恐山いた子の独り言

「中国の不動産大手会社の経営破綻騒動に思うこと」

中国の大手不動産会社「恒大集団」の経営破綻騒動、中国でも世界的にも話題になり問題化しているよね。原因は、無秩序な不動産開発で、建物は建てたけど売れずに建てた建物群がゴーストタウン化しているというところにあるんだよね。
中国の民間の不動産開発事業って、以前から問題になっていて、中国全土にゴーストタウン化したマンション群が沢山あることは報道されていたよね。中国では、会社でも個人でも、銀行が無制限で金を貸すので、不動産会社は銀行からどんどん金を借りてマンションを建て、一般市民は銀行から金を借りてマンションを買い、値上がりしたら売るという循環が出来ていたんだよね。発展途上の時はそれでも回るかもしれないけど、社会が豊かになり住宅事情が良くなると、どこかで行き詰るんだよね。
今回の事件は、その兆候が出てきているという状態で、その他にも「恒大集団」と同じような状態の不動産会社があるという話なんだよね。そもそ中国の不動産開発って以前からトラブルを抱えていて、不動産会社が地方政府と結託して、住民の土地を強制的に取り上げて、その跡地にマンションを建てるというやり方がまかり通っていたんだよね。何でそんなことがまかり通るかというと、中国の土地って元々国家の所有なので、国家が土地を返せというと住民は土地を国家に返還しなければいけない法律になっているらしいんだよね。トラブルが起こっても地方政府は取り合わないので、土地問題で北京政府へ抗議するために北京の街頭で抗議活動をしている住民もいて問題になっていたんだよね。
ニュース解説によると、今回の様なケースは、まだまだ沢山あり、北京政府が、銀行から不動産会社への貸し付けを規制すれば、まだまだ同じようなケースが出て来るという話なんだよね。中国の実態経済の数値って信頼性に欠けるから、数字に出てこない負の遺産が沢山あるのかもね。
2021年10月23日