山の神の独り言
「夏の下草刈り、アブとの戦い!」
今、七福神の森で佳境を迎えているヒバ林の下草刈りで、山の神を悩ませているのは、「アブとブヨ(ブユ)」なんだよね。アブとブヨって同じように見ている人多いかもしれないけど、分類的にアブはハエ目、ハエ亜目に属し、ブヨはハエ目、カ亜目ブユ科に属する昆虫なんだよね。
山の神を襲ってくるアブとブヨを観察していても、ハエと同じ形をしているのがアブで、アブより小さくて大型のアリが飛んでいる様に見えるのがブヨみたいなんだよね。どちらも人間の発する熱とか、二酸化炭素に反応して寄ってくるみたいで、キャンプ場なんかで、日光で温まっている車の周囲に集まってくるのを経験した人は多いと思うよ。
山の神も虫対策に長袖のシャツに防振手袋をして、作業ズボンとゴム長にゴム長の上から農作業用のレッグカバーをして万全の防御態勢で作業しているんだけど、アブもブヨもシャツの上から刺すので、防ぎ様が無いんだよね。山の神も腰にアブ用の蚊取り線香をぶら下げて、虫よけスプレーとか、殺虫剤の予防的スプレーもやっているんだけど、効果はいまちなんだよね。下草刈りの作業中に襲われるので、追い払いもするんだけど、背中に止まっているやつは見えないから、刺されてから気付いて追い払うという状況で、背中には刺されて赤くなっている斑点模様が沢山出来ている状況だよ。でも下草刈りを始めた頃は、刺された部分が腫れたりもしたけど、最近は免疫が出来たのか、刺された部分が2-3日赤くなるだけで、腫れたりはしなくなったんだよね。
アブは刺す時に皮膚を噛むんだけど毒素は出さないので、かゆみで皮膚を掻かないかぎり、悪化はしないんだよね。ブヨは、同じように皮膚を噛むんだけど、毒素も出すから腫れるけど、搔かなければ悪化はしないよね。夏場の森林作業では、虫との戦いになるので、多少刺されても気にしていては仕事にならないんだよね。虫に刺されて腫れるのを気にしていては、立派な「山師」にはなれないので、山の神は、あまり気にしないようにしているんだよね。
暑い夏の下草刈りは続くので、これからが虫との戦いの本番だよね。アブやブヨに打ち勝って、「立派な山師」になるために修行するつもりだよ。