山の神の独り言

「あわてんぼうのサンタクロースならぬ、あわてんぼうのフキノトウ」

あわてんぼうのサンタクロースの歌、知っているよね、あわてんぼうのサンタクロースだからクリスマスの前に来ちゃうんだよね。12日4日に揚野沢の七福神の森を巡視していたら、あわてんぼうのフキノトウを見つけたんだよね。12月に入って、下北地方にも雪が降り、初雪にしては多く、車の屋根には20センチくらい雪が積もったんだよね。さしもに、本格的な冬の前だから、気温もマイナス1℃くらいなので、日中に日が差して気温が5-6℃程度になると溶けてしまうんだけど、それでも冬の寒さは本格的で寒いよね。あわてんぼうのフキノトウを発見した日も、最低気温がマイナス2℃で、日中も2-3℃までしか上がらないで、うっすらと雪が積もっていたんだけど、揚野沢の七福神の森の南斜面は、雪も全くない状態だったんだよね。南斜面の道を上っていたら露出した土の部分に緑の芽が出ていたので、良く見たらフキノトウだったんだよね。一瞬「え!!フキノトウか?まさか?」と思ったんだけど、本当にフキノトウだったんだよね。日陰の部分には、未だ雪が残っているというのに、フキノトウが芽を出していたのにはさすがに驚いたんだよね。「これから本格的冬になるのに、今から芽吹いてどうするのさ?冬の寒さで凍え死ぬぞ!」と思ったんだよね。気温が下がっても、南斜面だから、晴れて直接太陽が地面に当たると地面が温まるんだろうね。多分、いま芽を出しても、これから雪が降り大地を雪がカバーして温度が氷点下に下がらないから、芽のままで春まで過ごすんだろうと思うんだよね。雪って冷たいイメージがあるけど、気温が氷点下まで下がる様な寒い地域では、大地が雪で覆われることで、植物を凍結から守ってくれる役割もしているんだよね。多分、あのフキノトウたちも、雪に守られて冬眠して、来年の春に成長を再開するだろうね。「冬来たりなば、春遠からじ」という諺があるけど、冬の到来とともに春の予感も感じさせてくれる「あわてんぼうのフキノトウ」でした。

2022年12月07日