恐山いた男の独り言

「コロナ禍の全国的学会に参加して思う事」

9月23-24日の日程で、第32回日本医療薬学会年会という全国的な学会が群馬県の高崎市で開催されたんだよね。この学会は、主に病院勤務の薬剤師さん達の学会で、会員数も1万3千人を超えているし、学会の参加者も毎回9千人を超えるという活性の高い学会なんだよね。七福神家の大家さんも毎年この学会で発表するのをルーティンとしているので、今年も演題を出して発表したんだよね。コロナの影響で一昨年の名古屋と昨年の熊本の学会はウェブ開催となったので口頭発表でも現地参加は無かったんだけど、今年は、口頭発表は総て現地発表となったので、大家さんも高崎まで出かけて行ったんだよね。学会では、毎日、入場時に検温して、体調に関するチェックリストを提出してから入場するという厳重なコロナ対策が取られていたんだけど、さすがに従来の参加者よりは少なかったようだけど、かなりの人数が参加していたと言うんだよね。大家さんが言っていたのは、学会会場も人が多かったけど、往復の飛行機とか新幹線でも人が多く、飛行場も駅も人であふれていて、とても1日何万人ものコロナ感染者が出ていると思えない様な状況だったと言うんだよね。コロナ以前と違うのは、人々がマスクをしているか否かの違いだけで、ほぼコロナ以前の例年と同じ程度の連休の混みようだったと言っていたんだよね。確かに、社会生活の正常化に向けて動き出して、人が移動しないと経済が回らないという事情もあると思うけど、「心配だよな」と大家さんはしみじみ言っていたんだよ。大家さんも、新幹線の中でも、飛行機の中でもなるべく咳をしないようにとか、話はしないようにとか気を使ったと言っていたんだよね。下北に帰ってきて、普段は人口が少ないとか田舎だとか思うこともあるけど、人が少なくて田舎だということも考えようによっては大きなメリットかもしれないと旅行後の感想を言っていたんだよね。

2022年09月26日