恐山いた子の独り言

「やっと朝の雪かき作業から解放されました」

昨年の12月下旬から、下北地方は、連日雪が降り、七福神家の大家さんは、毎朝、薬局の入り口とかドライブスルーのコースの雪かきで忙殺されていたんだよね。
当然、いた子とかいた男もお手伝いするんだけど、ドライブスルーのコースって結構広さがあって、スノーダンプで作業していると結構な時間がかかるんだよね。雪の多い時なんかは、時間がかかるので、雪かきしている最中に薬局に患者さんが来て、大家さんは薬局へ駆け込み対応するんだけど、着ている厚手の防水ウインドブレーカーを脱ぐと、その下には半袖一枚しか着ていないもんで、患者さんに「元気だね!」と言われるらしいんだよね。
雪かきで体を動かしていると汗をかくので、ウインドブレーカーの下は半袖一枚でも全然寒くないんだけど、薬局の中へ入ると暖房しているので、ウインドブレーカーを着たままだと暑いんだよね。大家さんなんか、雪かきの時は、薬剤師とはかけ離れた、普通の土木作業員の様な格好をして雪かきしているから、朝の配達に来た薬の問屋さんから、「後ろから拝見すると普通の作業員の方かと思いました」と言われるらしいんだよね。
でも大家さんは、雪かきが大好きで、「雪かきはスポーツだ!」と言って、毎日せっせと雪かきしているんだよね。3月になって雪かきが少なくなって、大家さんは物足りなさそうな様子なんだけど、雪かきのお手伝いをさせられている、いた子といた男にとっては、「やっと雪かきから解放された!」という気分なんだよね。

2022年03月07日