恐山いた男の独り言
全国の「緊急事態宣言」全面的解除になったよね。未だ、少数だけど感染者が出ている状況での解除だったから、心配する意見もあったと思うけど、委縮した社会全体、経済状況を考えると妥当な判断だったかもね。いた男が心配しているのは、一般に言われている通りの、二次流行のことだよ。決定的治療手段の無い新型コロナウイルスだから、我々としては感染を防ぐしか打つ手は無いのだから、とにかく気を緩めずに自粛生活を送ることが大切だよね。現に、ここ2-3日、福岡県では新規感染者が増加しているというニュースもあるから、油断したら元の木阿弥だよね。今回の緊急宣言による人々の自粛生活で、いた男がつくづく考えたのは、人々が移動しなくなる、人々が遊興しなくなるということが社会全体の経済に及ぼす影響の大きさだよ。交通各社の利用率は、平常の95%減だし、観光地だって100%に近い減の所もある様子だよね。それだけから考えても、人々がお金を使うということが、経済を支えているということが分かるよね。ヨーロッパにおける産業革命が、同じような水準の工業技術を持つヨーロッパ各国の中で、なぜイギリスで最初に成功したかという問題で良く言われるのは、労働者の賃金が他のヨーロッパ諸国よりイギリスで高く、人々が消費したり貯蓄したり出来たからだという説があるんだよね。今回の緊急事態宣言の中で、まさしく人々がお金を使わなくなって経済が冷え込んでいる現象がその事実を物語っていると、いた男は考えているんだよね。国が豊かで経済が栄えるということは、その国の国民がお金を使えるだけの余裕があり、国民の消費で経済が回せるということだよね。いた男、新型コロナウイルスの緊急事態宣言の中で、経済の仕組みを学び、少し賢くなりました。