恐山いた子の独り言

「日めくりカレンダーの金言」

日めくりカレンダーって最近めっきり見なくなったよね。昔は、何処の家庭にもあって、お父さんとかお母さんが毎日一枚ずつ剥がしていたんだよね。日めくりカレンダーって1枚にその日の日付しか印刷されていないので、余白に十干十二支とか、六曜など、色々な情報が書いてあって、昔の人は重宝したんだよね。でも最近は、経費の問題もあるのか、日めくりカレンダーはほとんど見なくなったよね。七福神家の大家さんの薬局では、薬局の大家さんである大湊興業さんから頂いた日めくりカレンダーが活躍しているんだよね。そのカレンダーには、その日の金言というのがあって、なかなか示唆に富んだ金言があるんだよね。何しろ365日分の金言なので、言い古されたものとか、誰でも知っているものなども多いんだけど、中には昔の知識人の人達の間で使われていたとか、江戸時代の商人の間で言われていたようなレアーな金言もあって、それが大家さんには刺さるらしいんだよね。最近、大家さんがしきりに感心していた金言に「一升の利得より三合の倹約」とか「施して利得を求めず、施しに恩を忘れず」、「君子は己に求め、小人は人に求む」などという金言を読んでは「なるほどな!」と頷いているんだよね。大家さんが毎日カレンダーを剝がしては、その日の金言を読むのを楽しみにしているんだよね。大家さん曰く、金言って良い言葉が沢山あるよな、読むたびに心を新たにしているよ!と、毎日せっせと日めくりカレンダーを剥がしているんだよね。

2023年03月24日