恐山いた子の独り言
「20年にわたるアフガニスタン紛争終了す!」
2001年にアメリカを中心とした連合軍が開始した「不朽の自由作戦」で始まったアフガン紛争、アメリカ軍の全面撤退という形で終結したよね。アメリカにとっては、ベトナム戦争より長い20年に及ぶ戦争で、国民の間にも厭戦ムードがあったと言われているよね。
アフガニスタン紛争の始まりは、2001年のニューユーク市のマンハッタンビルに旅客機ごと突っ込んだアルカイダへの報復の一環として、共和党政権のブッシュ大統領の時に始まったんだよね。アフガニスタンという国は、いわゆるアフガニスタン戦争と呼ばれる、1830年代のイギリスとの3次にわたる戦争からずっと戦争を続けている地域なんだよね。アメリカの前は、ソ連が進行したけど結局敗退して撤退したし、今回は20年にわたりアメリカを中心とした連合軍が戦争した挙句にソ連と同じように撤退したという、同じ轍を何回も踏んでいる地域なんだよね。
アフガニスタンって、地勢的に、北にロシア(旧ソ連)、南にインド(植民地時代はイギリス)、東に中国という大国の勢力が拮抗する地域なんだよね。国内も、山岳地帯が多いので、ゲリラなどの武装勢力が増殖しやすいし、大国と国境を接していれば、大国の思惑で、国境周辺には反政府的な独立した勢力が勃興出来る環境なんだよね。解説者によっては、アフガニスタンって、地域ごとの武装勢力が沢山あって、現代の戦国時代と言っても過言ではない地域だと言うんだよね。
そんな中に、アメリカを中心とする連合軍が介入したもんだから、ベトナム戦争と同じ、ゲリラ対正規軍という戦争になってしまったんだよね。ベトナム戦争でも証明されている様に、正規軍はゲリラには勝てないというのが、これまでの戦争の歴史で証明されてきたことなんだよね。事実、今回のアフガニスタンでも、ベトナム戦争と同じパターンで、アメリカ軍は敗退したという事だよね。
アメリカは、歴史に学んでいないということだと思うよ。日本の自衛隊も、法人と大使館に協力した現地人を救出するために飛んで行ったけど、一人も救出出来ないで、撤退命令が出たもんね。もっと早く決断して、もっと早く行って、急いで救出するべきだったよね。他の主要国はみな、法人の救出は、ほぼ完了しているんだよね。我が国の危機管理という面で、不安が残った出来事だったよね。