恐山いた男の独り言
コロナ対策で、イギリスの医療従事者などへの寄付金を募ったトム・ムーア退役大尉に、ナイトの爵位が与えられたニュース出ていたよね。ムーアさんは、4月初めの99歳で募金のキャンペーンを始めて4月30日の100歳誕生日までに、自宅の庭を歩行補助機で100往復することで、1000ポンドの募金を目標にキャンペーンを始めたというんだよね。ネットで紹介されたその姿が注目され1000ポンドどころか、3200万ポンド(43億円)の募金が集まったというんだよね。ムーアさんはイギリス中で、「キャプテン(大尉)・トム」というニックネームで親しまれるようになったらしいのさ。ネットの写真には、ムーアさんが庭を歩いている脇に、イギリス軍の兵士が護衛に立っている姿があり、伝統と規律を重んじるイギリス軍らしい光景だと、いた男は感心したんだよね。イギリス人って、バトルオブブリティンの例にあるように、粘り強く戦う国民性らしく、世界最強の民族とも言われている伝統があって、軍人も軍隊も筋金入りの魂を持っているらしいんだよね。100歳になっても社会のためにチャレンジする気概をもった軍隊のOBに対して、現役の若い兵士が護衛にあたるという伝統に根ざした粋な計らいが、イギリス人の強さを物語っていると、いた男は思うんだよね。叙勲は、ジョンソン首相からの提言で実現したらしいけど、ジョンソン首相もコロナに感染して医療現場の献身的な功績を身に染みて理解していたから、キャプテン・トムの行為の価値を理解したんだと思うよ。100歳でも社会の役に立とうとするイギリス人の気概と、それを理解してナイトの爵位を与えるイギリス社会の懐の深さに、いた男は感心したんだよね。いた子といつも話しているんだけど、いた男も100歳まで現役で頑張る気概を持って仕事するつもりだよ。