恐山いた男の独り言

「ドイツのインド太平洋地域へのフリゲート艦派遣」

あまり目立たないニュースだったけど、ドイツがインド太平洋地域へフリゲート艦を派遣して、日米豪の艦船と共同訓練をするというニュース出ていたよね。
インド太平洋地域から離れたEU諸国の国で、インド太平洋地域に軍艦を派遣するのは、イギリス、フランスに次いで3か国目になるんだよね。目的としては、クワットの枠組みで示されている、インド太平洋地域のシーレーンの自由な航行を守るという名目なんだよね。ドイツは貿易で中国が最大の貿易相手国になっているので、インド太平洋地域のシーレーンの自由な航行を確保することは大切なことだと思うんだけど、アンチ中国の枠組みのクワット諸国と共同訓練をするとなると、アンチ中国側に立つことを意味するんだよね。
ドイツは自動車の貿易で中国には深く食い込んでいるので、つい最近までは中国と蜜月関係だったんだよね。メルケル首相なんか、首相就任以来、10回近くも中国を訪問していて、その間日本には1回くらいしか来ていないので有名な中国贔屓の人なんだよね。つい最近まで、メルケル首相にとっては、日本など眼中に無かった国だったんではなかったかなと思われるくらいだよね。
日本人からすると、ドイツ人って電気・機械・化学工業で世界に名を馳せている勤勉な国民性で好感を持たれている国民だよね。ドイツの酒場へ行って、日本人だと分かると、「先の戦争(第二次世界大戦)では、ドイツは日本より3か月前に降伏してしまったけど、今度戦うときは日本に負けないように戦うので、また一緒に戦おうぜ!」というジョークが飛び出すという逸話があるくらいなので、ドイツ人って日本人に友好的なのかと思ってしまうけど、ドイツ人ってつい最近までのメルケル首相と同じで、日本人をあまり尊敬していない節があるんだよね。ヒトラーの「我が闘争」という著書の中で、原文では、日本人は取るに足らない人種だという内容のことが書かれているらしいけど、日本語訳の中ではその部分は省かれているという話は有名だよね。
何かの本で読んだけど、ドイツ人は、中国は大国で、日本は東の果ての貧乏な国と思っている人が多いという話もあるらしいんだよね。日本人はドイツ人を尊敬しているのに、日本人の思いと、ドイツ人の認識とはギャップがあるかもね。今度のドイツフリゲート艦の派遣で、アメリカ海軍も一目置く、優秀な日本の海上自衛隊と共同訓練したら日本人の優秀さを見直してくれるかもね。

2021年09月13日