山の神の独り言

春先って、花粉症の季節だよね。今年も、涙目とか、鼻水で苦しんだ人は多いと思うよ。山の神もご多分に漏れず、春先は花粉症で苦しんでいたんだよね。毎年、スギ花粉の頃は、症状は強くないんだけど、目が痒く、鼻つまり症状が出て、2か月くらい悩まされるのが恒例になっていたんだよね。ところが、去年とか今年は、花粉症の症状が全く出なくて調子が良いのさ。山林の整備の仕事で、日曜日にはほとんど杉山にいるから、花粉症が出てもおかしくはないんだよね。今年なんか、七福神の森の入り口にある杉の木の大木なんか、春先に葉っぱが花粉で黄色になって、木全体が黄色になったんだよね。その下で山林整備の仕事をしていたから、絶対花粉症になると思っていたら、全然症状が出なくて、どうなっているのかなと不思議に思っていたんだよね。そしたら最近、ビタミンDがアレルギー症状を起こす免疫細胞を抑制する作用があるという文献を見つけたのさ。調べたら、ビタミンDの免疫抑制作用って、アレルギーを専門にしている人達の間では、結構一般的に知られているらしいんだよね。そういえば、山の神も昨年くらいから山の仕事が本格的になり、日が照っても、雨が降っても屋外の山林で仕事をしているから、太陽にあたっていたんだよね。ご存知の通り、太陽にあたるとビタミンDが増えるから、おそらく山の神もビタミンDが増えたんだと思うのさ。森林の仕事をする前は、日中外に出て太陽の光を浴びるということがほとんど無かったもんね。最近、ビタミンDの論文を読んで、自分の症状と生活の状況を照らし合わせて、山仕事は緑に触れるということから、デジタルデトックスという面で精神衛生上のメリットがあるだけではなく、免疫的にも健康に良いという事実を、身をもって実感している山の神なんだよね。

2020年06月04日