山の神の独り言

「野生の動物と同じく、自然に溶け込んで山林を営む」

山林保守の仕事をしていると、自然に溶け込んで仕事をしている気分になることが多いんだよね。人間も、野生の動物と同じで、「自然の一部として山野に関わる」という気持ちなんだよね。だから森林の手入れをする時も、森が育つのを手伝うという感覚で、「人間様が森を育ててやっている!」などという大それた考えはみじんも湧いて来ないんだよ。
森の中に居ると、人間って本当に謙虚になれるんだと思うことが多いんだよね。七福神の森の中に住んでいる、日本カモシカとか、キツネとか、クマとかと同じように森の中で生きているという感じだよ。野生の動物と同化して活動しているから、山の神の森林活動は天候に左右されないというのが基本的考えなんだよね。野生の動物たちは、雨でも雪でも森の中で活躍しているから、山の神も基本的には天候に左右されることなく活動するというのが基本的スタンスなんだよね。だから山の神は、雨の日でも、雪の日でも山仕事はするんだよね。雨に降られたり、雪に吹雪かれたりしても、作業着がしっかりしているので何てことは無いんだけど、作業で汗をかいて作業着の下に着ている衣類が濡れた後、雨とか雪で冷えると少し厳しい状況になるんだよね。そんな時は自力で、汗を乾かすために体を動かす他ないんだけど、体を動かして熱を出しさえすれば、基本的には雨でも、マイナスの気温でも寒くはないんだよね。
現代人の生活環境って、すごく快適になっていて、暑い時は涼しく、寒い時は暖かく過ごしているよね。でもそれって、自然の摂理を無視した生活になっているんだと、山の神は思うんだよね。快適を求めるために、すごいエネルギーを使っている訳だよね。世界中で「エコ・エコ」と言っているご時世に、時代の流れに逆行しているのかな?とも思うんだよね。自然の中で、自然に従って、自然に溶け込んで生活するスタイルも時代の最先端のライフスタイルかもしれないなと時々思うんだよね。

2021年06月04日