山の神の独り言
「春の植林」
雪が溶けてからのこの方、七福神の森では、春の植林に向けての準備を整えて、春の植林が行われているんだよね。七福神の森では、植林は主に、山の神と七福神家の大家さんでやるんだよね。知っている人も多いと思うけど、植林には、春植えと秋植えがあって、森林作業の現場では、どちらも行われているんだけど、七福神の森では、総て春植えで行っているんだよね。春植えのメリットは、6月の梅雨の前に苗を植えるので、植えた後に雨が多く降り、活着が良いということと、植えた後に直ぐに暖かく成長の季節が来るので、芽吹きで活着の判断が付きやすいという事かなと山の神は考えているんだよね。自分達で植えた苗が、一カ月ほどして、枝の先端に新芽を芽吹かせる光景って感動的なんだよね。山の神も七福神家の大家さんも、植林した苗の芽吹きを楽しみにしながらコツコツと植林をしているんだよね。今年も去年と同じく、トウヒとトドマツの苗を各200本ずつ400本植林しだんだよね。トウヒは成長が早いので、活着すると直ぐに芽吹いて、スクスクと伸びるので、成長が直ぐに見れるという点では楽しみの多い木なんだよね。トドマツは、北の寒い地方の木だけあって、成長は遅々としているけど、銀色に近い木肌の美しい木なんだよね。いずれも、七福神の森に植林されたヒバの捕植として植えているので、成長した時の、ヒバとのコラボの森を作ってくれると思うので楽しみだよね。今年の植林の新規格としては、自分達で挿し木の方法で育てているヒバの苗を60本植えたことなんだよね。ヒバは生命力の強い木で、親木の枝が地面に長い間付いていると、そこから根が出る性質があるので、挿し木で苗を作れるんだよね。今年は、2年目の苗を植林したんだけど、いずれも木の地下部分の幹から根を出していて、立派な苗になっていたんだよね。今年から3-4年かけて、自作の苗がどの程度成長するかを観察実験する予定なんだよね。植林の作業って、急斜面にへばりつきながら鍬を振るって、木を植えたりするので、大変な作業なんだけど、自分で植えた木が成長するのを見るのは何物にも勝る楽しみなんだよね。