七福神の森の由来と保全作業
七福神の森は、青森県むつ市の隣接市町村に散在する七福薬局が所有する森林の総称です。森林は複数個所に点在しますので、社内では、七福神の森・砂子又揚ノ沢地区などと、山林のある地域の地名を呼称としています。
薬局が山林を保有する理由に関しては、SDGsへの取り組みの一環としての面が大きいのですが、何よりも山守である「山の神」が山林をこよなく愛しているというのが根本的理由です。全国的な傾向ではありますが、現在森林は、後継者不足と業態としての収益性の低さから、手入れされずに荒廃しているのが現状です。西日本で相次いで起こる豪雨による山崩れは、森林の管理の悪さが原因の一つだと唱えている研究者もいるほどです。従って、国土の80%以上を森林で占められている、我が国においては、森林を保全することが、国土を保全することに繋がるとも言われています。また、昨今注目されている大気中の二酸化炭素の増加問題でも、森林の果たす役割は大きいというので世界的コンセンサスになっています。
自然環境の豊かな(いや自然しかない!)青森県下北地区でも、荒廃している山林は多く、山の神は心を痛めていました。そこで山の神は立ち上がったのです、「そうだ!荒廃している山林を自分の手で再生しよう!」と。おりしも世界的動きとして、SDGsへの取り組みが企業価値を決める指標の一つになっているというトレンドも背中を押すきっかけとなり、社有林を取得してこれを保全するという方針が決定されました。現在、保有する森林は約13ha(13町歩)ですが、順次増やしていく方針です。
現在、各地域の七福神の森では、森林部分は、青森ヒバによる複層林化(現在生えている木の隙間に青森ヒバを植樹する)を行っており、砂子又・揚ノ沢地域の皆伐跡地(はげ山状態にあった)には、昨年(2019年)19,000本の青森ヒバの植え付けを行いました。揚野ノ沢地区にある水芭蕉畑(約1ha)は、皆伐時の残材の放置などがあり、荒廃していましたので、水芭蕉生育環境を整備するための作業を進めております。また、水芭蕉畑の周囲は、針葉樹林となっていることから、広葉樹による複層林化により、水芭蕉畑への土砂の流入を減らすため、どんぐりの木(こなら、みずなら等)の実を、15Lのバケツ3杯分を植え付けしました。
現在は、雪が積もっていて、水芭蕉の芽を荒らさない間に、水芭蕉の生育を阻害し、水芭蕉畑の沼地を陸地化することが考えられる畑の中の雑木や灌木を伐採して、畑から運び出す作業を行っています。春の水芭蕉の開花時期が楽しみです。これからも、七福神の森を応援して下さい。
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