山の神の独り言
最近、自然の力の偉大さを知った出来事があっんだよ。それは、一昨々年に「七福神の森」に植林した「青森ヒバ」の苗木を4本、大家さんの薬局へ持って来て、鉢植えにしたんだよね。そのうち2本は、土が合わなかったらしく早々に枯れたんだけど、2本は順調に生育して大きくなっていたんだけど、最近、生育が止まって部分的に枯れてきたんだよね。鉢の土を入れ替えたりしてみたんだけど結果が芳しくなって、樹勢が目に見えて衰えていくのが分かったんだよね。このままだと枯れてしまうと思って、「七福神の森」へ持っていき、森の中へ移植したんだよ。恐らくそのまま枯れてしまうのかと危惧していたんだよね。休日に用事が入ったり、雨の休日が続いていたので、「七福神の森」での作業が出来なくて、一か月ぶりに移植した「青森ヒバ」を見に行ったら、見事に復活して、新芽がもりもりと出ていたんだよね。枯れかけていた「青森ヒバ」が見事に復活したのを見て、山の神は感動したんだよね。やはり山の木は山で生育するのが一番なのだよね、自然の力で育まれた植物たちには、自然の環境が一番なんだよ。人間が、なんだかんだと科学的理論を使って、人工的環境を作ってみても、自然の環境にはかなわないということだよね。山の神も大家さんの店舗の植物たちを面倒見て、見事に成長させているという実績があり、植物の管理に関しては、ちょっと自信があったんだけど、自然の力にはかなわないということを自覚したよ。それにしても、自然環境の力ってすごいよね、その自然の力を引き出すためにも、自然環境の保護は必要だよね。「七福神の森」の周辺で、皆伐で木を伐り出した後の山を見ることがあるけど、効率を追求するため、クローラ(キャタピーラー)ダンプを入れて土を掘り起こしてしまうので山肌が露出して、赤土のひどい状態になっている所が多いのさ。皆伐などと言っているけど、「単なる自然破壊だろう!」と思うことが多いよね。枯れかけた「青森ヒバ」を復活させるくらいの、力のある自然環境を守り続けることが必要だよね。