恐山いた男の独り言
最近、九州大学の研究グループが、歯周病菌が血管から体内に入って、アルツハイマー病の原因になる「アミロイドベータ」の脳への蓄積の原因になるという事実を発見したという記事あったよね。歯周病って、最近テレビの歯磨きのコマーシャルで良く見るよね。病状が進むと、歯がぐらぐらになって、歯が無くなるんだよね。その歯周病菌とかその毒素が、歯茎から血管に入って、体内でアミロイドベータが作られ、脳に蓄積することは分っていたらしいんだよね。九州大学の研究グループのマウスでの実験の結果だと、歯周病菌に感染させたマウスで、脳血管の表面に、アミロイドベータを脳内に運搬する受容体が2倍に増えているんだよね。脳内のアミロイドベータも、感染していないマウスの10倍に増えていたというんだよ。記憶能力を調べる実験でも、正常マウスと比較して、歯周病感染マウスでは約6割程度の記憶力しか無かったという結果だったんだよね。さらに実験では、アミロイドベータを脳内に運ぶ受容体を阻害する薬を与えると、記憶力の低下が防げたという結果だったらしいのさ。研究グループでは、歯周病の予防が、認知症の進行を抑制する可能性があるのではないかと言っているんだよね。そう考えると、歯磨きって大切だよね。最近の子供たちは、親がしっかりと歯磨きさせているので、虫歯になる子供は少なくなっているけど、認知症を心配しないといけない年齢の人達は、多くが昭和の人間で、歯磨き習慣が定着していない時代の人達だから、虫歯の人が多いよね。現在でも、朝と晩は歯磨きするけど、生活習慣として毎食後に歯磨きする人って少ないよね。口の中で菌が繁殖するのは、食後だから、本当なら毎食後に歯磨きが必要なんだよね。いた男の大家さんも、昭和の、未だ戦後と言われていた時代の生まれだから、虫歯多いけど、学生時代に、虫歯で女の子に嫌われたくなくて、毎食後の歯磨きに目覚めたらしいのさ。80歳まで20本以上の自分の歯を維持する、いわゆる8020運動に熱心で、毎食後にせっせと歯磨きするんだよね。歯医者さんに行っても、年齢の割には歯が多いですねなどと言われて、機嫌良くしているよ。歯磨き習慣で、歯周病が予防できて、認知症の予防にもつながるなら、一石二鳥だよね。毎食後の歯磨き習慣、やった方が良いよね。