山の神の独り言
最近、国際自然保護連合(IUCN)が世界の絶滅危惧種をまとめたいわゆる「レッドリスト」の最新版が更新されたよね。その中で、マツタケが絶滅危惧種の3番目のランクにリストされたと言うんだよね。ちなみにニホンウナギは2番目のランクらしいんだけど、マツタケがレッドリストに取り上げられるって驚きだよね。マツタケって、ほとんどのキノコが人工栽培されている中で、未だに人工栽培が出来ないキノコらしいんだよね。だから、稚魚の人工孵化が出来ないニホンウナギと同じで、資源を自然に頼るしかないんだよね。そうなると自ずと生産量に限界があるので、日本人が好んでパクパク食べる→国内で資源が不足する→商社が海外へ出かけて輸入する→高値で売れると分かると海外での乱獲につながる→自然界の資源が枯渇する→レッドリストに載る、という悪循環になるんだよね。ニホンウナギも太平洋クロマグロもそうだけど、日本人の食習慣がレッドリスト入りの動植物を増やしている気がするんだよね。最近は、近大クロマグロのように、これまで人工繁殖が不可能であったものが、可能になっている事例もあるので、科学の発展は、マツタケの人工栽培を可能にすると信じたいけど、それにしても人間の食欲って、自然環境に大きな影響を及ぼしているんだね。ちなみに山の神も七福神の森で、キノコ栽培やっているよ。