恐山いた男の独り言

「横綱白鳳の引退に思うこと」

横綱白鳳、引退したよね。史上最多の45回の優勝をして、その他にも数々の記録を打ち立てて、輝かしい業績を残した大横綱だけど、元横綱大鵬の時の様な圧倒的な支持が無いよね。
白鳳と言えば、横綱審議会から、何回も、相撲の取り口が横綱らしくないと批判を受けていた横綱だよね。相撲って日本の国技でもあるけど、元々神事だから、格闘技というより神への奉納競技的な面が濃いんだよね。日本人なら神道にまつわる種々の儀礼とか奉納神事の意味は理解できているけど、白鳳は外国人なので、相撲イコール格闘技と考えている節があるよね。確かに、勝負の世界なので反則にならない範疇だったら、いろんな技を使って勝った方の番付が上がって、横綱にも成れるんだけど、横綱になってからも取り口が変わらないと、横綱としての風格に欠けるということで、批判を受けるんだよね。白鳳も15歳でモンゴルから来日して、厳しい相撲部屋の社会で生き抜いてきたんだから、辛い思いもしたんだろうし、相撲の世界で強い力士になるという事に関しては、日本人より強い意志もあったろうから、一概には批判も出来ない気もするよね。白鳳に対する批判は、単なる文化の違いと解釈するのか、それとも「郷に入れば郷に従え」に反する行為と考えるのかで捉え方も違うよね。
いた男は、相撲は好きだけど、素人だから相撲界の事は良く分からないので、論評は控えるけど、せっかく輝かしい業績を残した大横綱なのに、いまいち、輝きが十分でないことが残念だよね。

2021年10月14日