恐山いた男の独り言
「米英同盟でオーストラリアへ原子力潜水艦の技術提供」
最近のニュースで出ていたけど、米英同盟が、オーストラリアに原子力潜水艦の技術を供与することが決まったよね。オーストラリアって、潜水艦の増強を図っていて、日本の「そうりゅう」型の潜水艦も購入の候補に挙がったことがあって、結局あの時は、フランスの潜水艦を購入することで決着したという経緯があるんだよね。
今回は、そのフランスとの契約を破棄して、米英から原子力潜水艦の技術を導入して、原子力潜水艦を作るんだね。原子力潜水艦って、浮上しないで何日も海中で活動できるので、戦力としては格段に優れていて、南シナ海に近いオーストラリアが原子力潜水艦を保有するということは、南シナ海の軍事的バランスを大きく変えるという事を意味しているんだよね。
オーストラリアって、最近、新型コロナウイルスの発生源の調査をすべきだという事を主張して、中国から穀物とか牛肉類の輸入制限を受けているので、中国との関係が悪化していたんだよね。中国とそんな関係になる前は、オーストラリアって軍事的にあまり目立たない国だったけど、関係悪化後は、クワットの枠組みの積極的に参加する等、にわかに軍事面での注目が集まっている国なんだよね。もともとクワットの枠組みで中国に対抗しようとしてたところに、イギリスもインド太平洋地域の権益確保に力を入れ始めたので、旧宗主国のイギリスから救いの手が差し伸べられたという事なのかもしれないよね。
たかが潜水艦の事と思うかもしれないけど、クワットにとっても、南シナ海の情勢にとっても、日本にとっても、オーストラリアが原子力潜水艦を手に入れるということは、インパクトのあるニュースなんだよね。