山林に切り捨てになった間伐材が沢山眠っている。間伐材の有効活用のため、これを運び出して木質バイオチップにして、燃料として使う計画を立てている。林内は道が無いため、斜面の上から、重い木材を搬送するのは困難だ。丸太を林床で引きずると、臨床に堆積した木の葉などの生態系を攪乱すので、丸太は林床を引きずりたくない。そこで斜面の上と林道の側の木と木の間にロープを張り、手作りの搬器(ロープの上で丸太を支えている長い柱状の木材、滑車と丸太を吊り下げるワイヤーを組み合わせ、丸太を吊り下げできる)で運び出すことにした。滑車を組み合わせて、ホンダのウインチで、丸太を吊り下げた搬器のロープを引くことでロープを張ると、斜面の傾斜で搬器が自動的にロープの上を滑走して丸太を斜面下の道の近くまで運んでくれる。丸太の皮を剝いて乾燥させるとチップの原料になる。何か月間か林床で森の水分を吸った丸太なので、運搬時にとび口を刺すと、じわっと水が浮く、乾燥丸太の2倍くらいの重量があるので、運搬には労力を必要とする。