山の神の独り言

ネットのニュースで見たけど、北極圏で最高気温が38.7度の猛暑になったというんだよね。北緯40度近辺にある日本でも、38.7度はかなりの高温だと思うけど、氷の国のイメージがある北極圏で38.7度はかなり高い気温だよね。夏至の時期って、北極圏では白夜だから、1日中太陽が沈まないわけで日照時間が長く、それだけ太陽のエネルギーで地表が加熱されるから、例年も気温はある程度上昇するらしいんだよね。でも氷が張っていると太陽光が反射されて蓄熱がある程度抑えられて、気温の上昇に抑制的な効果が出て、気温は上がりにくいというこというのがこれまでのパターンだったらしいのさ。でも最近の地球温暖化の影響で、北極圏の氷が解けて地面が露出しているので、太陽のエネルギーをもろに吸収して地表の温度も上昇するというんだよね。なにしろ、白夜で24時間太陽が輝いているのだから、夜になって地表が冷却されるということが無いよね。そんな状況の中に、暖気団が居座ってしまっているので、気温が上昇してしまっているという理論らしいのさ。地球温暖化と言っても、山の神なんかにはピンとこないから、百年前に比べて平均気温が1℃上昇したと言われても、たった1℃がそんなに影響するのかな?と思ってしまうけど、1℃が百年かけて氷に蓄積すると、膨大な熱エネルギーになって、氷を溶かしてしまうんだよね。山の神も、長年生きているので、小さいころに比べたら冬に降る雪の量が減った気がするものね。自分自身の身近にも地球温暖化が迫っているということかもしれないね。

2020年07月06日