恐山いた子の独り言

詩(うた)心を持つということ

最近分かったことなんだけど、七福神家の大家さんの患者さんで、短歌をやっている人がいて、結構上手らしくて、市政だよりの俳句とか短歌の欄に作品が掲載されたりしているんだよね。実は七福神家の大家さんも、漢詩とか短歌とか俳句には興味があって、時々感動した事などを俳句とか短歌にしているんだよね。大家さんに詩心があるかというと、忙しい人だから普段は詩(うた)心なんか忘れているんだけど、時々思い出すらしくて、俳句とか短歌を作ったりしているんだよね。一昨年は、青森県が主催する糖尿病週間のキャンペーンの一環で行われた「糖尿病川柳」で500近い作品の応募の中から12位に選ばれて、青森県の健康キャラクター「まもるくん」のぬいぐるみをもらったんだよね。大学病院に居た頃は、若い頃から憧れていたレベルの高いアメリカの学術誌に論文が受理された時に詠んだ短歌で「憧れし、ジャーナルより、アクセプトの報、今日我に来る」などと詠んで、青森県病院薬剤師会の機関誌に投稿したりしていたんだよね。最近は、忙しくて詩心はさっぱり忘れていたんだけど、その患者さんの短歌を読んで、詩心が復活したと見えて、島崎藤村の詩集を引っ張り出して読んだり、自分でも短歌を詠んだりしているんだよね。詩とか短歌とかの作品は、自分の感動を文章にして残せば良いだけなので、気楽に楽しんでいるんだけど、常日頃のちょっとした感動を記憶していて、それを詩とか短歌にするのは推敲の時間が必要だから、大家さんみたいに忙しい人には向いていないと思うんだよね。でも大家さん曰く、何事も継続が大事で、コツコツと作品を貯めることが必要だと言っては、こそこそと作品をメモして残しているらしいんだよね。大家さんの短歌集を、読ませてもらえる時が遠い将来に来るかもね?

2023年04月17日