恐山いた子の独り言
新型コロナウイルスの流行で、いた子が前から不思議に思っていたことがあるんだよね。それは、ダイアモンド・プリンセスでの新型コロナウイルスの感染拡大の時なんだけど、夫婦二人が同室で、旦那さんが感染しても奥さんが感染しないで、病院の窓越しに奥さんが旦那さんの容態を心配しているとか、旦那さんが入院していても、奥さんが家で元気でいるケースが多くニュースに出ていたことなんだよね。その時に感じたことが、女性は新型コロナウイルスに感染しにくいのかな?と漠然と思ったんだよね。そしたら、最近、感染が拡大して、感染者の統計がまとまり始めて、やはりどこの国でも、男性が女性より感染率が高いというデータが出始めたんだよね。イタリアの研究グループは、前立腺癌で「アンドロジェン遮断療法」(前立腺がんの原因となる男性ホルモンの生成を抑える療法)を行っている患者は、行っていない患者に比較して、新型コロナウイルスに対する感染率と重症化率が明らかに低いという結果を発表しているんだよね。これは、男性ホルモンの合成酵素が、ウイルスがヒトの細胞表面に結合した後に、細胞膜に侵入するのに働いているからだという理由らしいのさ。だから、前立腺癌でアンドロジェン遮断療法をやっている患者さんは、ウイルスの細胞への侵入も一定の割合で遮断されているから感染率が低いという理由らしいよ。同じ新型コロナウイルスでも、女性が感染しにくいというのは、やはり子孫を残す重要な役割を担っている女性が生き残るために、女性の遺伝子に組み込まれた特性なのかもしれないよね。女性のいた子だから、ちょっと誇らしく言うけど、世の中の女性達は、女性に秘められたパワーの奥深さに益々自信を持って良いのかもね。