恐山いた男の独り言

「驚異の地下微生物発見?」

海洋開発機構の調査で、海底下1,200メートルの土壌から、高温かつ高圧に耐えて生息している微生物が発見されたというニュースが出ていたよね。
ニュースによると、水深4,780メートルの海底から、地中を1,180メートルまで掘削した部分で、微生物が発見されたと言うんだよね。しかも温度が120℃だというから、煮えたぎったお湯の中で生息しているということだよね。発見された微生物は、高圧と高温に耐えて生息しているということだから、生物の常識からは考えられないよね。詳細な研究はなされていないので、明確なことは分からないと思うけど、地球上で生息している生命体の基準からしたら、考えられないよね。
でも、いた男が思うには、生命体は総て有機分子の集合体だから、有機分子の化学反応で生命を維持しているんだよね。だから、生命の誕生には、分子から、有機物が出来て、有機物が組み合わされて化学反応する生命体が出来たんだよ。理科で習ったと思うけど、化学反応って、高温・高圧の方が反応は進みやすいんだよね。炭素と酸素と窒素等から、生命体を構成する有機化合物が作られた環境も、プラズマ等の特殊な環境で作られたんではないかと推測されているよね。それを考えると、極めて原始的な有機化学反応が生命化学反応に変わる環境も、高温・高圧でも良いと思うんだよね。
だから今回の発見でも、原始的な生命化学反応が、むしろ高温高圧だから起こっていて、それが生命化学反応のような一連の有機化学反応を起こしていると考えれば、高温・高圧で生きている微生物って、生命の起源に迫る発見になりうると思うわけよ。すごいよね、水深4,780メートルの海底のさらに地下1,180メートルに微生物が生息しているんだから、常識では考えられないよね、まさに感動的発見になるかもしれないよね。

2020年12月14日