山の神の独り言

いた男の2020/10/5のブログの「食用トノサマバッタ」のつぶやき読んだ?人間の食糧のタンパク源として牛肉の生産に必要とするカロリー量のこと、つぶやいていたよね。実は、牛肉生産って自然環境に負荷をかける産業なんだよね。一般に、牛が牧場の緑の草原で草を食み、大量のうんちをして、土に栄養分を還元するという長閑な風景は、自然環境そのものだから、あれってエコだよねと考える人が多いと思うけど、実はそうでないんだよね。今、世界中では、高値で売れる牛肉の生産のため、貴重な自然林の伐採が大規模に行われ、自然破壊の象徴になっているんだよ。いた男がつぶやいていたように、牛肉を生産するには、大量の穀物が使われているし、牛肉100キロカロリーを生産するのに、1000キロカロリーの穀物エネルギーを使っているんだよね。家畜は、世界の地表面積の30%を使用していて、限られた耕地面積からすれば、世界の食料生産に負担をかけているんだよ。牛を育てて、人間が牛肉を食べるという行為自体が世界の食糧自給に大きな負担になっているんだよね。牛は地球上に15億頭いると言われていて、牛が反芻運動することで放出されるメタンガスは二酸化炭素の23倍の温室効果があり、人間活動が生み出す総てのメタンガスの37%を牛が出しているんだよね。温室効果が二酸化炭素の23倍だから、15億頭もいる牛がゲップをしただけで、温室効果が増えるんだよね。その他にも、酸性雨の原因になるアンモニアガスの排出とか、糞尿による水系の汚染とかで、環境的に問題視されているんだよ。そうゆう観点から、昆虫食とか、植物性蛋白質から作られたハンバーガー等が注目されているんだよね。山の神も肉は食べるけど、自然環境に負担をかけてまで肉を食いたいとは思わないよね。生産に多くのエネルギーを必要として、多くの耕地を使用して、しかも温室効果ガスを出す食べ物って、エコロジカル・フットプリントの面からみると効率悪すぎるよね。山の神は、普段から肉はあまり食べずに、植物性タンパク質を食べるようにしているけど、贅沢に肉を食べるより、お財布にも優しい植物性たんぱくの方が、エコロジカル・フットプリントとして効率的だよね。

2020年10月15日