山の神の独り言
「山々の紅葉燃ゆ!」
下北地方も11月に入って、気温が「グッ!」と下がって寒い日が続くようになったんだよね。七福神家の大家さんは、朝が早くて5時40分を目途に薬局に出勤しているので、道路の温度表示を見ては、「今朝は4℃だったとか、今朝は比較的暖かい8℃だった」とか言う様になって、それを聞くたびに「寒い!」と思うんだよね。気温が下がると、森の木々は葉っぱが色付いて紅葉が楽しめる季節になるんだよね。山の神は、休日毎に七福神の森へ通っているので、一週間ごとに紅葉が移り変わる風景を観察しているんだよね。広く知られていることだけど、紅葉って、気温が8℃を下回ると始まって、5℃以下の日が続くと最も綺麗になると言われているんだよね。七福神家の大家さんは、通勤途中の桜並木の紅葉を目安にして、郊外の森林の紅葉の色付きを予測しているみたいで、「今週あたり紅葉は最高だぞ!」などと予言じみた事を言っているんだよね。実際に七福神の森へ行く道すがら、周囲の紅葉を見ていると、大家さんが言うとおりに最高だったりするんだよ。七福神家の大家さんも、刻々と変わっていく紅葉の変化を楽しんでいるみたいだし、山の神としても一周間ごとに変わりゆく山々の紅葉を見ていると、「自然って本当に魅力にあふれているな!」とつくづく思うんだよね。四季の中でも、紅葉の秋は森が最も輝く時期だから自然を満喫するという意味では良い季節だよね。杉の木などに絡んで、蔦切作業の対象になっている蔦も、比較的早い時期に綺麗に紅葉して、秋の訪れを感じさせてくれて、紅葉の秋を彩る主役の植物の一つなんだよね。葉っぱが緑のころは、木々の緑に溶け込んで、木に絡んだ蔦も見逃してしまうんだけど、紅葉して色が付くと、杉や青森ヒバの緑の森の中では、とても目立つので気になって切らずにはいられないんだよね。紅葉の重要な立役者である蔦には申し訳ないけど、森の木々も守ってやらないといけないので、紅葉の景色を損なうかな?と少し心配しながらも、一生懸命に紅葉している蔦たちを切って回っている最近の山の神なんだよね。