恐山いた子の独り言
「スエズ運河のコンテナ船無事移動・拍手!」
スエズ運河の中で日本の会社が所有する20万トンのコンテナ船が座礁し、動けなくなってスエズ運河を塞いでしまった事件、盛んに報道されていたよね。
1日に何十隻という輸送船がヨーロッパとアジアを結ぶために通っている世界の物流の大動脈だから、大変な騒ぎになったよね。地中海と紅海の運河の両方の入り口に、300隻以上の輸送船が足止めをくらって、待機しているということだから、影響は甚大だよね。
いた子の大家さんも、以前にエジプトから来ていた留学生の学位審査のために、エジプトのイスマリア大学へ行ったことがあったんだよね。イスマリアという都市は、スエズ運河の中間点にあって、スエズ運河に近い都市だったので、スエズ運河の観光に行ったことがあると言っていたんだよね。
今回の事件のニュース解説を見ていて分かったんだけど、スエズ運河って、砂漠を掘って作られ、護岸がコンクリートなんかで固められていないから、両岸が運河から直ぐに砂漠になっているんだよね。
確かに大家さんも言っていたけど、砂漠の砂地の中に運河があって、海でなければ水が砂に染み込んで運河が干からびて、すぐに砂漠になっていても不思議ではない構造らしいんだよね。
確かにニュースで離礁作業を見ていても、船首が突っ込んだ部分の砂を重機で掘り返していたのを見たら、周り総てが砂だったよね。大家さんも言っていたけど、砂漠の真ん中に、満々と水をたたえた運河があるのも不思議だし、砂漠の中に延々と運河が続き、周囲に何もない砂だらけの背景の中から、そそり立つような高さの巨大な輸送船がやってくる有様は不思議な光景らしいよ。
それにしても、あんな砂漠の中にあんな運河を通そうと思った人って偉いよね。