恐山いた子の独り言
最近、スーパーマーケットとかホームセンターへ行くと、レジの所に透明なビニールシートが張ってあるよね。新型コロナウイルスの飛沫防止ということで、それなりの効果と安心感はあると思うけど、そんな姑息な手段でもやらなければならないほど、我々人類は新型コロナウイルスに対して無力だということだよね。確かに決定的な治療薬が無い現段階では、感染予防するしかないんだけど、今回の新型コロナウイルスの蔓延に関して、いた子がしみじみ思うには、我々人類は未知の感染症に対していかに非力かということだよ。感染症の歴史を見てみると、有効手段の無かった感染症では、人々はバタバタと倒れ亡くなり、時として人口の半分近くが死に絶えたという感染症もある訳だよね。そんな歴史の中から、有効な薬が開発され、有効な治療手段が生まれ、医学は発展して、我々は怖い病気は無いとうぬぼれていたんだよね。同じウイルスでも、エボラ出血熱の時は、発生した地域の人口も中国の武漢みたいに多くなく、密集もしていなかったし、発生地域の人々がウイルスを抱えたまま、観光ツアーで世界中を飛び回っているという状況も無かったから世界的パンデミックにならなかっただけなんだよね。エボラウイルスだって、ウイルスを封じ込めるために、感染者を隔離し、感染者にはウイルスに対する根本的治療は出来ず、生命維持のための対症療法しか打つ手は無いので、助かる人は助かり、助からない人は亡くなるのを見守り、やがてウイルスの猛威が治まるのをじっと待っていただけなんだよね。そう考えると、人類が太刀打ちできない病気ってまだまだ沢山あるような気がするんだよね。感染症に関しては、やはり防疫ということが最も大事かもね。国や地域に感染病の原因菌とかウイルスを入れないための水際作戦だよね。今回の新型コロナウイルスもそうだけど、病原体は人が動いたり、物が動いたりするのに伴って伝搬するんだよね。経済的な影響も大きいから難しいかもしれないけど、感染が始まった初期のころに、外国からの旅行者を止めるとか、東京から故郷へ帰省する学生を足止めするとかの方策を取っていれば、こんなに大騒ぎにならなかったかもね?