山の神の独り言

山の神は前回のブログで、タラの芽の話をつぶやいたけど、今回はワラビの話をつぶやくね。5月初旬から中旬にかけて、山は山菜の時期なんだよね。七福神の森がある下北地方は、山また山の大自然が広がる地域だから、この季節になると老若男女こぞって森に入って山菜取りをするんだよ。山の神は先日、七福神の森で、ワラビ摘みを楽しんだのさ。山の保全の仕事で山道を歩いていると、ひょろりと伸びたワラビの茎と小さな握りこぶしの様な新芽が目に着くんだよね。山の神は山菜が大好きだから、ついつい仕事を忘れてワラビ摘みに熱中してしまうわけよ。ワラビって結構群生している場合が多いので、群生地に出くわすと、少しの時間で沢山摘めてしまうんだよね。もちろん根こそぎ摘んでしまうのは山のルール違反だから、食べごろの奴だけ摘んで、残りは群生地が広がるように残しておくんだよね。知っての通り、ワラビはアクが強いので、摘んでから木灰か重曹でアク抜きをして食べるんだよね。七福神の森のインディアンテントには、冬の間、薪で暖を取ったストーブがあるから、木灰は沢山あるんだよね。ストーブから木灰を集めて、早速あく抜きをして、下ごしらえをしたので、後は食べるだけだよ。ワラビは、おひたしに良し、クルミ和えに良しで、山菜の王様だから、楽しみだよね。新型コロナウイルスのパンデミックで、世界中が暗いけど、春は確実に来ていることを、山の神は春の味覚で実感しているんだよね。

2020年05月20日