることをお勧めするよ。
そんな伝統行事の「なまはげ」も、新型コロナの影響を受けて、自粛せざるを得なかった地区が出たことが残念だよね。本来なら無病息災を祈る行事なので、悪魔祓いと共に新型コロナウイルス祓いも祈願して開催して欲しかったけど、新型コロナウイルス感染の患者が出た地区もあったらしく、自粛ムードが広がったらしいんだよね。
「なまはげ」って、豊かな社会になって、過保護で我がままになった子供たちに、「わりごいねが!」で恐れとか畏敬の心を教えるのに良い機会だと思うんだよね。
良い意味での伝統文化なのだから、新型コロナウイルス撃退のためにも、是非継続して欲しいよね。
そういえば、秋田駅前の居酒屋の前でも、「なまはげ」が活躍しているのを時々見かけるけど、あれは「わりさげ(悪い酒)飲んでるとっちゃいねが!」と酒飲みたちをたしなめているんだろうね。

2021年02月03日

山の神の独り言

「七福神の森の日本カモシカは雪上を活発に活動している」

大雪が降って以来、七福神の森の中は、動物の足跡でいっぱいで、足跡を追うのは動物の行動を理解するのに楽しいんだよね。
最近、七福神の森では、ニホンカモシカが活発に活動していて、あちこちに雪上の足跡が残っているんだよ。
日本カモシカは、雪の中でも急な崖などを上り下りしているんだけど、よくよく観察していると、険しい崖だけを上り下りしているだけではないみたいなんだよね。谷になっている水飲み場へ降りる時も、緩やかな斜面を使っているし、山の頂上へ登るときも、緩やかな谷筋から入って、最後に急斜面を登りきるといったなるべく楽なコース取りをして移動しているんだよね。
先日なんか、山の神がスノーシューで歩いた足跡をたどって歩いていた痕を見つけたんだよね。新雪を歩くとニホンカモシカの体重でかなり沈むので、結構大変そうだけど、スノーシューである程度固められた雪の上を歩くのは楽なんだよね。その時のニホンカモシカの足跡は、スノーシューの足跡の真ん中を的確に踏んで、延々と続いていたんだよね。
急な崖でも登りきるニホンカモシカでも、せっかく山の神がつけてくれた足跡なんだから使わしてもらおうと思ったんだろうね。小型の動物なら、歩幅が合わないからそんなことは出来ないけど、ニホンカモシカの歩幅は、山の神の歩幅にフィットしたんだろうね。
山の神としても、自分の足跡をニホンカモシカが使ってくれているのには悪い気しないし、ニホンカモシカとお近づきになる良いチャンスだったんだよね。

2021年01月28日

恐山いた子の独り言

「東京オリンピック開催本当に出来るかな?」

最近、政府筋の話として、7月開催予定の東京オリンピックの開催決定の結論を、最終的に3月ころを目途に決定するというニュース出ていたよね。
菅総理大臣は、東京オリンピックは開催すると言っていたのに、なんだかトーンが落ちている感じだよね。でも誰でも考えていると思うけど、毎日千人近い人が新型コロナに感染している日本の現状と、何万人もの死者を出している世界の状況を考えると、この状況が7月までに改善するとはとても思えないものね。いた子は、開催はちょっと無理なんじゃないかと思っているんだよね。
東京オリンピックは世界的イベントで、日本が世界から注目される良い機会だと思うけど、無理して開催しても良い事は無いと思うんだよね。アメリカ、EUの状況を考えても選手をオリンピックに派遣できる状況ではないよね。
これまでの新型コロナウイルスのクラスター発生のパターンを見ていても、人が集まることでクラスターが発生するんだから、とにかく人が集まらないことが新型コロナを抑え込む最良の方法だよね。
だからオリンピックの様な大規模に人が集まるような機会は作らない方が良い気がするんだよね。東京オリンピックのために努力してきた多くの人々の事を考えると、可哀そうな気もするけど、ここで東京オリンピック開催を断念することは、むしろ勇気ある決断だと、世界から称賛されると思うよ。
悪いパターンは、ずるずると決定を先延ばしにすることだよね。ここは日本政府、東京都、JOCをはじめとする開催側は、自分達のメンツなど考えずに、的確な状況判断から勇断することが必要だよね。

2021年01月25日

恐山いた男の独り言

「むつ市でも新型コロナが出た!」

いよいよむつ市でも新型コロナウイルスの感染者が1名出たよ!
青森県は、本州の最北端なので、東京の新型コロナウイルスの感染が伝搬しにくいと思っていたし、むつ市は青森県の中でも、下北半島という孤立した地形にあるので、青森県内の他の地域で新型コロナウイルスが発生しても、最後まで感染者ゼロの記録を更新し続けてきたんだよね。
でも下北半島といえどもロックダウンしているわけではないので、人々の交流はあるから、必然的に他地域からウイルスを持ち込むのはありうるわけなので、「来るべきものが来たか!」という感じなんだよね。
むつ市長の記者会見でも、市長が言っていたけど、新型コロナウイルスの感染を、「悪いこと」という捉え方で見るのではなく、単なる流行感染病の一つだと捉えて、冷静に対応する必要あるよね。
まずは自分が感染しないことが最重要事項なので、種々の予防対策と、行動の自粛が必要だよね。
全国的なこれまでの状況を見ていると、複数の人数が集まる場所で感染が起こっている様子だから、なるべくは複数の人数で集まらない、遠方へは出かけない等の行動規制が必要だよね。
新型コロナウイルスに感染したからといって、普通の風邪症状で回復する人も多いのだから、無意味に騒ぎ立てないことだよね。いた男も、ここはじっと我慢して、穴ごもりのつもりで、下北半島へ巣ごもりを決め込むこむつもりだよ。

2021年01月23日

山の神の独り言

「冬の森林の景色は素晴らしい!」

日本海側で大雪が降って、北陸自動車道の車の立ち往生のニュース出ていたよね。
ご多分に漏れず、雪国の下北半島にも大雪が降り、辺り一面雪景色になってしまったよ。今年(2021年)の雪は例年に増して量が多く、七福神の森でも、80cmは積もっているんだよね。積雪が多い分、辺り一面、雪・雪また雪の冬景色になってしまっているんだよね。
辺り一面真っ白な雪景色になると、森林は素晴らしい景色になるんだよ。すべてが真っ白な雪野原と森の針葉樹は雪化粧して、緑の中に白い雪が点々と乗っている状態になり、まるでクリスマスツリーの森みたいになるんだよね。
また葉っぱを落とした広葉樹は、枝に雪がついて、緑の葉っぱの代わりに、枝いっぱいに白い花が咲いたように賑やかな状態になるんだよ。車で道路を走っていても、道路も真っ白、両側の森も真っ白で、とてもピュアーな景色になるんだよ。
杉とか青森ヒバの森も、緑の葉と、枝に乗せた白い雪のコントラストが素晴らしく、おとぎの国に入り込んだ気分になるんだよね。
雪って、冷たくて時には被害をもたらす代物だけど、山の神は、自然からの贈り物だと思うんだよ。山の神は雪が大好きなんだよね。
雪は自然を恐れる気持ちで仲良く付き合えば自然環境に計り知れない恩恵をもたらしてくれるけど、人間の傲慢とか油断があると被害をもたらすんだよね。
七福神の森でも、林内作業車のパイプテントの車庫の屋根が、雪の重さでつぶれてしまって、山の神は、雪を侮っていた自分を反省しているんだよ。それでも、雪の積もった七福神の森で作業していると、景色の素晴らしさに見とれてしまうんだよね。
冬の森林って、景色・空気・雰囲気、総てにおいて、得も言われぬ素晴らしさがあるんだよね。

2021年01月18日

恐山いた子の独り言

「前イギリス首相サッチャーの予言」

2020年12月23日に、30年前の外務省の秘密文書が公開になったことニュースに出ていたよね。
その中で、当時のイギリス首相で、鉄の女などと言われていたサッチャー首相と中国の鄧小平との香港返還に関するやり取りのコメントが出ていたんだよね。
当時、天安門事件で200人を超える犠牲者が出ていた時期に交渉が行われたんだよね。当時のサッチャー首相のコメントでは、自国民に天安門事件の様な弾圧を加える中国政府に対して、香港人の将来を託してよいのか疑問を持っていたと言うんだよね。
そのニュースコメントでは、サッチャー首相は、将来香港も天安門事件の様になるのではないかと憂慮していて、まさに現在の香港の状況を予測していたと言うんだよね。
サッチャー首相って、フォークランド紛争の時に、アルゼンチンに占領されたフォークランドを奪取するのに軍事的行動に出るかどうかで内閣内で議論になり、大方の閣僚が軍事行動に消極的だった時に、閣僚たちを一括して「この中に真の男はいないのか?侵略された領土を奪取するのは国家としての義務だ!」と言い、断固とした決意を持って軍事行動に出た女傑として有名なんだよね。
女性と言えども首相になるほどの人で、イギリスの伝統的教育に育まれているゆえにあのような信念を持った女性が生まれるんだよね。そうゆう人って、先見の明もあるから、香港返還当時の中国政府の姿勢を見て、将来の香港を憂慮したんだと思うよ。

2021年01月14日

山の神の独り言

「新雪の上に動物の足跡を追って」

七福神の森にも雪が降って、いよいよ冬本番という季節になったよ。
山の神は雪が降っても山の仕事は続くので、仕事の方にはあまり影響ないんだけど、雪が降ると山は楽しみが増えるんだよね。
雪の降った森には色々な発見があって面白いんだよね。
その一つが、新雪に残る動物の足跡を見つけることだよ。雪の無い時には、野生動物の足跡って分かり難くて、日本カモシカのフンとか、熊のフンとかを見つけると、ここを通ったんだとか、ここで休んだのかとか分かるけど、フンは森の中の点に過ぎないので、動物の行動を追跡するという意味では物足りないんだよね。その点、新雪に残った動物の足跡は、点々と続き、時には一か所に沢山の足跡がついていて、動物の移動経路とか、行動パターンが手に取るようにわかるので楽しいんだよね。
動物の足跡にも特徴があるのは皆知っていると思うけど、その足跡の形から動物を推測するのも面白いよね。今のところ、七福神の森には、ウサギ、日本カモシカ、キツネもしくはタヌキの足跡が見られるけど、さすがに雪の上の熊の足跡は未だ発見していないんだよネ。雪が降る前には、熊のフンがあちこちに落ちていたけど、雪が降ってから熊はあまり活動していないのかもね。
仕事での林内移動の中でも、動物の足跡を追いかけながら、こんな寒い時に動物たちは、何を考えて歩いているんだろうなと考えながら足跡をついていくと、なにか知らないけど動物に対する親近感がわいてくるんだよね。自分も自然に溶け込んで、動物の目線になっている感覚かもしれないね。

2021年01月12日

恐山いた男の独り言

「緊急事態宣言出たー!」

新型コロナウイルスの感染拡大止まらない状況が続いているよね。特に首都圏での爆発的感染拡大で、1都3県の知事の要請による緊急事態宣言が7日に出されることになったよね。
いた男が見ている感じだと、「遅きに失した」という感じが否めないんだよね。1都3県の感染の爆発的拡大の状況を見れば、緊急事態宣言の要請が出た時点で、即決して対応するべき問題だった気がするんだよね。
事実、要請が出てから7日までの間に、過去最大の感染者が出た日が何日もあって、新規感染者の最多記録更新が続いているんだよね。世間の状況を見ていると、新型コロナウイルスの存在に慣れてしまって、公共の場でマスクさえしていればOKみたいな風潮が出てきていたよね。
年末に、大家さんが商売関係の寄り合いで少人数の飲み会に出た時に、普段行きつけの飲み屋に行ったら、満員で2-3件断られてやっと空いてる店を見つけたと話していたんだよね。大家さん曰く、このコロナ禍でも夜の街は賑やかだったのは、びっくりしたと言っていたよ。
最近、飲食での感染拡大が問題になっているけど、納得させられるエピソードだと思うのさ。新型コロナウイルスで、国内でも何人も死亡しているくらいの重大な疾病なんだから、事の重大さをもっと理解する必要あるよね。
今回のコロナ禍の問題では、都道府県も政府も、もっと早めに、即断即決で予防策を取るべきで、政治的状況とか経済とのバランスなどと言っている場合でない気がするんだよね。何にましても優先されるべきは人の命だよね。

2021年01月08日

山の神の独り言

「ペンキ塗りって意外と難しい!」

最近、七福神の森に設置されたJR貨物のコンテナに濃い緑色のペンキを塗ることにしたんだよね。
みんな知っていると思うけど、JR貨物のコンテナって、あずき色でJR貨物のロゴであるJRFの白い文字が書かれているんだよね。JR貨物のコンテナを使っている人達は、大抵そのまま使っているようだけど、山の神としては、緑の森林の中に、あずき色でJRFの白文字はなじまないと思ったわけよ。そこでコンテナを森林の雰囲気にマッチするように深い緑色にペイントすることにしたんだよね。
山の神としては、コンテナの様な大きい構造物にペンキを塗るのは初めての経験で、見様見まねでペンキ塗りを始めたんだよね。
ペンキ塗りで最近良く使われているのは塗装用のローラーで塗るパターンがあるけど、コンテナの側面は凹凸があるので、今回は毛の刷毛で塗ってみたんだよね。塗るとすれば当然上からだけど、最初はペンキを付け過ぎてペンキが垂れる始末で、コツが必要なことが分かったんだよ。コツを掴んだつもりで、薄く塗ってみたんだけど、薄く塗ったつもりでも時間が経つと、ペンキが流れて来て、なかなか上手く塗れなかったんだよ。
そこで、テレビで見た漆職人の技を真似して、ペンキを塗った部分から何回もペンキをなぞって、ペンキを伸ばす操作を繰り返したんだよね。そしたらペンキって、ものすごく伸びるんだよ。最初塗っていた量と同じ程度の量で、3倍くらいの面積が塗れて、漆職人が漆を伸ばす操作ってこのためにやっていたんだなと納得したんだよね。
漆って量があまり取れないので貴重だから、伸ばして薄く塗るということと、厚く塗ると塗装面に凹凸が出るので伸ばすという操作をするんだということに納得したんだよね。
コンテナのペンキ塗りの方も、順調に進んでいるので、塗り終わったら「七福神の森」のコーナーで紹介するよ。

2021年01月05日

恐山いた子の独り言

「初代ハヤブサの成功の陰に」

ハヤブサ2のカプセルの帰還と惑星「リュウグウ」の岩石採取の成功の話題、盛り上がっているよね。どこのテレビ局を見てもその話題の番組やっているので、あまり見なかったんだけど、某国営テレビでやっていた、初代ハヤブサのドキュメントでプロジェクト成功の裏話やっていて感心したことがあるんだよね。
それは、初代ハヤブサの打ち上げの話で、初代ハヤブサは、種子島の内之浦発射場から打ち上げられたんだけど、5月に打ち上げしなければならないことになったらしいんだよね。
我々素人は、ロケットの打ち上げって、上がって行くロケットばかりを見ているけど、途中で切り離されるブースター等のことはあまり考えないよね。宇宙に飛んで行く衛星はロケットの先端部分だけで、後の容積で言えば90%近いロケット推進部分は途中で切り離されて、海に落ちるか、宇宙空間をさ迷い、再度大気圏に落下して燃え尽きるかなんだよね。
そのドキュメントで話題になっていたのは、5月の打ち上げ時期には、種子島周辺の海は、カツオ漁などの最盛期で、海に漁船が沢山出ている時期らしいんだよね。漁船が居るところにブースターが落ちて来ては危ないから、普通だと、5月には打ち上げはやらないらしいんだよね。でも初代ハヤブサは5月に打ち上げられなければならない事情があったらしく、その問題を解決するのに苦労したという話らしいのさ。
当時の打ち上げ基地の責任者の方が、関係漁協を回って、打ち上げの前後数日間の休漁を漁協に要請して、苦労に苦労を重ねた挙句、その責任者の方の情熱が漁協を動かして、休漁保証という形で納得してもらい、打ち上げ当日の海を空けてもらったと言うんだよね。
初代ハヤブサは、途中で行方不明になったり、イオンエンジンが故障したりで、幾多のトラブルを克服して地球に生還したということで有名になったけど、打ち上げの前にも、幾多の困難を乗り越えて成功を勝ち取ったんだよね。前人未到の世界を克服するためには、表には出てこない、幾多の難関を克服して成功があるんだよね。

2020年12月28日

山の神の独り言

「ドイツ林業ってすごい!」

最近、ドイツの林業に関する本を読んだのさ。
我々日本人の感覚だと、ドイツって世界有数の工業国だというイメージがあるよね。でもドイツって、世界有数の林業国でもあるんだよね。ドイツの就業人口に関するあるデータでは、シーメンス等を筆頭とした電器産業が約80万人、フォルクスワーゲン等を筆頭とする自動車産業が約77万人に対して、森林観光なども含めた森林関係の就労人口が120万人と群を抜いて多いんだよね。
ドイツでは、林業の就労者に関する国家資格も厳密に制定されていて、資格取得は難関とされているらしいのさ。林業関係の国家資格の最高峰「高等森林官」は、試験が難関であることでも知られているらしいけど、若者のなりたい職業のランキングでも、医師と並んで人気上位を長年占めているということらしいよ。高等森林官の下にも、いくつかの国家試験を必要とする森林業の従事に関する資格があり、一般の森林作業者でも、国家資格がないとなれないということらしいよ。
ドイツの森林業の従事者がこのように職業人として高いレベルが要求される理由としては、国家ぐるみで森林業を基幹産業として位置付けて施策として力を入れているからなんだよね。またドイツには「一人の医者は一人の患者を救うが、一人の森林官は万人を救う」という諺があるくらいで、森林が森林浴とかレジャー等で国民の健やかな社会生活を守るために必須の要素としてとらえられているらしいんだよね。
日本では、森林業って衰退産業として、キツイ、キタナイ等の負のイメージがあるけど、国によっては全然違う産業になっていることに驚かされるわけよ。山の神も、日本の森林業がドイツ並みに高いレベルになることを夢見て頑張りたいと思っているんだよね。

2020年12月25日

恐山いた男の独り言

アメリカのミネソタ州の高速道路で、走る車の間に小型飛行機が緊急着陸してけが人が無かった、というニュース出ていたよ。
小型飛行機は、エンジントラブルで高速道路に不時着しようとして、車と車の間にジッパー合流(本線に一台ずつ合流すること)の様に着陸したと言うんだよね。
不時着した飛行機のパイロットは曲技飛行のパイロットで、曲技飛行の国際大会でアメリカ代表になったことのある名パイロットらしいけど、それにしてもすごい技術だよね。
大家さんが話していたんだけど、アメリカの高速道路って4車線とか5車線が当たり前で、直線が多いので車がすいていれば軽飛行機なら着陸できるかもしれないと言っていたんだよね。
大家さんもアメリカへ留学していたころ、高速道路の車線が多く、日本の高速道路の感覚からすると車線が多すぎて、車線変更に苦労して高速道路を走るのが大変だったと言っていたよ。
ドイツの高速道路のアウトバーンって、直線道路でスピードが出せるので有名だけど、あれは戦時下では飛行機の滑走路に使用するためにも作られたらしく、路面のコンクリートも飛行機の着陸の衝撃に耐えられるくらい厚く作られているらしいんだよね。
高速道路って、いざとなれば滑走路としても使うという発想は昔からあるんだよね。
飛行機を操縦していて、エンジントラブルが発生して不時着しようと地上を見たとき、4~5車線の真っ直ぐな高速道路が目に入ったら着陸したくなる気持ち、分からんでもないよね。
車を避けて着陸するだけの操縦技術も必要だけどネ。

2020年12月21日

恐山いた子の独り言

「Go-Toトラベル中止で良かった?」

Go-Toトラベル中止になったよね。
誰もが当然だと考えると思うけど、ちょっと遅きに失したという指摘もあるよね。
Go-Toトラベルって確かに景気回復の効果はあって、色々な経済指標もV字回復したから評価はされるべきだと思うけど、感染者の推移を見ると明らかにGo-To開始後から第三波が始まった感じだよね。
Go-Toトラベルで旅行した人達により感染が広がったというよりは、Go-Toトラベルで人が動き出したことによる、全国民の気持ちの緩みから感染が広がった気がするんだよね。
Go-Toトラベルって、国全体に関わる施策なので、飲食経営者、旅行業、旅客交通関係等に加えて、一般国民も含めた国全体の最大公約数を求めて政策は決定されるんだから、感染が広がりだしたから直ぐ止めようという訳にはいかないと思うけどね。
欧米で新型コロナウイルスのパンデミックで大パニックになっている状況を考えると、非常時の決断というものも必要だったかもしれないよね。
非常時の決断って、最大公約数では決まらない決断が必要で、何を最優先にすることが事態を収束する「カギ」なのかを考えなければならないんだよね。
そんな時の指導者は、事態の収束のためには多少の犠牲はいとわないという勇気を持った決断をする必要があるんだよね。
犠牲が伴うとその点では批判されるとは思うけど、全体を救うためには小さな犠牲は仕方ないと考えられなければ決断は出来ないよね。
あれやこれやと政治的配慮をしていては、ズルズルと悪い状況へ落ち込むという事例は過去にも多々あり、歴史的教訓が教えるところだよね。
うちの大家さんも札幌の学会出張でGo-Toの恩恵を受けたみたいだから、Go-Toトラベルを批判するわけではないけど、中止の決断はもう少し早い方が良かったと思う人は多いのではないかと思うよ。

2020年12月17日

恐山いた男の独り言

「驚異の地下微生物発見?」

海洋開発機構の調査で、海底下1,200メートルの土壌から、高温かつ高圧に耐えて生息している微生物が発見されたというニュースが出ていたよね。
ニュースによると、水深4,780メートルの海底から、地中を1,180メートルまで掘削した部分で、微生物が発見されたと言うんだよね。しかも温度が120℃だというから、煮えたぎったお湯の中で生息しているということだよね。発見された微生物は、高圧と高温に耐えて生息しているということだから、生物の常識からは考えられないよね。詳細な研究はなされていないので、明確なことは分からないと思うけど、地球上で生息している生命体の基準からしたら、考えられないよね。
でも、いた男が思うには、生命体は総て有機分子の集合体だから、有機分子の化学反応で生命を維持しているんだよね。だから、生命の誕生には、分子から、有機物が出来て、有機物が組み合わされて化学反応する生命体が出来たんだよ。理科で習ったと思うけど、化学反応って、高温・高圧の方が反応は進みやすいんだよね。炭素と酸素と窒素等から、生命体を構成する有機化合物が作られた環境も、プラズマ等の特殊な環境で作られたんではないかと推測されているよね。それを考えると、極めて原始的な有機化学反応が生命化学反応に変わる環境も、高温・高圧でも良いと思うんだよね。
だから今回の発見でも、原始的な生命化学反応が、むしろ高温高圧だから起こっていて、それが生命化学反応のような一連の有機化学反応を起こしていると考えれば、高温・高圧で生きている微生物って、生命の起源に迫る発見になりうると思うわけよ。すごいよね、水深4,780メートルの海底のさらに地下1,180メートルに微生物が生息しているんだから、常識では考えられないよね、まさに感動的発見になるかもしれないよね。

2020年12月14日

恐山いた子の独り言

「流行語大賞?」

流行語大賞発表になったよね。
今年(2020年)は、新型コロナウイルス関係の流行語が多かったという結果だったよね。毎年、流行語大賞が話題になるたびに、年末が来たとか今年の世相はそうだったのかと、一年を振り返る良い機会になっていて、いた子も興味を持って注目しているんだよね。
でも毎年、流行語大賞の流行語を見ていると、日本語として後に残るものが少ない気がするんだよね。
中には日本語として定着して時代を表現するキーワードになったりするものもあるけど、ほとんどの流行語大賞を受賞した言葉って、次の年には忘れられているよね。
流行語なので、その時の世相を表して最もキャッチ―な言葉が流行語なんだとは思うけど、翌年にはすぐに忘れ去られるような言葉を全国民が連発しているという状態もちょっと寂しい気がするんだよね。
日本語の中には素晴らしい言葉が沢山あり、生活に根ざして長く使われている言葉ってあるよね。
どこかの大学の国文学の先生の本ではないけど「語り残したい日本語」ってあると思うんだよね。
「流行語大賞」もキャッチ―な言葉として良いけど、「語り伝えたい日本語大賞」というのもあって良い気がするんだよね。
国語辞典を見ていると、見たこともない意味の深い日本語ってあるのに気づかされる時があるよね。
いた子ってあまのじゃく的性格もあるからさ、今年散々「3密」を使ったくせに自分の言葉の軽さを反省したりして、時代に流されがちな愚かな自分を反省したくなるんだよね。

2020年12月10日

山の神の独り言

「種から芽生えたハイビスカスには個性がある」

山の神は仕事柄、植物を育てるのが好きで、それで森林の仕事もしているんだよね。
自分で植えた木がすくすくと育つのを見ていると、子供たちの成長を見ているようで心が休まるんだよね。
山の神の大家さんの薬局でも、山の神が薬局内にある植物の世話をしているんだよ。
今年(2020年)は、店内にあるハイビスカスから昨年獲れた種を50粒くらい育苗用のプランターに植えて40株くらい発芽したんだよね。
その後、育苗用の少し大ぶりのポットに株分けして、現在は30鉢ほど成長しているんだよ。
ハイビスカスの苗の成長を観察していて思うんだけど、同じ親の木から獲れた種から発芽した株でも、一本一本特性が違って、成長の早いものからいつまでたっても大きくなれずに小さい葉っぱを茂らせているものと千差万別なんだよね。
中には親株と全く違う形質の葉っぱになっているやつもあって、こういうのを「突然変異」と言うんだなと思うんだよね。
きっとエンドウ豆の遺伝法則を発見したメンデルも、そうゆう形質の違う株を見つけて、遺伝の法則を発見したんだろうなと思うわけよ。
メンデルが偉いところは、変異の出現率を統計的に処理して遺伝子の伝搬を科学的に証明したことだよね。
メンデルの法則ではないけど、身近でも突然変異的なことが起こると、植物をはじめとした生物ってこんなかたちで変異しながら進化してきたんだなとしみじみ、自然の偉大さを実感するんだよね。
たかがハイビスカスの苗の成長を見て、自然界の偉大さを想像している山の神って誇大妄想癖があるのかもしれないけどね。

2020年12月07日

恐山いた男の独り言

「ミリオネラーになるためには?」

先週、テレビの経済系の番組を見ていたら、ミリオネラー(その番組では1億円以上の資産を持つ人と定義)の条件というやつをやっていたんだよね。
ある経済系の新聞社が調査した結果らしいんだけど、「世の中にはすごい人達がいるんだな!」と感心したんだよね。
その調査によると、ミリオネラーのタイプには4タイプあって、
1:親が裕福で資産がある
2:遺産相続で資産がある
3:コツコツとお金を貯めて資産運用で増やした
4:会社設立とか特許等自分のビジネス能力で資産を増やした
という4タイプらしいんだよね。
1と2は生まれ持った境遇の問題だから個人の努力ではどうしようもないよね。
4の自分のビジネス能力も、誰でも持っているわけではないので、成功の確率は低いよね。
いた男が注目したのは3のコツコツお金を貯めて増やしたというタイプなんだよね。
これならだれでも平等にチャンスはあるし、一番可能性の高いミリオネラーへの道だと思うのさ。
その調査で判明したミリオネラーの人達の共通点として挙がっていたのは、税金の負担に敏感、若いころに持ち家は持たない、日々の生活は質素。
質素な生活の例として挙げられていた人は、8億円の資産を有する40代の主婦の方で、家族4人の生活で一か月の食費が4万円という人がいて、「うちの子供たちは、最近まで牛肉を食べたことがなかった」と言っている猛者もいたという話だよ。
いずれの人達も、コツコツと貯めたお金をすべて資産運用に回していて、長期に保有するというスタイルで目先の損得に動じないということが資産を増やすコツらしいのさ。
日本人って、お金を貯金するのには慣れているけど、資産運用となると「バクチ」的要素があると思っている人が多いから、資産運用には馴染みがないよね。
でもアメリカあたりでは資産運用が当たり前なので、日本人と同じ給与のアメリカ人でも、老後の資産が何倍も違うという例が沢山あるんだよね。
いた男はお金には縁が無いけど、日本にもミリオネラーと言われる人が沢山いることに驚かされたよね。

2020年12月03日

恐山いた子の独り言

「クルードラゴン、野口さんを乗せて宇宙へ!」
クルードラゴンの打ち上げが成功して、日本人宇宙飛行士の野口さん、国際宇宙ステーションへ到着したよね。
民間初の宇宙飛行船ということで注目を浴びているよね。
クルードラゴンを所有している『スペースエックス』という会社は、正式名を『スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ』と言って、あの有名な起業家、イーロン・マスクにより2002年に設立されたんだよね。
ボーイング社を含めた並み居る強豪を抑えて、初の民間有人宇宙飛行船を国際宇宙ステーションへ送り込んだのはすごいよね。
スペースドラゴンもすごいけど、いた子がすごいと思っているのは、打ち上げに使用されたファルコン9というロケットが、切り離された後に海上の着陸台へ垂直に着陸する技術だよ。
これまでの宇宙ロケットは2-3段のロケットで構成されて、一定時間噴射して、噴射が終わると切り離されて捨てられていたんだよね。
宇宙ロケットの発射基地ってロシアを除けば大抵海辺りにあるのは、切り離されたブースターロケットが海に落ちて危険が無いからだよね。
秋田県に配備される予定だったイージスアシュアも、演習地の内陸から発射すると、ブースターが地上に落下して危険だということで住民からクレームが出たんだよね。
それに液体ロケットのブースターってロケットそのものだから、回収して使えば繰り返し使えて経済的なんだよね。
そんな事情からも、ブースターロケットが自律的に帰還して、しかも台船の上に垂直に着陸するということは画期的だよね。
飛行機にもオスプレイみたいに垂直着陸するやつはあるけど、あちらは翼が付いていてバランスとりやすいよね。
ロケットのブースターは縦長で寸胴だからバランス取るのは難しいと思うよ。
いずれにしても、民間初の宇宙船ということで現在飛行機で海外へ行っている感覚で宇宙へ行ける日が近いかもね。

2020年11月30日

山の神の独り言

最近、七福神の森にJR貨物の中古コンテナが来たんだよね。
なぜコンテナが来たかというと、これまで七福神の森では、林内作業車の車庫に棚を入れて物品を保管してきたんだけど、地面に直接車庫が建っているので、湿気が上がって金属の刃物が何も使わなくても錆びるという現象が起こったからなんだよね。
普段我々は床と地面の間に空間がある住居に住んでいるので、湿気に悩まされることってそんなに多くないよね。
水回りのある台所に置いた包丁でも、乾燥していれば自然に錆びることはあまりないけど、七福神の森の車庫に置かれた刃物は錆びたんだよね。
そういえば昔、土間の納屋に保管してある刃物類が錆びているのを思い出して、地面から直接上がる湿気の影響に驚かされたんだよね。
元来、鉄って酸素と結合して酸化鉄(これが錆びと言われる物)として自然界の存在するのが自然なんだけど、刃物を使う側としては困ったことなんだよね。
酸化鉄の原石(鉄鉱石)から純粋な鉄を取り出す技術って、紀元前1500年くらいに中東で栄えたヒッタイト帝国で確立されたと言われているんだよね。
鉄鉱石を熱して、炭素により酸化鉄の酸素を一酸化炭素にすることで純粋な鉄が生成できること、中学の理科でやったよね。
でも鉄ってイオン化傾向(酸素と反応する力)が強いから、湿った空気の中では自然と酸素と結合して酸化鉄である錆びを作るんだよね。
七福神の森の地面から上がった湿った空気が、刃物の鉄を酸化して錆びを作っていたんだよね。
自然の営みの中でも、化学反応が起こっていたということだよ。
錆びた刃物は、ワイヤーブラシとか砥石などで錆びを落としてから、湿気の上がらないコンテナに収納するんだけど、コンテナって意外と気密性が高くて、今度こそ錆びは出ないと思うよ。

2020年11月26日

恐山いた男の独り言

最近ネットで読んだ記事で、組織で出世するタイプの話しがあったんだけど、いた男も、以前に大きな組織に所属していたことがある大家さんから組織の仕組みに関して興味深い話を色々聞いていたので、「なるほどな!」と納得するところが多々あったのよ。
その記事によると、組織で出世するためには2つのタイプがあり、自分の実力で評価されるタイプと上司から引かれて出世するタイプがあるというんだよね。
自分の実力で評価されるタイプとしては、マネージャーとして組織を動かし実績を上げるタイプと、専門分野で社外的にも全国的にも評価されるタイプがあるらしいんだよね。
上司から引かれて出世するタイプには、上司から可愛がられるタイプ、上司にとって役に立つタイプ、組織にとって役に立つタイプに分かれるらしいんだけど、最も出世しやすいのは上司に可愛がられるタイプらしいんだよね。
概ねどこの組織でも、幹部の中で実力で評価され出世した人の割合は約3割程度で、圧倒的に上司の引きで出世した人が多いと言うんだよね。
上司の引きで出世した中でも最も多いのは可愛がられるタイプで、役に立つタイプは、役に立たなくなると出世の道が閉ざされるという話らしいよ。
最近は実力主義という組織が増えてきたし、自分で起業して成功するには実力が無いと成功しないので、可愛がられるだけでは組織以外では出世できないということだよね。
上司の引きで出世した人が7割もいる組織って、封建社会の殿様と家来の関係と同じで、殿様コケルと皆こけるになってしまうよね。
組織って常に社会情勢に合わせて変化する必要があるから、多様な意見が自由に出ることが必要なんだよね。
一代で大きな会社を育てたような有能な殿様がいる組織は良いけど、上司から可愛がられるだけで出世した人たちが7割を占めるような組織では、時代の流れについていけなくなる気がするよ。

2020年11月24日

恐山いた子の独り言

アメリカの大手製薬メーカーのファイザーが開発中の新型コロナウイルスワクチンの臨床試験の結果がまとまり、約90%の治験参加者で、新型コロナウイルスの感染を予防したというニュース出たよね。
ファイザーによると、近々総ての臨床試験データが揃うので、揃い次第米国食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可の申請をするということらしいんだよね。
ファイザーは日本政府とも来年6月末までに6,000万人分のワクチンを供給することで基本合意していると言うんだよね。
ワクチンの効果が出れば、現在の様な「第3波襲来か?」「第4波はいつ来るか?」などと心配しなくても良くなるから、人類全体にとって朗報だよね。
未だ、新型コロナウイルスワクチンの効果とか副作用等は十分な経験が積まれていないので、未知な部分は多いと思うけど、とにかく今の世界的パンデミック状態を一刻も早く解決して欲しいよね。
人類とウイルスの戦いって歴史的に続いてきたんだよね。
毎年、今頃の季節になるとインフルエンザウイルスの予防注射する人多いよね。
考えてみると、過去にはインフルエンザでも多くの人が亡くなったという歴史もあるのだから、新型コロナウイルスも、予防ワクチンが普及すれば、現在のインフルエンザの様に毎年ワクチンの予防接種を習慣づければ、別に今みたいに大騒ぎするような病気でもなくなるのかもしれないよね。
それにしても、いた子が感心するのは、たとえ今回の新型コロナウイルスによるパンデミックのような事態が発生しても、それに果敢に立ち向かって克服してきた人類の勇気と英知の素晴らしさだよ。
数々の歴史的な困難に打ち勝ってきた事実を見ても、今回のコロナ騒ぎに立ち向かう姿を見ても、勇気と英知を兼ね備えた人間って素晴らしいよね。

2020年11月19日

山の神の独り言

先日、山の神の大家さんと森林の作業をしていたら、大家さんが話してくれた孫の話なんだけど、孫たちが大家さんが休日に山で仕事をしている時に怖い動物に襲われないか心配しているという話なんだよね。
メールのやり取り、面白かったから紹介するよ。

孫(長女5歳):『ねえママ、おじいちゃんってお休みの日に山に仕事に行っているんだよね?山には熊とか狼とかいて、おじいちゃん大丈夫かな?』
孫(次女3歳):『狼とか熊に襲われるから怖いよね。大丈夫かな?トラとかライオンも怖いから心配だよね。おじいちゃん大丈夫かな?』
孫(三女1歳):『・・・・・?』
ママ:『おじいちゃんのこと傍でうるさく言うので、「それじゃママがおじいちゃんに言っておいてあげるね。」とでも言わないと話が治まらないので、子供たちの心配話をメールしておきます。』
大家さん:『トラとかライオンは居ないから大丈夫。熊とかカモシカは居るけど、50センチほどの鉈を腰にぶら下げて山中を歩いているので、熊とも戦えるから大丈夫。心配してくれてありがとう。』
というやり取りがあった後は納得したらしく、孫たちの心配の声は上がっていないというんだよね。
大家さんも、孫たちに心配かけないように、熊と戦うための格闘技の練習に精を出さなくてはいけないね。
トラとかライオンは居なくて良かったけど。

2020年11月16日

恐山いた男の独り言

アメリカ大統領選挙、バイデン元副大統領が当選確実を決めたにも関わらず、トランプ大統領の訴訟攻勢で揉めているよね。
投票で決着をつけたくない人が、選挙で違反があるとか制度自体が違法だとか言い出して、法廷闘争に持ち込むやり方って、訴訟社会のアメリカらしいといえばらしいけど、国民の審判を法廷で争うのはちょっと見苦しい気がするよね。
いた子も書いていたけど、平等な選挙は民主主義の根幹だから、たとえ1票の差でも勝敗は決まるのがルールだよね。
票の数え直し程度なら正当なクレームかもしれないけど、制度が間違っているとかの部類の訴訟は、単なる言いがかりだよね。
一番厄介なのは、敗者が敗北を認めないで延々と法廷闘争が続くことだよ。
法律上の制度だからと言っても、訴訟が続く限り勝者が決まらず、政治の空白が続くということだから、主権者である国民が迷惑するよね。
国民に選ばれて国民の代表として政治をするのだから、あまりドロドロした状況で大統領になってもしこりを残すだけだよね。
大統領にしても町村の首長にしても、主権者の代表として国民とか住民の代理人として政治をするのだから、政治家としての清潔さとか良心を持って国民や住民に尊敬される勝者であって欲しいよね。
政治って国民や住民のためにあるのであって、選挙に勝った人の利益とか名声のためにあるのではないからね。

2020年11月13日

山の神の独り言

秋も深まり、紅葉の話題がニュースに出るようになっているよね。
秋って、森林においては、一年で最も良い季節なんだよね。少なくとも、山の神はそう思うわけよ。何故かというと、つきなみだけど紅葉がとても綺麗になるということと、紅葉の葉が落ちると、森林の中の見通しが良くなり、森の中の状況が良く分かるようになるんだよね。山の神は、「森林の透明感が増す」と言っているんだけどね。夏の間は、木々の葉が茂り、うっそうとして良く見渡せなかった森が、遠くまで見渡せるようになると、森林の透明感が出て来て、爽やかさが出て来ると共に、新しい発見もあるんだよね。例えば、複層林(成長した木の下の空いているスペースに別な種類の木を植林して森林の多様性を作る方法)にするために植林した苗木の成長を確かめるとか、ニホンカモシカがフンをした痕を見つけて、ニホンカモシカの行動範囲を確かめるとか、熊のフンを見つけて「熊出たんだ!」と警戒するとかで、葉が茂っている時は見えなかったものが見えて来るんだよね。山林管理の仕事としては、隣の山林との境界線に打ってある杭を確認する作業とか、木に絡んだツタを切る作業とかするんだよね。夏の間、葉が茂っている時期に比べると、森の中が歩きやすいし、作業もしやすいし、汗もあまりかかないので、山林の良いとこ取りが出来るんだよ。森の中で森林の息吹を最も感じるのが秋だから、山中を自由に歩き回って森林を楽しんでいるよ。

2020年11月09日

恐山いた子の独り言

大阪都構想の住民投票、否決されたよね。
かなりの接戦で否決されたけど、いた子がいつも選挙で思うことは民主主義の原則だから仕方ないとはいえ、1票でも多ければ勝利するという厳しさだよ。
万民に公平なルールとしては、それでなければ成り立たないのが民主主義というもんだとは思うけど、ルールなので一票の差は限りなく重いんだよね。
多数決って万人の権利を最大公約数で擁護するためにあるんだけど、必ずしも最良の結果が出るとは限らないよね。
特に投票権を行使する人達に負担をかける場合、行政単位なり組織なりに必要な改革をして良い方向へ導く方法に関する選択でも、有権者の負担を強いるものだったりすると、「総論賛成各論反対」ということが起こるよね。
そうなると、公平という大義名分のもとで、悪い結果を選択してしまうことがあるよね。
悪い選択をしてしまうと、個々の人にはさして目立った悪影響は出ないんだけど、組織全体にはジワジワと悪い結果が蓄積して、組織崩壊という結果を招くんだよね。
特に会社とか、軍隊組織などでは、多数決をやっていると常に悪い結果を選択してしまうという事実は、歴史が証明しているよね。
日本で輝いていて、世間の注目を浴びているような会社には、多数決ではなく決断できるリーダーが居るし、決断できる組織のシステムが存在するんだよね。
だから、日本の行政は「パッと」しない場合が多いのに対して、日本の企業は輝く優れた企業が多いと、いた子は思うんだよね。
何かの決断をする時には、「八方良し」のベストな決断は無く、何かを犠牲にしてでもベターな決断をする方が組織は活性化するよね。
「八方良し」の何も変革しない選択をしても、地方時自体は潰れないけど、会社は痛みを伴う決断しないと潰れる場合が多いよね。
改革のための決断って、難しいんだよね。

2020年11月06日

山の神の独り言

秋も深まり朝晩寒くなったよね、山の神が住む下北地方も、朝晩10℃を下回る日が多くなり、山々は紅葉の季節になっているんだよね。
今頃の季節になると、春先の山菜の季節と同じに、あちこちの森の入り口に地元の人達の車が駐車しているんだよね。みんな「キノコ狩り」に森に入っているんだよ。丁度、紅葉の季節に合わせたかのように、森の中にはキノコが生えだして、地元の人達にとっては、紅葉の「紅葉狩り」と秋の味覚の「キノコ狩り」が同時に楽しめる良い季節なのさ。七福神の森にも、いろんなキノコが生えていて、どれも美味しそうなんだけど、山の神はあいにくキノコの専門家ではないので、下手にキノコを採って食べるような「危険」な行為はしないんだよね。でも先週の日曜日に七福神の森のうち大畑方面の森に、森林保守に出かけた時なんだけど、大畑方面の七福神の森の以前の持ち主の方が、趣味でキノコ栽培をしていた後の榾木(ホダ木)が残されていたのを見つけたんだよね。そこに「なめこ」が生えていて、七福神の森からの贈り物として頂いたんだよ。自然栽培のなめこって、人工栽培の「なめこ」に比べて、香りが高く味も良いんだよね。人工栽培の「なめこ」って、チョコレート菓子の「きのこの山」みたいに傘が開いていないので、「きのこ通(つう)」の人に言わせると、傘が開いて大きく成長した天然栽培に比べて、香りと味が劣ると言われているんだよね。確かに食べてみて実感したんだけど、きのこ通の言うと通り、味も香りも良いのに加えて、笠が開いているので食べ応えもあるんだよね。この間取ったところの側に、小さななめこが出ていたので、また取りに行って食べようかな!実は、山の神も今年初めて自然木でキノコ栽培を始めたんだよね。来年あたりはキノコが収穫できるかも?詳しいことはキノコが収穫出来たらブログで紹介するよ。

2020年11月02日

恐山いた男の独り言

「世界一貧しい大統領」として話題になったことがある、ウルグアイの第40代大統領のホセ・ムヒカ上院議員(85歳)がこれまで務めてきた上院議員を辞職して引退するというニュースあったよね。
ホセ・ムヒカ上院議員は、大統領時代、大統領公邸に住まずに自分の自宅である農家に住んで、給料のほとんどを寄付して、若者に農業を教える農業学校を設立したりした、いわゆる「清貧の人」だよね。大統領時代も、自分の家の家畜に自ら餌をやったりして、財産と言えば、自分の家と農園、トラクターと家畜だけだったという稀に見る徳政家なんだよね。少年時代に、近くに住む日本人移民から花の栽培を教えてもらって、自ら栽培することで家計を助けたという逸話もあって、移民日本人の勤勉さに敬意を持っていた親日家としても知られているらしいよ。ムヒカ上院議員は、世界中の政治家とか権力者が忘れている「清貧」という理念を実践した人としては貴重な存在だよね。新渡戸稲造の著書である「武士道」にあるように、昔の武士は「清貧」の人が多かったよね。自己の栄達とか利益より、人間としての理念とか道徳を重んじる生き方だよね。でも、人間って弱いから、権力を握ったり、お金持ちになって周囲の人がチヤホヤするようになると、「清貧」の志を忘れてしまうんだよね。一国の大統領になっても、「清貧」の志を忘れないで自分のスタイルを守り抜くということはなかなか出来ないことだよね。
権力とか、富とかは、いた男には無縁のものだけど、人間って、少し生活が安定したりすると、今の生活に満足して、初心を忘れがちになるよね。逆境でも、順風満帆でも、初心を忘れずに清貧を貫ける人生って「かっこいい!」よね。

2020年10月29日

恐山いた子の独り言

最近の脳研究のトピックを読んでいたら、高齢者(いや若者にもかな)に耳寄りな話題が出ていたんだよね。それは、一般に高齢になると「物覚えが悪くなり、頭の働きが鈍くなる」と考えられている概念を覆す研究結果なんだよね。
一つの例として、「シアトル縦断研究」があるらしいよ。それは、約5000人を対象に、加齢による脳の様々な変化を半世紀以上にわたり調査した研究らしいのさ。その結果は、認知力を測る6種類のテストのうち、4種類で高齢者が20代より良い成績だったというんだよね。記憶力と認知スピードは20代が勝るんだけど、言語力、空間推論力、単純計算力、抽象的推論力に関しては、高齢者の方が勝る結果だというんだよね。この研究では、加齢による記憶力の低下は、個人差が大きく、被検者の15%程度は、高齢になってからの方が記憶力が向上するという結果だったらしいよ。どうして、高齢者で言語力とか抽象的推論能力などが向上するかというと、加齢により脳の機能が低下した分、脳の複数の部分を使って処理することが出来るようになるからだというんだよね。若い人は一か所しか使わないところを、複数個所で処理するように訓練するから、加齢で脳自体の能力が低下しても、複数個所を使って処理することで低下した分を補えるということらしいよ。そう言われると、高齢者が優れる4種類の能力のいずれもが、経験値で向上する要素を持っている能力ばかりだものね。
人間って、日常生活をする中では、脳のほんの数十パーセントしか使っていないとも言われているから、脳にはまだまだ潜在能力があるんだよね。でもその潜在能力を引き出すのに必須なことは、健康な体を維持することと、脳に刺激を与え続けることらしいのさ。何もしないで「ポワン?」としていては脳に刺激は無いので能力は引き出せないよね、常に何かをすることが大切なんだよね。脳の潜在能力を引き出すのも、死なせてしまうのも自分次第ということだよね。これからは、何でも年のせいにするのは、せっかく潜在能力を秘めている自分の脳に失礼かもね。

2020年10月26日

恐山いた子の独り言

世界的に環境問題がクローズアップされて、排ガス規制とか、CO2の排出問題とかで、脱CO2の機運高まっているよね。自動車もCO2を出さない、電気自動車が注目されているよね。
先日、ネットのニュースで、電気モーターでスクリューを回す、電動タンカーの話が出ていたんだよね。タンカーは499トンで全長60メートルらしいんだけど、電気自動車100台分の大容量リチウム電池でスクリューを回すというんだよね。主に、港の中で、大型船に重油を供給するためのタンカーとして使われるらしいんだよ。自動車と同じで、国際的にも船舶から出るCO2とか窒素酸化物の規制が進んでいるらしく、環境に配慮したタンカーということだよね。電池でスクリューを回転させて、航行するシステムって、以前から潜水艦の海中航行システムとして使われているんだよね。潜水艦は、海中で航行する時には、排ガスを出せないので、第一次世界大戦のドイツのUボート(ドイツの潜水艦)時代から、海中では電池駆動のスクリューが使われていたんだよね。排ガスを出さない(出せない)という意味では、まさしく106年以上前(第一次世界大戦は1914年勃発)のエコだよね。潜水艦というと戦いの道具というイメージがあるので、印象悪いかもしれないけど、従来、潜水艦に必然的に使われていた技術が、現在のエコなタンカーに使われているのだから、結果オーライかもね。
いた子が驚くのは、電気自動車の普及は進んでいても、自動車よりも何百倍もの出力が必要になるタンカーに電気の駆動力が使われだしたということだよ。現代は、そこまでしてでも環境配慮という考え方が必要なんだということだよね。

2020年10月22日

恐山いた男の独り言

日本学術会議の候補者任命問題で、某県の県知事の菅総理大臣に対する学歴差別問題とも取れる発言、話題になっているよね。日本学術会議の候補者のうち、6名の任命を拒否したという事実に対して「菅儀偉という人物の教養のレベルが図らずも露呈した。自らの教養の無さが露見しますよと言う人がいなかったのも残念」と発言したというんだよね。これに対して県民からは、賛同約100名、批判約600名の意見が県庁に寄せられたというんだよ。いた男が思うのは、少なくとも県のトップとして行政に関わる人の発言ではないよね。某知事はさらに「菅首相は学問をした人ではない。単位を取るために大学を出たのではないか。彼の教養はどこで作られたのでしょうか」とも発言しているというんだよね。世の中の90%以上の人は、単位を取るために大学へ行っていると、いた男は思うよ。某県知事だって、文系の学部だから、実習も無いから学生時代は何となく大学へ行っていたんだと思うよ。何かのきっかけで学問の道を目指したんだと思うけど、学者になった人が最初から選ばれた人ではないよね。一概に学者(大学教授を含む)と言っても様々だと思うよ。ノーベル賞を取れるのはほんの一部だし、学者だと言っていても、胡散臭い本を書いて注目を集めている人も居るよね。大学の教授といえども様々で、本当に優秀な人も居るけど、論文もろくに書かないで教授になった人も居るからね。以前に聞いた話だと、国立大学の教官をしている人で、学問の自由を主張するあまりに、学者には研究しない自由もあると言っていたのを聞いたことあるもんね。研究者とか学者だと言っても、何かはき違えている部分が多いよね。某県知事も、菅総理大臣が、東大の出身で、博士号を持っていたりしたらあんな発言はしなかったと思うから、自分の学歴を誇るあまりの失言だとしか思えないよね。田中角栄さんだって、学歴が無くても立派な総理大臣になったし、学歴がその人の価値を決めるものではないよね。世の中で学者と言われている人達も、ただの職業として研究職を選んでいるだけで、一般の職業と何ら変わらないよね。研究者だって大工さんだって、同じ職業人なんだから、学者だからと言って、意味の無いプライドなんか持つべきではないよね。

2020年10月19日

山の神の独り言

いた男の2020/10/5のブログの「食用トノサマバッタ」のつぶやき読んだ?人間の食糧のタンパク源として牛肉の生産に必要とするカロリー量のこと、つぶやいていたよね。実は、牛肉生産って自然環境に負荷をかける産業なんだよね。一般に、牛が牧場の緑の草原で草を食み、大量のうんちをして、土に栄養分を還元するという長閑な風景は、自然環境そのものだから、あれってエコだよねと考える人が多いと思うけど、実はそうでないんだよね。今、世界中では、高値で売れる牛肉の生産のため、貴重な自然林の伐採が大規模に行われ、自然破壊の象徴になっているんだよ。いた男がつぶやいていたように、牛肉を生産するには、大量の穀物が使われているし、牛肉100キロカロリーを生産するのに、1000キロカロリーの穀物エネルギーを使っているんだよね。家畜は、世界の地表面積の30%を使用していて、限られた耕地面積からすれば、世界の食料生産に負担をかけているんだよ。牛を育てて、人間が牛肉を食べるという行為自体が世界の食糧自給に大きな負担になっているんだよね。牛は地球上に15億頭いると言われていて、牛が反芻運動することで放出されるメタンガスは二酸化炭素の23倍の温室効果があり、人間活動が生み出す総てのメタンガスの37%を牛が出しているんだよね。温室効果が二酸化炭素の23倍だから、15億頭もいる牛がゲップをしただけで、温室効果が増えるんだよね。その他にも、酸性雨の原因になるアンモニアガスの排出とか、糞尿による水系の汚染とかで、環境的に問題視されているんだよ。そうゆう観点から、昆虫食とか、植物性蛋白質から作られたハンバーガー等が注目されているんだよね。山の神も肉は食べるけど、自然環境に負担をかけてまで肉を食いたいとは思わないよね。生産に多くのエネルギーを必要として、多くの耕地を使用して、しかも温室効果ガスを出す食べ物って、エコロジカル・フットプリントの面からみると効率悪すぎるよね。山の神は、普段から肉はあまり食べずに、植物性タンパク質を食べるようにしているけど、贅沢に肉を食べるより、お財布にも優しい植物性たんぱくの方が、エコロジカル・フットプリントとして効率的だよね。

2020年10月15日

恐山いた男の独り言

最近、九州大学の研究グループが、歯周病菌が血管から体内に入って、アルツハイマー病の原因になる「アミロイドベータ」の脳への蓄積の原因になるという事実を発見したという記事あったよね。歯周病って、最近テレビの歯磨きのコマーシャルで良く見るよね。病状が進むと、歯がぐらぐらになって、歯が無くなるんだよね。その歯周病菌とかその毒素が、歯茎から血管に入って、体内でアミロイドベータが作られ、脳に蓄積することは分っていたらしいんだよね。九州大学の研究グループのマウスでの実験の結果だと、歯周病菌に感染させたマウスで、脳血管の表面に、アミロイドベータを脳内に運搬する受容体が2倍に増えているんだよね。脳内のアミロイドベータも、感染していないマウスの10倍に増えていたというんだよ。記憶能力を調べる実験でも、正常マウスと比較して、歯周病感染マウスでは約6割程度の記憶力しか無かったという結果だったんだよね。さらに実験では、アミロイドベータを脳内に運ぶ受容体を阻害する薬を与えると、記憶力の低下が防げたという結果だったらしいのさ。研究グループでは、歯周病の予防が、認知症の進行を抑制する可能性があるのではないかと言っているんだよね。そう考えると、歯磨きって大切だよね。最近の子供たちは、親がしっかりと歯磨きさせているので、虫歯になる子供は少なくなっているけど、認知症を心配しないといけない年齢の人達は、多くが昭和の人間で、歯磨き習慣が定着していない時代の人達だから、虫歯の人が多いよね。現在でも、朝と晩は歯磨きするけど、生活習慣として毎食後に歯磨きする人って少ないよね。口の中で菌が繁殖するのは、食後だから、本当なら毎食後に歯磨きが必要なんだよね。いた男の大家さんも、昭和の、未だ戦後と言われていた時代の生まれだから、虫歯多いけど、学生時代に、虫歯で女の子に嫌われたくなくて、毎食後の歯磨きに目覚めたらしいのさ。80歳まで20本以上の自分の歯を維持する、いわゆる8020運動に熱心で、毎食後にせっせと歯磨きするんだよね。歯医者さんに行っても、年齢の割には歯が多いですねなどと言われて、機嫌良くしているよ。歯磨き習慣で、歯周病が予防できて、認知症の予防にもつながるなら、一石二鳥だよね。毎食後の歯磨き習慣、やった方が良いよね。

2020年10月12日

恐山いた子の独り言

青森県の地元大学の弘前大学の研究チームが、東京の昆虫食専門会社と共同で、「トノサマバッタ」の食用化に関する共同研究を始めたというニュース出ていたんだよね。いた子もあまり詳しくはないんだけど、イナゴなら日本国中あちこちの地域で、「イナゴの佃煮」として地域のローカルフードになっているよね。でもトノサマバッタってどうやって食べるんだろうという疑問が出て来るよね。なんでも、唐揚げにするとエビの唐揚げの様な味がするらしいので、エビだと思えば良いのかもね。そもそも、トノサマバッタは生物分類上、バッタ目バッタ科で、イナゴはバッタ亜目イナゴ科の昆虫らしいんだよね。属している「目」が違うので種として違うわけだよね。それにイナゴは、体長もトノサマバッタより小さいから、佃煮にしても食べられると思うけど、トノサマバッタを佃煮にして、あの大きな後ろ足をすんなりと食べられるかという疑問が残るよね。なにはともあれ、トノサマバッタもイナゴの佃煮のように、美味しく食べられるようになると良いよね。それにしてもこの記事で、いた子が注目したのは、「東京の昆虫食専門会社」があるという部分だよ。昆虫食って最近、エコなタンパク源として注目されているんだよね。我々は普通、タンパク源として、家畜の肉を食べるけど、家畜の肉を生産するためには、莫大な穀物を消費するんだよね。人間が、牛の肉を食べて、100カロリーのエネルギーを摂取するためには、牛は植物から1000カロリーのエネルギーを摂取する必要があるらしいんだよね。牛を育てるには、多くの穀物を必要とするから、エネルギー源としては、非効率だよね。その点、昆虫は多くのエネルギーを必要とせず成長するし、成長のサイクルも早いから、タンパク源としては有望らしいんだよね。最近、有名なハンバーガーショップが、植物由来タンパクを使用したハンバーガーを発売している例もあるから、これから環境に優しいタンパク源が求められる時代だよね。

2020年10月08日

山の神の独り言

最近、自然の力の偉大さを知った出来事があっんだよ。それは、一昨々年に「七福神の森」に植林した「青森ヒバ」の苗木を4本、大家さんの薬局へ持って来て、鉢植えにしたんだよね。そのうち2本は、土が合わなかったらしく早々に枯れたんだけど、2本は順調に生育して大きくなっていたんだけど、最近、生育が止まって部分的に枯れてきたんだよね。鉢の土を入れ替えたりしてみたんだけど結果が芳しくなって、樹勢が目に見えて衰えていくのが分かったんだよね。このままだと枯れてしまうと思って、「七福神の森」へ持っていき、森の中へ移植したんだよ。恐らくそのまま枯れてしまうのかと危惧していたんだよね。休日に用事が入ったり、雨の休日が続いていたので、「七福神の森」での作業が出来なくて、一か月ぶりに移植した「青森ヒバ」を見に行ったら、見事に復活して、新芽がもりもりと出ていたんだよね。枯れかけていた「青森ヒバ」が見事に復活したのを見て、山の神は感動したんだよね。やはり山の木は山で生育するのが一番なのだよね、自然の力で育まれた植物たちには、自然の環境が一番なんだよ。人間が、なんだかんだと科学的理論を使って、人工的環境を作ってみても、自然の環境にはかなわないということだよね。山の神も大家さんの店舗の植物たちを面倒見て、見事に成長させているという実績があり、植物の管理に関しては、ちょっと自信があったんだけど、自然の力にはかなわないということを自覚したよ。それにしても、自然環境の力ってすごいよね、その自然の力を引き出すためにも、自然環境の保護は必要だよね。「七福神の森」の周辺で、皆伐で木を伐り出した後の山を見ることがあるけど、効率を追求するため、クローラ(キャタピーラー)ダンプを入れて土を掘り起こしてしまうので山肌が露出して、赤土のひどい状態になっている所が多いのさ。皆伐などと言っているけど、「単なる自然破壊だろう!」と思うことが多いよね。枯れかけた「青森ヒバ」を復活させるくらいの、力のある自然環境を守り続けることが必要だよね。

2020年10月05日

恐山いた男の独り言

ネットのニュースで見たんだけど、自宅にデーゼル機関車(重さ10トン)を運び込んで、レストア(復元)した人のニュース出ていたんだよね。その人は、鉄道マニアでレストアした機関車は、新潟県の青海駅(糸魚川市)で貨物ヤードの除雪に35年間使われていたデーゼル機関車らしいよ。購入してから自宅まで運搬してもらい、自宅の庭先に実物のレールを敷いて、そこに保存しながら、実に8年7か月かけてレストアしたというんだよね。機関車は廃車になってから、貨物駅の露天に放置されていたので、錆が出ていたのをレストアして、動態状態で保存されているというんだよね。自宅の庭に、機関車を置くという発想もすごいけど、それを8年7か月かけてレストアするということもすごいよね。男のロマンがいっぱい詰まっているんだよね、素晴らしいことだよね。いた男が住んでいるむつ市の大畑地区にも、旧大畑線で走っていた国鉄時代のデーゼル起動車を保存して、300メートルくらいあるレールを走らせているマニアの人達もいるけど、あれもロマンだなと、いた男は思っていたんだよね。興味の無い人には、なんでそんなことに労力と金と時間をつぎ込むのか理解できないかもしれないけど、「鉄ちゃん」ではない、いた男にもそのロマンは理解できるよ。デーゼル機関車をレストアした人は、お金も時間もある人なんだろうと思うけど、人間って人生に余裕が出来ると、何かロマンを求めてみたくなるもんだと思うよ。自分の理想の人生とか、好きな職業とかに合致した人生を送っている人ってそんなに多くないから、リタイヤーした後とか、時間とか、お金に余裕のできたときに、自分で熱中できるものにチャレンジしたくなるんではないかと、いた男は思うんだよ。人間って、好きなものに熱中するということがとても大切だと思うよ。いた男の大家さんも言っていたけど、人生一段落つくと、これまで出来なかった新しいことにチャレンジしたくなるという気持ちが湧くものらしいよ。半世紀以上生きてきて、人生の節目に、もう一度夢を追いかけたくなる気持ちってロマンだよね。男にはロマンが必要だよ(女もかもね?)。

2020年10月01日

恐山いた子の独り言

9月3日のブログでもつぶやいたけど、禁煙になっているはずの国会内の議員自室でたばこを吸っている国会議員がいるという話あったよね。名前を挙げられた野党の大物議員は、その後記者会見で謝罪したと言うんだけど、国会内にはまだまだたばこを吸っている大物国会議員が居るということらしいんだよね。国会内で、国会事務局が国会内禁煙の張り紙をしたり、館内放送で禁煙を呼び掛けたりしているらしいんだけど、大物国会議員だと言い難いところがあるらしくて、自室での喫煙はほぼ野放し状態になっているというんだよね。まじめに禁煙のルールーを守っている若手議員は、大物国会議員の部屋の前を通るとたばこの臭いがすると言って怒っているらしいんだけど、面と向かって言えなくて不満を溜めて居るということらしいよ。前のブログでも言ったけど、自分達で作った法律で、世間の皆様には禁煙だといって法律を守らせておいて、法律を作った自分たちはたばこを吸っているとは何事か?理解に苦しむよね。大物だろうと小物だろうと、法律は法律だし、国会議員といえども一国民として法律は守るべきだよね。さらに悪いことは、その法律を自分らで作っているんだから、一般国民が法律を守らないよりも、さらに悪質だよね。ある有名な元政治家で弁護士の方の言葉を借りると、「国会議員だからといって、特権でも持っていると思っているのか!」と、いた子も言いたくなるよね。世界的にこれだけ環境問題がクローズアップされて、カーボンゼロ社会を目指すと言われている時代に、「たばこ」の二酸化炭素出していちゃだめだよね。

2020年09月28日

恐山いた男の独り言

新型コロナウイルスの流行で、リモートワークとかテレワークなど分散型のワークスタイルが定着しつつあるよね。現在ほど、インターネットが普及すると、オフィスでパソコンに向かっていなくても、インターネットの環境さえあればどこでも仕事が出来るんだよね。日本みたいに、一極集中型の国家だと、大都会に人口が集中して生活環境が悪化している現状に反して、地方では過疎の地域が沢山あり、限界集落などという言葉が生まれるなどの弊害が生じているよね。いた男のように、根っからの田舎者だと、「都会には住めない、あんなところに3日も居たら死んでしまう!」と考えるんだけど、都会で生活している人達は良くやっているよね。毎日、満員電車に揺られて生活すること自体がストレスだよね。東京に本社があるIT関連の会社が、徳島の田舎に支社を作って、社員を出向させて、社員は田んぼの畔とか、河原の土手とかでパソコンで仕事しているという事例が紹介されていたことあったけど、実践している人達は、伸び伸びしていて良いと言っていたよね。たまに東京本社へ出張して、都会の風に当たるくらいで丁度良いのかもね。新型コロナウイルスの流行で、期せずしてリモートワークが定着しつつある絶好の機会だから、東京一極集中ってそろそろ考え直しても良いのかなと思うんだよね。いた男の大家さんも、田舎で薬局やっているわけだけど、通勤は車で5分、歩いても25分、走ると15分の生活をしているし、ストレスの無い生活をしているよ。欲しいものは何でもアマゾンで買えるし、毎日ネットとかテレビで世相をチェックしているし、情報も東京と同じだよね。人口は少ないけど、「マクドナルド」も「ガスト」も「ツタヤ」もあるし、「ケーズデンキ」も「ヤマダ電機」もあるから、生活には不自由しないよね。休日には山の神と一緒に、「七福神の森」の森林作業で汗を流して、「デジタルデトックス」しているからデジタルストレスもたまらないしね。「田舎は最高!」なんだよね。新型コロナウイルスの流行をきっかけに、ワークスタイルがチェンジして、田舎が注目される時代が来るかもよ?

2020年09月24日

恐山いた子の独り言

最近、飛行機の中でマスクの着用を拒否して、途中で飛行機から降ろされたという事件起こっているよね。飛行機の搭乗条件としてマスクの着用が開示されているはずだから、飛行機に乗りたいのならマスクをしなければ乗せないということだよね。マスクの着用を拒否したお客は、機内でキャビンアテンダントにマスクの着用を注意されて「ムカッ」としたんだと思うけど、飛行機の様な超密閉空間で、しかも3密が集中しているようなところで、マスクをしないのは、公共道徳に反するよね。いくら自由の国だからといって、他人に迷惑がかからない範疇での自由だよね。特に、感染症のパンデミックという非常事態の中では、個人の自由より社会の秩序が優先されても仕方ない場合もあるよね。別に命まで取られるわけでもないのだから、「マスクぐらいしようよ!」と思うよね。世界中でコロナウイルスの感染が爆発的に流行している国の中でもアメリカは自由主義なので、政府の言うなりにはならないという個人主義の気風があるらしく、それが世界一の大流行国という不名誉な結果に繋がっているらしいんだよね。危ないと分かっていても、経済優先でマスクをしないブラジルの大統領も反省が必要だと思うけど、パンデミックを防ぐという観点からは、自粛とか自己犠牲とかも必要だよね。世界中で何十万人という死者が出ているという事実をもう少し厳粛に捉えて、ここは公共道徳優先で、率先してマスクをしなくてはならないよね。いた子も、コロナゼロの地域に住んでいるけど、スーパーマーケットに買い物へ行くときは、その度にマスクしているよ。いちいち面倒でも、公衆道徳って大切だよね。

2020年09月17日

山の神の独り言

以前、七福神の森で乱舞するオニヤンマのブログ書いたよね。今そのオニヤンマのフィギアのストラップが虫よけとして流行していると言うんだよね。オニヤンマのストラップは、以前から渓流釣りのマニアの中でアブとか蜂避けに人気が出たらしいんだよね。オニヤンマの生態に詳しい人なら分かると思うけど、オニヤンマって、強い顎を持っていて、スズメバチとか大型のアブでも捕食して食べるらしいんだよね。だからオニヤンマは、アブとか蜂にとっては天敵らしくて、オニヤンマのストラップを本物のオニヤンマと勘違いした虫たちが近づかなくなると言うんだよね。オニヤンマって、大きいものだと10センチを超えるものもいるので、まさしくトンボ界の王様で、なかなか見ることも無いから、トンボファンの憧れだよね。しかも強くて、人間が最も恐れるスズメバチでさえも餌にしてしまうという昆虫界のキング的存在だよね。山の神も山林の仕事の最中に、アブに刺されることは日常茶飯事だし、スズメバチにまとわりつかれて困ることもしょっちゅうなので、是非オニヤンマ様のお力をお借りしたいと思っているんだよね。七福神の森では、オニヤンマが飛んでいるのが普通なので、オニヤンマがアブとか蜂を寄せ付けないということはあまり意識しなかったけど、トンボオブキング、オニヤンマ様改めて見直したよね。

2020年09月14日

恐山いた男の独り言

9月2日のテレビのニュースで出ていたけど、香港の行政長官が、香港政府は司法と立法の上に立つ権限を有するという発言をしたということだよ。我々は、三権分立という言葉を社会科の教科書で学習し、国家は、司法、立法、行政の三権で成り立ち、三権で、お互いがお互いを監視し合いバランスを取ることで国家が成り立つと教えられてきたよね。香港の教科書にも三権分立が書かれていて、学生は三権分立の教育を受けてきたというんだよね。でも今回の行政長官の宣言で、教科書から三権分立の条項は削除されて、行政が司法と立法の上に立つということになったらしいよ。三権分立という制度は、民主主義の根本だよね。三権が独立しているから、国民の権利が守られて、国民は自由に発言が出来て、バランスが取れた国政運営が出来ているんだよね。それが、司法と立法の上に行政が存在するということになると、行政が全ての権限を持って、司法も立法も機能しなくなるということだよね。そんな国って、独裁国家ではないかと、いた男は思うわけよ。司法と立法が機能しなくなると民主主義ではなく政府という名の王政もしくは帝政だよね。政府が抑止力を無くして何でも出来るようになったら、国民の権利も尊重されないし、法律なんてあって無いようなものだよね。そんな国家が現代の世界に存在すること自体信じられないよね。そういえば、中国の人民解放軍って、国の軍隊ではなく、中国共産党の軍隊なんだよね。だから天安門事件の時も、市民に向かって発砲しても何ら問題にならなかったんだよね。ということは、中国には、国民を守るための軍隊は存在しないんだよね。司法も立法も、行政の下に存在するということになれば、国民のための政府ではなく、政府のための政府になってしまうので、主権者であるはずの、国民の権利は守られないということだよね。最近の香港のデモを見ていると、以前に比べて一桁多い逮捕者が出ているし、政府を批判したからということだけで逮捕されているよね。民主主義の国で教育を受けた我々には信じられないことだよね。

2020年09月10日

山の神の独り言

台風10号、すごい勢力でやってきたよね。中心気圧930ヘクトパスカル、最大瞬間風速80メートルというんだから、計り知れない強さの台風だよね。どうしてそんな大きな台風が発生するのか、しかも日本の近海で?という疑問あるよね。賢明な人なら分かっていると思うけど、日本近海の海水温が高いからだよね。最近のニュースで良く報道されているけど、北海道で温かい海の魚であるマグロとかシイラが定置網で捕れたとか、日本近海の冷たい海に居るはずのさんまが居なくて極端な不良だとかのニュースを見ると、確かに日本近海の海も温暖化しているんだなと思うことあるよね。山の神の大家さんの患者さんで釣りの好きな人がいて、つい最近、熱帯の海に棲むはずのオニカサゴを釣り上げたという人がいるんだよね。その人は、長年下北半島の周辺の海で釣りをしているけど、オニカサゴを釣ったのは初めてだと言っていたらしいよ。オニカサゴって、サンゴ礁の海で泳いでいるやつだよね。大家さんは、地球温暖化の影響が下北半島近海まで押し寄せているのかと感心していたよ。環境関係の本によると、産業革命以前から比較して、世界の平均気温は1℃上昇していて、あと0.5℃上昇すると、生態系に重大な影響を及ぼすと言われているらしいんだよね。EUでは、地球温暖化対策として、2020年までに全エネルギー20%を再生可能エネルギーで賄うという目標を立てて、ほぼ達成する状況だし、太陽光発電とか風力発電も、現在では、コスト的にも従来の石油とか石炭等の地下資源を使う発電と見合うだけのものになっているらしいんだよね。最近、海水温が高いために、線状降水帯による局地的豪雨とか、大型台風が日本近海で発生する等、身近に地球温暖化の影響が出ている気がするんだよね。我々も、もう少し、地球温暖化の現状を深刻に考えて対策をしないと、大変な事になるかもしれないよね。山の神も、微力ながら、地球温暖化防止の一環として七福神の森の整備に精を出すよ。個人個人の小さな努力が大きな力になると信じているからね。

2020年09月07日

恐山いた子の独り言

誰とは言わないけど、禁煙になっている国会議員会館の自室で喫煙していたという国会議員がいたというニュース出ていたよね。記者会見で、認識が甘かったと陳謝したと言うんだけど、自分達で禁煙法を制定しておきながら、それを自分で破るという事実は、国会議員としての資質が疑問視されるよね。国会議員って、何万人の人達から信任を受けて国会議員になるんだよね。普通のおじさんとは違うんだから、それなりの自覚と規範となる行動が必要だよね。たかがたばこと思うかもしれないけど、たばこは健康に害があるから止めようという運動しているのは国だよね。その国を動かしている人達が国政の聖地である国会内でたばこ吸っていたら、笑い話にもならないよね。いた子の大家さんも、すごく憤慨していて、「こんな奴らのために税金払うのは馬鹿らしい!」と怒っているよ。もっと国会議員としてのプライドと自覚をもっと持って欲しいよね。世界的にも、先進国のリーダーの人達はたばこを吸わない人が多いし、インテリジェンスの高い人はたばこを吸わないよね。たばこって、健康的にも問題あるけど、環境問題も大きいよね。世界中でこれだけ環境問題が大きな話題になっているんだから、環境問題の観点からもたばこは注意が必要だよね。日本国民を代表して国会議員になっているんだし、政権を監視する立場の野党のリーダーなんだから、国民の規範となる行動をして欲しいよね。表では良いことを言っていても、裏で何しているか分からない人間って、国民の代表になる資格無いよね。

2020年09月03日

恐山いた男の独り言

オーストラリアのビーチで足をサメに噛まれて海に引き込まれた奥さんを助けるために、3メートルもあるサメに挑みかかってサメを殴り続けた結果、サメを撃退した旦那さんのニュース出ていたよね。幸い、奥さんは足を2か所サメに噛まれただけで、一命は取り留めたんだけど、傍でその様子を見ていたサーファーは、旦那さんの行為を、「英雄的行為」だと絶賛しているというんだよね。確かに3メートルもあるサメに素手で挑みかかるという行為自体が並大抵の勇気でなければ出来ないことだけど、奥さんを助けるために夢中だったんだよね。それだけ奥さんを愛していたということかな?人間って緊急事態になると意外と勇気が湧くというか、「火事場のバカ力」というか、秘められた底力が出るものなのかもしれないよね。いた男も「火事場のバカ力」の経験があるんだよね。仙台の大学に居た頃、研究室のコンパの後、2次会へ行くために仙台の目抜き通りの一番町を歩いていたのさ。その時、研究室のメンバーで、サングラスをかけてちょっと堅気離れした大学院生がいて、正面から歩いてきた二人のチンピラに目線をやったら、「眼つけた!」と言われ、いちゃもんをつけられて、二人がかりで殴られたことがあったんだよね。周りで見ていた研究室の仲間はあっけにとられて最初は傍観していたんだけど、さすがに二人がかりでやられると厳しいと思って、いた男が大学院生を助けるために加勢に入ったんだよね。いた男も、殴り合いなんかしたことないし、喧嘩はめっぽう弱いしで、最初は躊躇したんだけど、「このままでは大学院生がやられるから何とかしないと!」と思うと、自然に義務感みたいなものが湧いてきて、恐怖心とか殴られた時の痛さなど忘れて、ただ無心に「突撃」する気分になったんだよね。二人のうち一人を引き離して、大学院生の負担を減らすため、一人にただ絡みついているだけの「ぶざま」な状態だったんだけど、不思議と冷静で、殴られないためのポジション取りとか、チンピラの自由を奪うための絡み方など工夫して対応していたら、そのうち通行人の人が「警察が来たぞ!」と叫んでくれて、チンピラ二人は前科があるらしく、「ヤバイ」と言って駆け去ったんだよね。その時に驚いたのは、人間って、いた男のような弱虫でも、いざとなると「火事場のバカ力」が出て、恐怖を乗り越えて冷静に戦うことが出来てしまうんだということだったんだよね。3メートルもあるサメに挑みかかれた男性も、妻を救わなければという強い気持ちが男性に勇気を与えたんだと思うよ。人間って、意外なところに意外な力が秘められているんだよね。

2020年08月31日

山の神の独り言

ススキって、中秋の名月を愛でるためのアイテムとして定着しているよね。満月とススキとお団子で中秋の名月を楽しむ、日本文化の風情だよね。何百年も前からある風習なので日本の文化に染み込んでいるよね。昔の人は、楽しみが少なかったから、一年の季節の移り変わりの中でも、チョットした機微を捉えて楽しんでいたんだよね。山の神の住む青森県の下北地方でも、ここ数日の間にあっという間にススキが穂を出したんだよね。先週、七福神の森で作業していた時は気が付かなかったから、先週はススキの新穂は出ていなかったんだよ。今週七福神の森へ行ったら、あちこちにススキの新穂が出ていたんだよね。ススキって、秋の七草の一つで「尾花」というらしいんだけど、秋を代表する草だよね。でも山の神は、ススキの新穂を見ると夏が終わったんだなとほっとするんだよね。まだまだ暑い中でススキの新穂が出るので秋の草という実感は無いし、穂が満開に開いている様子は秋を感じるけど、出たばかりの新穂は細くピンと立っているので、ススキらしい感じはあまりないよね。でも夏の短い下北地方では、ススキの新穂が出始めると駆け足で秋風が吹き始めるんだよね。秋風が吹くと良い季節になるけど、やがて冬も来るということなので、ちょっと心が引き締まる感じもするんだよね。そう言えば、七福神の森で、夏の間に大きな葉っぱを広げていたフキも枯れているものが目につくようになったし、確実に秋は近づいている気がするよ。ススキの新穂はそういう意味で、山の神につかの間の清涼感を与えてくれる草なんだよね。

2020年08月27日

山の神の独り言

夏も盛りで、毎日暑い日が続くよね。山の神が住んでいる、青森県の下北地区は、8月が終わると涼しい風が吹く日が多くなり、暑さに弱い山の神としては助かるんだよね。山の神が管理している「七福神の森」では、8月の盛夏になるとオニヤンマが大発生するんだよね。オニヤンマって、自然破壊が進む市街地ではほとんど見られなくなっているけど、七福神の森ではそれこそ「オニヤンマの乱舞」が見られるんだよね。七福神の森は、林内に水芭蕉が咲く沼地があり幾本もの小川が流れているので、オニヤンマの生息には適していると思うんだよね。ちなみにオニヤンマと共に良く見られるのは、ギンヤンマで、普通のトンボはあまり見られないという、いわゆる「ヤンマ天国」状態なんだよね。オニヤンマってトンボの分類の中では、不均翅亜目のオニヤンマ科に属していて、ヤンマ科のギンヤンマとは属する科が違うんだよね。オニヤンマに外見が良く似ているトンボに、コオニヤンマというやつが知られているらしいけど、コオニヤンマはサナエトンボ科で目の位置が微妙に違うので、判別がつくらしいけど、飛んでいるトンボでは見分けはつかないよね。山の神は森林作業で忙しいから、オニヤンマとかギンヤンマには目もくれないけど、トンボを好きな人にとっては、七福神の森は天国だと思うよ。山の神も子供の頃は、めったにいないオニヤンマとかギンヤンマを田んぼの畔で見つけて、捕まえるのに半日近くかかって追いまわし、やっと一匹捕まえたときは、「やった!」と思ったものだよ。いま七福神の森でオニヤンマやギンヤンマが乱舞しているのをみると、緑豊かな田んぼの畔とはいえ、田んぼでは農薬が使われ、自然環境が破壊されていたからオニヤンマやギンヤンマが少なかったんだなとつくづく思うわけよ。やっぱり自然環境って人間の手で守らなければいけないものだよね。

2020年08月24日

恐山いた子の独り言

新型コロナウイルスの流行で、いた子が前から不思議に思っていたことがあるんだよね。それは、ダイアモンド・プリンセスでの新型コロナウイルスの感染拡大の時なんだけど、夫婦二人が同室で、旦那さんが感染しても奥さんが感染しないで、病院の窓越しに奥さんが旦那さんの容態を心配しているとか、旦那さんが入院していても、奥さんが家で元気でいるケースが多くニュースに出ていたことなんだよね。その時に感じたことが、女性は新型コロナウイルスに感染しにくいのかな?と漠然と思ったんだよね。そしたら、最近、感染が拡大して、感染者の統計がまとまり始めて、やはりどこの国でも、男性が女性より感染率が高いというデータが出始めたんだよね。イタリアの研究グループは、前立腺癌で「アンドロジェン遮断療法」(前立腺がんの原因となる男性ホルモンの生成を抑える療法)を行っている患者は、行っていない患者に比較して、新型コロナウイルスに対する感染率と重症化率が明らかに低いという結果を発表しているんだよね。これは、男性ホルモンの合成酵素が、ウイルスがヒトの細胞表面に結合した後に、細胞膜に侵入するのに働いているからだという理由らしいのさ。だから、前立腺癌でアンドロジェン遮断療法をやっている患者さんは、ウイルスの細胞への侵入も一定の割合で遮断されているから感染率が低いという理由らしいよ。同じ新型コロナウイルスでも、女性が感染しにくいというのは、やはり子孫を残す重要な役割を担っている女性が生き残るために、女性の遺伝子に組み込まれた特性なのかもしれないよね。女性のいた子だから、ちょっと誇らしく言うけど、世の中の女性達は、女性に秘められたパワーの奥深さに益々自信を持って良いのかもね。

2020年08月20日

山の神の独り言

最近、注文した覚えのない謎の種が郵送されてくるという事件多発しているよね。日本でも、アメリカとかイギリスでも発見されて、世界的広がりを見せているよね。送り元は、中国だという形跡があるらしいんだけど、未だ明らかにはなっていないよね。アメリカでは、届いた種を庭に植えたら、得体のしれない植物が短期間で巨大に育ち、巨大な実まで付けたというニュースまで出ているよね。アメリカの当局は、品種が特定できなく、危険植物の可能性があるとして、即刻撤去処分したらしいけど、得体のしれない種が巨大に成長して実まで付けるのは、ちょっとした恐怖だよね。誰がそんなことをしているのかは明らかではないけれど、山の神は多少恐怖を感じているんだよね。最悪のストーリーとしては、遺伝子組み換えで作られた植物で、繁殖すると他の地元植物を駆逐してしまうというストーリーだよね。あまり大げさには考えたくはないけど、誰かが意図して、自然生態系をかく乱するための策略だったりしたら大事になるよね。それでなくても最近は、外来植物とか外来動物が繁殖して、従来の生態系に影響を与えているという例が多く報告されているからね。自然の摂理として、環境に適した動植物が、適所に繁栄して独自の生態系を作り出すので、それが自然なんだよね。それぞれの地域で、人類と自然はその中で調和して歴史を作り上げてきたんだから、外来種により自然の生態系が乱されるのは大きな問題だよね。考え過ぎだと思うけど、もしも誰かが意図して、世界の自然系をかく乱するために遺伝子組み換えの種子をばらまくとすれば、いわゆる「バイオテロ」となって世界の自然系は破壊されて、人類にも大きな影響をもたらすよね。今回の種の問題がそんなことにならないように祈るばかりだけど、自然系の生態というのはそれだけ人類と深くかかわって、生活環境を守ってくれていることを実感として感じるんだよね。山の神も森林の自然の中で仕事していると、人間って自然に守られ、自然と協調して生きていることを強く感じるんだよね。

2020年08月17日

恐山いた男の独り言

欧州中央銀行の初の女性総裁のクリスティーヌ・ラガルドさんって知っているよね。テレビのニュースでEU関係の話題が出て来ると、頻繁に画面に登場する白髪の女性だよね。そのラガルドさんが、世界各国の新型コロナウイルスの対応に関して、女性の指導者が率いる国での対応が優れていると、個人として称賛しているというんだよね。ラガルドさんが言うには、ドイツのメルケル首相をはじめとして、台湾、ベルギー、ニュージーランド等の女性指導者は、科学的根拠に基づいた「非常に率直で透明性の高い説明」をすることで、国民が守るべき行動規範を国民に理解させ、国民の協力を得ることで、新型コロナウイルスの封じ込めに成功していると言っているんだよね。確かにこれらの国では、新型コロナのパンデミックの封じ込めに成功しているよね。いた男が思うには、女性指導者の人は、変な利害とか裏に秘めた思惑というものが少ない気がするんだよね。だから男性指導者よりも率直で透明性が高い行動が出来るんだと思うんだよね。政治家になる人って、男女に関わらず、最初は理想に燃えて政治家になるんだと思うけど、政治力学の中で揉まれている中で、政治的配慮とか、尊宅とか、自己顕示欲など諸々の政治の透明性を妨げるものに染まってしまうんだと思うよ。女性は男性と違って、その辺の欲望が少ない人が多いので、トップに立っても透明性を維持できるんだと思うんだよね。女性で指導力のある人って少ない気がするけど、いた男が思うには、女性は透明性が高いという観点から、政治家とか指導者にむいていると思うんだよね。女性指導者なら、完敗と分かっている戦争を始めるような愚かな決断はしないと思うよ。明治憲法公布以来、女性首相は未だ出ていないけど、そろそろ日本でも女性首相出ても良いよね。

2020年08月13日

恐山いた子の独り言

新型コロナウイルスの猛威荒れ狂っている感じだよね。明らかに前回の流行を上回る人数が感染して、誰が見ても第二波の到来だよね。全国的な緊急事態宣言が解除されてから、じわじわと増加傾向にある様子だよね。それに輪をかけたのがGoToキャンペーンだったと思われるふしがあるよね。全国の県知事とか、市町村長からもGoToキャンペーンに対する是正の声が上がっているよね。いた子の住んでいる「むつ市」の市長なんかはGotoキャンペーンで感染者が増えたら、人災だと大胆な発言をして全国から注目を集めたんだよね。たしかに人災かもしれない現状が進行しつつあって、いた子も心配しているんだよ。そんな状況でありながら、政府はGoToキャンペーンを止めないのはどうしてだろうと素朴な疑問を持っているのは、いた子だけだろうか?確かに経済も大切だけど、根本的には国民の生命と安全を守ることが国の第一の使命だと思うんだよね。国民の生命と安全が確保されてからの経済だと思うんだけど、国全体の話になれば、理論だけでは片付かない面もあるのかね?最近読んだ本で、「昭和16年の敗戦」という本があって、昭和16年12月の太平洋戦争開戦の前に、各官庁・軍部・民間企業の精鋭たちの模擬内閣が作られ具体的データを基にした対米戦争のシュミレーションが行われたというんだよね。その結果では、戦争は日本の完敗で終わるという結果だったんだよ。その結果は、当時の本当の内閣の全メンバーの前で発表されて、全閣僚が完敗のデータを見せつけられたというんだけど、日本は戦争を始めてしまうんだよね。悪い結果になるのが分かっていながら一旦決めたことを止められない、悪い選択をしてしまうという意味では、GoToキャンペーンを止められない今の状態に似ている気がするんだよね。歴史は繰り返すというけど、過去の歴史から学んで、現状の事態を真摯に受け止めることも必要だよね。

2020年08月11日

山の神の独り言

全国的に梅雨明け宣言が出て、いよいよ夏本番だよね。全国各地で35℃を超える気温を観測しているよね。北国育ちの山の神は夏の暑さは苦手で、35℃を超える暑さで1週間も生活したら、汗が出過ぎて干からびてミイラになってしまうんではないかと心配しちゃうよね。山の神が管理している「七福神の森」も夏真っ盛りで、雑草が生え放題なんだよね。七福神の森では昨年、青森ヒバの苗木を7ヘクタールの林地に1万9千本植林したので、山の神は昨年の夏の暑い中で一生懸命下草刈りをしたんだよね。一人で(時々応援あり)、しかも休日だけを使っての作業だったからトータルして3ヘクタール程度しか下草刈りは出来なかったんだけど、真夏の炎天下での下草刈りは重労働だよ。それこそ汗が出過ぎてミイラになるんではないかと心配したよ。雑草って人間にとって邪魔者でしかなくて、庭とか土地を持っている人にとっては、除草作業の重労働で苦しめられる代物だけど、植えたばかりの幼苗にとっては意外とそうでない気がするんだよね。一般的には、木の苗なら下草を刈って、太陽に当てた方が成長が早いと思われるけど、昨年下草刈りをした部分と、しなかった部分の青森ヒバの成長を比較すると、そんなに大きな差は無いような感じなんだよね。経験豊富な山林家に言わせると、幼苗は一定期間、雑草に守られて育てる方が良いという人も居るんだよね。確かに、七福神の森の雑草の中の青森ヒバたちを観察しても、照度を測定すると光はそれなりに幼苗に届いている様子だし、地表の温度も湿度も下草刈りをした部分よりしなかった部分の方が低いんだよね。森の幼苗にとっては、雑草が作る日影が「ゆりかご」になっているのかもね。とかく人間には邪魔者にされがちな雑草だけど、自然の中でそれなりの役割を果たしているんだと、七福神の森中で作業していて感じるんだよね。

2020年08月06日

恐山いた男の独り言

コロナ対策で、イギリスの医療従事者などへの寄付金を募ったトム・ムーア退役大尉に、ナイトの爵位が与えられたニュース出ていたよね。ムーアさんは、4月初めの99歳で募金のキャンペーンを始めて4月30日の100歳誕生日までに、自宅の庭を歩行補助機で100往復することで、1000ポンドの募金を目標にキャンペーンを始めたというんだよね。ネットで紹介されたその姿が注目され1000ポンドどころか、3200万ポンド(43億円)の募金が集まったというんだよね。ムーアさんはイギリス中で、「キャプテン(大尉)・トム」というニックネームで親しまれるようになったらしいのさ。ネットの写真には、ムーアさんが庭を歩いている脇に、イギリス軍の兵士が護衛に立っている姿があり、伝統と規律を重んじるイギリス軍らしい光景だと、いた男は感心したんだよね。イギリス人って、バトルオブブリティンの例にあるように、粘り強く戦う国民性らしく、世界最強の民族とも言われている伝統があって、軍人も軍隊も筋金入りの魂を持っているらしいんだよね。100歳になっても社会のためにチャレンジする気概をもった軍隊のOBに対して、現役の若い兵士が護衛にあたるという伝統に根ざした粋な計らいが、イギリス人の強さを物語っていると、いた男は思うんだよね。叙勲は、ジョンソン首相からの提言で実現したらしいけど、ジョンソン首相もコロナに感染して医療現場の献身的な功績を身に染みて理解していたから、キャプテン・トムの行為の価値を理解したんだと思うよ。100歳でも社会の役に立とうとするイギリス人の気概と、それを理解してナイトの爵位を与えるイギリス社会の懐の深さに、いた男は感心したんだよね。いた子といつも話しているんだけど、いた男も100歳まで現役で頑張る気概を持って仕事するつもりだよ。

2020年08月03日

恐山いた子の独り言

岩手県で新型コロナウイルス感染者出たよね。最後まで全国都道府県の中で感染者ゼロだった、岩手県の牙城も新型コロナウイルスにやられたというのが実感だよね。いた子としては、岩手県には最後まで頑張って欲しかったんだけど、残念だよね。それにしても、Go Toキャンペーンが始まってから、明らかに感染者の数が全国的に増えているよね。感染者は、全国で3万人を超えているし、感染推移のグラフを見ても、第1波の時より明らかに感染者は多くなっているので、第2波が起こっている様子だよね。特に目立つのは、第1波の時はさほど多くなかった、大阪、愛知、埼玉、神奈川などでの増加傾向が目立ち、それらの地区での発生者が全体の数値を押し上げている感じだよね。やはりウイルスは人から人へと感染するのだから、人々が動けば感染の確率が上がるのは当然だよね。非常事態宣言が解除されてしばらくは沈静化している様に見えていたけど、Go Toキャンペーンが始まってからジワジワと増えたから、どこかの有名人が言っている様に、Go ToキャンペーンがGo Toコロナになってしまっている様相だよね。それにしても、なんで新型コロナに対する警戒が必要なこの時期に、非常事態宣言が解除されたからといって、人が密集する飲み屋街に飲みに行かなくてはならないのかと不思議に思うのは、いた子だけだろうか?宣言が出ているか否かに関わらず、「ウイルスに感染しない、ウイルスを感染させない」がコロナウイルス時代における基本だよね。「自分の身は自分で守る、他人には迷惑をかけない」が社会生活の基本なんだから、もう一度基本に立ち返って、この標語をコロナウイルス時代の生活の基本にしたいよね。

2020年07月30日

山の神の独り言

最近、国際自然保護連合(IUCN)が世界の絶滅危惧種をまとめたいわゆる「レッドリスト」の最新版が更新されたよね。その中で、マツタケが絶滅危惧種の3番目のランクにリストされたと言うんだよね。ちなみにニホンウナギは2番目のランクらしいんだけど、マツタケがレッドリストに取り上げられるって驚きだよね。マツタケって、ほとんどのキノコが人工栽培されている中で、未だに人工栽培が出来ないキノコらしいんだよね。だから、稚魚の人工孵化が出来ないニホンウナギと同じで、資源を自然に頼るしかないんだよね。そうなると自ずと生産量に限界があるので、日本人が好んでパクパク食べる→国内で資源が不足する→商社が海外へ出かけて輸入する→高値で売れると分かると海外での乱獲につながる→自然界の資源が枯渇する→レッドリストに載る、という悪循環になるんだよね。ニホンウナギも太平洋クロマグロもそうだけど、日本人の食習慣がレッドリスト入りの動植物を増やしている気がするんだよね。最近は、近大クロマグロのように、これまで人工繁殖が不可能であったものが、可能になっている事例もあるので、科学の発展は、マツタケの人工栽培を可能にすると信じたいけど、それにしても人間の食欲って、自然環境に大きな影響を及ぼしているんだね。ちなみに山の神も七福神の森で、キノコ栽培やっているよ。

2020年07月27日

恐山いた男の独り言

7月2日に東京近辺で目撃された火球の残骸が、千葉県の習志野市のマンションの庭で見つかって、「習志野隕石」と命名されたニュース出ていたよね。マンションの庭に転がっていた63グラムと70グラムの石が隕石と判明したのは、石の表面が焼け焦げていたのと、石の放射線を測定して、地球上の石には検出されない放射線が検出されたからだと言うんだよね。2つの隕石は、合わせると破断面が合うらしく、一つの隕石が割れたということらしいよ。それにしても、63+70グラムの隕石が建物とか人に当たらなくて良かったよね。何しろ、大気との摩擦で燃えるくらいの超スピードで飛んでくる石だから、建物とか人に当たったら、甚大な被害が出るよね。一般向けの科学雑誌なんかで、何十メートルとかの直径を持つクレータの痕とかの写真見るけど、そんな隕石が激突したらどんな大災害になるかと想像するけど、隕石が落ちて来ること自体が想像できないよね。それがマンションの庭先に落ちてきたとなると、誰でも驚くよね。宇宙からの飛来物なんかどこの世界の出来事かと思っていたけど、日本国内に飛来物が落下したとなると現実味を帯びて来るよね。それにしても、宇宙からの飛来物ってロマンあると思わないか?ひょっとしたら、何光年も彼方からやってきた隕石かもしれないよね。地球と宇宙ってかけ離れた存在だと思っていたけど、世界中で隕石は見つかっていることを考えると、隕石なんかの飛来物で繋がっていることに気づかされるよね。

2020年07月22日

恐山いた子の独り言

ヘチマとかユウガオって学校の理科の実験栽培でよく取り上げられる植物だよね。いた子も小学校のころ校庭の学級菜園で育てたことがあるよ。ユウガオは食用にも夏の野菜として食べられるよね。最もポピュラーなのは、乾燥してカンピョウにして保存食として食べる方法で、カンピョウ巻きなどで馴染み深いよね。いた子も最近知ったんだけど、ユウガオの苦みで食中毒を起こすことが結構あるらしいんだよね。県単位の集計だと、毎年7-8人くらいは中毒患者が出ているというんだよ。ユウガオの苦味に毒性があるらしく、嘔吐や下痢を起こすというんだよね。自家栽培のユウガオの苦味を我慢して食べたりして中毒になる人が多いらしいよ。ユウガオとかヘチマの苦味成分は、ククルビタシンと言って、化学的にはトリテルペンと言うステロイド骨格を持つ天然由来の化合物らしいよ。同じウリ科の植物で、ヒョウタンとかズッキーニにも含まれるけど、ゴーヤの苦味は、モモルジシンと言ってこちらには毒性はないらしいんだよね。ゴーヤの苦味は多くの人に馴染みあって、いた子もゴーヤチャンプルーなんか好きで、自宅のプランターで育てたゴーヤなんかは多少形が悪くても苦くても食べるよ。幸い、ユウガオは育てたことがないから、多少苦くても食べたりして中毒にはなっていないだけで、自分で育てたユウガオだったら、多少苦くても食べたくなるのが人情というものだよね。でも中毒は怖いから、注意が必要だよね。

2020年07月20日

山の神の独り言

梅雨のうっとうしい天気続いているよね。雨を好きな人はあまりいないと思うけど、雨って自然にとっては欠かせないものだよね。「穀雨」という言葉もあるように、春先の雨は百穀を育てるというんだよね。事実、農作物は一雨ごとに成長するし、庭の雑草も一雨ごとに成長して、庭持ちの人達を草取りの重労働に駆り立てるんだよね。七福神の森でも、一雨ごとに雑草とか灌木が成長して、山の神を悩ませているんだけど、反面、ヒバの苗木とかも成長するから七福神の森にとっては、雨はありがたい恵みなんだよね。最近、山の神を喜ばせているのは、ヒバの苗木が欠けた場所の穴埋めに、今年の春に植えた唐檜(トウヒ)の新芽が伸び出していることだよ。唐檜という木は、クリスマスツリーで有名なモミの木に似ているんだけど、モミ属ではなく、松科トウヒ属の木なんだよね。ヨーロッパのクリスマスに使われているクリスマスツリーは、モミの木よりも、ドイツトウヒが多いということらしいよ。七福神の森では、今、唐檜の新芽が噴出していてモコモコとして可愛いんだよね。唐檜の芽って、丸いつぼみから、新芽がもりもりと出てきて、モコモコとした新芽になるんだよ。それがとても可愛くて、山の神の心をキュンとキャッチしているんだよね。七福神の森の写真にもアップしておくので、是非見て下さいね。

2020年07月16日

恐山いた男の独り言

九州地方の豪雨災害、被害が広がっているよね。最近、豪雨災害の時によく耳にするのが、線状降水帯という言葉だよね。線状降水帯ってよく聞いている割には、詳しく言える人ってそんなに多くないよね。線状降水帯って、海水温が高くなっている地域で、海水から大気中に水蒸気が供給され、供給された水蒸気が高山とか寒冷前線の空気で冷却されて次々と積乱雲になり、ジェット気流のような風に流されて帯状に降水帯が形成されるという理論らしいよね。特に今年は、インド洋の水温が高いために、インド洋から水蒸気が供給され、東シナ海辺りで発生した上昇気流で、太平洋高気圧が西に張り出して九州西部の海水温が高くなっているらしいんだよね。確かに、九州西部の海上で水蒸気が発生して、偏西風のジェット気流に乗れば、水蒸気の塊が九州へ流れ込むという理論なのかもね。確かに東シナ海から對馬海峡に暖流の日本海海流が流れているから九州西部って海水温は高いんだよね。それにしても、海水温が1~2℃高いだけでそんな劇的変化が起こるものなんだね。インド洋の海水温なんか、たった0.8℃高いだけらしいよ。それが地球の天候に大きな影響を与えるということ自体が驚きだよね。世界の気象科学者が、口を酸っぱくして、地球温暖化で平均気温が1℃上昇したから大変だと言っている意味が分かった気がするよ。

2020年07月14日

山の神の独り言

最近のネットのニュースで見たんだけど、アメリカで軽トラが流行しているという話なんだよね。軽トラって、都会ではあまり馴染み無いかもしれないけど、田舎ではモーストポピュラーアイテムで、田舎生活では欠かせない車なんだよね。田舎では、軽トラを所有している人は、どこへ出かけるにも軽トラで出かけるし、農業・漁業の仕事でも活用されているんだよね。山の神が自分の車で高速道路を走っていると、時々軽トラに追い抜かれることがあるくらいスピードも出るし、荷物は積めるし、燃費は良いしでまさにオールマイティーの車なんだよね。アメリカでは、主に近距離で作業する時に荷物を積んで使っているということだけど、山の神の住んでいる青森県にある米空軍三沢基地でも軽トラは活躍しているのを見かけるんだよね。やはり便利なものは誰が使っても便利なんだと思うよ。最近、山の神も軽トラ欲しいと思っているんだよね。山の神が乗っている車は、4輪駆動のオフロード用で、山の中に分け入るにはうってつけなんだけど、車で藪道を走ると周囲の灌木と擦れて、車体に薄い傷がつくんだよね。外観をあまり気にしない山の神なんだけど、休日はほぼ山に出かけるので傷が沢山になって、車体の光沢が無くなってさすがに気にしているんだよね。その点軽トラは、4輪駆動でどんな藪道でも入れるし、多少傷がついても気にしないし、荷物は積めるし、やはり万能だよね。アメリカで軽トラが流行するのも実用性と利便性に優れるからだよね。山の神の車が傷つくのは、車がかわいそうだから、山の神も軽トラをゲットしてアメリカ並みに流行に乗ろうかな。

2020年07月09日

山の神の独り言

ネットのニュースで見たけど、北極圏で最高気温が38.7度の猛暑になったというんだよね。北緯40度近辺にある日本でも、38.7度はかなりの高温だと思うけど、氷の国のイメージがある北極圏で38.7度はかなり高い気温だよね。夏至の時期って、北極圏では白夜だから、1日中太陽が沈まないわけで日照時間が長く、それだけ太陽のエネルギーで地表が加熱されるから、例年も気温はある程度上昇するらしいんだよね。でも氷が張っていると太陽光が反射されて蓄熱がある程度抑えられて、気温の上昇に抑制的な効果が出て、気温は上がりにくいというこというのがこれまでのパターンだったらしいのさ。でも最近の地球温暖化の影響で、北極圏の氷が解けて地面が露出しているので、太陽のエネルギーをもろに吸収して地表の温度も上昇するというんだよね。なにしろ、白夜で24時間太陽が輝いているのだから、夜になって地表が冷却されるということが無いよね。そんな状況の中に、暖気団が居座ってしまっているので、気温が上昇してしまっているという理論らしいのさ。地球温暖化と言っても、山の神なんかにはピンとこないから、百年前に比べて平均気温が1℃上昇したと言われても、たった1℃がそんなに影響するのかな?と思ってしまうけど、1℃が百年かけて氷に蓄積すると、膨大な熱エネルギーになって、氷を溶かしてしまうんだよね。山の神も、長年生きているので、小さいころに比べたら冬に降る雪の量が減った気がするものね。自分自身の身近にも地球温暖化が迫っているということかもしれないね。

2020年07月06日

恐山いた子の独り言

香港国家安全維持法成立したよね。1国2制度スタイルで欧米並みに民主的な制度で成り立ってきた香港に、中国本土の制度が導入され、事実上1国2制度性が廃止されるということだよね。民主主義という制度は、国民への国家の介入が強すぎると成立しなくなるので、事実上香港のこれまで通りの民主主義は無くなったと考える見方が大勢だよね。アメリカは人権問題だとして強く介入する姿勢を示しているし、世界的批判も高まっているよね。それにしても、いた子が不思議に思っているのは、1国2制度性という条約は、イギリスと中国の間で結ばれた条約なのに、イギリスがあまり物言わないということだよ。条約で1国2制度性を期限付きで約束したんだから、条約を破られているイギリスはもっと強く反発して、国際的な世論をリードしても良いのではないかと思うんだよね。いた子の理解が不足している点もあるかもしれないけど、100年間統治して、香港に自国の民主主義の制度を根付かせて、香港市民を教育してきたイギリスの責任というものもある気がするんだよね。今回の法律の制定で、金融市場としての香港のランキングも3位から6位に後退してしまった様子だし、法律の制定で香港の価値が下がっているんだよね。中国サイドでは、アメリカなどの批判に対して、内政干渉だと言っているようだけど、素人考えとしては、イギリスとの約束も守るべきなのではないかと思うんだよね。

2020年07月02日

恐山いた男の独り言

最近ニュースで見たんだけど、海上自衛隊の潜水艦乗組員の練習生として女性の3等海尉が潜水艦練習艦隊に配属になったというんだよね。自衛艦に興味の無い人には、「何のこと?」と思うかもしれないけど、これは自衛艦の世界では画期的なことなんだよね。海上自衛隊でも諸外国の海軍でも、女性の職場進出は目覚ましく、護衛艦とかの戦闘艦の女性艦長もいるくらい、この分野での女性の進出は目覚ましいものがあるんだよね。アメリカなどでは、女性の潜水艦乗組員もいるらしいけど、日本の自衛隊では初めてということなんだよね。従来、潜水艦のような、密閉空間には女性は向かないという見方が根強く、男性ばかりの長時間の密閉社会に女性が入ることは想定外だったんだよね。潜水艦は、隠密性という特性から、長時間水中で活動するので、男性でもかなり過酷な世界だと言われているんだよね。そこに女性が志願してくるということが驚きだよね。今回の方は、3等海尉で新人だから、防衛大学の卒業生だと思われるけど、厳しい教育を経て、さらに厳しい潜水艦の現状も知っての志願だろうから根性あるよね。女性の優秀な人って多いから、いた男としては、未知の職場へどんどん進出して欲しいと思っているんだよね。何とか職場環境の厳しい潜水艦の世界でも活躍して、潜水艦初の女性艦長になって欲しいよね。「がんばって!」

2020年06月29日

恐山いた子の独り言

以前にもアジア人と欧米人のマスクの着用に関する習慣の違いに関して、いた男がブログでつぶやいていたけど、最近の欧米人のマスク装着率高くなったよね。一つには、ドイツとかアメリカでは、公共の場でのマスクの着用が義務づけられているという点も大きく関与しているとは思うけど、さすがに欧米人も新型コロナウイルスの猛威に習慣を変えたのかなと、いた子は考えたいよね。マスクに関して、最近ヨーロッパでは、マスクのファッション化が流行しているというんだよね。日本でも、手作りマスクで個性的なマスクをしている人が居るし、プロ野球選手なんかは、チームのマークの入ったマスクをしているよね。あれ見ているとちょっと「いいね!」と思っちゃうよね。ヨーロッパでは、新型コロナウイルスで来客が減ったファッションのお店が、マスクを手作りして、服とコーディネートして販売したりしているんだよね。それが結構売れていているらしく、テレビの映像を見ていると、普通のマスクをしている人のほうが少ないくらいだものね。ファッショナブルなマスクをして街を歩いている人の姿を見ると、マスクとのトータルコーディネートでこれがまた決まっているんだよね。やっぱりヨーロッパ人ってお洒落が上手いよなと、いた子は感心しているんだよ。新型コロナウイルスの感染拡大の予防にもなるし、まさに一挙両得だよね、感染のリスクが何も無いときは別としても、冬季のインフルエンザシーズンでも、マスク着用がお洒落な習慣として欧米に根付くと良いよね。

2020年06月25日

山の神の独り言

新型コロナウイルスに関するニュースで、奈良公園の鹿のフンの話題出ていたよね。新型コロナウイルスの影響で観光客が激減して、鹿に鹿せんべいを与える人が居ないために、鹿のフンが従来の黒豆様のぽろぽろした状態に戻ったというんだよね。鹿せんべいの製造材料は基本小麦粉だから、カロリーは高いけど、繊維質が足りないんだよね。だから、鹿せんべいを頻繁に食べていると、フンが下痢状になるという話だよね。七福神の森にも、ニホンカモシカが住んでいるので、ニホンカモシカのフンはあちこちに残されているけど、どんぶり3杯分は優に超えるくらいの大量の黒豆状のフンが森の中に残っているんだよね。ニホンカモシカは鹿せんべいは食べていないので下痢状のフンが見つかることはまずないし、野兎のフンも鹿よりちょっとサイズは小さいけど黒豆状のフンを残していて、こちらも野生である限り下痢状のフンは見ることが無いよね。山の神も仕事の合間に、バナナなんか山中で食べたりするけど、ニホンカモシカにバナナの皮を食べさせたら喜ぶだろうなと思いつつも、森に動物の食べ物になるような物は残さないという人間と自然の関係の掟を守って、バナナの皮も回収しているんだよね。奈良公園の鹿は観光用だから仕方ないとしても、自然を相手に仕事をしている時は、人間と自然の距離感を保つということが、動物たちの自然な営みにも大切なことだよね。

2020年06月22日

恐山いた男の独り言

アベノマスク全国に行き渡って、何かと話題になったよね。マスクの話題に関しては、いた男達のブログでも話題になったけど、相変わらず欧州ではマスクをしない人が多いし、アメリカでは公衆の場ではマスク着用が義務付けられた州が多かったから、アメリカ人はマスクをしている人が多くなったよね。マスクのウイルスに対する効果に関しては、いろいろな説が出ていて、議論になったけど、最近、香港大学とハーバード大学の共同研究で、マスクが飛沫防止によって、ウイルスの感染拡大を防ぐ効果があるという論文が出たよね。論文によると、種々の種類のウイルス感染患者を、マスクをした群とマスクをしない群に分けて、呼気中のウイルスを検査した結果、マスクをした方がウイルスの拡散が少なかったというんだよね。その結果を裏付ける事実として、ニューヨークでは、マスクの着用を義務化してから、新型コロナウイルスの感染拡大のスピードが鈍化したという事実もあるらしいよ。たしかに、ウイルスは不織布とか布の網目より小さいので、ウイルス単独の侵入を防ぐのはできないかもしれないけど、飛沫となると粒子が大きくなるから、マスクにトラップされるという理論だよね。やはり、マスクをする習慣のあるアジア人の社会と、マスクをする習慣の無い欧米人の社会では、マスク効果によって、新型コロナウイルスの拡散力が違うわけだから、パンデミックの拡散力がアジアと欧米で違ってくるんだろうね。これを教訓に、欧米人もウイルスの流行期にはマスクをするような習慣をつけることがより科学的だよね。

2020年06月18日

恐山いた子の独り言

ラグビーワールドカップの日本代表で活躍した、福岡堅樹選手、オリンピックの7人制ラグビーの参加を断念して、医学部進学を決めたよね。外国ではオリンピックで金メダルを取ってから、医学部へ進学するというケースはこれまでも知られているけど、日本では珍しいよね。これまで日本では、運動部の部活と両立して医学部へ進学しただけでも、「文武両道」と称賛されていたけど、福岡選手の場合、ラグビー日本代表で、しかもワールドカップでトライを挙げている、超一流選手だから、野球で言えば、甲子園レベルではなく、プロ野球へ入って活躍してから医学部へ進学したみたいなものだよね。いた子は、「文武両道」の人を見ると、才能のある人はどこまでも才能があるんだな!と感心するんだよね。昔、いた子の知っている人で、東京芸大のバイオリン科を志望して合格ラインにいた人が、音楽では飯は食えないのではないかと周囲の人に諭されて、医学部へ入ったという人も居たから、あの人も文武両道だと、いた子は思っていたんだよね。日本では、スポーツをやると勉強が出来なくなるから、レベルの高い大学を目指す人は、スポーツをやらない傾向があり、全体的にそうゆう雰囲気が醸成されているよね。でも才能のある人なら、「文武両道」も可能だと、いた子は思うんだよね。才能のある人の、文も武も伸ばしてあげて、日本でも、オリンピックで金メダル取ったから、後は医学部で勉強するとか、金メダル取ってから弁護士になったとかいう人が多く出て来るような環境になるといいよね。

2020年06月16日

山の神の独り言

春先って、野鳥が活発に活動する時期だよね。七福神の森にも野鳥が沢山やってくるので、あちこちで野鳥の鳴き声が聞こえるんだよね。ちょっと前は鶯が下手な鳴き方で鳴いていたけど、最近はかなり上手になったようで、いかにも風流を感じるような滑らかな鳴き声になっているんだよね。鶯の鳴き声も、トレーニングの賜物だなと思う最近なんだよ。またカッコーは、こっちの木で「カッコー」を連発して、バサバサと飛んでいき、彼方の木で「カッコー」を連発しているので、縄張りを誇示しているのかもしれないよね。他人の巣を乗っ取るくらいの奴だから、自己主張の強い鳥だよね。また七福神の森の道を歩いていると、突然藪の中から山鳩のつがいが目の前に飛び出してきて横切っていくんだよね。むこうも驚いたのかもしれないが、こちらも驚かされるよ。先日なんか、七福神の森の脇の道を車で走っていたら、目の前に山鳩が飛び出してきて、慌ててブレーキを踏んだし。七福神の森の道で、オスの雉に出くわして、お互い目と目が合って、しばらくにらめっこした後で、雉は藪の中へ悠然と去っていったんだよね。それだけ七福神の森が、自然豊かだということだけど、野鳥の活動を邪魔しないように気を遣う今日この頃で、野鳥の活動を妨げないように、野鳥との距離の置き方が難しい時期なんだよね。自然との共存という意味で、山の神、最近は野鳥の活動を見守り、楽しみながらも、かなり野鳥に気を使っているよ。

2020年06月12日

恐山いた男の独り言

アメリカで、白人警官が黒人の首を押さえつけて、死亡させた事件に対する抗議デモ広がっているよね。一部で暴動まで起こって、トランプ大統領が、合衆国軍を出動させるとまで言っているらしいよね。それに対して、益々反発が強まって暴動が治まる気配が無いのには、いた男も心を痛めているんだよね。それにしても、いた男が驚くのは、抗議デモが暴徒化して店舗を破壊して略奪行為が横行していることだよ。人種差別問題に抗議してデモしているのに、何も関係の無い店舗を破壊して略奪行為を働くということ自体、常軌を逸しているよね。はっきり言って、人種差別反対デモに便乗した強盗だよね。なんでこんなことが起こるのかと、いた男は不思議に思って色々考えているんだよね。そもそも黒人差別とか人種差別ということが、自由と平等を世界中に声高に呼びかけていて、自由と平等のシンボル的国であるアメリカに存在するということが不思議だよね。日本はアメリカほど、自由と平等にこだわった部分は無いけれど、人種差別抗議のデモで略奪行為が起こることは100%無いものね。暴動に走る人達って、普段から社会的疎外感とか貧富の格差に対する不満を抱えているからだろうと思うんだよね。世界的な傾向を見ると、貧困国ほど、また貧富の差が大きい国ほど治安が悪く暴動が多いという印象があるもんね。アメリカも貧富の差は大きいと言われているけど、オバマ前大統領のように黒人系の人種から国のトップが出るくらいの国なんだから、人種に関係なくチャンスはあるんだよね。チャンスを掴むか、逃すかは各人の心がけ次第だよね。

2020年06月08日

山の神の独り言

春先って、花粉症の季節だよね。今年も、涙目とか、鼻水で苦しんだ人は多いと思うよ。山の神もご多分に漏れず、春先は花粉症で苦しんでいたんだよね。毎年、スギ花粉の頃は、症状は強くないんだけど、目が痒く、鼻つまり症状が出て、2か月くらい悩まされるのが恒例になっていたんだよね。ところが、去年とか今年は、花粉症の症状が全く出なくて調子が良いのさ。山林の整備の仕事で、日曜日にはほとんど杉山にいるから、花粉症が出てもおかしくはないんだよね。今年なんか、七福神の森の入り口にある杉の木の大木なんか、春先に葉っぱが花粉で黄色になって、木全体が黄色になったんだよね。その下で山林整備の仕事をしていたから、絶対花粉症になると思っていたら、全然症状が出なくて、どうなっているのかなと不思議に思っていたんだよね。そしたら最近、ビタミンDがアレルギー症状を起こす免疫細胞を抑制する作用があるという文献を見つけたのさ。調べたら、ビタミンDの免疫抑制作用って、アレルギーを専門にしている人達の間では、結構一般的に知られているらしいんだよね。そういえば、山の神も昨年くらいから山の仕事が本格的になり、日が照っても、雨が降っても屋外の山林で仕事をしているから、太陽にあたっていたんだよね。ご存知の通り、太陽にあたるとビタミンDが増えるから、おそらく山の神もビタミンDが増えたんだと思うのさ。森林の仕事をする前は、日中外に出て太陽の光を浴びるということがほとんど無かったもんね。最近、ビタミンDの論文を読んで、自分の症状と生活の状況を照らし合わせて、山仕事は緑に触れるということから、デジタルデトックスという面で精神衛生上のメリットがあるだけではなく、免疫的にも健康に良いという事実を、身をもって実感している山の神なんだよね。

2020年06月04日

恐山いた子の独り言

航空自衛隊のアクロバットチームのブルーインパルス、東京の空を飛んだよね。新型コロナウイルスと戦う医療現場の人達に敬意を込めての展示飛行だということで、大きな注目を集めたよね。天気も良かったので、街行く人達も、歩を止めて空を見上げていたよね。医療現場の人達も病院の屋上に出て、ブルーインパルスに手を振っていた映像は感動的だったよね。医療現場の人達も、全国民を代表して飛んでくれたブルーインパルスの激励に、勇気をもらったと思うよ。今回の展示飛行を決めたという、河野防衛大臣の粋な計らいに大臣の株も上がったと思うよ。当初、河野防衛大臣は、誰が展示飛行を決めたのかには言及しなかったということだけど、どうして東京の上空だけを飛ぶんだという心無いクレームに対して、名乗りを上げて、自分が決定した経緯に関して説明したということだよね。一般には、東京の空を飛ぶだけのことかと思うかもしれないけど、全国民が注目している中を、空域的にも込み合っている東京の空を飛ぶということは、相当入念な準備が必要だよね。ブルーインパルスの隊員の準備も大変だったと思うし、それを支える周囲のスタッフの苦労も想像できるよね。河野防衛大臣は、全国民を代表して、日本の首都である東京での展示飛行を決めたと言っているらしいけど、明快で理にかなっていると思うよ。ダイアモンドプリンセスの感染対応で、1名も感染者を出さなかった陸上自衛隊の件も高く評価されているけど、自衛隊、最近なかなかやってくれているよね。「あっぱれブルーインパルス!」だったよね。

2020年06月02日

恐山いた男の独り言

全国の「緊急事態宣言」全面的解除になったよね。未だ、少数だけど感染者が出ている状況での解除だったから、心配する意見もあったと思うけど、委縮した社会全体、経済状況を考えると妥当な判断だったかもね。いた男が心配しているのは、一般に言われている通りの、二次流行のことだよ。決定的治療手段の無い新型コロナウイルスだから、我々としては感染を防ぐしか打つ手は無いのだから、とにかく気を緩めずに自粛生活を送ることが大切だよね。現に、ここ2-3日、福岡県では新規感染者が増加しているというニュースもあるから、油断したら元の木阿弥だよね。今回の緊急宣言による人々の自粛生活で、いた男がつくづく考えたのは、人々が移動しなくなる、人々が遊興しなくなるということが社会全体の経済に及ぼす影響の大きさだよ。交通各社の利用率は、平常の95%減だし、観光地だって100%に近い減の所もある様子だよね。それだけから考えても、人々がお金を使うということが、経済を支えているということが分かるよね。ヨーロッパにおける産業革命が、同じような水準の工業技術を持つヨーロッパ各国の中で、なぜイギリスで最初に成功したかという問題で良く言われるのは、労働者の賃金が他のヨーロッパ諸国よりイギリスで高く、人々が消費したり貯蓄したり出来たからだという説があるんだよね。今回の緊急事態宣言の中で、まさしく人々がお金を使わなくなって経済が冷え込んでいる現象がその事実を物語っていると、いた男は考えているんだよね。国が豊かで経済が栄えるということは、その国の国民がお金を使えるだけの余裕があり、国民の消費で経済が回せるということだよね。いた男、新型コロナウイルスの緊急事態宣言の中で、経済の仕組みを学び、少し賢くなりました。

2020年05月29日

恐山いた子の独り言

新型コロナウイルスの騒動であまり注目されなかったけど、JAXAの国際宇宙ステーション補給機「こうのとり9号機」の打ち上げ、成功したよね。これまでの9回のミッションで、成功率100%だから、日本の衛星打ち上げ技術もほぼ確立された、といた子は思うわけよ。衛星打ち上げビジネスは、世界各国でしのぎを削る最先端の科学技術だからね、安定した打ち上げ技術って科学技術のレベルを維持するという意味でも、国家的にも必須になっているよね。「こうのとり」の計画では、JAXAの当初計画としては、ドッキングタイプの補給機を計画していたらしいんだけど、日本のドッキング技術の実績が無くて、NASAから反対されて、今みたいなロボットアームでキャッチするタイプの補給機になったんだよね。「こうのとり」は今回が最後の打ち上げで、次回からは新しい補給機のHTV-Xが次世代ロケットのH3で打ち上げられる予定らしいよ。HTV-Xは、国際宇宙ステーションだけではなく、月起動を周回するステーションへの補給も視野に入れて開発されているらしいのさ。いよいよ人類の月移住が視野に入ってきたという感じだよね。新型コロナウイルスのパンデミックで暗い話題が多い最近においては、数少ない夢のある話題だよね。日本の科学技術も月開発に寄与しないと、科学技術の面で国際的に後れを取ってしまうのだから、JAXAには是非頑張って欲しいよね。

2020年05月27日

恐山いた男の独り言

WHOの総会が異例のテレビ会議の形で開催されていたよね。WHOは、新型コロナウイルスのパンデミックで、今、世界で最も注目されている国際機関だよね。WHOの関連の話題で、台湾のWHO総会へのオブザーバー出席の話が話題になっているよね。以前は、台湾もWHOの会議にオブザーバー出席が許されていたらしいんだけど、現在の中国へ距離をおく政権になってから、オブザーバー出席が出来なくなったらしいんだよね。WHOって世界中の人達の健康を守るための国際機関だから、国際政治のパワーバランスに関係なく、総ての人に平等で健康な生活を提供するための国際機関だよね。それだから世界中の国々がお金を出し合って運営されているんだよね。でも今回の総会へのオブザーバー出席が見送られたことって、WHOは台湾の人達の健康は考えていないということなのかね?中国政府への配慮でそうなったとか、それに対してトランプ大統領が、やり方が中国寄り過ぎると怒り爆発させているとかで、WHOの本来の姿ではなく、政治の道具になってしまっているよね。WHOの議長を選ぶときに、一国一票単位の選挙になるので、どうしても票の取り合いと、それにより生じる政治的影響は出て来るとは思うけど、選挙で選ばれた人には、もっと崇高な理念とか、人類の健康に対する中立的な責任感というものが必要だよね。特に今のWHOは、新型コロナウイルスのパンデミック宣言が遅れたと世界中から批判されているのだから、新型コロナウイルスの流行を未然に食い止めて、世界から称賛されている台湾のやり方を、謙虚に教えてもらう態度が必要だと思うよ。

2020年05月22日

山の神の独り言

山の神は前回のブログで、タラの芽の話をつぶやいたけど、今回はワラビの話をつぶやくね。5月初旬から中旬にかけて、山は山菜の時期なんだよね。七福神の森がある下北地方は、山また山の大自然が広がる地域だから、この季節になると老若男女こぞって森に入って山菜取りをするんだよ。山の神は先日、七福神の森で、ワラビ摘みを楽しんだのさ。山の保全の仕事で山道を歩いていると、ひょろりと伸びたワラビの茎と小さな握りこぶしの様な新芽が目に着くんだよね。山の神は山菜が大好きだから、ついつい仕事を忘れてワラビ摘みに熱中してしまうわけよ。ワラビって結構群生している場合が多いので、群生地に出くわすと、少しの時間で沢山摘めてしまうんだよね。もちろん根こそぎ摘んでしまうのは山のルール違反だから、食べごろの奴だけ摘んで、残りは群生地が広がるように残しておくんだよね。知っての通り、ワラビはアクが強いので、摘んでから木灰か重曹でアク抜きをして食べるんだよね。七福神の森のインディアンテントには、冬の間、薪で暖を取ったストーブがあるから、木灰は沢山あるんだよね。ストーブから木灰を集めて、早速あく抜きをして、下ごしらえをしたので、後は食べるだけだよ。ワラビは、おひたしに良し、クルミ和えに良しで、山菜の王様だから、楽しみだよね。新型コロナウイルスのパンデミックで、世界中が暗いけど、春は確実に来ていることを、山の神は春の味覚で実感しているんだよね。

2020年05月20日

恐山いた子の独り言

「緊急事態宣言」全国39県で解除になったよね。全国的に感染者が減少傾向にあったり、発生していない県が多くあるから、そろそろ解除の潮時かなとも思う人多いかもね?世界的傾向を見ても、市民生活の規制が解除される傾向にあるし、規制が続くことで、経済的打撃が大きい人達も多いからね。あのビッグトヨタ自動車でも、業績の大幅落ち込みだと言っているのだから、その他に関しては「言わずもが」だよね。規制緩和が進むのは良いことだけど、いた男が心配しているのは、規制緩和による第二波の流行だよ。韓国でも起こったけど、規制緩和の後にナイトクラブに集まった千人近い人達が、クラスター感染を起こしたんだよね。息苦しい生活から解放されて羽を伸ばしたいという気持ちは分らんでもないが、感染者がゼロになったわけでもないし、無症状の感染者も多いのが今回の新型コロナウイルスの特徴だから、まだ人が集まるのは危険だよね。たとえ感染者ゼロの岩手県でも、しばらく感染者が出ていない地方の県でも、自粛継続は必要だよね。入院していて、検査で3回陰性になったので退院したら、自宅で発熱の症状が出て、検査したら陽性だったという人もいるらしいからね。今回の新型コロナウイルスは、サイレント(陰性)の期間が意外とあるような気がするので、症状が無いからと言っても油断できないよね。日本人の我慢強さでもう少し自粛した方が良いよね。

2020年05月18日

恐山いた男の独り言

新型コロナウイルスの緊急事態宣言を受けて、店舗営業とか公園の使用など自粛要請が続いているよね。いた男が心配しているのは、自粛要請に関して、「自粛警察」が問題になっていることだよ。県外ナンバーの車にいたずらしたり、張り紙したり、やっている人は正義感でやっているのかもしれないけど、やられた人にとっては不快感と恐怖感が湧くよね。確かに、自分ではしっかりと自粛しているのに、自粛していない人を発見すると、むらむらと正義感が湧き、腹が立つのは分かるけど、他人の店舗の玄関に張り紙を貼ったり、県外ナンバーの車のミラーを壊したりするのは違法だよね。その人が、せっかく正義感で自粛して、社会的に正しい行いをしていても、違法な行為に走っては自身の正義は雲散霧消してしまうものね。いた男も、自粛要請が出ている今時に、県境を越えてでもパチンコ店に並んでいる人のニュースを見ると、「なんで今、この状況にパチンコなんだろう?」とは思うけど、いた男には、その人達の事情は分からないから、安易に非難は出来ないよね。でも、今の世界的な状況を見ても、日本の現状を見ても、非常事態だということは確かなので、東日本大震災で見せた、日本人の団結力を示す時ではないかとも思うわけよ。日本人は、世界でも屈指の我慢強い民族として知られているのだから、今こそ自粛徹底で、日本人の底力を世界に示す時だよね。

2020年05月15日

山の神の独り言

新型コロナウイルスの騒ぎで、外出自粛をはじめとして、社会的に色々な規制があって、何かと窮屈な思いをしている人が多いよね。コロナ騒ぎで、社会全般が沈滞ムードで、晴れやかなはずの春の季節も気づかずに過ぎてしまった感じだよね。今年の桜はどうだったかなと言われても思い浮かばない人は多いと思うよ。それでも春は来ていると実感しているのは山の神なのさ。山の神が管理する、「七福神の森」には、日当たりの良い場所に「タラの木」の芽生えが盛んで、桜と共に春を告げる芽生えだと山の神は思っているんだよね。一般的に知られている様に、タラの芽は、芽生え初めに摘み取り、天ぷらにするとおいしいよね。山の神も先日数本の芽を摘み取り、早速天ぷらにして食べたけど、春を告げる味覚だと感動したのさ。世間は新型コロナウイルスで湿っぽい春を迎えているけど、日本の大地には明るい春が確実に来ているんだよね。テレワークとかで、家に閉じ困っている人が多いと思うけど、そんな人たちに森林の春の空気を思う存分吸って、春の味覚のタラの芽を味わって欲しいと思うんだよね。七福神の森には、新型コロナウイルス居ないから、思い切り春の新鮮な空気を吸えるよ。

2020年05月12日

恐山いた子の独り言

新型コロナウイルスの発生源に関して、いた男がつぶやいていたよね。話が学問的分野から離れて、政治分野の話になってしまっているのが残念な話だよね。いた子としては、ウイルス学的な話にも興味があるのさ。なにしろ、いた子の大家さんは薬剤師なんだけど元来は研究者で、大学病院の薬剤部で30年近く研究をやっていた人だからね、いた子も少なからず影響受けているわけよ。種々の情報によると、新型コロナウイルスは、コウモリから発見された遺伝子型に最も似たものをAタイプとして、武漢で流行しているウイルス遺伝子型とされているらしいのさ。Aタイプから分かれたBタイプは、東南アジアなどの中国の周辺国で検出されているらしいんだよね。Bタイプから派生したCタイプは、ヨーロッパとかアメリカで発見されて、中国本土では検出されていないらしいのさ。ウイルスは、RNAとかDNAで伝搬して、宿主の遺伝子の一部と融合したりして分裂増殖するから、感染した宿主の遺伝子特性により、微妙に変化するんだよね。世界の人種は大まかに、アジア人を中心としたモンゴリアンとヨーロッパの白人を中心としたコーカシアンとアフリカの黒人の3人種が存在して、それぞれ独特の遺伝子を持っているので、感染した宿主の人種によっても変異のパターンが違ってくるんだよね。人類の起源は、アフリカにあり、黒人をルーツとして、コーカシアンとモンゴリアンに分かれたことを考えると、今回の、新型コロナウイルスの変異の流れも、中国を起源として、周辺国、そして遠いヨーロッパと人の動きによって変異と進化を繰り返している様子が分かって興味深いよね。

2020年05月08日

恐山いた男の独り言

新型コロナウイルスの発生源に関して、アメリカと中国の間でせめぎ合いが続いているよね。アメリカサイドでは、トランプ大統領をはじめ、複数の政府高官が、新型コロナウイルスは、武漢ウイルス研究所から漏出したもので、市場のコウモリから感染したものではないと言っているよね。これに対して、中国は、事実無根だと言い、アメリカ政府は嘘をついている、アメリカの主張が正しいのなら、証拠を出せと言っているよね。でも、複数の科学的根拠から、新型コロナウイルスは、HIVウイルスと不自然な一致が見られ、自然発生のウイルスでない可能性があるという研究論文が発表されているよね。同じようなコメントは、HIVウイルスの発見者の発言としても報道されているよね。武漢ウイルス研究所は、ウイルス研究分野で先進国のフランスの最新技術で作られ、SARSウイルスの時も活躍した研究所らしいんだけど、過去に、武漢ウイルス研究所を訪問したアメリカの視察団が、ウイルスの漏洩の危険性に関して注意喚起していたという事実もあるらしいんだよね。いずれにしても、新型コロナウイルスの起源に関する情報があれば、これからの対応とか、将来的に同じような事件を予防するという意味でも有効だと思われるので、真実を解明にしておくべきだよね。世界中で、何十万人という人が死亡している大事件だから、再び同じような過ちが起こらないように、真相を究明して、再発防止に繋げる努力を世界中でするべきだよね。

2020年05月07日

山の神の独り言

恐山いた子といた男のブログ続いているよね。あれを読んでいて、七福神の森の山守である「山の神」もつぶやいてみたくなったので、時々ブログ書いてみようかと思ったのよ。よろしくね!読んでね!
新型コロナウイルスで大騒ぎの世の中で、密集、密閉、密接の3密を避けるように口うるさく言われているよね。みんな耳にタコが出来ているんでないかと心配している山の神なんだよね。山の神の普段生活している環境は、3密とは真逆で、疎密(密集の反義語は過疎かな?)、解放、疎接(密接の反義語は疎接ではなく隔絶かな?)という3密とはかけ離れた生活をしているんだよね。一人で七福神の森で作業していると、周囲1キロ四方には人が居ないという状況が普通だし、作業現場は四方山林に囲まれているので、解放状態だし、作業中に他人と接することは無いんだよね。時々接するのは、七福神の森に棲んでいて、七福神の森の小川に水を飲みに来るニホンカモシカくらいだものね。七福神の森に接している道路は、1日6往復のバス路線になっているんだけど、毎日せっせと空気を運んでいる状況だもの。ヒトがいないのよ!3密なんか起こせる訳がないよね。でも、今の社会情勢を考えれば、逆に安全で安心で良い環境だよね、小池東京都知事は、ステイホームと言っているけど、山の神はステイフォーレストだね。

2020年05月02日

恐山いた子の独り言

テレビのニュースで見たんだけど、スウェーデンでの新型コロナウイルスの対策ってユニークらしいのさ。新型コロナウイルスの患者は発生して、国内でも感染は広がっているけど、他のヨーロッパの諸国とは異なり、非常事態宣言も外出規制も出されず、市民は普段通りの生活をしているらしいんだよね。レストランとかバーでのカウンターの利用は、対面になるので禁止されているらしいけど、座席の使用は規制がないらしいよ。スウェーデン政府の考えとしては、国民一人一人が、感染防止に関するルール(握手はしない、ハグはしない、密接での会話はしない等、日本でも言われている3密を避ける等らしいが)を厳守して、責任ある行動を取れば感染拡大は防げるという考えらしいんだけど、国民全体の意識が高くなければ出来ないことだよね。アジアのどこかの国の様に、非常事態宣言が出されて、営業自粛を求められている中でも、営業しているパチンコ店に人が殺到するなどという事象を起こしている国ではとても出来ないことだよ。スウェーデンの様な、高福祉国家で、政府が、国民の民度の高さを信頼しているから出来ることだけど、医学的には、政府が取るべき防疫策としては十分ではないという、国内の専門家の意見もあるらしいよ。いずれにしても、性質が十分に解明されておらず、治療薬もないウイルスとの戦いの中で、国によって新型コロナウイルスとの戦い方のスタイルが違うというのは面白い現象だよね。

2020年04月28日

恐山いた男の独り言

新型コロナウイルスの発生源の中国武漢での初期対応に関して、EUから情報の透明性を求める声が上がっているよね。ドイツのメルケル首相が、中国の初期対応の遅れに対して、感染拡大に至った透明性の高い明確な経緯の開示を求めているんだよね。今後、同じようなパンデミックが起こる事態に対する対応策として必須の情報だよね。世界中の見方としては、武漢での初期対応が遅れたためにパンデミックになったというのが世界的コンセンサスになっている様子だよね。そうだとすれば、次回同じようなことが起こった時の対応策として、初期対応の遅れの原因を確かめておく必要があるのは当然だよね。失敗から学ばない人間はサル以下だと陰口をたたく人もいるくらいだからね。何につけても透明性の高い情報が必要なわけだけど、フランスのマクロン大統領は、中国で新型コロナウイルスの感染が上手くコントロールされているという事実を「バカ正直」に信じてはいけないとまで言っているらしいよ。世界が知らないところで、中国国内では発表とは違うことが起こっているという意味を含んだ発言だよね。「失敗の科学」の分野でもよく言われていることだけど、失敗による事故に至った原因をもれなく洗い出して検証するのが、次の事故を防ぐ最善の方法なんだよね。起こってしまったミスを責めるのではなく、次のパンデミックを防ぐために武漢での失敗を、正確で透明性の高い情報から洗い出して、次のパンデミックに備えるべきだよね。

2020年04月24日

恐山いた子の独り言

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最近、スーパーマーケットとかホームセンターへ行くと、レジの所に透明なビニールシートが張ってあるよね。新型コロナウイルスの飛沫防止ということで、それなりの効果と安心感はあると思うけど、そんな姑息な手段でもやらなければならないほど、我々人類は新型コロナウイルスに対して無力だということだよね。確かに決定的な治療薬が無い現段階では、感染予防するしかないんだけど、今回の新型コロナウイルスの蔓延に関して、いた子がしみじみ思うには、我々人類は未知の感染症に対していかに非力かということだよ。感染症の歴史を見てみると、有効手段の無かった感染症では、人々はバタバタと倒れ亡くなり、時として人口の半分近くが死に絶えたという感染症もある訳だよね。そんな歴史の中から、有効な薬が開発され、有効な治療手段が生まれ、医学は発展して、我々は怖い病気は無いとうぬぼれていたんだよね。同じウイルスでも、エボラ出血熱の時は、発生した地域の人口も中国の武漢みたいに多くなく、密集もしていなかったし、発生地域の人々がウイルスを抱えたまま、観光ツアーで世界中を飛び回っているという状況も無かったから世界的パンデミックにならなかっただけなんだよね。エボラウイルスだって、ウイルスを封じ込めるために、感染者を隔離し、感染者にはウイルスに対する根本的治療は出来ず、生命維持のための対症療法しか打つ手は無いので、助かる人は助かり、助からない人は亡くなるのを見守り、やがてウイルスの猛威が治まるのをじっと待っていただけなんだよね。そう考えると、人類が太刀打ちできない病気ってまだまだ沢山あるような気がするんだよね。感染症に関しては、やはり防疫ということが最も大事かもね。国や地域に感染病の原因菌とかウイルスを入れないための水際作戦だよね。今回の新型コロナウイルスもそうだけど、病原体は人が動いたり、物が動いたりするのに伴って伝搬するんだよね。経済的な影響も大きいから難しいかもしれないけど、感染が始まった初期のころに、外国からの旅行者を止めるとか、東京から故郷へ帰省する学生を足止めするとかの方策を取っていれば、こんなに大騒ぎにならなかったかもね?

2020年04月21日

恐山いた男の独り言

いた子が4/14のブログでつぶやいていたけど、新型コロナウイルスの蔓延で、マスク不足しているよね。今は、普段マスクを売っているどこの店へ行っても、マスク売り場の棚は空っぽだし、いた男の大家さんの薬局でも、問屋さんへマスク注文しても納期未定で、なかなかマスクが手に入らない状態が続いているんだよね。マスクのことで、いた男が最近気になっていることがあるんだよね。それは、欧米人はマスクをするのを嫌がる習慣があるということだよ。アジア人(特に日本人、韓国人と中国人)はマスクを好んでする習慣があるよね。新型コロナウイルスが流行する以前から、冬になるとマスクをするし、花粉とかほこりの季節になるとマスクをするよね。でも欧米人は、サングラスはかけるけどマスクはしないという風習があるらしいんだよね。ヨーロッパのどこかの国では、日本大使館から、町を歩くときはマスクをしないように指示が出ていて、マスクをして町を歩いていたアジア人がヘイトスピーチの被害にあったという話もあるんだよね。いた男がびっくりするのは、テレビのニュースに出てくるイタリアとかフランスの町を歩いている人々が全くマスクをしていないことだよ。何万人と感染者が出て、パンデミックに陥っている国々であっても、マスクをしないで平気で外を歩いているとう事実が信じられないよね。マスクをしない民族性と言えばそれまでだけど、非常事態なんだから医学的見地から、マスクをするべきだよね。いた男が推測しているだけなんで、あまりあてにはならないんだけど、韓国とか日本で、欧米に比べると患者の発生率が抑えられているのは、ほとんどの国民が外出時にマスクをしているからではないかと考えているんだよね。事実、世界中でパンデミックを起こしている国々は、マスクをしない民族の国だし、何とか踏みとどまっているのはマスクをしている民族の国々のような気がするんだよね。新型コロナウイルスが流行している国では、感染者は飛沫で空気中にウイルスをばらまいているのだから、その国では空気中にコロナウイルスが浮遊していると考えるべきで、医学的観点からは、感染者も非感染者も、少なくても外出時にはマスクをするのが理にかなっているよね。

2020年04月16日

恐山いた子の独り言

新型コロナウイルスの非常事態宣言、政府が出した7都府県だけではなく、道県でも独自に出されて、深刻な状況になっているよね。いた子の大家さんも、「うちみたいな田舎にはコロナウイルスは居ないよ」と高を括っていたんだけど、全国の感染者が7,000人を超えてしまったのにはさすがに危機感を持ったらしく、患者さんに接する時には、マスクをするようになったよ。マスクをする前は、「顔の見える薬剤師」をスローガンに(大家さん意味を取り違えているかも?)全従業員がマスクをしている中でも一人マスクをしなかったんだけど、さすがに新型コロナウイルスの猛威には勝てなかったようだよ。マスクと言えば、安倍首相が布マスクの奨励を宣言してから、何かと話題になったけど、ニュースで気になる記事を見つけたのさ。読んだ人もいると思うけど、ある研究では、医療用のサージカルマスクの品質の良いものだと、95%のウイルスは防ぐということらしいよ。でも、布マスクだと10-30%程度で、スカーフを口に当てるのとほぼ同じで、タオルを口に当てるのが40%程度らしいよ。サージカルマスクの効果は当然としても、タオルが意外と健闘しているのには少し驚いたよ。布マスクの効果が意外と低いので、安倍首相が奨励した割には残念な結果だと言えるよね。そう言えば、国会で答弁している安倍首相の映像を見ると、マスクの鼻の部分が大きく隙間が空いているよね。あれだと確かに、だだ洩れ状態で、ウイルスは侵入するよね。マスクの正しい使い方というのも、奨励すべきかもね?

2020年04月14日

恐山いた男の独り言

新型コロナウイルスの全国感染者が6000人を超えたよね。しかも、指数関数的に急激に増えているよね、ニューヨークの患者の増加パターンに似てきたと、いた男心配しているんだよね。各県別でも確実にジワジワと患者は増えているし、ついに患者が報告されていない県は岩手県だけになってしまったよね。青森県の隣県だけに、岩手県には頑張ってもらいたいんだよね。いた男が不思議に思っているのは、どうして岩手県だけが患者が出ないんだろうということだよ。最近まで残っていた無患者県の島根、鳥取、岩手の共通項として人口が少ないということらしいが、人口55万と言われる鳥取でも出てしまったし、岩手県の人口は122万人程度らしく鳥取の2倍もあるんだよね。県の面積では、クイズにも良く出てくるけど、岩手県は四国4県に匹敵するくらい面積が広いということで、1平方キロメートル当たりの人口は83人で北海道に次いで全国2位に少ないらしいのさ。人口密度は確かに新型コロナウイルスの感染に関係しているらしいが、北海道ではいち早く患者が出て、非常事態宣言まで出されたよね。人々の往来という点では、北海道は、札幌が飛行機で東京と直結していて、東京都札幌区などと揶揄されることもあるくらい行き来が密接だからということも言えると思うけれど、岩手県の県都でもある盛岡も、新幹線のターミナル駅でもあるし、北東北の要の都市で、人の往来も激しいと思うよ。いた男としては、新幹線のルートから言えば、宮城県の次は岩手県だと予測していたほどなんだよね。それでもその予想を裏切って、新型コロナウイルス発症の都道府県で全国最後の県に残ったのは「あっぱれ」と言ってやりたいね。でも今の全国的傾向を考えると、岩手県でも患者が出るのは時間の問題だろうけどね。岩手県よ、どこまで新型コロナウイルスに耐えられるか、全国の目は岩手県を注目しているぞ!頑張れ岩手県!

2020年04月11日

恐山いた子の独り言

新型コロナウイルスの非常事態宣言出されることになったよね。東京での感染者が1,000人を超えてしまったから、むしろ遅かったと捉える見方もあるよね。北海道では、感染拡大の初期に、非常事態を宣言して、ある程度の効果が出ているからね。北海道と東京では、非常事態宣言が国全体に与える影響が違うとしても、非常事態宣言を出すのに躊躇していた感はあるよね。非常事態宣言の中で、いた子が気になっているのは、若者の集団行動で感染者が出ていることだよ。4月7日のニュースでは、東京の某超有名私立医学部で、研修医が40名程度集まってコンパをした結果、感染者が十数名出たというニュースが出ていたよね。いた子の住む青森県でも、県内にある某国立大学医学部の学生が卒業旅行でスペインに行って新型コロナウイルスに感染したというニュースで顰蹙をかっているんだよね。東京の有名医学部の公式コメントでは、医療人としてあるまじき行為だと明言しているよね。いた子としても、それは当然だと思うよ、欧米の医療現場のひっ迫している状況を見れば、医療人としては、同級生同士集まって酒を飲んでいる場合じゃないよね。若いからと言ってしまえばそれまでだけど、医師として負っている社会的責任感というものがみじんも見られない出来事だと思うのよ。高い学費を払って、自分で勉強して取得した医師の国家資格だと思っているかもしれないけど、一人の学生が医師の国家資格を取るまでにかかっている大学への莫大な国の補助金のことを考えれば、医師に関わらず、国家資格というものは国民の税金で与えられている賜物だと考えるべきだよね。そう考えれば、新型コロナウイルスの様な国の国難に対して医療人としてもっと真摯な態度が必要だと思うんだよね。欧米の現状を見れば、新型コロナウイルスのパンデミックというのは、東日本大震災に匹敵するような国難になりうる可能性があると、いた子は思うわけよ。国民一人一人が、東日本大震災の時の様に、一致団結してコロナウイルスに立ち向かうべき時だよね。

2020年04月07日

恐山いた男の独り言

新型コロナウイルス、猛威を振るっているよね。特に東京を中心とした大都市圏での感染者の増加が際立っているよね。人口が多いからということなんだろうけど、いた男が気になっているのは、感染経路が判明しない感染者が増えていることだよ。感染経路が判明していれば、その周囲の人間関係を封じ込めれば感染予防の効果は出ると思うけど、市中で相互の関係が全く不明な人からの感染となると、封じ込めのしようがないものね。大阪のライブハウスで感染した人が、九州で発症していたのは、まだクラスターが判明しているので打つ手はあるけど、まったく因果関係が判明しない市中感染は怖いよね。感染した人も、感染させた人も、まったく無意識の中で、不特定多数の人の間で感染が広がるんだよね。今回の新型コロナウイルスは、感染初期に喉とか鼻腔などに濃度が高くて、その時期には症状が出ないというから厄介なんだよね。いま問題になっている若者の行動を見ていると、感染を自分事と考えていないふしがあるし、若いから感染しても大丈夫という無責任な考えを持っている人が多いように見受けられるよね。重要な問題は、自分が感染することではなく、他人に感染させることだよね。無症状の状態が1週間程度と長いことと、上気道にウイルスの濃度が高いことで、飛沫感染がおこりやすいよね。ニュースで報道されているように、学校が閉鎖になるからといって、お別れパーティで「ドンチャン騒ぎ」をしていたり、休みだからといってリゾート地に集まってくつろいでいたのでは、閉鎖の意味を全く理解してないよね。万人に言えることだけど、新型コロナに感染してしまうのは仕方ないとしても、他人に感染させない方に重大な責任があるよね。

2020年04月03日

恐山いた子の独り言

東京2020オリンピック・パラリンピックの1年程度の延期決まって良かったよね。いた男もつぶやいていたけど、世界中の現状を見れば、今年の7月にオリンピック・パラリンピックなんか出来る状況ではないものね。オリンピック・パラリンピックは、世界の輝かしい祭典だから、世界中が平和で、万人が安心して幸せな状況での開催が望まれるよね。安倍首相もIOCのバッハ会長も、同じ気持ちだったんだね、だから安倍首相の1年程度の延期という提案に100%同意したんだと思うよ。2020年の7月に標準を合わせて調整してきた選手の皆さんには大変な苦労をおかけすると思うけど、今の状況で開催されても世界的なコンセンサスが得られないから、後味の悪い大会になる可能性の方が大きいものね。大会準備のための費用とか、予約していた予定に対するキャンセル料の問題とか様々な影響が出ているようだけど、仕切り直しという意味では前向きに考えても良いのかもね。どこかの経済学者が言っていたけど、オリンピック・パラリンピックは、開催の準備と事前のムードが盛り上がるという意味で、開催1年前程度から経済効果が大きく出るということらしいよ。そうゆう意味では、さらに1年ムードの盛り上がりがやってくると考える方が前向きかもね。恐山系統のいた子達には無縁の行事だけど、クリスマスにサンタクロースがやってくるのを待つワクワク感を2回味わえると思えば良いのかもね。

2020年03月30日

恐山いた男の独り言

東京2020オリンピック・パラリンピックの開催問題、注目を集めているよね。新型コロナウイルス問題で、オリンピック参加資格の予選が終わっていない競技もあるというし、練習施設が使えないで、十分なトレーニングが出来ない等の問題が出ているよね。今のところ、日本では感染者の新たな発生が踏み留まっている状況だけど、EUでは爆発的な拡大を示しているよね。イタリアでは、地域によって、新型コロナの肺炎による死者が多すぎて、埋葬が間に合わないという地域もあるということだよね。現状では、日本は何とか沈静化に向けて行けそうな様子だけど、世界的なパンデミックの現状を見ると、オリンピック・パラリンピックの開催は厳しそうな気がするよね。ただ、実行委員会のサイドでは、放映権収入の問題とか、スポンサー契約の問題とか、莫大なキャンセル料の問題が起こるので、かなり厳しい状況だということも新型コロナ以上に深刻かもしれないよね。でも各国で非常事態宣言が出されている状況では、世界の情勢を慮って、中止する方が世界的批判を浴びないで済むような気がするわけよ。今の状況では、7月になっても新型コロナウイルスの騒ぎが治まらない国も出てくると思うから、そうすればその国の選手はオリンピック・パラリンピックには出場できないから、不公平な状況での開催とならざるを得ないので、後味の悪い大会になる可能性あるもんね。いた男が大会開催を決めるわけではないけど、従来のオリンピック・パラリンピックのように、世界中の人が喜び、すがすがしい感動が得られる大会にして欲しいよね。

2020年03月23日

恐山いた子の独り言

甲子園の選抜野球大会、中止になったよね。高校球児たちには気の毒なことになってしまったよね。中には泣いていた選手もいたからね、血の滲むような努力の結果つかんだ甲子園の出場だからね、その気持ち良くわかるよね。選抜が中止になったのは、太平洋戦争の最中から終戦の年にかけて3回中止になった時以来だということだよね。戦争中は、非常事態で野球どころではなかったからしょうがないよね。非常事態で中止になったということから考えると、新型コロナウイルスのパンデミックが起こっている今が非常事態なのかもしれないよね。ヨーロッパでは、予想以上に感染が拡大して、イタリアでは全土に外出禁止令が出ているほどだものね。衛生先進国と考えられている、フランス、ドイツ、イギリスでも流行が拡大して、WHOでは、EUを中心にパンデミックが起こっていると宣言しているよね。アメリカでも、新型コロナウイルスの感染流行が起き始めて、10万人が感染するのではないかという予測も出ているよね。アメリカの政府筋からは、新型コロナウイルスの発生源の中国を批判する声が上がっているらしいよね。それに対して、中国の外務省の役人がツイッターで、新型コロナウイルスはアメリカ軍が中国に持ち込んだ可能性があるなどとつぶやいているらしいよね。まったく、「盗人猛々しい」状態になっているよね。人間、もっと真実を直視して謙虚にならないと、自分達の都合の良いことばかり考えていると、非常事態に気づかず、大事件に繋がってしまうんだよね。

2020年03月16日

恐山いた男の独り言

大相撲春場所の無観客興行始まっているよね。テレビで見ても、静まり返っていつもの雰囲気とは違うけど、大相撲が神事だとする歴史的背景から考えると、むしろ神秘的な雰囲気があって良いのかもね。いた男が不思議に思うのは、大相撲も一応興行だから、観客が居て、入場料収入が無ければ成り立たないはずなのに、何故か興行として開催されているということだよ。大相撲は国技として国から多額の補助金を受け取っているし、NHKの放映権収入もあるからやれるんだと思うけど、他のプロ競技だったら、無観客で入場料収入が無ければ興行は開催できないよね。プロ野球のオープン戦は無観客でやっているけど、シリーズの開始日は延期になったもんね。かわいそうなのは、高校野球の春の選抜だよね。今のところ無観客で開催される予定らしいが、あれは興行でもないし、高校球児たちの年月をかけた努力の結果の晴れ舞台だから、出来れば大勢の観客の前でプレーしてもらいたいよね。かといって、観客を入れて開催した後にコロナウイルスの感染者が爆発的に出たとでもなれば、大問題になるから痛し痒しだよね。高野連としては、長年開催されてきた選抜の伝統を絶やさないためにも開催はしたいだろうけど、コロナウイルス感染拡大で高校野球のイメージ壊したくないからね。コロナウイルスの爆発的発生自体、衛生先進国であったはずの我が国においては異例のことだし、SARSウイルスのパンデミックも経験していないから、パンデミックに対する国内の体制が準備できていないよね。このまま何とか、コロナウイルスの感染拡大が沈静化するように、いた男が「下北の霊場恐山」で祈祷しながら、感染拡大防止の努力が良い結果になるように応援しているからね。

2020年03月11日

恐山いた子の独り言

新型コロナウイルスの流行の影響、いろんなところに出ているよね。特に最近、どこの店舗でもトイレットペーパーとか、BOXティッシュが無くなって皆困っているよね。なんでも、SNSで流れたマスク不足に由来するデマが発端らしいけど、マスクに使用される不織布には、トイレットペーパーに使用されているセルロース繊維はあまり多くは使用されていないのではないかと疑問に思う人は多いよね。冷静に考えてみると、合点がいかないフェイクニュースなんだけど、群集心理としてはついつい買い溜めしたくなるんだろうね。何しろ目立たないけど日常生活の必須アイテムだからね。トイレに入れば誰でも使っているし、神様でさえトイレに入れば「紙」に頼っているわけだからね。いた子が大学生のころ、石油ショックというのがあって(いかん年齢がばれてしまう)、トイレットペーパーが無くなったことがあったが、あの時も同じ現象が起こっていたよね。石油ショックの時も、結局、供給が増大して社会的影響は最小限に抑えられたんだよね。いた子の大家さんの店舗がある街でも、どこの店にもトイレットペーパーが無くなり、お店の人の話だと、ある日、店を開けようと思い、シャッターを開けたら、シャッターの前に人が群がっていて、あっという間にトイレットペーパーが無くなったという話も聞いたよ。いた子の大家さんの店舗でも、患者さん用のトイレに使うトイレットペーパーとペーパータオルの確保に従業員総出で知恵を絞っている状態で、トイレットペーパーゲットのために全員一致団結、という状況が生まれ、トイレットペーパー事件のおかげで、微妙な連帯感が醸成されている状況なんだよ。たとえトイレットペーパーの確保という子細なことでも、目的に向けて一致団結というのは良いことだよね。トイレットペーパーの在庫は十分だと製紙業界も言っているし、フェイクニュースに踊らされている自分たちを反省しつつ、事態の成り行きを静観するのが最良のやり方かもね?

2020年03月04日

恐山いた男の独り言

いた子もブログに書いていたけど、新型コロナウイルスの猛威が吹き荒れている感じだよね。いた男が今回注目しているのは、中国での新型コロナウイルスの蔓延で、人の流れとか物の流れが停滞して、中国だけではなく、世界中に影響を及ぼしているということだよ。例えば、中国人観光客の激減で、日本中の観光地は大打撃を受けているし、中国の工場で作られている各種機械の部品供給が止まっているので、製造業にも影響しているよね。そんな状況だから、経済の先行きに悲観的な投資家たちが、株式市場から資産を引き上げて、昨日の株価は、日本でも米国でも大暴落しているよね。たかが新型ウイルスと思いたいのだが、されど新型ウイルスになってしまっているよね。それにしても、中国のサプライチェーンの中での重要性は想像以上だったね。機械部品はもとより、食品関係でも、皮むき玉ねぎとか、すりおろしにんにくとかも中国からの輸入らしく、同じものを日本で調達すると値段が3倍になるということらしいよ。全国のラーメン屋さんも新型コロナウイルスの流行で苦しめられているということらしいね。今回の教訓から学ばなければいかないことは、人件費が安いからといって、一極集中はまずいということだよね。リスクヘッジをどうするかということも常日頃から考えておかないと今回のようなことになるんだよね。日本は平和で、非常時とかあまり考えていないから、リスクヘッジなどということは社会的に定着していないものね。中東の石油の問題でも、政情が不安定になるたびに言われていることだけど、あまり改善していないよね。

2020年02月26日

恐山いた子の独り言

新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっているよね。「ダイアモンド プリンセス」の一件で、感染者は爆発的に増加して、日本も世界有数の感染国になってしまっているよね。「ダイアモンド プリンセス」の件は、予想していない突発的な出来事だったので、防疫の面で後手に回ってしまった感があるよね。そもそも、中国で新型コロナウイルスが発生した時に、もっと早く公表してWHOと防疫体制を取れば、感染がこんなに爆発的に拡大しなかったと思うので、情報開示の大切さを痛感された事件だよね。昔から、新型のウイルスって、中国の内陸部で発生する事例が多いんだよね。ウイルス研究の総説で読んだことがあるんだけど、新型ウイルスの発生メカニズムが分かっていなかった頃は、新型ウイルスは、中国内陸部に宇宙から降ってくると言っていた研究者もいるらしいよ。今回の新型コロナウイルスの事件で初めて知ったけど、今回の原因とされている野生動物(コウモリが有力らしいが)を食う習慣が中国内陸部にあり、野生動物を介して新型ウイルスが人間に感染するという説は説得力あるよね。ちょっと前に、アフリカで猛威をふるったエボラ出血熱(現在はエボラウイルス病と言うらしいが)もオオコウモリから感染したサルから人間へ感染したということらしいからね。そもそもコウモリなんか食っているからこんなことになるんだよ、コウモリなんで食うのは止めよう!と大きな声で言いたいね。そう考えると野生動物って危ないよね。日本でも、ジビエ料理などといって野生動物を食べているけど、これまで事件は起こっていないので安全なんだろうけど、未知なる自然の猛威というものを改めて考えるべきだよね。

2020年02月20日

恐山いた男の独り言

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昨年、第2回青森糖尿病川柳コンテストがあったんだけど、あまり知られていないかもね?青森県の糖尿病死亡率が全国ワーストナンバー1ということで、青森県が糖尿病防止の知識普及のために開催しているコンテストなんだ。いた男の大家さんの七福薬局むつ にもパンフレットが回ってきて、大家さんに内緒で、いた男も応募したんだよね。いた男って意外と短歌とか俳句のセンスあるかな?と自分だけで思っているので、応募してみたいという気持ちがむらむらと湧いてきたんだよね。全県レベルの話なので、当選などということは考えていなかったんだけど、ちょっとした遊び心だよね。応募して、その後は忘れていたんだけど、去年の11月になって、世界糖尿病デーの11月14日に当選作品の発表会がアスパムであるという案内が来たんだよ。当選作品の発表前だったから、応募者全員に発表会の案内を発送するのは大変だよねと思っていたんだよ。当然11月14日の発表会に行くわけもなく、糖尿病川柳のことは忘れていたら、2週間ほどして県庁の保険福祉課から小包が届いて、何かなと思って開けてみたら、青森県の健康キャラクター「まもるくん」のぬいぐるみ(20 X 10 X 7cm)と賞状が入っていたのさ。いた男は、458点の応募の中で、33点の受賞作品が選ばれたなかで第7番だったということで、ちょっと恥ずかし、ちょっと嬉しい気持ちだよ。ブログ読んだ人達も、青森県庁のホームページの保険・医療・福祉の保健衛生のページを覗いてみて下さい。コンテストの結果が掲載されているよ。

2020年02月14日

恐山いた子の独り言

恐山いた子の大家さんの、七福薬局むつ のホームページが開設されました。おめでとう!!
未だ十分な機能が発揮できていない部分もありますが、徐々に改善していきますので皆さん、七福薬局むつ のホームページに是非アクセスしてみて下さい。
ホームページには、七福薬局むつ の活動内容と七福薬局がSDGsの一環として取り組んでいる、自然環境保護運動の森林育成の様子が「七福神の森」というタイトルで掲載されているよ。四季を通じて色々な活動をしているので、是非必見ですよ。恐山いた男と共に、ブログを発信しますので、今後もよろしくね。また、過去のブログ(ポータルサイトMeronで掲載されていた)もあるので、いた子といた男のキャラクターを知るためにも、過去のブログも読んでみてね。

2020年02月05日

ブログはじめました

七福薬局むつの情報や活動については、こちらのブログから発信・提供していきます。
興味のある方は、ぜひのぞいてみてください!!

2020年02月05日